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2005年12月 5日 (月)

「オリバー・ツイスト」

「オリバー・ツイスト」
<OLIVER TWIST> / 製作:2005年、アメリカ

2005.12.5 試写会¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,200で十分 / 評価:3.3★/5点満点★

「オリバー、9才  孤独だけが友達だった」

涙のあと 幸せはやってくる。」

舞台は19世紀のイギリス。孤児として育った9歳のオリバー少年は、僅かな食事のおかわりを求めたばかりに救貧院を追放されてしまう。奉公先でも理不尽ないじめに遭ったオリバー少年は、そこを逃げ出して大都会ロンドンを目指す!100キロ以上の道を一週間歩き通してロンドンに辿り着いた時、オリバー少年は疲労困憊で一歩も動けなくなっていた。そんな彼を助けてくれたのは、スリの少年ドジャーだった。ドジャーはフェイギン老人の元で“盗み”で生計をたてて暮らしているのだ。フェイギン老人に迎えられたオリバーは、スリ仲間の少年達・心優しい女達に囲まれ、生まれて初めて『家族のような暖かさ』を味わう。
 しかしそれも束の間、オリバー少年の運命が大きく動き始める...。

原作は「クリスマス・キャロル」「大いなる遺産」のチャールズ・ディケンズです。
監督は「戦場のピアニスト」でアカデミー賞監督賞を受賞したロマン・ポランスキーです。

映画を観て、まず『ポランスキー監督の意図が全く理解できなかった』というのが私の率直な感想でした。うーん、「貧乏だけど、心はとっても豊かな子供たち」という流れでほのぼのしてくるという感じでもなかったです。加えて、「貧乏でこんなにも苦労を強いられた可哀相な子供たち」という“お涙ちょうだい”的なムードでもありませんでした。だとすると、何を言わんとしていたのかしら?主人公・オリバー少年の「9才にしては色んな出来事が起こる激動の日々」を見て、"Oh, no!"と感慨深く見れば良かったのでしょうか?それにしたって、各描写がちょっと浅いので感情移入できませんでした。少なくとも私にとっては、何だか物足りない中途半端な印象がラストまで続きました。実際、映画鑑賞の途中で久し振りにドンブラコッコと船を漕いでしまいました。(監督、スミマセ~ン。汗)
ディケンズの原作は、きっと内容満載で読んでみたら大感動の素晴らしい作品なのだと思います。それを2時間10分に凝縮して見事に脚色するのは、至難の業なのかもしれませんね。そういう事にしておかないと、この映画を褒める部分が余り見つからないんです、正直言って。(辛口でゴメンなさーい!)まず、この物語の主人公が本当にオリバー少年だったのか、それすら怪しく思えてしまいました。演じたバーニー・クラーク君は大きな瞳が印象的でキュートでした。でも、イマイチ見せ場が少なく思えたのは気のせいなのでしょうか?フェイギン老人(ベン・キングスレー)も、悪者だと思っていたら終始「イイ人」の印象だったし。どうせやるなら、最初からずっと悪~い奴に見せておいて最後だけチラッと「イイ人」の顔を覗かせるという演出にしてくれないと、涙腺を刺激される訳もありません。ベン・キングスレーと言えば、「ガンジー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した英国の偉大な名優ですよ。特殊メイクを施し、話し口調も相当工夫して臨んでくれているのに、何だかちょっと申し訳ない感じがしてしまいました。
でも、美術・衣装は19世紀のロンドンを彷彿とさせる美しいイメージで良かったと思いますよ。音楽も良かったです。良かったけど、ほのぼのと心踊る音楽が流れているのに明るい場面ではなかったりもしました。そんなアンバランスな印象は、私的にはやっぱり減点ですぅー。
予告編を見ると、『戦場のピアニスト』ロマン・ポランスキー監督の最新作」という点を強調していますね。更には、「本年度アカデミー賞最有力」とまでも。美術・衣装部門では有り得るけれど、私的には主要部門でのノミネートはハッキリ言ってないという気がしています。こんなキツイ言い方してしまうのも、実は「観たーい!」と公開を心待ちにしていたからなのですわ~。うーん、残念...。

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受信: 2006年3月 7日 (火) 22:57

コメント

どうも!!睦月でっす!『オープンウォーター』へのコメントありがとうございました!
すんません、返事遅れて。忙しいってのもあったのですが、ブログ編集のゴールデンタイム(夜の時間帯)になると、ライブドアブログは異常に重たくなってしまって。全然編集はかどらないんでイラついて寝てしまったのです。すんません。
『オリバーツイスト』もう観たんですね。さすが!!けどあんまりいい評判を聞きませんね。ポランスキー監督、結構好きな監督なんですけど、結構当たり外れ激しくないですか?
隣の評論家さんのレビューを読んで、的確なコメントに感服いたしやした・・。そして、とりあえずでもいいので一応観にいってみようかなぁ・・などとかんがえておりまする。

投稿 睦月 | 2005年12月 9日 (金) 00:09

ひゃっほう、睦月さん。早速のコメント、心より感謝いたします。
私も、基本的にはポランスキー監督って好きなんです。今回は、期待し過ぎてしまったのかもしれません。賛否両論なのか、否否極論なのか、是非他の方の意見も聞いてみたいと思っておりました。睦月さんも時間があったら観に行ってみて~ with love.

投稿 隣の評論家 | 2005年12月 9日 (金) 21:28

コメント返しありがとうございます。
予告編で何度も観たんですが、隣の評論家さんがおっしゃるとおり、バーニー・クラーク君がかわいいですわ♪イイ男に育つかしら?
この作品って相当お金かけたんですよね。採算取れるのか心配でなりません・・・。ポランスキー監督といえば、しょっちゅう警察のお世話になっているようですけど、そこから復活して久々に撮った作品に愛するジョニー主演の『ナインスゲート』がありましたね。・・・ぶっちゃけ、あれもいただけなかったなぁ・・・うーん、名監督さんなんですけどねぇ。
やっぱ、観に行ってみますわ。

投稿 睦月 | 2005年12月 9日 (金) 23:23

コメントありがとうございました!
なるほど、と思うコメントでした。やっぱり、きびしいコメントも必要だと思います。特に私のような、これから映画を見ようかどうか迷っている人にはすごく参考になります。
また、参考にさせてもらいます!

投稿 ロイ from 週末に!この映画! | 2006年1月26日 (木) 11:01

ロイさま
コメントありがとうございます。ロイさんのブログは、とても参考になりますよ!自分が否定的だった時は、肯定的な意見も覗いてみたいですしね。
「オリバー・ツイスト」はともかく、「B型の彼氏」を楽しめた人が居るのには驚きました。って、何て辛口なんでしょ。でも、本当にあの作品はダメでした。いいえ、『作品』なんて敬意を持った呼び方するのも勿体ないくらいでしたよ。人によって意見は色々あるんですね。参考になります。

投稿 隣の評論家 | 2006年1月26日 (木) 21:13

隣の評論家さん、TB&コメントどうも!
こちらの記事アップされているのは知っていたのですが、観るまでは読むまい!と思って読まずにいたんですよ。
で、今回自分の記事をアップした上でこちら拝見したのですが、辛口ですねえ(笑)。
ただ、オリバー少年にイマイチ見せ場が少ない、という印象は一緒で、そこが何とも物足りなかったですよね!
僕もこの映画、ポランスキーじゃなかったらまず観にいかなかったと思います。好きなんだけどなあ・・・。あんまり王道な監督になってほしくないです。

投稿 Ken | 2006年1月29日 (日) 21:07

Kenさま、TB&コメントありがとうございます。
ん?Kenさん、TB貼り成功しとるよ!万歳三唱。
辛いでしょ。この作品は、試写会に当選できなくても観に行くつもりでいたんですよ。私もポランスキー監督って結構好きな方だから。おっしゃるように、王道には走って欲しくない方でもありますです。
この際、旧作を見てみようと思います。未見なんですよ。

投稿 隣の評論家 | 2006年1月29日 (日) 21:53

隣の評論家 さんTB&コメント有難うございます
辛口コメント全部、拝見しました
全て全く同感です。

『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督と言うだけ有って期待は大きかったのですがね・・・

坦々と『大変な苦労した健気な少年が、たった一人で幸せに成った物語』を見た感じでした。

投稿 hide | 2006年1月31日 (火) 22:06

hideさま
こちらこそ、TB&コメントありがとうございました。辛口記事に共感して頂けましたか!ダメとは言わないけれど、ベタ褒めはできないです。正直なところ。「あの『戦場のピアニスト』のポランスキー監督最新作」という宣伝は無意味なくらい期待外れでした(苦笑)。

投稿 隣の評論家 | 2006年1月31日 (火) 23:26

この作品、結構厳しい意見があるようですね。
でも…そんなに悪かったですか(^^;?
基本的にわたしは、ウチにいる小学生の汚れなき目線で映画を観ているので、だいたい評価は甘いのですが(^^ゞ
概念「全くナシ」で見たのでそこそこ楽しめたと思います…。

投稿 パトー | 2006年2月 1日 (水) 01:59

パトーさま
こんにちわ。コメントを頂き、ありがとうございました。
確かに厳しい記事になってしまいましたけどね、悪かった訳ではないですよー。『ポランスキー監督最新作』と『アカデミー賞有力』という宣伝の仕方に、すっかりイメージを膨らませ過ぎてしまったのかもしれません(泣)。
パトーさんは、そこそこ楽しめたのですね。それなら良かったと思います。

投稿 隣の評論家 | 2006年2月 1日 (水) 21:13

こんばんは。
どちらへお邪魔しても、「悪くないけど、物足りない」「イマイチ」「あの監督なのに」という評が多く、
あれれ、わたしは何か間違った見方をしてきたのかと、
ずっと考えてます。

単純に、19世紀英国の雰囲気が好きで、バーニーくんが久々に見た美少年で、
だからそれだけで、わたしの鈍い脳細胞が更にマヒしてしまったのか、と…

監督に対する期待もなく、『オリバー!』の世界を、『テス』の雰囲気で表現されるだろうと思い、
波乱万丈に見えて、オリバーはいつも受身であることも、魅力的なキャラがドジャーだということも、
全部、予想通りだったのでした。
だから、観たいものを観て、満足…でした。

投稿 悠雅 | 2006年2月 1日 (水) 22:14

悠雅さま
コメントありがとうございます。
悠雅さんは満足できたという事で。それはそれで良いと思います。何も間違ってなんかいないですよ。人によって感性が違うというだけの話ですから。
自分とは違う感想を持った人の意見を聞くと、大変参考になりますです。私は辛口な感想を述べつつも、旧作&『テス』は未見なんですーー(涙)。この機会に、見てみますねー!

投稿 隣の評論家 | 2006年2月 1日 (水) 23:38

こんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪

おすぎがヨイショしてたのもあって、自分も少し期待をしすぎていた映画なのかもしれません・・
ロンドンの街並みはリアルで、あそこは評価できますけどね♪・・・後はイマイチ消化不足ですね(^^;)

投稿 メビウス | 2006年2月 4日 (土) 20:57

コメントありがとうございます。
たしかに予告編で戦場のピアニストを強調しすぎましたね。
あの手の社会批評が軸なのかとちょっと勘違いしてしまいました。
巨匠の作品だってことも期待を大きくしすぎた原因かなあ・・。
映画としては手堅くまとまった作品なんですけど
物足りなさは大いにありましたね。

投稿 Yin Yan | 2006年2月 4日 (土) 22:40

コメントありがとうございます

★メビウスさま
早々に訪問返しありがとうございました。見終わった後の???の強さから考えると。何だカンだ言って、おすぎさんの影響力って絶大なんですね。最近では、私自身の方が辛口な傾向なので、余り真剣に聞き入れないようにしています。所詮、ギャラが発生している人ですもんね。

★Yin Yan さま
どうもです。おっしゃる通り、手堅くまとまっていた作品でした。やっぱり、宣伝方法に問題ありなんだと思います。「アカデミー賞確実」とか言わない方がいいですよね。この宣伝文句を見た瞬間に「主要部門では有り得ないでしょー」と思ったものです。結果、やっぱり無かったですし。

投稿 隣の評論家 | 2006年2月 4日 (土) 23:50

こんばんは、コメント&逆TB有難うございます(^^)
そうなんですよね、決して悪くはないのですが、私も個人的に「何か感ずるものがあったか」
と言うと「無かった」というのが正直なところです。
元が児童文学だということを知らずに観たのも私の場合敗因(?)だったのですが、
でも知って観たとしても、感想はそう大きく変わらなかっただろうという気もします。
この作品に何かを見い出すには大人になりすぎてしまったのかも知れません(笑)

実はこちらにもコメントを寄せてらっしゃる某方から
「この映画はコドモと観るもの、もしくはコドモが満足すればいい映画なんだから、
子供のいない人やいい年した大人が、キッズ売り場で『欲しいものが無い、物足りない』
と言ってるような批評はいかがなものか」的なコメントをいただきまして(^^;
「人それぞれ感性が違うのだから」とコメント返信したところなのですが、
隣の評論家さんもやはり同じような返信をされていて安心致しました。
(もしお時間と興味があれば私の記事のコメント欄の一番下の方をご覧下さいませ)
「この映画はこうなんだから、こういう感想を持つべきだ」とか、
逆に自分と同じような意見が少数だからといって「自分が間違ってるのか?」とか、
そういう考えの方もいらっしゃって難しいですね、ほんと(^^;
また寄らせていただきますので、今後とも宜しくお願い致します☆

投稿 いも | 2006年2月 7日 (火) 23:55

いもさま
TB&コメントありがとうございます。
>「この映画はコドモと観るもの、もしくはコドモが満足すればいい映画なんだから、子供のいない人やいい年した大人が、キッズ売り場で『欲しいものが無い、物足りない』と言ってるような批評はいかがなものか」
厳しいですね~。コレは私も耳が痛いですわ。改めて「子供向けだったんですか?知りませんでした」と思いました。そうそう、感性は人それぞれですよね。違う意見だから面白いと感じる事で止めておかないとですよね。自分の感想を人に押し付ける事はできない訳ですから。
こちらこそ、また遊びにいきますのでヨロシクお願いしますね。

投稿 隣の評論家 | 2006年2月 8日 (水) 23:27

こんにちは~
随分と前に見ていらしたのですね!TB失礼します。
イマイチ感は同じく。無難にこなしたのかという感じでした。
子供に人権が守られてなかった時代、なんともかわいそう、と一くくりできないと言うか…
またユダヤ人としてのフェイギンを見る限りは、ヴェニスの商人思い出しちゃったりします。
船はこがなかったけど、ちょっと退屈だったです^_^;

投稿 charlotte | 2006年2月11日 (土) 08:59

charlotteさん、TB&コメントありがとうございます。
あ、賛同して頂けましたか。ダメとは言わないけれど、どーしてもイマイチ感が消えなくて...。そういう意見が割と多いみたいですね。

投稿 隣の評論家 | 2006年2月11日 (土) 20:46

こんばんは~。
原作未読だったもので、オリバー少年が自分の人生を切り開いていく話だと想像していたら、なんだか他力本願?意思がない?という感じで、正直私も乗れなかったです。
ロンドンの雰囲気はすっごく好きだったんですけど…。私の場合、ポランスキーがうんぬんというよりも、「大いなる遺産」も「クリスマス・キャロル」もダメだったので、ディケンズそのものと合わないようです(笑)

投稿 chatelaine | 2006年2月16日 (木) 02:40

chatelaine さま
TB&コメントありがとうございます。
乗れませんでしたか、やっぱり~。ディケンズの他の作品なら乗れるのだろうかとも思っていたのですが、余り期待し過ぎない方がいいみたいですね...。

投稿 隣の評論家 | 2006年2月16日 (木) 21:05

隣の評論家さん、こんにちは。
ようやく「オリバー・ツイスト」を観ました。
確かにオリバーの活躍どころが少なかったですね。台詞もあまり話さなかったし。どう観ても彼は運と見栄えで幸せが転がり込んだという印象でした。
フェイギンとの物語が最後まで進行するのかと思ってましたが、違ったんですね。音楽だけとれば楽しい音楽ですが、ダークな映像には合わないですねぇ。
それでは、また。

投稿 CINECHAN | 2006年2月19日 (日) 16:27

CINECHANさま
こんにちわ!TB&コメントありがとうございます。そうですねー、ダメとは言わないけれど、どこかイマイチでした。
>運と見栄えで幸せが転がり込んだという印象でした。
そうですね、そんな印象でした。もう少し活躍の場があれば楽しめたかなーなんて。

投稿 隣の評論家 | 2006年2月19日 (日) 23:31

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