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2006年7月15日 (土)

ローズ・イン・タイドランド

「ローズ・イン・タイドランド」 
<TIDELAND>/製作:2005年、イギリス=カナダ 117分 R-15指定Rose_in_tideland 
監督:テリー・ギリアム 出演:ジョデル・フェルランド、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・ティリー、ジャネット・マクティア、ブレンダン・フレッチャー
2006.7.15 劇場前売り鑑賞券¥1,500にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,500で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「ギリアムの“アリス”は、孤独の迷宮をさまよう。」

うさぎ穴の向こうでは、孤独は冒険に変わる。

うーむ・む・む...。この作品は、どう捉えるべきか迷うところです。
前作「ブラザーズ・グリム」では、テリー・ギリアム監督の本当の持ち味が出し切れていない印象を受けました。きっと、色々と規制があったのだと思います。
今作では、なかなか『ギリアム節』炸裂だったと思うのですが。「この作品を好きか嫌いか?」とシンプルに聞かれたら、「うーん、そんなに好きでもないかも...」と答えてしまうかもしれませーん。どこがどんな風にノレなかったのだろう?と、自問自答しながら記事を書いておりまする。

主人公のジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)は、『幸せ』とはいい難い少女だ。かなり自分勝手なママ(ジェニファー・ティリー)と、元ロック・スターのパパ(ジェフ・ブリッジス)の世話をやく事が日課となっている。そんなある日、ママが急死する。パパと2人、今は亡きおばあちゃんの家に住む事になる。人気のない寂しいところにある家で、やっぱりパパの世話に追われる日々。友達は『バービー人形の首4体』だけという【不思議ちゃん】 ローズのイマジネーションの世界が広がっていく。

ローズ【不思議ちゃん】っぷりを映像化している部分は、とても楽しいと思いました。バービー人形と会話したり、リスが喋ったり。この辺は、「お帰り、ギリアム監督!」なんて思ったものですわ。
でもね、何かバランスが悪かった印象を受けました。ローズが本音で話すのは、イマジネーションの世界でだけでした。ママパパ【クスリ漬け】 だからね。子供に注射させたり、足を揉ませたり。まるで、シンデレラのような過酷な日々とも受け取れました。ところが、ローズは決して泣いたりしません。それどころか、元気一杯にバービー人形達と遊ぶ日々です。【負】のオーラなど全くもって感じられません。これは、寂しさの裏返しだと取るには至りませんでしたねぇ...。
嫌いじゃないよー。随所随所にチラつく『ギリアム節』には、「!!!」となりましたです。例えば、パパが着ている日本のハッピみたいな衣装。ひらがなで『ことぶき』って印字してあったよね?しかも、左右に。その細かくて面白いセンスは、どないやねん(爆)!それと、パパ以外にローズが出逢う人物も、かなり個性的でしたしね。

エキセントリックなパパを演じたジェフ・ブリッジスの崩れっぷりには、切ないものがあります(笑)。ブーブーブーブーおならしまくって娘のせいにしていたり、ジャンキーな様子にも・・・汗。何故って、隣の評論家は「コンテンダー」で大統領役を演じた時のジェフ・ブリッジスに惚れたから。あの懐深い男らしさにクラッときたものだから。でもまぁ、俳優としては色んな役にチャレンジして欲しいですけどね。
出番は少ないながらに、身勝手なママを演じたジェニファー・ティリーのパフォーマンスは強烈でしたぁ。内面だけでなく、身なりも所作も救いようがないくらいにヒドイ女を寧ろ楽しんで演じているようでした。「この役は私に任せてっ!」 という気合が感じられましたです。家の中とは言え、下着姿で脚をおっ広げて下品極まりなかったですわ。言動もワガママ三昧だったしね。「チャイルド・プレイ」に登場した辺りから、ある意味スゴイ女優さんだなぁと感心しておりましたよ。
そして、やっぱり。少女ローズを演じたジョデルちゃんの存在感はアッパレでした。バービー4体分の声も担当しています。彼女の輝きを見る価値はあると思います。

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コメント

こちらにも・・・
見方によってはかなり度が過ぎた現実逃避しているローズ。
本当は病気じゃないのか?と思っちゃいますよねえ。
屈折した捉え方をしていたとしたら、彼女の未来はちょっと恐ろしいです。
ちゃっかりお優しいご夫人と暮すような感じでしたし~
一歩間違えればホラーみたいな感じも受けました。^_^;

毒がありすぎな感じもしたのですが、私にはさほど気にならずに幼少の頃を思いながら観賞しましたです。
ローズが女になっていくのが、これまた恐ろしい・・・笑

投稿: charlotte | 2006年7月17日 (月) 02:28

charlotteさま
TB&コメントありがとうございます。
>彼女の未来はちょっと恐ろしいです。
記事に入れるの忘れてた!ラストカット、強烈だったと思いませんか?
ローズのアップ、そして暗転。真っ暗闇の中、ローズの目が映し出される。
ゾッとしました。何という終わり方をするんじゃい。
こういった未成年が主人公の作品って、場合によっては空恐ろしいものを秘めているような気がしました。
charlotteさんは観ないかもしれないけれど。先日、
試写会で観た「ハード キャンディ」の少女もコレに近い戦慄が走りましたのよー。

投稿: 隣の評論家 | 2006年7月17日 (月) 11:06

ドモドモー♪
TB、コメントをありがとうございました。

そうねー・・・、「ギリアム節」炸裂であったけれど、好き嫌いは分かれそうですよね。
ワタクシも好きな部分と、「・・・」な部分がありましたです。
ジェフ・ブリッジスさんは、最近だと、「ドア・イン・ザ・フロア」のシリアスな演技が記憶に新しく・・・・・
なので、今回の「ことぶき」オヤジにはビックラしたのと、潔い演技にある意味嬉しくなったのでアリマス。ウフ♪

投稿: Puff | 2006年7月18日 (火) 22:21

Puffさま
TB&コメントありがとうございます。
『ことぶき』のインパクトは絶大でしたぁ。うぷぷぷぷ
「ドア・イン・ザ・フロア」未見なのでありますぅ。
ジェフ・ブリッジスさんは、スマートな役柄も素敵ですが。仰るように、本作のパフォーマンスも潔いですね。『ビッグ・リボウスキ』なんかも、どちらかと言うと潔い印象かな。つまりは、何でもこなせる素晴らしいオジサマの一人という事ですね。

投稿: 隣の評論家 | 2006年7月18日 (火) 22:38

こんばんや。
本日は間違いデンワを失礼をばいたしましたー。
そして、合格おめでとうです。合格率何割位なんでしょ?
快挙でございます!

好きか嫌いかでいうと私はコレ、大好きなんですー。
ただ、心に響くような部分が全然なかったのは残念。
わりと平坦なまま終わってしまった感がアリマスー。
好きだけど、そんなにおもしろくもなかったというか・・・

ジェフ・ブリッジズのいかれっぷりはステキでしたー

投稿: かえる | 2006年8月 2日 (水) 22:35

かえるさま
TB&コメントありがとうございます。
こんばんやー。
合格率、私の受けた4級は67%らしいですわ。
>好きだけど、そんなにおもしろくもなかったというか・・・
あ、何かわかる気がします。私も好きなんだけど、どこか長さを感じてしまいまして。嫌いじゃないけど高評価でもないという感じでした。
ジェフ・ブリッジス、なかなか強烈でしたね。
ことぶきっ!!!

投稿: 隣の評論家 | 2006年8月 2日 (水) 23:11

隣の評論家さん、どもども!
ジェライザ=ローズは常識的に見るととんでもなく可哀想な境遇な訳ですが、まだ常識に染まっていない彼女にとってはそこはかけがえの無い世界だったのだろうと思います。
そんなジェライザ=ローズのグロテスクな夢のような世界にえんえんと付き合わされるわけですが、ラストの列車事故の場面だけが何故か現実味があるんですよね。
現実の列車が現実に燃えていて、現実の人間達が右往左往している、これは夢ではない、とはっきり分かる世界。
多分ジェライザ=ローズはその夜を最後に幼年期という夢から醒めて、奔放な想像力も失って、現実の世界に生きる普通の女の子になってしまうんだろうなあ、という気がして少し切ない幕切れに思えました。
あ、何だか自分の記事で書ききれなかったことを書いちまいましたです。
そうそう、メルアドも入れときましたぜ!

投稿: Ken | 2006年8月 7日 (月) 22:16

Kenさま
TB&コメントありがとうございます。
>多分ジェライザ=ローズはその夜を最後に幼年期という夢から醒めて、奔放な想像力も失って、現実の世界に生きる普通の女の子になってしまうんだろうなあ、という気がして少し切ない幕切れに思えました。
おお!素晴らしいですねー。さすがだわー。
ローズが普通の女の子になってしまうというのは、ある意味、ラストのあの恐ろしい画(Kenさんのところに書いた点)なのだと何となく納得できましたです。
私は、この作品は長く感じてしまい。ギリアム節炸裂なのは嬉しいのですが、想像していた程には楽しめなかった部分もありましたです。
メアド、快諾いただきありがとうございました。改めまして『ハード キャンディ』談義しに伺いますです。

投稿: 隣の評論家 | 2006年8月 7日 (月) 22:46

今晩は~♪ 
今日は調子が良いようで、「ゆれる」と両方TB送れました~♪
仰るとおり、ギリアム節炸裂の本作でしたね!
子役の女の子ちゃんはじめ、俳優さんたちの凄まじさも見所でしたねぇーー(笑)わたし、ジェフ・ブリッジス好きなんですよ^^「スターマン」「ファビラス・ベイカー・ボーイズ」の感じも好きですが、ちょいとお腹が出てきてからも「フィアレス」「光の旅人」なんても好き。どんな役でも出来る人ですよね~ 
今回は亡くなってからも自分で演じてたみたいですけど、どこまで本人でどこからダミーかわかんないですよね(笑)

投稿: マダムS | 2006年8月14日 (月) 19:19

マダムSさま
TB&コメントありがとうございました。
『ゆれる』も無事に貼れましたかー。どうやら、ココログで障害の発生している時間があったようですのでー。
お!頂いたコメントのジェフ・ブリッジスの出演作が懐かしいですね。「ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」なんかは、一応素敵なジェントルマンという設定だった覚えが...。
私も、ちょいとお腹が出てきてからの彼も好きですが。『ザ・コンテンダー』の大統領役は本当に素敵でしたのよー。
今回は、一体どこまで本人が演じていたのか、気になりますよねー。

投稿: 隣の評論家 | 2006年8月14日 (月) 20:46

隣の評論家さん、こんばんは。
個人的には今ひとつのれない作品でした。
ちなみにそれほどギリアム作というのは気にしてません。
まあ映像はところどころ凄い、と思ったし、現実から離れたエピソードも面白かったんですが、わかりにくかったですよね。
でも、周囲が劣悪環境でも、ローズが何とか乗り越えようとする。そんな話にはちょっと楽しさもありました。

投稿: CINECHAN | 2006年8月22日 (火) 01:11

CINECHANさま
うーむ、TBのりませんでしたかー。でも、コメントをありがとうございました。
うーむ、私ものりきれなかった気がします。そうそう、面白かったけどわかりにくかった気がしています。
>周囲が劣悪環境でも、ローズが何とか乗り越えようとする。
この部分が素敵なんでしょうけど、伝わりにくい感じもありましたよね。でもまぁ、ローズちゃんのパワーは凄いですよね。

投稿: 隣の評論家 | 2006年8月23日 (水) 21:23

こんばんは。コメントとトラックバックをありがとうございます。
ファンタジックなトリップ感がたまらなかったです。
上でKenさんが書かれているように、わたしもラストでは少女期の終わりを感じて、ちょっと切ない気持ちになりました。
ジェフ・ブリッジズは、とても素敵でしたー。

投稿: いわい | 2006年8月30日 (水) 23:48

いわいさま
TB&コメントありがとうございます。
なるほど。あのラストは、切ないシーンだったのですね。切なさよりも怖さを感じている私は、まだまだでございます(笑)。本作の個性を受け入れられない人はダメかもしれないですけど、なかなかの世界観でしたね。

投稿: 隣の評論家 | 2006年8月31日 (木) 20:44

隣の評論家さん、こちらにもTBありがとうございました♪
いちばん気になっていたのはあのハッピという私はどこか間違っているのでしょうか・・・爆
海外の観客にはエキゾチック~☆に映るんですかね。
日本語プリントのTシャツとか向こうには結構ありますし(笑)

投稿: sally | 2006年9月18日 (月) 22:18

sallyさま
TB&コメントありがとうございます。
イジョーに気になった『ことぶき』の文字。
>海外の観客にはエキゾチック~☆に映るんですかね。
そういう事なんでしょうね、きっと。日本人から見ると、どこか笑えてしまいますけどね。

投稿: 隣の評論家 | 2006年9月18日 (月) 22:38

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