プライドと偏見
「プライドと偏見」
<PRIDE & PREJUDICE> / 製作:2005年、イギリス 127分
監督:ジョー・ライト 出演:キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン、ロザムンド・バイク、ドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブリッシン、ジュディ・デンチ
2006.2.22 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★
「すべてを捨てて もう一度あなたに会いたい」
男はプライドを捨てられない。女は真実が目に入らない。
すれ違う恋が、こんなにも切ないなんて...。
18世紀末のイギリス。田舎町に住むベネット家には、5人姉妹が居る。大らかに構える父親(ドナルド・サザーランド)に対して、母親(ブレンダ・フリッシン)は、娘達を資産家と結婚させようと躍起になっていた。そんな時、隣に大富豪の独身男性・ビングリーが引っ越してくる。ベネット家の娘達と母親は、すっかり浮き足立つ。舞踏会の日、ベネット一家は『噂の大富豪』とご対面する。そして、美しく慎み深い長女ジェーン(ロザムンド・パイク)は、ビングリーと互いに惹かれ合う。ビングリーの親友・ダーシー(マシュー・マクファディン)は、暗い表情で気難しげに振舞っていた。快活な次女・エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、ダーシーが自分を侮辱する言葉を偶然に聞いてしまい、彼の気位の高さに強い反感を抱く。エリザベスは、ダーシーと会話をしても『皮肉の言葉』を投げかけるばかりだった。反発し合いながらも、何故か気になる存在の2人だったが...。
本来の私だったら、「ケッ!」と思ってしまうであろうラブ・ストーリー。ところが、この作品はとても魅力的だった。やっぱり、脚本がよく出来ているのかしらねぇ。本作は、ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』の映画化ですから、正確に言うと『脚色』ですかね。今回、ハッキリと自覚しました。私は、「ラブ・ストーリーが苦手」なのではないの。「安っぽい陳腐な脚本の映画が苦手」なのねぇ。今まで、「ケッ!」と思った数々のラブ・ストーリーと呼ばれるジャンルの作品は、出来の悪いものが多かっただけなのねぇ。この作品は、想像以上に魅力の詰まった玉手箱でしたわ~。
キャストもヒジョーに魅力に溢れておりました。主人公のエリザベスは、この時代の女性にしては珍しく、物怖じせずにハッキリと発言する女性。プラス機知に富んだ頼もしいキャラクター。演じるキーラ・ナイトレイは、元々「気の強い」イメージ全開の女優だった。文学作品はどーなの?なんて疑ったりもしたけれど、悪くはなかったですよ~。
ダーシーという男。終始、うつむきっ放しで、パッとするんだかしないんだか微妙な男。最初の登場シーンでは、ダーシーを見た娘のセリフが『仏頂面』となっていました。私に言わせると、「辛気臭ーい顔!」という更に強い表現になってしまう程でした。ところが、どうでしょう。このダーシーという男、ちょっと不器用なだけでなかなか素晴らしいヒトだったりするんですわ。演じるマシュー・マクファディンの『目線』がなかなか良かったですね。
キャストについて、最も特筆しておきたいのは。ベネット家のパパとママでございます!娘5人と妻に囲まれながら、女性のパワーに辟易する素振りも見せずに懐深ーーく家族を包み込むパパを演じるドナルド・サザーランド。余裕たっぷりに存在感を発揮しているのは、さすがである。そして、何と言ってもママが可愛らしい。娘の婿探しに躍起になるなってキャッキャとはしゃぐママ。娘以上に張り切って見せたかと思うと、娘の結婚が決まった途端に「淋しくなる」と素直にションボリして見せる。何て可愛らしいママでしょう!演じるブレンダ・フレッシンは、前に出過ぎずにポイント・ポイントを上手に持っていく。ママがちょっと発言する度に、会場はクスクスと暖かい笑い声で包み込まれていた。「結婚しろ・しろ」とうるさい母親って、人によっては非常に鬱陶しい存在になると思うんだけど。このママがこれ程に魅力的なのは、ひとえにブレンダ・フレッシンのお陰だと思います。
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コメント
隣の評論家さん、こんばんは。
私も比較的恋愛映画は苦手なほうで、ロマンティック・コメディなら観るのですが、ロマンスろなると・・・
この作品実はロマンティック・コメディだと思ってたんですよ。そのため微妙に辛かった。
お父さんはいい感じでしたね。もう少し出てきて欲しかった気もしますが。
ラストがあまり納得いくシーンではありませんでした。
それでは、また。
投稿: CINECHAN | 2006年2月23日 (木) 23:34
ヤタッ!!今日はTB出来ました!!
ここ最近ずっと交互で入ったり入らなかったりです。
さて、今度は如何に!?
ワ、ワタシもですね、、ラブ・ストーリーは「ケッ!」と思う方です。エヘヘ
でもこの映画は、あの世界にどっぷりと浸ることが出来ましたわー・・・
でで、ダーシーってね、あれは「高慢」じゃないよね!?
単なる内気な押しの弱い男、って感じが致しましたですよ。ふふふ
ジュディ・デンチ、上流夫人のオーラが凄かったね!!
ワタシ、あんなこと言われたら言い返せないかも・・・
凄いぞ!!エリザベス!!!
投稿: Puff | 2006年2月24日 (金) 22:37
Puffさーーーん、TB&コメントありがとうございます。
ダーシーって男。ちっとも「高慢」なんかではないですわいなぁ。ちぃとばかり不器用なだけでしたなぁ。
ジュディ・デンチもスゴかったねぇ。出番はちょっとだけなのに、あの存在感はどこからくるのって感じだったじょー。私も、きっと言い返せないで誤っちゃいそー。
投稿: 隣の評論家 | 2006年2月25日 (土) 20:29
私はこれの演出が気に入りました。
カメラワークと音楽にうっとり。
隣の評論家さんの恋愛映画TOP3は何ですかー?
投稿: かえる | 2006年2月26日 (日) 10:48
こんにちは~!
大きなスクリーンで観る イギリスの田園風景やお屋敷は素敵でしたよね~♪
今年の私の映画ライフは これのBBCTVドラマ版と40年のローレンス・オリビエ版、そして”これ”と、すっかりイギリスどっぷり~♪で始まりました。 まあ5時間かけてじっくり描くTVドラマには敵わないのは仕方ないことでしょうけれど、あの時代での親の気持ち、娘の気持ちを上手に描いた秀作であることには間違いありませんよね
投稿: マダムS | 2006年2月26日 (日) 11:34
TB&コメントありがとうございます
★かえるさま
こちらにもありがとうございます!あの美しい風景も、とても良かったですよね。
>隣の評論家さんの恋愛映画TOP3は何ですかー?
おお!コレは難しいですねぇ。恐らく、かえるさんは特に深く考えずにした質問だと思うのですが、全く思いつかないです!きっと、一般的な答えが出てこない気がします。この宿題、今度じっくり考えてみますね~。
★マダムSさま
こんにちわ!あの田園風景は本当に清々しい気持ちになりましたぁ。マダムSさんのコメントからすると、そのドラマ版とやらの方がじっくり描いているようですね!機会があったら、見てみたいと思います。
投稿: 隣の評論家 | 2006年2月26日 (日) 18:31