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2005年12月31日 (土)

12月に鑑賞した映画たち

「歓びを歌にのせて」

「SAYURI」

「キング・コング」

「Mr. & Mrs. スミス」

「輪廻」

「ヴェニスの商人」

「隣人13号」 (DVD)

「フリークス<デジタルリマスター版>」

「ダウン・イン・ザ・バレー」

「オリバー・ツイスト」

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」

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2005年12月27日 (火)

2006年への展望

2005年に観た映画をまとめた後、次に頭に浮かぶ事。それは、来年絶対に観たいと思っている映画の事です!劇場で見かけたチラシ、流れた予告編。雑誌の特集ページ。師走の慌しい最中でも、私を刺激して止まない材料は一杯!

隣の評論家的 必ず劇場で観たいと思っている期待の作品たち
(登場する順番に特に意味はありませんのでアシカラズ)

「イノセント・ボイス/12歳の戦場」
メキシコ発、2005年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。『内戦下のエルサルバトルで過ごした激動の少年時代』だって。気になりますよ。
監督:ルイス・マンドーキ 出演:カルロス・パディジャ、レオノア・ヴァレラ / 1月中旬公開

「ホテル・ルワンダ」hotel_ruwanda
2005年アカデミー賞で主演男優賞・助演女優賞・脚本賞の主要3部門にノミネートされながら、公開が未定のままでした。そして、何と!私の疑問は知らぬ間に形となって進行していました。公開を熱望する『署名運動』が起こり、日本公開が決まったそうです。(私ってば、署名してないゾー)
監督:テリー・ジョージ 出演:ドン・チードル、ソフィー・オコネドー / 正月第2弾公開

「クラッシュ」
36時間の出来事の中で15人以上の人生が交錯するそうです。『人種差別』をテーマに取り上げていると聞いてます。アカデミー賞ノミネートの呼び声高いとの噂も。
監督:ポール・ハギス 出演:ドン・チードル、サントラ・ブロック、マット・ディロン / 正月第2弾公開

「タブロイド」
『またひとつ、南米から恐るべき映画が誕生した!』『「シティ・オブ・ゴッド」を凌ぐ衝撃のサスペンスフル・ドラマ!』このキャッチだけで観たいと思った。
監督:セバスチャン・コルデロ 出演:ジョン・レグイザモ、レオノール・ワトリング / 1月21日(土)公開

「ミュンヘン」 munich
'72年、西ドイツのミュンヘン・オリンピックで実際に起きた『イスラエル選手団襲撃事件』をスピルバーグ監督が映画化。スピルバーグ監督には「ファンタジー色の濃い作品」よりも「社会派作品」を撮って欲しいと願う私には待望の1本であります。「インディ・ジョーンズ」よりも「シンドラーのリスト」が好きな私ですから。重厚さで勝負!
監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、ジェフリー・ラッシュ / 正月第2弾公開

「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」
実在のカントリー歌手ジョニー・キャッシュをホアキン・フェニックスが吹き替えなしで熱唱・熱演。妻役のリース・ウィザースプーンも同じく吹き替えなしだって。楽しみ。
監督:ジェームズ・マンゴールド 出演:ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン / 2月公開

「ジャーヘッド」
湾岸戦争が舞台らしいです。戦争ものは努めて観るようにしてますが、『湾岸戦争』は自分が生まれてから起きた戦争だから、観ない訳にはいかないです。
監督:サム・メンデス 出演:ジェイク・ギレンホール、ルーカス・ブラック、ジェイミー・フォックス、ピーター・サースガード / 2月公開

「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」
私の愛するトミー・リー・ジョーンズさまが監督・主演を務める意欲作。それだけでも必ず観に行くのに、「カンヌ国際映画祭」で最優秀男優賞・最優秀脚本賞を受賞したらしいのよ!
監督:トミー・リー・ジョーンズ 出演:トミー・リー・ジョーンズ、バリー・ペッパー / 春公開

「V フォー・ヴェンデッタ」
大作系のようでいて『独裁国家の暴政と自分探し』という雑誌の一文に魅かれました。ダークヒーローで、『スーパーマン』なんかとは一線を画す雰囲気の写真もいい。
監督:ジェームズ・マクタイグ 出演:ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジョン・ハート / 初夏公開

「ウォレスとグルミッド 野菜畑で大ピンチ!」wg
隣の評論家的じゃないセレクトでしたか?でも、この世界観が大好きなんですよぉ。 カワイイし、とにかく元気をもらえる感じがたまらないんですっ!
監督:ニック・パーク 声の出演:ピーター・サリス、レイフ・ファインズ / 3月18日(土)公開

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こうして挙げてみると、私が関心を持つのは『ミニシアター系』作品ばかりですね(笑)。それと、いわゆる『社会派』作品には沸き起こる興味が止まりません。ド派手なアクション等で頭を空っぽにしてスッキリする事よりも、重厚な作品を観て自分なりに教訓を見つける事の方が多くなった今日この頃ですわぁ。現在は、こうしてブログを通じて皆さんと意見を交換できる素敵な場所を得ました。これらの作品についても、色々な意見を聞かせて欲しいと思っております。という訳で、訪問者の皆様、これからも何卒ヨロシクお願い致しまするぅ!

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2005年12月26日 (月)

2005年の総決算<その2>

隣の評論家的ムービー・アワード

本家本元のアカデミー賞とは程遠い素人センスでお送りします。

ベスト・ムービー: 「隣人13号」    →    (記事はこちら
「シン・シティ」とどちらを取るか最後まで競ったのですが、「人間心理」の奥深くまで突き刺さる作品に思えたので、コチラに決めました。

ワースト・ムービー: 「ロボッツ」
20世紀フォックス発CGアニメは、全くのめり込めず。ブログには載せていないのですが、感想を述べるのも一苦労でした。期待してたんだけどねぇ。kanaria

ベスト・アクター: 石田法嗣(「カナリア」)→(関連記事はこちら
今年観た日本映画のおススメ№1は文句なしに「カナリヤ」です。「黄泉がえり」ばかりで注目を集める塩田明彦監督ですが、彼の監督作品の最高峰はこの1本ですよ。私が若い人を選出するなんて珍しい現象なのですが、それ程に「カナリア」という映画は素晴らしく、石田法嗣くんの真っ直ぐな瞳は今後を期待させる輝きを放っておりました。

ベスト・アクトレス: イ・ヨンエ(「親切なクムジャさん」)  →  (記事はこちら
最後まで「理想の女<ひと>」→(記事はこちら)のへレン・ハントと大接戦でしたが、敢えて身体を張って大熱演してくれた彼女に贈ります。(指切断のシーンとかね)視覚的に訴えるエグイ復讐行為と言うよりは、精神的にストレスをくれたクムジャの復讐方法に数日間うなされましたから。切なさもあり、女性ならではの心理描写には驚かされました。

ワースト・アクター: スティーブン・セガール(「イントゥ・ザ・サン」) → (記事はこちら
幾らか愛嬌も感じているのですが、とうとう年末まで広い心を持って見てあげられなかったなぁ(笑)。

ワースト・アクトレス: キルスティン・ダンスト(「ウィンブルドン」「エリザベスタウン」→(記事はこちら
このワガママ姫は、顔も嫌いだけど出ているオーラも嫌いです。(ゴシップ記事を鵜呑み)グウィネス嬢みたいに子供でも生まない限り『柔らかさ』は出てこないんじゃないかな。ファンの方、ゴメンなさいね。やっぱり嫌いなの。

今年も愛が冷めなかった素敵な人達: ♂ソン・ガンホ(「復讐者に憐れみを」「大統領の理髪師」「南極日誌」)
サミュエル・L・ジャクソン(「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」「コーチ・カーター」)
アンジェリーナ・ジョリー(「アレキサンダー」「Mr.&Mrs.スミス」
→(記事はこちら
リーアム・ニーソン(「キングダム・オブ・ヘブン」「バットマン・ビギンズ」「愛についてのキンゼイ・レポート」)
ショーン・ペン(「ザ・インタープリター」「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」)
スーザン・サランドン(「Shall we Dance?」「エリザベスタウン」
→(記事はこちら

今年出会った気になる人達:♂ピーター・サースガード(「ニュースの天才」「愛についてのキンゼイ・レポート」来年は「フライト・プラン」「ジャーヘッド」が待機
ティルダ・スウィントン(「猟人日記」「コンスタンティン」来年は「ナルニア国物語」が待機
キリアン・マーフィー(「バットマン・ビギンズ」来年は「レッド・アイ」が待機
ジャイモン・フンスー(「コンスタンティン」「アイランド」)
ポール・ジアマッティ(「サイドウェイ」「シンデレラマン」)
リーヴ・シュレイバー(「クライシス・オブ・アメリカ」)→ (関連記事はこちら

今年は会えなかったけれど、他にも素敵な俳優さんはたくさん居るんですよぉ!全部は載せ切れませんなぁ。ココまででも十分にマニアックだと思われているでしょうから、この辺で締めようかと思います。私は、ディカプリオブラピのような『スター俳優』よりも脇役で輝きを放ち主役を食ってしまうような『個性派』を発掘するのが大好きです。来年も、素敵な魅力の俳優さん達に出会えるよう楽しみにしております。

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2005年12月25日 (日)

2005年の総決算<その1>

今年もいよいよ終わりですね。寒い日々が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?大晦日まで劇場に足を運ぶ予定も無いので、自分なりに今年の総決算に入ろうと思います。

まずは、コチラからお披露目。

「2005年度下半期映画ベスト10」

(上半期ベスト10はこちら

第1位   「シン・シティ」     →     (記事はこちら

第2位   「そして、ひと粒のひかり」   →   (記事はこちら

第3位   「キング・コング」     →     (記事はこちら

第4位   「皇帝ペンギン」

第5位   「理想の女<ひと>」     →     (記事はこちら

第6位   「ヴェニスの商人」     →     (記事はこちら

第7位   「親切なクムジャさん」    →    (記事はこちら

第8位   「歓びを歌にのせて」    →    (記事はこちら

第9位   「コーチ・カーター」

第10位   「ソウ2」     →     (記事はこちら

えっと、私がこの映画ブログを始めたのが『10月の半ば』と何とも中途半端な時期だった為、一部記事のない作品が登場しておりますね。そこで、ごく簡単にではありますが一言感想を述べてみたいと思います。

第4位 「皇帝ペンギン」penguin
ひたすら皇帝ペンギンの一生を追いかけるドキュメンタリー映画。ただそれだけなのに、教わる事はたくさんあった。本来、愛らしい存在であるはずのペンギン達の過酷な日々が綴られる。小さな身体から『生きる力』を見せつけられて、見終わった後に私なりに「よーし、明日からも頑張るゾッ!」と勇気を分けてもらいました。子ペンギンの可愛い映像にもキューンとなる事受け合いです。

第9位 「コーチ・カーター」carter
ある高校に赴任するバスケット・ボールのコーチと生徒達との触れ合いを描く。いわゆる『スポ根』ものなのだが、コーチ・カーターは実在する人物で、私の大好きなサミュエル・ジャクソンがカリスマティックに鬼コーチを体現している。バスケなんて全く興味のない私を、ここまで挽きつけた秀作。やっぱり、『叱咤激励』とは大切な事。甘やかすだけが愛情じゃないんだと思い知らされた作品です。

全部の記事を公開できなかった為、上半期と下半期をブレンドして「今年のベスト10」というのを作るのは止めておきました。何か自分でも混乱しそうなので。大変申し訳ありませんがね。
とにかく、私の中では「良い映画」というのは何と言っても「質で勝負!」というルールがあります。そう言いながらも、ランキングの中には大作系の作品も存在しますけどね。でも、くどいようですが、本気で映画鑑賞するんだったら「ミニシアター系作品」を見てじっくり考えた方がいいと思います。考え過ぎてクヨクヨするのは良ろしくないのですが、色々考えた事を明日からの蓄えとしてプラスに持っていけたらなぁと思っております。映画鑑賞は一つの『情操教育』として、死ぬまで続けていきたいと思っております。

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2005年12月24日 (土)

「歓びを歌にのせて」

「歓びを歌にのせて」
<SA SOM I HIMMELEN / AS IT IS IN HEAVEN> / 製作:2004年、スウェーデンheaven_wp2_1024

2005.12.14 劇場前売り鑑賞券¥1,500にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.0★/5点満点★

「心に響け!天使の歌声」

「愛することの歓びを 信じることの歓びを 音楽は教えてくれた」

スウェーデン発、第77回アカデミー外国語映画賞ノミネート作品。(受賞作品はスペイン発「海を飛ぶ夢」)

主人公は世界的に著名なオーケストラ指揮者のダニエル(ミカエル・ニュクビスト)。彼のスケジュール帳は、公演に次ぐ公演で常にギッシリだった。過酷な日々に精神的にも肉体的にも蝕まれ、ミカエルは心臓発作を起こして倒れてしまう。そして、第一線を退く事になる。ボロボロの心臓と孤独感を秘めて、生まれ故郷の小さな村に戻るダニエル。音楽の事は忘れて静かに余生を過ごすつもりだったが、依頼を断り切れずに地元の聖歌隊を指導する事になる。歌に関しては全くの素人の村人達で構成される小さな聖歌隊。しかし、この出逢いはミカエル『音楽の本当の素晴らしさ』を実感させる宝物のようなものとなるのであった。同時に、聖歌隊のメンバーもミカエルの『音楽指導』を通して、人生の次の一歩を踏み出す勇気を知るのだった。

まず、当然の事ながら音楽が素晴らしいです。この映画の主題歌とも言える、聖歌隊の女性がソロで歌うシーンはグッときて涙を誘います。歌詞も力強い内容なので、観ているこっちも勇気が湧いてくるの。私は、意外にも(?)クラシック音楽って好きなジャンルなんですね。更にマニアックな事を言うと、弦楽器の奏でる音って大好きなんです。(バイオリン、ビオラ、チェロetc.) ダニエルが世界を舞台に活躍している時のオーケストラの演奏も良いのですが、聖歌隊に音楽を教える手段として彼がバイオリンを弾くシーンがあります。雰囲気にも呑まれて、思わずウットリしました。
音楽のシーンばかりではなく、聖歌隊メンバーの『人生悲喜こもごも』な展開が見所です。夫の暴力に悩む妻や、過去の辛い出来事から器用に男性を愛せない女性。ストイックな牧師の夫に20年間言えなかった一言をようやく放つ妻。聖歌隊のメンバーではないけれど、この牧師のキャラクターもまた重要でした。職業柄、禁欲に生きざるを得ない牧師は、オープン・マインドな『音楽指導』をするミカエルに対して嫉妬心が芽生える。権力を行使してミカエルを「聖歌隊の指南役」から解雇してしまう。ところが、聖歌隊のメンバーは勿論、村人達はミカエルから決して離れようとはしない。音楽の迫力だけではない、ミカエルは勿論のこと村の人達の『人生模様』が交錯する魅力溢れる作品でした。
もう一つ秀逸なのは、指南役であるミカエルが「聖歌隊との出逢い」を通して実感できた『音楽の本当の素晴らしさ』は、彼が第一線で活躍していた頃には決して得られていなかったという事。音楽を糧に生きてきたミカエルが、死期を前にしてようやく実感できた歓び。これぞ「音楽家」としての彼の真の到達点だと言えるでしょう。最後の聖歌隊が奏でる歌は、これから数日は頭から離れる事が出来ないであろう程に素敵なものでした。

スウェーデン作品と言う事で、何となく敬遠する人も居るかもしれませんね。確かに、ハリウッドが描く超大作系の作品のように単純明快じゃないかもしれません。ラストも観る人に委ねる様な締めだったし。でも、本気で映画鑑賞するんだったら、こういったミニシアター系の作品を観て自分なりに色々考えてみて欲しいですね。これもまた、映画鑑賞の醍醐味ですからね。

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2005年12月21日 (水)

「SAYURI」

「SAYURI」
<MEMOIRS OF GEISHA> / 製作:2005年、アメリカSAYURI

2005.12.21 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「ようこそ、ニッポンが嫉妬するJAPANへ―」

これは、伝説の芸者「さゆり」の波乱万丈な人生を綴った壮大なストーリー。
貧しさ故に、幼くして花街の置屋へ売られた少女・千代。姉とは離れ離れになり、置屋で下女として過酷な労働を強いられる。イジメにも遭い、孤独で苦痛の日々が続く。ある日、耐え切れずに橋の下で泣いていると、ある紳士と出会う。「会長」と呼ばれるその紳士(渡辺謙)に優しく慰められて、元気を取り戻す千代「もう一度、あの人に会いたい」。一人前の芸者になって、「会長」さんと再会したい。千代の心に希望が芽生える。時が経ち、15歳になって美しく成長した千代(チャン・ツィイー)は、評判の高い芸者・豆葉(ミッシェル・ヨー)に指導を受け、「さゆり」という名で芸者としての才能を開花していく。そして、憧れの人・「会長」さんと再会するのだが…。

この『ハリウッド作品』は、渡辺謙役所広司の出演が話題を呼んでいますが、何と言っても特筆すべきは女優陣の豪華競演ですね。正に、『女優を愛でる』作品だと思いました。
主人公・さゆりを演じたチャン・ツィイーの可憐で真っ直ぐな瞳。放たれる健康的な色気に、同性から見ても好感が持てます。過酷であるハズの『芸者としての稽古のシーン』を軽やかにこなす身体能力は、前作「LOVERS」から考えても大納得の身のこなしでした。私の記憶では、彼女「ラッシュ・アワー2」の時点では英語は話せなかったハズです。いつの間にか、英語を習得していたのですね!女優として、キチンと努力しているのだと感心しました。
さゆりを指導する芸者・豆葉を演じたミッシェル・ヨーの懐の大きさに感激しました。彼女と言えば「007シリーズでのボンド・ガール」「グリーン・デスティニー」での華麗なアクションです。今回は、おしとやかな妖艶さを放つ大人の女性でした。
置屋の「おかあさん」を演じるのは、日本が誇る大女優・桃井かおりです!彼女の存在感には感服いたしました。出番もそう多い訳ではないのですが、とにかく印象に残る程のオーラを放っております。さすがは桃井かおり姐さんです!
置屋の先輩・芸者の初桃を中国の名女優コン・リーが演じます。初桃は売れっ子なので、置屋の儲けは殆ど彼女によるものでした。ところが、芸者として頭角を現した「さゆり」に、に見る見る内に追い抜かれていきます。千代が幼い頃からイジメを繰り返す初桃「さゆり」が売れてからの嫉妬心と、蛇のような執念で妨害行為を繰り返す初桃。こう記していくと、何て嫌な女なんだ!と思いますよね。でも、私は初桃が気になって仕方が無かったんです。一人の女として、一人の男を愛して生きていきたいけれど、芸者に恋愛はご法度。自由など無く管理された人生。でも、時代が時代なだけに、彼女はこうして生きていくしかなかったんですね。千代に嫌がらせを繰り返していても、この「屈折」には彼女なりの理由がある。それ程に私を魅了して止まないコン・リーの妖艶で切ない表現力は圧巻の一言です。

この作品を見て、何よりも感じた事。それは、自分自身を含めて今の「日本人女性」達は、古き良き「和の心」を忘れてしまっているのではないかという事。いえ、最初から持っていないと言っても過言ではないかも。芸者としての修行のシーンだけではなく、女優陣の動作一つ一つを見て、『奥ゆかしい女性の美しさ』というものを改めて気付かされました。自分自身のだらしなさを恥かしく感じさせられた一本です。せっかく反省したのだから、今からでも「本物の女性」目指して日々修行するよう心がけたいと思います。(三日坊主で終わらないように頑張れ、私)

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2005年12月18日 (日)

「キング・コング」

「キング・コング」
<KING KONG> / 製作:2005年、アメリカ konghelp

2005.12.18 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当/評価:4.0★/5点満点★

kongann 「伝説が蘇る。」

「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」アカデミー賞11部門にノミネートされ、全て受賞して『完全制覇』を果たした伝説の映画だ。仕掛け人は、ピーター・ジャクソン監督。彼の最新作が「キング・コング」という訳。1933年に製作されたオリジナル版の大ファンである彼は、「この映画を見て映画監督を目指そうと決めた」と語っている。確かに、その熱意が十分に伝わる超大作でした!

1933年、大恐慌時代まっただなかのニューヨーク。野心家の映画監督カール・デナム(ジャック・ブラック)は、『かつてない冒険映画を撮り、映画界をあっと言わせたい』という野望を持っていた。ある日、脚本家のジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)と美しい新人女優アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)を「映画の撮影がある」と誘い出す。半ば強引な形で、撮影クルーと共に航海に乗り出す。深い霧に包まれて座礁した船が辿り着いたのは、幻と呼ばれていた孤島『スカル・アイランド(髑髏島)』だった。そこに住む不気味な原住民達との遭遇の後には、未知なる生物が群れを成していた。そして、アン巨大なゴリラ“コング”への生贄として原住民にさらわれてしまう。果たして、アンの運命は?「キング・コング」アンをどうするつもりなのか。

もう、コレはね、純愛ラブ・ストーリーですよ。キング・コング in love. ですよ。
轟く雄叫び、鋭い牙。一見、恐怖の対象かと思いきや、つぶらな瞳にキューンとなる事受け合いです。私のお気に入りは、コングが横向きになった時のシルエット。そして、岩山の上(?)から夕日を眺めている時の愛らしさと言ったら!そこへ、アンがちょこんと並んで座るの。ちょっと可愛いカップルみたいで微笑ましかった。コングは、決してアンから離れようとしない。アンが落ちても必ずキャッチする。キャッチしたら放さずに、片手で恐竜と闘う。恐竜に噛みつかれても、絶対に放さない。掴み加減もバッチリ『甘掴み』で、コングの手の中で常に守られているアン。思わず、嫉妬してしまったくらい。(私が駆け寄っても一握りで締め殺されるに違いないよぉ)

スカル・アイランドの映像は、さすがピーター・ジャクソン監督!と言える程にダークで面白い。キング・コング、恐竜たち、更には変な虫みたいなクリーチャーが何種類も登場する。虫が苦手な人は「オエッ」となる事受け合いです。私は、原住民が一番怖いと思った。だって、顔に一杯化粧(?)を施したり、ピアスよりも大きい針みたいなものを刺しまくってるんだもん(泣)。動きも不気味だったし。

野心家のカール・デナムは、散々な目に合っておきながらキング・コングを捕獲してニュー・ヨークへ連れて帰ろうと考える。映画に賭ける情熱は素晴らしいかもしれないが、徐々に人としての分別が無くなってくるという感じ。ともすれば悪役とも言えるんだけど、コメディ作品への出演が多いジャック・ブラックが演じる事によって、嫌味が薄れた気がしました。アン役のナオミ・ワッツも純真で可愛らしかった。アンの恋のお相手にしてコングの恋敵・ジャックを演じたエイドリアン・ブロディも、今までにはない真っ当な青年の役だったので新鮮でした。ここでは挙げ切れないくらい、他のキャストも良かったです。船員たちのエピソードも涙を誘いました。

この映画が描いているのは、ズバリ『人間のエゴイズム』だと思いました。スカル・アイランドの生態系を掻き乱しておきながら、コングを無理矢理に都会へ連れて行く始末。来たくて来た訳ではないのに、人間たちに化け物扱いされた上に命を狙われるコングもう、いい加減にしろ!と声を大にして叫びたくなりました。コングがニューヨークへ連れて行かれる辺りから涙が止まらなくて、ラストは大号泣でした。長い作品ですけど、モノオジせずに是非劇場に足を運んで欲しいと思います。

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2005年12月17日 (土)

「Mr.&Mrs.スミス」

「Mr.&Mrs.スミス」
<MR. & MRS. SMITH> / 製作:2005年、アメリカmr

2005.12.17 劇場招待券に当選¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「一瞬で恋におちた、ふたり」

「おたがい、その正体は秘密。」

ジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)は、偶然の出逢いから一目で恋におちて結婚する。晴れて「スミス夫妻」となった2人だが、5~6年後には『倦怠感』で一杯の日々を過ごしていた。そんな2人には秘密があった。ジョンは建築業を隠れ蓑にした凄腕の殺し屋で、ジェーンはプログラマーという仮の姿を持つ暗殺組織のエースだったのだ!しかも、2人が所属している組織はライバル的存在である。ある日、『殺しのミッション』に出向く2人。偶然にも『殺しの標的』が同じだった為、お互いの正体がバレてしまう。殺し屋稼業の鉄則として、「正体を知られたら相手を48時間以内に始末すること」が暗黙のルールとなっている。こうして、ふたりの『壮絶な夫婦ゲンカ』が幕を開けるのだった!

とにかく、アクション・シーンの派手さが見ていて気持ちがいいです。ドカーン!バキューン!爆発に次ぐ大爆発。この作品は、ビッグ・スクリーン+大音響の映画館まで足を運んで観るべき映画ですねぇ。ストーリーは、何のひねりもない程に単純ですから、とにかく頭を空っぽにして大興奮した方がいいと思います。特筆すべきは、ジェーンを演じたアンジェリーナ・ジョリーの存在感ですわ。元々大ファンな私ですが、今回も期待を全く裏切らないくらいに魅力的でした。抜群の美貌と均整のとれたプロポーションだけではない。内面から溢れ出て止まないあのオーラは一体何なんだ!画面からこぼれ落ちてくるみたいな、それをキャッチして自分に注入したいぞ!みたいな。もう、これは彼女一人の映画ですわ。
対するブラピは、『おっとこまえ』なんだけど地味目な印象でした(ファンの方、けなしている訳ではないのですよ。それだけ、私がアンジェリーナの虜になってしまったというだけですからね)。私は、ブラピよりも彼の同僚役のヴィンス・ボーンの方が面白くて印象深かったです。この作品に最も「笑い」のエッセンスを加えていたのは、彼だったような気がします。ヴィンス・ボーンと言えば、ブラピ程の知名度は無いけれど、ハリウッドに登場したばかりの頃は『長身のハンサム・ガイ』的なキャラだったという印象があります。最近では、コメディ系の作品への出演が多くなってきているみたいです。本作では、離婚歴があり母親と暮らす殺し屋という設定です。出番は少ないのですが、母親に頭が上がらない様子とか、どちらかと言うと無口なジョン相手に喋り出したら止まらないシーンなんか面白かったですよ。ヴィンスの今後に注目したいと思います。

この映画を観て、未婚の私としては「結婚って何だろう?」とか少し考え出したのですが。。。イヤ、止めておきました。とにかく、この作品は頭を空っぽにしてアクション・シーンを大いに楽しむべきですわ。色々考えるのは、ミニシアター系の奥の深い作品を観た時にしようかと思います。ムシャクシャしてる人は、このアクション・シーンを大迫力のスクリーンで観てスカッとして来てはいかがでしょうか?

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2005年12月15日 (木)

「輪廻」

「輪廻」
製作:2006年、日本

rinne 2005.12.15 試写会¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「ようこそ、前世へ。」

「呪怨」シリーズで一気に大ブレーク、ハリウッド・リメイク版でも自ら監督をこなした清水崇監督の最新作がこちらです。

昭和45年。群馬県のホテルで、11人が殺された。幼い少女まで犠牲となる、凄惨な事件。動機は不明。犯人も謎の死を遂げる-----------------------。

35年後、現代。 ---この事件に関わろうとする人々がいた。---
この事件の映画化に異様に固執する映画監督・松村(椎名桔平)。異例の抜擢を受けて映画のヒロインを演じる新人女優・渚(優香)。霊感が強く、次第に深く関わっていく女子大生・弥生(香里菜)
映画関係者は、リハーサルの為に35年前の事件現場であるホテルに足を踏み入れる。以来、渚は不気味な幻覚に悩まされるようになる。事件の最後の犠牲者である少女が姿を現すのだった。
同じ頃、全国で謎の行方不明者が続発する。不明者の共通点と言えば、せいぜい年齢が35歳以下であるという事くらいだった。女子大生・弥生の知人も同じく姿を消す。「私が前世で首を絞められて殺された場所はココよ」と彼女が最後に示したのは、35年前の事件の舞台であるホテルだった。弥生はすぐさま、このホテルへ向かう。同じ頃、35年前の事件を描く映画の撮影が行われていた。果たして、行方不明者はどうなってしまったのか?そして、35年前に起きた事件の真相とは、一体?

鑑賞後、「『呪怨』は超えないねぇ~」と感想を述べ合っていたお姉ちゃん達が居ました。う~ん、と言うか私的には超えないのではなくて「呪怨」とは少し違うタイプの作品なのかもしれませんね。死体のメイクなんかは「呪怨」の伽耶子&俊雄くんを彷彿とさせる怖さだし、少女の幻覚の登場シーンなんかも「呪怨」と変わらぬ恐怖感を味わえました。今回は、脚本も良く練られていて「謎解き」を楽しめるおまけつきだったんです。ミステリー色が濃くなったホラーでした。そこがチョット違うだけで、別に「呪怨」に負けている訳ではないと思いましたよ。観ていて飛び上がってしまうような「こけおどし」のシーンは、さすが清水崇監督の手腕が光るねぇ~って感心させられるくらいだったし。(ってゆーか、私って「ビビリ」だからねぇ、驚く動作がイチイチ大きくなっちゃうんだよねぇ。恥)

ストーリーも恐怖度も、なかなか満足させて頂いた訳ですが、私が最も印象に残ったのは主題歌なんですねぇ、これがまた。♪「まわる、まわるぅ、まわるぅーー」♪ってサビの部分が頭から離れませんです、ハイ。何だか、「うーうー、きっとくるぅー、きっとくるぅー」って『貞子のテーマ』を思い起こさせる程のインパクトのある曲でしたね。個人的には気に入りました。(CD借りに行こうかな?くらいに) それと、優香が良く頑張っていましたね~。彼女はバラエティ番組で見かける事が多いから、天真爛漫なイメージが強かったんです。正直、ホラー映画に主演だなんて、大丈夫?って思ってたんだけど、(ゴメンね、優香リン)絶叫・絶叫・大絶叫。汗まみれで逃げ回る演技に、こちらも変な汗かきましたよ。彼女の恐怖で引きつった表情も、見所の一つと言えるでしょう。

さぁ、アナタも怖がりに行ってみては?

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2005年12月14日 (水)

「ヴェニスの商人」

「ヴェニスの商人」
<THE MERCHANT OF VENICE> / 製作:2004年、アメリカ=イタリア=ルクセンブルグ=イギリス

venice 2005.12.14 映画サービス・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.0★/5点満点★

「心に宿して美しいのは、憎しみよりやさしい愛。」

英国が誇る作家、ウィリアム・シェイクスピア。彼の作品に興味がなくても、彼の名前を聞いた事がない人って居ないと思います。彼の37の戯曲の中で最も人気が高く、日本でも最初に上演されたシェイクスピア劇として知られるのが「ヴェニスの商人」だそうです。

舞台は、16世紀末のヴェニス。アントーニオ(ジェレミー・アイアンズ)は、この街で貿易商を営む裕福な紳士。ある日、彼の元に年下の親友・バッサーニオ(ジョセフ・ファインズ)が借金の申し込みにやって来る。ベルモントに住む才色兼備の令嬢ポーシャ(リン・コリンズ)にプロポーズをする為の資金がいると言うのだ。が、あいにく全財産が海を渡る船上にあったアントーニオは、自らが保証人となり、バッサーニオにユダヤ人の高利貸しシャイロック(アル・パチーノ)を紹介する。シャイロックが出した条件は、「もしも3カ月の期限までに借金が返せなかったら、アントーニオの肉1ポンドをもらうという常軌を逸した申し出だった。アントーニオはたじろぐが、期限内に船が帰還すると信じて承諾する。金を手にベルモントへ旅立ったバッサーニオは、難しい結婚の条件をクリアしてポーシャと結ばれる。そんな折、アントーニオの財産を積んだ船が難破してしまう。借金返済の目処が立たなくなった彼と、約束どおり1ポンドの肉を要求するシャイロックの闘いは、法廷の場に持ち込まれることになる……。

この「人肉裁判」が作品のクライマックスとなる訳ですが、とにかく映像が素晴らしいです。「水の都」と呼ばれるヴェニス。どこへ行くにも船を漕いでいく訳よ。それを見事に再現していました。衣装も雰囲気も満点ですが、何よりも豪華なのは俳優陣の「演技合戦」でした。アントーニオという紳士は、バッサーニオに淡い恋心を抱いているの?と思わせる雰囲気を醸し出しているのですが、演じるジェレミー・アイアンズの妖艶な視線が上手い・ウマ過ぎる!ジェレミーって実際にゲイだったっけ?と思わせる程に艶やかでした。視線の先に居るバッサーニオを演じたジョセフ・ファインズも、恋に盲目な青年を好演していたと思います。ルックスだけで言うと、私は余りタイプではないのですが、この人は本当に「時代もの・コスプレもの」がピタリとハマる俳優さんですね。そして、この作品の一番の要はシャイロックを演じるアル・パチーノです。もう、これは本当に彼を見る為の映画ですわ。薄っすらと話を知っている私の認識では、シャイロックは血も涙もない冷酷無比な男のハズでした。ところが、最後までシャイロックに感情移入したまま上映が終わったんです

シャイロックユダヤ人アントーニオクリスチャンです。キリスト教徒に蔑まれ、ユダヤ人は不自由なゲットー暮らしを強いられるという背景があります。クライマックスである「人肉裁判」のシーンは、正に『ユダヤ人VSクリスチャン』という迫力あるシーンが出来上がっていました。おまけに、シャイロックの最愛の一人娘・ジェシカが財産を持ち逃げして男と駆け落ちしてしまうんです。シャイロックが「悪役」というキャラクターになったのには、悲しく辛い理由があった訳ですね。っつーか、娘っ子ひどくねぇー?シャイロックが可哀相だわよ。(どうです?この入り込みっぷり) 風の噂で娘の駆け落ち相手がバッサーニオの仲間と聞き、とにかく怒りの矛先がアントーニオに向けられる展開になります。果たして、裁判の結末や如何に?
本作では、シェイクスピア作品らしく3組の恋人達が登場します。でも、とにかくアル・パチーノに魅入られ過ぎて「ヴェニスの商人」を観たというより『シャイロックの悲劇』を共にしてきたという印象でした。これぞ「映画鑑賞」だって心から感じました。

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2005年12月11日 (日)

「隣人13号」

「隣人13号」
 製作:2005年、日本

2005.3.19 試写会¥0にて鑑賞
2005.12.11 DVDディレクターズ・カット版を購入して再三に渡り鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥4,000の価値あり / 評価:4.5★/5点満点★

(この記事は、ネタバレを含みます。)

「僕の中に居るもう一人の自分、お前は一体...?」

毎年、大量の数の映画を観ている私です。今年は、7月に入った時点で1~6月を振り返り「2005年度上半期ベスト10」を作ってみました。堂々の第1位に輝いたのが、本作「隣人13号」なんですね。この度、待ちわびていたDVDを購入しました。改めてじっくり鑑賞するにつけ、黙っていられずにPCに向かっているという次第であります。

主人公・村崎十三(小栗旬)は、小学生の時に壮絶なイジメに合っており、10年経った今もその悪夢を吹っ切れていない。トラウマを抱えたままの十三は、イジメの張本人・赤井トール(新井浩文)と同じアパートに引っ越した上に、同じ職場に入る。復讐しようとする十三のもう一つの人格が通称「13号」(中村獅堂)なのだ。つまり、二人の役者が一人の人物を演じ分けているという訳。

まずは、役者が素晴らしい。「13号」は本当に怖いの!赤井トールとの再会で、「13号」が暴れるシーンが増えていく。獅堂さんは佇まいだけで観る者を恐怖のドン底へと落としてくれるのよ。予告編では「この映画を絶対観ないでくれ by 中村獅堂」という字幕が出るけど、私は何回も見ましたよ。十三が自分の中の「13号」という存在に気付き始め、怯えながらも抵抗を試みる。「僕を止めてくれ」という小栗君の苦悶の表情も獅堂さんとは対照的です。加えて、イジメッ子・赤井トールを演じた新井君のふてぶてしさも異彩を放つ。

それと、映像センスが抜群なんです。まずは、オープニングから秀逸なのだ。だだっ広い野原?の真ん中にポツンと小屋がある。中では、全裸の十三が過去のイジメの記憶を思い起こして苦しみもがいている。そこへ半裸の男「13号」が入ってきて十三をパチパチと引っぱたく。この小屋のシーンは、正に「二重人格」の十三の頭の中のイメージなんですね。

果たして、十三の復讐計画の顛末は?
ご覧になった方は、あの抽象的なラストシーンをどう紐解きましたか?
(以下ネタバレです)

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十三の復讐の標的である赤井を追い詰めた「13号」だが、最終的に悪者であるはずの赤井が「悪かった」と謝罪するのだ。復讐を果たす直前に目的が消失してしまったかのような展開。そして、あの小屋に居る十三と「13号」。身動き一つ取れずに固まってしまう「13号」。すると、十三は独りで小屋を出て行くのだった。
場面は変わって、十三と赤井の小学生時代に遡る。イジメの最中に十三が反撃して、赤井はイジメを止めたと思われるシーン。そして、制服を着て中学校へ登校途中といった雰囲気が写される。よく見ると、十三と赤井は他の連中と一緒に学校へ向かっているのだ。そう、イジメは過去のものとなり、友達関係になれたと想像できるのだ。ふと、十三が立ち止まると、そこではアパートの取り壊しをしていた。大人になった彼らが住んでいたアパートである。そして、十三が済んでいた13号室には、亡霊の様に佇む「13号」の姿が映り、いきなり映画が終わる。
このラストシーンは、どこまでが真実なのでしょうか?この作品のラストは、観る人それぞれが想像して理解する類のものなんだと思います。そこで、私の理解はこんな感じです。小学生時代に戻るシーンからは、赤井の謝罪によって復讐心をようやく鎮火する事ができた十三なりの前向きな空想だと思うんです。そして、「13号」とも、ひとまず決別できたという感じ。

とにかく、この映画から私が汲み取った「教え」は、人間誰しも「もう一人の自分」が心の闇に潜んでいるという事。自分自身も含め、明日どうなるかなんて誰にもわからないんです。とにかく、人格破壊しない様に日々コレ修行ですよ。それと、復讐の後には救済なんてないって事だと思います。「復讐」をテーマに取り上げる映画というのは、描写が強烈であればある程、「復讐なんて愚かな行為ですよ」って伝えているんだと思います。

12月もあと半月ですが、「隣人13号」を超える作品に出会う事もなさそうです。つまりは、この作品は私にとって「2005年度No.1」に今から輝いておるっちゅー事ですわ。皆さんも、ご覧あれ!

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2005年12月10日 (土)

「フリークス<デジタルリマスター版>」

「フリークス<デジタルリマスター版>」
<FREAKS> / 製作:1932年、アメリカ

2005.12.11 劇場前売り鑑賞券¥1,500にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

フリークス【FREAKS】 畸形・異形のこと

「この映画は、あなたの心を写す鏡です」

あるサーカスでのお話。小人の男・ハンスは、同じく小人の女性・フリーダという婚約者がいながら、空中ブランコ乗りのクレオパトラの誘惑に惹かれていく。しかし、このクレオパトラという女の目当てはハンスの“貢ぎ物”だったのだ。実はこの女、怪力男・ヘラクレスと《ネンゴロ》になっていた。ある時、クレオパトラとヘラクレスは、ハンスが遺産を相続していたという事を知る。欲に目が眩んだクレオパトラは、ハンスの遺産金を根こそぎ手にしようと思いつく。ハンスをフリーダから奪い、結婚まで持ち込む。ヘラクレスと共謀して、結婚式当日に毒殺を企てたのだ。ところが、この野望に気がついたハンスは、仲間のフリークス達とクレオパトラへの復讐を誓うのだった。ある嵐の夜、サーカス団は馬車で移動していた。そして、フリークス達の復讐劇が幕を開けるのだった...。

今見ると何て事ないストーリーという感じがしますが、公開当時は一大センセーションを巻き起こしたようです。その衝撃的な内容に、上映中に逃げ出す者が相次いだり、ショックで流産をしたと映画会社を訴える妊婦まで登場したとか。『禁断の映画』と呼ばれた本作は、全米各地で上映禁止となってしまいました。以後、1962年のヴェネチア映画祭で再評価されたという『幻の映画』が「デジタルリマスター版」として、お目見えしたという次第です。

当時で言うと、「恐怖映画」的な括りになるのかもしれませんね。しかし、私に言わせると、これはあくまでも「ヒューマニズム」に訴えかける「社会派」的な作品ですよ!作品の中に登場する「フリークス」の皆さん。身体の一部が欠損しているとか、下半身が繋がっているシャム双生児とか、身体が半分ずつ男と女だったりするとか。いわゆる「健常者」ではない皆さんが、サーカスの“見世物”として働いている訳です。ラストの復讐劇だけでなく、そんな見た目の「異形」という意味あいを込めて、当時は『禁断の映画』と言われたのでしょうね。でもね、このフリークスの皆さんはとても生きる活力に溢れていてパワフルでした。「生きる歓び」に満ち満ちているという気がしました。今の世の中って、自律神経からくる聞いた事もない病気が氾濫しているなと個人的には思っているんですね。特に「大人たち」の間で。医学的観点で専門的な事は言えないのですが、精神的にヤラレてしまった場合、自分自身で殻を破って「頑張ってみるっ!」と前進しようとする気持ちを持つ事も大切なんだなって、この映画のフリークスの皆さんから教えられたような気持ちになりました。とにかく、活き活きしていたもの。
この作品は「デジタルリマスター版」とは言っても、音も画像も幾らか粗いです。上映時間も64分と非常に短いモノクロ作品です。冒頭、ある見世物小屋のシーンから始まり、過去に遡り、ラストのショットへと繋がる。この手法も面白かったです。最近の映画には無い「インパクト」を放つ作品でしたね~。

「心の醜い人間こそが怪物だ」

チラシに載っている印象的な一文を引用させて頂きました。映画の中で、クレオパトラの野望に気がついたハンスが「恐ろしい女め」と独り言をブツブツ言うシーンがありました。そう、姿は美しくても心が醜いクレオパトラこそが怪物なのですよ。

最近、「復讐」がテーマの作品がよく登場しますね。「復讐」とは空しい行為であるという事を謳っているのだと私は解釈しております。今回の作品では、フリークスの皆さんがクレオパトラに制裁を加えている具体的なシーンは登場していません。結果だけチラッとわかるようになっています。この作品では、「心の美しい人間でいようね~」という事を強調しているのだと理解しました。プラス、フリークスの皆さんみたいに出来るだけ前向きな自分で居られるよう日々精進しようと思いました。

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2005年12月 6日 (火)

「ダウン・イン・ザ・バレー」

「ダウン・イン・ザ・バレー」
<DOWN IN THE VALLEY> / 製作:2005年、アメリカ

2005.12.6 試写会¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「君は谷間に吹く風」

ロサンゼルス郊外の住宅地、サンフェルナンド・バレー。17才の少女トーブ(エヴァン・レイチェル・ウッド)は、ガソリンスタンドで働く“カウボーイ”気取りの風変わりな男・ハーレン(エドワード・ノートン)と出逢い一目で恋におちる。ごく普通に愛を深めていく二人。しかし、ハーレンは時に常識を踏み外す愛情表現をする男だった。ある日、ハーレンの行動が思いもよらない事件を引き起こしてしまう。

いい意味で予想を裏切る映画だと思いました。この映画のチラシは、「原っぱでニコヤカに見つめ合う1組の男女」のショットでした。まるで、ピクニック・デート中のラブラブ・カップルの一場面という、私が余りチョイスしないラブ・ストーリー系作品をイメージさせるものでした。主演は、ハリウッドの若手演技派で知られるエドワード・ノートンという事もあり、多少は関心を持ちました。この作品は、エドワード・ノートン自身が脚本に惚れ込んで、主演は勿論のこと製作にも携わったそうです。更に、今年のカンヌ映画祭「ある視点部門」正式上映作品だという事を聞き、もしかしたら単なるラブ・ストーリーでは終わらないかもしれないぞ!と少し期待が高まりました。観終わって、やはり!と思いました。ラブ・ストーリーとは言っても、幾らか奥の深さも感じられた作品でした。

まず、俳優陣が皆いい仕事をしてくれているので、何よりも嬉しかったです。風変わりな男・ハーレンを演じたエドワード・ノートンが上手いのは言うまでもありません。少女を一途に愛するがゆえに時に理性を失う男。「純粋さ」と「危うさ」を併せ持つ青年を体現しています。でも、やっぱり純粋な面を見せる演技よりも、強い愛情から壊れてゆくシーンの迫力の方にガツンとやられました。私、こういうアクの強い演技が光る役者さんて大好きです。ハーレンと恋におちる少女・トーブを演じたエヴァン・レイチェル・ウッドも、17才という多感で危うい雰囲気と弟想いの姉御っぷりを上手く表現していたと思います。トーブの厳格な父親役のデビッド・モースも、男手ひとつで多感な娘に困惑気味の父親の心情を上手く体現できていたと思います。そして、少女トーブの13才の弟・ロニーを演じたローリー・カルキンの表現力は白眉でした。淋しそうな大人びた雰囲気が良く出ていました。とにかく表情がいいんですよ。本当は何か伝えたい事があるのに、何て言葉を発していいのかわからないような、そんな切ない表情がとても印象に残りました。「ホーム・アローン」でブレイクした兄・マコーレーよりもローリー君の方がいい俳優になるかもしれない予感がしました。
この作品を通して私の頭に浮かんだのは「孤独」という2文字でした。登場人物が皆「孤独」を抱え、心の奥では「助け」を求めて手を伸ばしているという印象を受けました。いや、人間誰しも「孤独な気持ち」を持ち合わせているのかもしれないゾ。そんな事をシミジミと感じさせられた作品でした。

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2005年12月 5日 (月)

「オリバー・ツイスト」

「オリバー・ツイスト」
<OLIVER TWIST> / 製作:2005年、アメリカ

2005.12.5 試写会¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,200で十分 / 評価:3.3★/5点満点★

「オリバー、9才  孤独だけが友達だった」

涙のあと 幸せはやってくる。」

舞台は19世紀のイギリス。孤児として育った9歳のオリバー少年は、僅かな食事のおかわりを求めたばかりに救貧院を追放されてしまう。奉公先でも理不尽ないじめに遭ったオリバー少年は、そこを逃げ出して大都会ロンドンを目指す!100キロ以上の道を一週間歩き通してロンドンに辿り着いた時、オリバー少年は疲労困憊で一歩も動けなくなっていた。そんな彼を助けてくれたのは、スリの少年ドジャーだった。ドジャーはフェイギン老人の元で“盗み”で生計をたてて暮らしているのだ。フェイギン老人に迎えられたオリバーは、スリ仲間の少年達・心優しい女達に囲まれ、生まれて初めて『家族のような暖かさ』を味わう。
 しかしそれも束の間、オリバー少年の運命が大きく動き始める...。

原作は「クリスマス・キャロル」「大いなる遺産」のチャールズ・ディケンズです。
監督は「戦場のピアニスト」でアカデミー賞監督賞を受賞したロマン・ポランスキーです。

映画を観て、まず『ポランスキー監督の意図が全く理解できなかった』というのが私の率直な感想でした。うーん、「貧乏だけど、心はとっても豊かな子供たち」という流れでほのぼのしてくるという感じでもなかったです。加えて、「貧乏でこんなにも苦労を強いられた可哀相な子供たち」という“お涙ちょうだい”的なムードでもありませんでした。だとすると、何を言わんとしていたのかしら?主人公・オリバー少年の「9才にしては色んな出来事が起こる激動の日々」を見て、"Oh, no!"と感慨深く見れば良かったのでしょうか?それにしたって、各描写がちょっと浅いので感情移入できませんでした。少なくとも私にとっては、何だか物足りない中途半端な印象がラストまで続きました。実際、映画鑑賞の途中で久し振りにドンブラコッコと船を漕いでしまいました。(監督、スミマセ~ン。汗)
ディケンズの原作は、きっと内容満載で読んでみたら大感動の素晴らしい作品なのだと思います。それを2時間10分に凝縮して見事に脚色するのは、至難の業なのかもしれませんね。そういう事にしておかないと、この映画を褒める部分が余り見つからないんです、正直言って。(辛口でゴメンなさーい!)まず、この物語の主人公が本当にオリバー少年だったのか、それすら怪しく思えてしまいました。演じたバーニー・クラーク君は大きな瞳が印象的でキュートでした。でも、イマイチ見せ場が少なく思えたのは気のせいなのでしょうか?フェイギン老人(ベン・キングスレー)も、悪者だと思っていたら終始「イイ人」の印象だったし。どうせやるなら、最初からずっと悪~い奴に見せておいて最後だけチラッと「イイ人」の顔を覗かせるという演出にしてくれないと、涙腺を刺激される訳もありません。ベン・キングスレーと言えば、「ガンジー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した英国の偉大な名優ですよ。特殊メイクを施し、話し口調も相当工夫して臨んでくれているのに、何だかちょっと申し訳ない感じがしてしまいました。
でも、美術・衣装は19世紀のロンドンを彷彿とさせる美しいイメージで良かったと思いますよ。音楽も良かったです。良かったけど、ほのぼのと心踊る音楽が流れているのに明るい場面ではなかったりもしました。そんなアンバランスな印象は、私的にはやっぱり減点ですぅー。
予告編を見ると、『戦場のピアニスト』ロマン・ポランスキー監督の最新作」という点を強調していますね。更には、「本年度アカデミー賞最有力」とまでも。美術・衣装部門では有り得るけれど、私的には主要部門でのノミネートはハッキリ言ってないという気がしています。こんなキツイ言い方してしまうのも、実は「観たーい!」と公開を心待ちにしていたからなのですわ~。うーん、残念...。

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2005年12月 2日 (金)

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
<HARRY POTTER AND THE GOBLET OF FIRE> / 製作:2005年、アメリカ

2005.12.2 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「『闇の帝王』現る。」

「ついに決戦の時だ、ハリー。」

早いもので、ハリポタ・シリーズもついに4作目です。スケールがどんどん大きくなっております。
ハリー・ポッターは魔法学校4年目の新学期を迎える。今年は世界の三大魔法学校が一堂に集まり、各校代表の選りすぐりの生徒3名による「魔法競技の対抗試合」が100年目の封印を破り再開されるというのだ。参加資格は17歳以上。魔法学校は7年制でハリーは11歳から通っているから、大抵は最上級生が該当するという訳。14歳で資格のないハリー達は盛り上がるイベントにワクワク・ドキドキ。対抗試合の出場に立候補する者は「炎のゴブレット」に用紙を入れる。そして、「炎のゴブレット」が燃えさかる炎と共に各校から1名ずつ代表選手の名前の入った用紙を選び出す。3名の発表が済んで大盛り上がりしていたその時、「炎のゴブレット」は更に激しく燃えさかる。そして、1枚の紙を吐き出す。その紙に記入されていたのは「ハリー・ポッター」の名前だった!

資格もなく立候補した覚えも全くないのに、結局は対抗試合に出場する事になるハリー。またしても有名人になってしまう。「ポッターはズルイよ」と陰で囁く生徒も出てくる。そして、今回初めて親友ロンと気まずい関係になってしまう。独りぼっちのハリー、でも対抗試合は予定通りに行われる。試合は3つ行い、優勝者には優勝杯と共に「永遠の栄誉」が与えられる。それだけに難易度は高く過酷で、命を賭ける程の覚悟がないと望めない試合である。
第1試合:凶暴なドラゴンと闘い金の卵を奪え!
第2試合:湖の底から水中人を避け「大切なもの」を救出せよ!
第3試合:魔法をかけた巨大迷路を脱出して優勝杯をつかめ!

嫉妬と誤解から気まずくなったハリーロン。第1試合のドラゴンとの決死の闘いを見て、ハリーが立候補する訳がないと納得したロンは仲直りをする。元サヤに戻った2人を見てハーマイオニーが一言。「男の子って!」 なーんか、3人とも大人になってきてるんだなぁと妙に母心で見守ってしまう私なのでした。次の試合に入る前にパーティが開催される。男の子は女の子をエスコートしてダンスをする訳ですが、対抗試合に出場する選手は最初に登場してメインで踊らないといけないの。そこで、TV CMでも宣伝されているようにハリーのほろ苦い初恋談が展開する訳。ロンハーマイオニーの関係も微妙さが増してくるの。カワイイねぇ~ 初恋と呼ぶには幼いくらいの薄ーい憧れの気持ち。何か、14歳くらいってこんな感じなのかもねぇ~とココでまたしても母心が。
いやはや、メインは対抗試合です。一体、優勝杯は誰の手に???

今回、ハリーが通っているホグワーツ校の他に2つの学校が登場します。ホグワーツ校が共学校とするならば、お嬢様ばかりの女子高・ボーバトン校とイカツイ男子校・ダームストラング校です。この2つの学校の先生と生徒達がホグワーツ校に招かれて現れるシーンは、とても印象的で面白かった。うっふ~ん…とクネクネとダンスしながら登場するボーバトン校のお嬢様達にピ~・イッと口笛を鳴らすホグワーツ校の男子生徒。対するダームストラング校の男子生徒による炎を使ったパフォーマンスも正にマジック・ショーの如く迫力満点。
試合のシーンも「シリーズで一番」と言える程の迫力が伝わってくる。火を吹く凶暴なドラゴンに、グリンデローという水魔。見応え十分の映像で迫ります。
ただし、今回のメイン・テーマは冒頭にある宣伝文句「闇の帝王」の登場であります。「闇の帝王」とは「名前を言ってはいけないアノ人」です。そう、ハリーの宿敵・ヴォルデモート卿なのであります。(ハッ、名前を言ってしまった!止めて、殺さないでー!みたいな。そのくらい恐ろしい存在なのです。)このシリーズの最大の悪にして核心である「魔」が、どう姿を現すというのか?それこそが今回のメインであり、続くシリーズを膨らませていく訳であります。

私は、一応原作を読んでから映画を観ました。映画に関して言うと、映像は面白いんだけど、かなり端折っています。自分がストーリーを追いきれたのかどうかも怪しい印象でした。原作は「炎のゴブレット」から上下巻2冊にグレード・アップしているという事もあり、前作までは原作を読んでいたのに本作から読むのをやめてしまったという声を多く聞いていました。実際、2冊では長過ぎるし無駄が多いような印象もありました。だから、映画と原作の中間くらいが丁度良いような気持ちにもなりました。ハリー・ポッターの世界を本当に楽しみたいのであれば、全シリーズとも原作を読んだ上で映画も観るくらい気合を入れないと肩透かしをくらうかもしれないですよ。次も原作は上下巻2冊なんだよ、読む暇あるかしら(泣)。。。

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