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2006年7月19日 (水)

機械じかけの小児病棟

「機械じかけの小児病棟」 
<FRAGILE>/製作:2005年、スペイン 102分Kikaijikake    
監督:ジャウマ・パラゲロ 出演:キャリスタ・フロックハート、リチャード・ロクスバーグ、エレナ・アヤナ、ジェマ・ジョーンズ
2006.7.19 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,500で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「この夏、悪霊とお医者さんごっこ。」

呪われた小児病棟に潜むおぞましき秘密、

もう、誰も退院できない・・・。

本日は、有給休暇を取り1日有効に過ごすつもりだったが。ドシャ降りの何とも寒々しい朝を迎えた。それでも私は、やっぱり映画館へと向かうのでした。傘を差しても手足はビチャビチャ、『レディース・デイ』とは言え、平日の初回はガラガラでした。それにしても、歌舞伎町ってやっぱり馴染めなーい。一人でウロウロしてると変なオジサンが話しかけてくるんだもん、やんなっちゃう。

【骨折スピリチュアル・ホラー】 という未だかつて聞いた事のないキャッチ・コピーの正体を、この目で確かめに行って参りました。

ワイト島のマーシー・フォールズ小児病院は、老朽化のため閉鎖間近だった。その病院へ派遣されてきた看護師エイミー(キャリスタ・フロックハート)は、妙な噂を耳にする。そこには全身に金属の矯正器具をつけた少女の霊が出るというのだ。かつて、その少女が入院していたという2階は閉鎖されている。最初は聞き流すエイミーだったが、少しずつ奇妙な現象が起こり始めるのだった。

本作を生み出したジャウマ・バラゲロ監督の作品「ダークネス」は、以前DVDレンタルで鑑賞しました。題名そのままの『暗闇』が織り成す恐怖の世界に「何でまた劇場まで足を運ばなかったかしらーん」と後悔したんですよー。という訳で、本作には秘かに期待で胸をパンパンに膨らませておりました。

まずは、『病院』というロケーションそのものが異様な雰囲気を醸し出す事に成功していますね。小児病棟というだけあって、怯える子供達の悲鳴や苦悶の表情もリアルだったし。『消灯時間』となり、長い廊下を電気が順番に消えていくシーンも不気味でした。閉鎖されているのを理由に、エレベーターには『2階』のボタンが無いんです。実際には何でもないシーンでも、いちいち余計な想像力を掻き立てる環境が素直に怖いと感じさせてくれました。何だか、夏にはピッタリの映像だと思いました。

ただね、思い描いていた程に恐怖を堪能できなかった隣の評論家でした。
グロテスクな恐怖映像を思いっ切り見せつけるホラー作品もあれば、余り見せずに小出しにしながらジワリジワリと観客を脅かすホラー作品もあると思います。本作は、後者の印象でヒタヒタと観る者を惹きつけておりました。クライマックスまではね。ラスト手前で、『恐怖』が姿かたちを現してしまった。ココで、隣の評論家は「・・・えっ・・・。・・・あ、そうですか。」と少々興ざめしてしまったのであります。うーん、惜しかったなぁ。観る前から自分なりのイメージを思い描いて挑んでしまったアタクシが悪いんですけどね。好きな人は好きだと思います。

『病院』というロケーションは、本来気持ちのいい所ではありませんね。「ナースのお仕事」といったコメディ・タッチのものもありますけど、やっぱり【恐怖劇場】の舞台というイメージの方が強いです。
個人的に「怖い!!!」と思ったシーンを2つご紹介します。
看護師が入院患者(子供)の点滴を抜くシーンで、針がボキッと折れて血がドクドクと流れるシーン。怒れる怨霊の仕業というベースもあるのだけれど、どうも《先端恐怖症》気味のアタクシには正視できないシーンでした。
キャリスタ・フロックハートは、手足が長くてカッコいいんですけど。隣の評論家的には、もう少しお肉をつけた方がいいと思うのです。彼女が子供を抱きかかえて走るシーンがあるのですが。子供と言ってもそこそこ大きい子だったし、キャリスタの余りにも細い腕がボキッと折れてしまうのではないかと心配でハラハラして見てしまいました。

医者の役で登場するリチャード・ロクスバーグ。「ムーラン・ルージュ」や「ヴァン・ヘルシング」では拝めなかった素顔をバッチリと見せてくれました。普通の素敵なオジサマ(お兄さまと呼ぶべき?)だったので、演技派なのねぇ と小さく感心して劇場を後にしたのであります。

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コメント

こんにちは。
じぶんは、あの『恐怖』の正体、恐くてしかたありませんでした。見たとたん、「わっ!こわっ!!」。
ホラーは大好きなんで、たいがいなモノは平気なんですが。生理的にダメだったのかなぁ。

投稿 もじゃ | 2006年7月20日 (木) 00:04

もじゃさま
TB&コメントありがとうございます。
『恐怖の正体』恐くてしかたないのが普通なんだと思います。私が麻痺しているのかもしれません。
すごい形相でしたもんね。
あ、でも。雰囲気はとても不気味でイイ感じだったと思いますよぉ。

投稿 隣の評論家 | 2006年7月20日 (木) 20:55

隣の評論家さん☆
コメント&TBありがとうございました~!
病院モノという事で雰囲気や演出は良かったですね。怖いというよりかは不気味な感覚や音が心に触る感じのする作品でした。
2階が閉鎖されてる。というプロットは面白かったです。1階は普通の病院なのに、2階はまるで廃墟・・・このギャップは楽しめました。実際2階に上がる所は、えっ行っちゃうの?って思う程の悪い雰囲気に包まれていましたね。
ラストに現れるあの霊的なものは、小出しにすれば良かったのに、いきなりバーンと出てくるから・・・興ざめな感じはありました。
あと、あの注射のシーンはキツかったですね。日常の延長戦で起こりそうな怖さやおぞましさといった意味では、あういうシーンはドキリとします♪

投稿 orange | 2006年7月22日 (土) 17:15

orangeさま
TB&コメントありがとうございます。
いやぁ、この作品は余り盛り上がっていないみたいで(苦笑)。TB貼ろうにも観た人が少ない。
>1階は普通の病院なのに、2階はまるで廃墟・・・
そうですね。あのジメッとした雰囲気は、なかなか恐くて良かったと思います。
>ラストに現れるあの霊的なもの
スンゴイ形相でしたけどね。結構ヘッチャラだった私です。
暑い夏にはピッタリの作品ですけど、早々に公開が終わってしまいそうな気も...(汗)。

投稿 隣の評論家 | 2006年7月22日 (土) 20:27

こんばんは。こちらにもTB&コメントありがとうございます。
なかなかダークな雰囲気で、しかも病院の湿った感じ。じわりじわり来る恐怖感、良かったんですがねぇ。
いかんせんシャーロットの姿、顔がチープに感じて・・・顔は見せないほうがよかったですよね。

今年は例年よりホラーの公開が多いような気がしますが・・
まだまだこれからありますからね。でも確かにホラーばかり見てると恐怖感も薄れて・・・こないなぁ・・やっぱり怖いものは怖い。そしてそういうホラーが観たいです。

投稿 CINECHAN | 2006年7月28日 (金) 01:22

CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
本作は、3週間で上映終了みたいですね...涙。
病院の湿っぽい空気感は、とても不気味で良かったですよね。シャーロット、もの凄い形相でしたよね。それが逆効果でした(苦笑)。
ところで『地獄の変異』ですが。goo映画サイト(→http://movie.goo.ne.jp/)の予告編コーナーに入ってました。早速チェックしてみたら、あの素敵なナレーションが聞こえてこないんですよぉ!!!(公式サイトでは聞かせてくれるんだけど)敢えて消したんでしょうか?全然、印象が変わってしまうのでチョット悲しかったです。

投稿 隣の評論家 | 2006年7月28日 (金) 19:18

トラックバック、ありがとうございます。こういう欧米のB級映画がなかなか輸入されなくなりましたね。アングラで注目されている監督も、有名になってA級作品を撮るようになってから輸入される。その前の出世作をあとからレンタル店に並べられても・・・以前はアングラ、B級があふれていて、とても楽しい時間を映画に頼っていたのにと思います。アジアの映画もいいけど、リメイクもいいけど、こういう小品も輸入してほしい・・・忸怩たる思いがあります。よませてもらいました。ありがとうございます。  冨田弘嗣

投稿 冨田弘嗣 | 2006年9月14日 (木) 12:23

冨田弘嗣さま
TB&コメントありがとうございます。
>アングラで注目されている監督も、有名になってA級作品を撮るようになってから輸入される。
おおお。こういう観点で映画を見ていない気がします。ナルホド、とても参考になりました。ありがとうございます。
>リメイクもいいけど、こういう小品も輸入してほしい
リメイクに頼るというのは、アイディアの乏しいという現実があるんでしょうか。大衆は飽きっぽいですから、流行らないですよね。
この作品、余り怖くなかったというような記事になっていますが。病院内の雰囲気は不気味でとても良かったと思っています。監督の次回作にも期待したいと思います。

投稿 隣の評論家 | 2006年9月15日 (金) 21:01

こんにちは。TB失礼します。


本作やっと解禁になったので観ました。
シャーロットの見かけが恐いんですがどうしても笑ってしまいました!!

投稿 ももも | 2007年3月29日 (木) 10:13

ももも さま
TB&コメントありがとうございます。

>シャーロットの見かけが恐いんですがどうしても笑ってしまいました!!

ふふーん、私も一瞬止まってしまいましたねぇ(笑)。
ラストは、何だかキレイにまとまっていましたよね。ちょっと感動系という感じで。

投稿 隣の評論家 | 2007年3月30日 (金) 20:44

こんばんは、となひょうさん。
あの、注射器の針が折れて血が流れるところは、確かに怖かったですね。蛍光灯が点滅する中、何度も何度もやりなおして、さらに血がドンドン流れてましたもんね。

>キャリスタ・フロックハートの方がポキンと折れそう
なるほど、ウマいですね~★
そうなんですよね、この人は、本当、不健康に痩せすぎですね。・・・
『アリーmyラブ』の当時、外人の友達が言ってたのですが、
「彼女のスタイルは、日本ではともかく、アメリカでは全く人気がない」と言ってました。

ところでこの映画ですが、自分もいまひとつな感じでした・・・
どうも、せっかくの病院というロケーションを、生かせてないような気がして仕方がアリマセン。

投稿 とらねこ | 2007年8月15日 (水) 01:15

とらねこさま
訪問ありがとうございます。

んー、何か惜しい感じのする作品でしたよねぇぇぇ。
雰囲気はなかなか良いかなとも思ったのですが、ホラー映画としては記憶に残っておりませぬ。

キャリスタって、アメリカでは人気がないんですかー
日本人は、すっかりノセられちゃってるんですかねー
まるで、ヨン様状態ですよねー。
キャリスタ本人も、もう少し太りたいと思っているのかもしれないですよね。生まれてこのかた、一度も味わったことのない思いです(苦笑)。

投稿 隣の評論家 | 2007年8月16日 (木) 20:57

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