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2006年9月13日 (水)

LOFT ロフト

「LOFT ロフト」 
製作:2006年、日本 115分Loft    
監督:黒沢清 出演:中谷美紀、豊川悦司、西島秀俊、安達祐実、鈴木砂羽、加藤晴彦、大杉漣
2006.9.13 映画サービス・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,500で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「千年前、永遠の美を求めた女は、ミイラとなった。」

「私にかけられた呪いは【愛】」

『CURE キュア』 『回路』 『アカルイミライ』 で知られる黒沢清監督『ドッペルゲンガー』以来3年ぶりの長編最新作という事で。かなり楽しみにしておりました。未見のものもありますが、『CURE キュア』という作品にはかなりの衝撃を受けた記憶があります。楽しみにしている方も多いでしょう。水曜日という事もあって、劇場はなかなかの盛況っぷりでした。

女性作家・春名礼子(中谷美紀)は、担当編集者・木島(西島秀俊)の紹介で東京郊外の洋館に越して来る。向かいの建物には、謎めいた男が出入りしていた。吉岡誠(豊川悦司)という大学教授で、千年前に沼に落ちたという女性のミイラ を極秘に保管していたのだ。そして、礼子の周りでは不可解な出来事が起こり始めるのだった。

鑑賞中も鑑賞後も、スーッと入ってこない作品でありました。なかなか上手い言葉が浮かばないのです。でも、決して気に入らなかった訳ではありません。

全体を通して、幻想的な味わいは好きかもしれません。煽る効果音がブツッと切れて場面が変わったり、礼子の住む洋館が不気味な空気に包まれていったり。吉岡が出入りしている建物がシミで汚れていて、黴臭い空気感を放っているようで少し恐怖を覚えました。
最も恐怖のツボを刺激したのは、重要な場所とも言える【沼地】の映像でした。モワーッとたち込める霧が美しい礼子を包み込むシーンは、インパクトがありました。(中谷美紀がキレイです。) 
もう一つ印象深いのは、映し出された【焼却炉】です。火を放つという怖さもありますが、ゴォーンという独特の重たい音に恐怖を覚えてしまいました。

Loft2豪華なキャストも嬉しかったです。中谷美紀も美しくて素敵なのですが。隣の評論家は、安達祐実に清き1票!でした。 出番は少ないにも関わらず、なかなかの存在感を発揮していたと思います。クリクリした瞳で睨みの効いた鋭い視線を放ち佇むその姿だけで、グーッと引き込まれてしまいました。こういうのを『不気味に好演している』 と言うのでしょうね。

トヨエツさんの今回の役どころ。何とも非現実な印象を受けました。沼地に佇む姿は特にそう感じたのですが。白いシャツがよく似合う『王子様』的な雰囲気を放ち、セリフ回しも何だか地に足がついていない男性という感じがして。彼の口から発せられる言葉も、何と言うか浮世離れしていて。良く言えば『幻想的』なのですが、まるで現実の世界に居ない人にも思えてしまったのですが。それは、監督の意図したところなのかもしれませんなー。

この作品をどう読み解くべきなのか、今だに疑問なのでありますが。何となーくだけど、「男の運命を狂わす女」 みたいな部分が描かれていたのかなー。でも、あんまり自信がありません。そもそも、本作のタイトル『LOFT』って。英和辞書を引いて出てくる説明と本作の内容は、どう絡むのか理解できませんでした。でも、この難解さが魅力でもあるのかもしれません。

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コメント

こんばんは。

なぜかTBうまくいきません(涙)。
安達祐実がヤモリのように
窓の外にへばりついているシーンは
ゾクッとしました。

投稿: えい | 2006年9月14日 (木) 00:35

えいさま
TB&コメントありがとうございます。
TBしっかり1つ載っておりますね(安堵)。
ヤモリ!!!手だけでも異様な存在感を放っていたような気がしました。
えいさんのところのお返事を読み。
『ボディ・ダブル』は見たんですけど。イマイチ似たような描写があったかどうか記憶が曖昧です。《めくるめく》雰囲気だったのは何となく覚えておりますが。
『愛のメモリー』と言うと、どうしても松崎しげるの真っ黒い顔が浮かんでしまいます。あ、でも。未見なので是非見てみたいと思います。

投稿: 隣の評論家 | 2006年9月15日 (金) 20:34

こんばんは!TBありがとうございました。
私はこの映画ちょっとダメだったんで、なんか申し分けなくて、TB出せずにおりましたが、TBいただいて、とても嬉しく感じております。
意見が違っても、隣の評論家さんのことは大好き!です。
これからも信頼しております。。。

投稿: とらねこ | 2006年9月17日 (日) 17:30

とらねこさま
TB&コメントありがとうございました。
あ、TB遠慮されてたのですねー。うーん、好きであろうと嫌いであろうと、この作品を語るのは難しいと思いますよー。私自身もTBしておきながら、コメントをどう残せばいいのか正直迷ってしまいました。
とてもありがたくて照れくさいお言葉を頂きまして(ポッ)ありがとうございました(フフッ)。こちらこそ今後ともヨロシクお願いしますねー。

投稿: 隣の評論家 | 2006年9月17日 (日) 18:25

隣の評論家さんこんばんは。
「弓」に続き連荘で失礼します。
「CURE」は僕も衝撃的でした。
今まで見た映画で一番怖かったかも。
いや、それは言いすぎかなw
得体の知れない恐怖に駆られました。
沼地と焼却炉は素晴らしいコントラストだと感じました。
太刀打ちできないほどの圧倒的な暴力の様がなんともいえません。

投稿: 現象 | 2006年9月17日 (日) 23:44

現象さま
TB&コメントありがとうございます。
>「CURE」は僕も衝撃的でした。今まで見た映画で一番怖かったかも。
あ、そう言っても過言ではないと思いますよー。私は、そのくらい怖かった気がします。
沼地と焼却炉のコントラスト。インパクト大!でしたよね。沼地でのシーン、「やめてっ、お願いやめてーっ」と絶叫に近いセリフを言う中谷美紀が美しくて。焼却炉のゴーン・ゴーンと低く唸るシーンは何か気持ち悪かったです。
>太刀打ちできないほどの圧倒的な暴力の様
言われてみれば、西島秀俊のシーンとか圧迫感があったような気がします。

投稿: 隣の評論家 | 2006年9月18日 (月) 18:26

こんんちは。
「怖かったです」あの黒服の女性。不気味というか、そこのいる、それが怖かったです。
あと生きてる人間も怖いです。
1000年前に死んだミイラの女性、怖いです。

ストーリーは難解でしたけどねぇ。
恐怖感を感じたのは、ここ最近のJホラーでは一番に近いかも。

投稿: CINECHAN | 2006年9月23日 (土) 12:55

CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
難解でしたよねぇ。今だに理解できていないとです。
でも、あの恐怖の描き方はなかなか良かったですね。沼地の不気味なムードも最高でした。
黒沢監督と言えば『CURE』が最高に怖かったです。色んな方が同じこと仰ってます。未見だったら、お試しあれ。

投稿: 隣の評論家 | 2006年9月23日 (土) 19:22

こばはー。
いやぁ、いろんな意味でおもしろかったですけど、恐怖感はあんまり感じなかったですー。ディセントで白いものが見えると冷めちゃうのと同じで、うらめしやーな登場の仕方をされると可笑しくなってしまうんですー。1000年前のみいらさんより、メルキアデスの遺体にしびれます。ってカンケイないですねー。

投稿: かえる | 2006年9月30日 (土) 00:55

かえるさま
TB&コメントありがとうございます。
こばはー 私もこの作品は嫌いじゃないよと言いながら。何とも掴みどころの無さが消えない作品です。とても深い解釈をされた方もいらっしゃって、それは参考になったのですが。自分なりの解釈は、今だに語れずですねー。
>1000年前のみいらさんより、メルキアデスの遺体にしびれます。
ふふふー、なるほどー。作品自体もメルキアデスの方が遥かに魅力的でしたー。

投稿: 隣の評論家 | 2006年9月30日 (土) 20:57

 トラックバック、いつもありがとうございます。『CURE』『回路』・・・好きな映画です。黒沢監督がVシネマを量産していた頃、私はほとんどの映画を観ました。Vシネマなのに、劇場公開されたものもあり、一週間限定なんてものも鑑賞しました。あの頃、黒沢監督はノリにノッていた。ところがこの何年か、印象派、抽象的な作品を撮るようになった。まったく別人が撮ったような作品を仕上げます。私には本作の魅力はわからず、黒沢監督はどうしたのだという思いのみがのこりました。わかる人にはわかる映画なのでしょうが、私には理解できず、残念でした。今回も評論を読ませてもらいました。ありがとうございました。  冨田弘嗣

投稿: 冨田弘嗣 | 2006年10月 3日 (火) 00:04

冨田弘嗣さま
TB&コメントありがとうございます。
>黒沢監督がVシネマを量産していた頃
実は、私は見ていない以前に、余り知らなかったりします...。富田さんは、ご覧になっているのですねー。ここ最近の作品とは、随分と毛色が違うのですか。とても気になります。是非、見てみたいです。
この作品は、私も理解できているのかいないのか、それすらもよくわかりませんでしたよ(苦笑)。随分と深く解釈されている方もいらっしゃるので、それは参考にはなるのですが。難解に感じる点は、変わりません。

投稿: 隣の評論家 | 2006年10月 3日 (火) 23:39

隣の評論家さん☆こんばんわ~!
TBありがとうございました~!
黒沢清監督の新作という事でのぞみましたが・・・
何とも難解!?雰囲気は抜群なんですけどね。
「CURE」「回路」は特にお気に入りの作品ですが、今回は何ともいえない感想になってしまいました。
中谷美紀の不健康そうな演技は良かったですね。
やはり注目は安達祐美さんでしょう。「家なき子」のあの娘がここまで見せてくれるとは、と感嘆です。
個人的には西島秀俊の狂気の編集者がお気に入りです。
役者で楽しませてもらいましたね♪

投稿: orange | 2006年10月 6日 (金) 19:18

orangeさま
TB&コメントありがとうございます。
>何とも難解!?雰囲気は抜群なんですけどね。
そうですね。嫌いではないんですが、余り深く読み解けなかったです。他のブロガーの方で、素晴らしく解釈できている方もいらっしゃって。読んで「ナルホド!」と思っても、自分自身で理解する事はできなかったです(泣)。
西島秀俊のキャラクターは、何とも言えない存在感でしたね。本作ではトヨエツさんよりも西島さんの方が印象深かったかも♪

投稿: 隣の評論家 | 2006年10月 7日 (土) 22:01

タイトルの件ですが、「黒沢清の映画術」にその秘密が隠されているので、ぜひお買い上げ下さいなんて書くと回し者かと思われ兼ねないので、立ち読みで結構です。

てなわけで、遅ればせながら、TBありがとうございました。

投稿: にら | 2006年10月17日 (火) 14:42

にらさま
TB&コメントありがとうございます。
「黒沢清の映画術」に載っているのですか?タイトルの謎が!
って、ココに反応して頂きまして、ありがとうございました。さすがに購入はしないと思いますが(笑)、ついでがあったら立ち読みしてみたいと思います。ありがとうございます。

投稿: 隣の評論家 | 2006年10月19日 (木) 18:44

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