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2006年10月31日 (火)

10月に鑑賞した映画たち

以前、特集を組んだ注目のミニシアター作品(記事はこちら)を完全制覇できました。と、同時に。秋に観たい映画(記事はこちら)も全て鑑賞する事ができました。やったぁ~、大いに自己満足♪♪♪

劇場公開作品&試写会での鑑賞 合計15本でした。

「父親たちの星条旗」

「ホステル」

「スネーク・フライト」

「サンキュー・スモーキング」

「サラバンド」

「ドラゴン・スクワット」

「ナチョ・リブレ 覆面の神様」

「ブラック・ダリア」

「夜のピクニック」

「レディ・イン・ザ・ウォーター」

「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」

「フラガール」

「サムサッカー」

「セプテンバー・テープ」 

「パビリオン山椒魚」

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2006年10月28日 (土)

父親たちの星条旗

「父親たちの星条旗」 
<FLAGS OF OUR FATHERS>/製作:2006年、アメリカ 132分Chichioyaseijoki    
監督:クリント・イーストウッド 脚本:ポール・ハギス 出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ、ジェイミー・ベル、バリー・ペッパー、ポール・ウォーカー、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー、ジョン・スラッテリー
2006.10.28 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「戦争を終わらせた一枚の写真。その真実。」

世界が忘れてはいけない島がある。―《アメリカから見た硫黄島》

日米双方の視点から描く【硫黄島】2部作の第1弾。まずは、《日米双方の視点から描く》 という企画に、敬意を表したいと思います。

太平洋戦争末期の真っ只中、1枚の写真が撮影された。山の頂で、星条旗を掲げる6人の兵士の姿。この写真は、アメリカ中で反響を呼ぶ。6人のうち生還できたのはドク(ライアン・フィリップ)アイラ(アダム・ビーチ)レイニー(ジェシー・ブラッドフォード)の3人だけだった。彼らは【英雄】として祭り上げられ、戦費調達のための《キャンペーン》に借り出されたり、歓迎パーティーに参加させられたりする日々が続く。そして、彼らは苦悩する。「自分は【英雄】などではない...」と。

【英雄】って何でしょう?そもそも、戦争に【英雄】なんて存在しないような気持ちにさせられた作品でした。彼らが【英雄】か否かではなくて、単に人々が【英雄】を求めていただけのような気がしました。戦時下という辛い時代だからこそ、『信仰』の対象が無ければ生きていけなかったのではないでしょうか。
今の世の中でも、どの分野においても『カリスマ』と称してフィーチャーされる方がいらっしゃいますが。私は特に興味を示さずに自分のペースでいく日陰の女ですが、本作を見て『カリスマ』さんには『カリスマ』さんの苦悩があるのかぁ と、薄っすらと感じました。

すみません【硫黄島】から話題が逸れてしまいました。(どうしてこう、視点がずれるのかしら) 正直、この作品を見て熱く語るまではいきませんでした。と言うのも、第2弾『硫黄島からの手紙』を見終わってから、《2つの視点》を併せてどう感じるのか。そこを熱く語るべき企画なのかと思ったのです。本作上映終了後に『硫黄島からの手紙』の予告編が流れたのですが、とても観たいと思いました。アメリカ人が日本人の視点を日本人キャストで描くという点でも興味深いのですが。ベテランから旬の若手まで、豪華なキャストがオーラを放ちまくっておりました。今から、とても楽しみです。

戦争を描いた作品を観た時に感じる事があります。作品によっては、出演者の区別がつかない時があるのです。戦場では『戦士』とは《モノ》 であって《人間》として扱われる事がないのだという風に捉えてしまうのです。最も強くそう感じたのは、リドリー・スコット監督の『ブラックホーク・ダウン』でした。どの人が誰なのかなんて、全く関係ない展開を見せた印象だったので、とても衝撃的でした。
本作に於いては、帰還する3人は印象的でしたが。戦場のシーンでは、やはり区別をつけられなかったです。キャストを見ると、なかなか有名どころが名を連ねているのに。どこに出ていたのか気がつかなかった方もいました。こんな部分でも戦争の怖さを痛感してしまうのでありました。

それでも印象に残ったキャストもいたので、紹介しておきます。
メインの役どころである帰還兵ドクを演じたライアン・フィリップの真っ直ぐな眼差しは魅力的でした。初めて彼を見た時は嫌な奴を演じていた記憶がありますが(笑)、最近では『クラッシュ』の正義感溢れる警察官も忘れ難いパフォーマンスでした。『クラッシュ』がアカデミー賞作品賞を受賞した時の子供のように満面の笑みを浮かべて大はしゃぎしていた姿は、役どころとは対照的でした。今年の印象深い俳優さんの一人として挙げておきたいです。
旗を掲げた6人の一人で戦死して帰還できなかった軍曹バリー・ペッパーが演じています。当然、出番は少な目なのですが、個人的には印象深かったです。最初はパッとしない役どころが多い俳優さんだと感じていたのですが、今年は『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』で強烈な役どころを見事に体現してくれました。
2人とも、もうすぐ日本で新作が公開になります。ライアン・フィリップ『カオス』という作品で、バリー・ペッパー『unknown<アンノウン>』という作品です。ちょっと、どちらも見てみたい気がしております。今後の2人の活躍も楽しみにしております。

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ホステル

「ホステル」 
<HOSTEL>/製作:2005年、アメリカ 93分 R-18指定Hostel  
監督、脚本:イーライ・ロス 出演:ジェイ・ヘルナンデス、バルバラ・ネデルヤコーヴァ、リック・ホフマン、デレク・リチャードソン、エイゾール・グジョンソン、ジェニファー・リン、三池崇史
2006.10.28 劇場前売り鑑賞券¥1,500にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「すべてが切断される。」

それは地獄への片道切符だった・・・。

製作総指揮&プレゼンターとしてクエンティン・タランティーノの名前がありますが、監督&脚本は『キャビン・フィーバー』のイーライ・ロスが担当しております。

アメリカ人大学生のパクストン(ジェイ・ヘルナンデス)ジョッシュ(デレク・リチャードソン)は、バックパッカーをしながらヨーロッパを旅していた。フランスで意気投合したオリー(エイゾール・グジョンソン)も加わり、3人はオランダ・アムステルダムに居た。刺激を求める3人は、ドラッグが合法の国・オランダで解放的になっていく。次は『肉欲』とばかりに盛り上がっていた時、東欧の田舎町に男が求める全ての快楽を満たす事ができるという噂の『ホステル』の話を耳にする。3人は、速攻その『ホステル』を目指す。いとも簡単に、女で肉欲を満たした後に、彼らを待ち受けていたものとは...。

本作は、《R-15指定》ではなく《R-18指定》 なんですね。「16~17歳の方も、観ちゃいけません」って事は、レンタル店で暖簾をくぐらないと借りられないエロス・エロス・エロスが満載なのかしら?と、ちょっとドキドキしていたのです(笑)。

確かに、前半は。うっふ~ん、あっは~ん と、惜しみないくらいオッパイのオンパレードだったなぁ。でも、あそこまで堂々と見せられちゃったら、ドキドキが冷めちゃうんだよなぁ(笑)。冗談はさておき、『酒池肉林』を味わってウハウハとテンションが上がった彼らに待ち構えていたのは、究極とも言える『刺激』だったのです。

目が覚めると、そこは見た事もない部屋だった。ジメジメと湿った真っ暗い空間で、椅子に縛られている自分がいた。そして、目の前に立っているのは、ブッチャー(肉屋)の扮装をして顔を隠した人影だった。その人物が手にしているのは、鉈?包丁?もしくはチェーンソー???辺りを見回すと、危険な器具が並べられたテーブルがあり、その人物は凶器を物色している?
"Help!!!!!!!!!!" "Please, Help Me!!!"

とっても怖かったです。でも、怯えると同時に、こんなに怖い映像を生み出してしまうイーライ・ロス監督ってスゴイなぁとも思いました。(変ですか?)
《惨劇の場所》 のシーンよりも前に、彼らがふと足を踏み入れる【拷問博物館】というのがあるのですが。まるで、『序章』です。伝説の拷問器具を映し出して先に不安感を煽って、メインとなる《惨劇の場所》 のシーンでグイグイと怖がらせてくれるんです。
それと、『犠牲者』が切断なり何なりされるシーンでは。顔の側に『凶器』を近づけて『犠牲者』を絶叫させておいて、肝心なところで暗転します。見ているコチラが『切断』の瞬間を想像するという手法が多かったですね。個人的には、こういう演出の方がバラバラになった人間の死体を映し出すよりも何倍も怖いと思っています。
それと、『拷問部屋』 の湿り気具合とか、赤黒い色調が不気味でした。ピチャッと滴る水の音も効果抜群だったと思います。武器としてチェーンソーが始動した時、その音は左のスピーカーから轟いてきたのですが。左寄りの席に座っていた私は、ビックリして飛び上がりそうになりました。見た事もない鋏や工事に使われていそうな色々な器具も気持ち悪かったのですが、チェーンソーのブン、ブーーーーーンという音の威力はやっぱり凄まじいものがありますね。

一体、何が起こっているのか?その問いは、劇場で確かめてください。(無理?)とにかく言えるのは、人間の欲望は果てしなく、醜い部分もあるという事でしょうか。

怖がらせてばかりでも何なので、隣の評論家的《突っ込みポイント》も書いておこうっと。
ところどころ、「これはイーライ・ロス監督の意図した演出ではなく、タランティーノが出しゃばったな」と思わせるシーンもありました。
『犠牲者』の中に、観光客らしき『日本人女性』が登場します。日本語がオカシイ!
「ヤメテクダサーイ」 「タスケテクダサーイ」 「イターイ!」 「サヨウナラ」 文章ではないだけ、まだマシなのかもしれないけれど。失笑しちゃう人もいるかも。
その『犠牲者』は、あんな目にあった後もちゃんと歩いていたなぁ。逃げる為とは言え、あんなにシッカリ歩いたり走ったりできないと思ったよ。あの拷問も、どうかと思ったし。
それと、三池崇史監督も特別出演しています。タランティーノ三池監督のファンだったのね。

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2006年10月27日 (金)

お気に入り映画100タイトル

Lotr 先日、無事にブログ1周年を迎えたので、唐突ではありますが特別企画です。
『かえるぴょこぴょこ CNEMATIC ODYSSEY』のかえるさんの真似をして、現時点でのお気に入り映画100本挙げてみました。始める前は、大変な作業になるのかと思っていたのですが。ブログを始める前から手帳やら何やらに映画にまつわるメモを取りまくっていたので、意外と早く羅列する事ができました。自分の映画人生を振り返る事ができたので、何だか楽しかったです。皆さんの好みも知りた~い!お時間のある方は、是非トライしてみてくださいなー。

2005年以降の作品は除きます。2004年からさかのぼって、旧作に焦点を絞ってみました。
質はイマイチでも《思い出の1本》なども入れてみました。一時期、レンタルビデオでホラー映画にハマっていたので。名作というよりB級作品も多数登場しています(笑)。
一応、五十音順に並べ替えてみましたが、英数字から始まるタイトルは上に入っております。

★★★以下 100タイトル★★★

12モンキーズ
17歳のカルテ
CURE キュア
E.T.
L.A.コンフィデンシャル
MUSA 武士
TATARI
U-571
X-メン
アイデンティティー
悪魔のいけにえ
アメリ
アメリカン・ビューティー
アンタッチャブル
犬神家の一族
イングリッシュ・ペイシェント
インファナル・アフェア

ウォーターボーイズ
エイリアン2
エクソシスト
エルム街の悪夢
エレファント・マン
オーメン (オリジナルの方)
オールド・ボーイ
危険な情事
キル・ビル vol.1
キル・ビル vol.2
クイルズ
グッド・フェローズ
クライング・ゲーム
グラディエーター
グリーンマイル
交渉人
ゴーストワールド
殺しのドレス
サスペリアPART2

殺人の追憶
サボテン・ブラザーズ
シティ・オブ・ゴッド
シティ・スリッカーズ
ジュラシック・パーク
シュレック
死霊のはらわたⅡ
シンドラーのリスト
スクリーム
スナッチ
セブン
戦場のピアニスト
セント・オブ・ウーマン/夢の香り
ソウ
ダークシティ
ダークマン
ターミネーター2
タクシー・ドライバー

ディア・ハンター
デスペラード
デッド・ゾーン
デリカテッセン
逃亡者
トゥルー・ロマンス
ドラキュラ
ドラグネット
トワイライト・ゾーン
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
バグダッド・カフェ
パルプ・フィクション
ハロウィン
ヒート
ビッグ
羊たちの沈黙

ピッチ・ブラック
ファーゴ
ファイト・クラブ
フェイク
フェイス/オフ
フェノミナ (ダリオ・アルジェント版ホラー)
ブラック・レイン
フラット・ライナーズ
フレディ VS ジェイソン
ベイブ
マトリックス
マルコビッチの穴
マルホランド・ドライブ
ミスティック・リバー
ミッション・インポッシブル
ムーラン・ルージュ
メメント
八つ墓村

ヤングガン
許されざる者
世にも不思議なアメージング・ストーリー
リトル・ショップ・オブ・ホラーズ (フランク・オズ版)
レクイエム・フォー・ドリーム
レザボア・ドッグス
レナードの朝
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔
ロード・トゥ・パーディション
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

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2006年10月25日 (水)

スネーク・フライト

「スネーク・フライト」 
<SNAKES ON A PLANE>/製作:2006年、アメリカ 107分 PG-12指定Snake_flight    
監督:デイヴィッド・R・エリス 出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアナ・マーグリーズ、ネイサン・フィリップス、レイチェル・ブランチャード、ボビー・カンナバル、フレックス・アレクサンダー、トッド・ルイーソ、サニー・メイブリー、キーナン・トンプソン
2006.10.25 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「この飛行機、壊滅寸前!!」

数千匹の毒蛇、ジャンボをハイジャック。前代未聞のパニック・アクション。

これはまた、凄い映画ですねー。個人的には、『B級映画』の最高峰クラスと言っても過言ではないくらい、ハラハラどきどきして楽しむ事ができました。「どうせ、B級なんでしょ」という構えで観ると、お得感タップリです。

ある大物ギャングの殺人現場を目撃してしまったショーン(ネイサン・フィリップス)。FBI捜査官フリン(サミュエル・L・ジャクソン)は、証人となるショーンをロサンゼルスまで護送する事になる。そして、2人は飛行機に乗るのだが、ギャングが黙っている筈がなかった。目撃者を抹殺する為に、秘かに飛行機に暗殺者を送り込んでいた。離陸後、時限ロック式の檻から姿を現したのは、何と数千匹もの毒ヘビの群れだったのだ!アッと言う間に、機内は騒然のパニックに陥るのだった。

『パルプ・フィクション』の頃から大好きで追い続けているサミュエル・L・ジャクソンの最新作というだけでも興味はあったのですが。何よりも、予告編にノックアウトされました。毒ヘビ・パニックの模様の一部をワーグナーの名曲『ヴァルキューレの騎行』 の有名なメロディに乗せて見せてくれていました。(映画『地獄の黙示録』で使われている有名なフレーズです) どう見てもB級感タップリの雰囲気と、否応なく鼓舞するメロディーの組み合わせに、心躍らせていたのです。個人的には、上手い宣伝だなぁと思っておりました。

全編に渡り、テンポもとても良かったと思います。毒ヘビが登場してからは、機内のパニックに焦点を絞ってサクサクと展開していきます。フリンが電話でやり取りしている地上のエージェントのシーンもありますけど、とにかく無駄がない印象でした。その点も、かなり爽快でありました。

多種多様のヘビが姿を見せます。片手で掴めるサイズの奴からアナコンダ・サイズの奴まで。統一しているのは、こいつら全て猛毒の持ち主であるという事。発情期のオスを眠らせて機内にメスのフェロモンをばら撒き、目覚めたオスどもがエネルギッシュに襲い掛かってくるという仕掛けです。普通、飛行機パニックの要因といったら、《時限爆弾》か《テロリスト》もしくは《悪天候》だと思うのですが。今回の敵は、毒ヘビです。闘いようがないよ!怖いけど、何とも斬新なストーリーだなぁと感心もしてしまいました。

毒ヘビに襲われる乗客たちも個性豊かでニヤリとしてしまいました。
トイレの中で素っ裸でエッチしているバカップルは、当然の如くアッと言う間に毒牙にかかってしまうし(笑)。(ヘビも発情している状態だから、ますます興奮させちゃったか?) 嫌味なエリートじじいは、自分が助かる為にヒドイ行動を取ります。因果応報、やっぱりアナコンダに巻きつかれて身動きが取れなくなったところを頭からガブリ!とやられます。ある男がトイレで用を足す際に「ハロー、俺の息子~」と能天気に放尿した先には、想像通りヘビがいてガブリ!飛行機酔いしてエチケット袋を開けたら、中からヘビが飛び出してきてガブリ! スプラッタ描写はないものの、痛・た・た・たぁ~っ と、精神的にやられる感じでした。

個人的に一番怖かったシーンを挙げてみます。毒ヘビの大群の登場で機内は騒然となりますが。倒れてしまった男性に気づかずに、我こそはと一目散に逃げる女性のハイヒールが、その男性の顔を踏みつけてしまいます。ピンヒールがグサッと耳に刺さるシーンがありました。この男性は、ヘビの毒にやられる以前に絶命してしまったと思われます。このシーンが最も怖かったです。私は今でも好んで踵の低い靴を履きますが、これから先もずっとハイヒールは履きたくないぃぃと思ってしまいました。

予告編でも最大の見せ場だと思われているであろう、オジサンがアナコンダにガブリと頭を飲み込まれるシーンについても一言。予告編が最大の見せ場にして限界なんだろうと斜に構えている方は、とにかく観てください。一瞬ですが、あの後の映像も出てきます。私は、飲み込まれた後はどうなったんだろうと終始気になっていましたが。ブラボー!作り手も忘れていませんでしたよ。お見逃しなく!

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2006年10月22日 (日)

気がつくと『1周年』

皆様、こんにちわ。 え~、今気がついたのですが、アタクシが映画ブログ『映画通の部屋』を始めたのは2005年10月15日でした。という訳で、既に2年目に突入しちゃっていました。ぱふぱふぱふ~♪♪♪Cimg0074

時の流れって本当に悲しくなるくらいに早いですね。こんな調子でいいの、私は? うーむ、まぁ何だカンだで頑張りましたよ。って、自分で自分を褒めてもいいかしら。
せっかくですから、映画のレビューは一休みして。今回は、自分なりに《ブログの1年》を振り返ってみたいと思います。

1年の間に、「もう止めようかなー」と薄っすら思った事もありました。『トラックバック』の意味って何だろう?と考えたり、人気のあるブログの方を羨ましく思ったり。ちょっぴり後ろ向きな自分になってしまった時には、やっぱり初心に返るのも大事かもしれません。と言う訳で、想いを巡らせてみます。アタクシのブログの記事第一号には、《初心》が綴られておりました。(記事はコチラ) 映画を通して、色々な方の考え方を知りたい。それこそがキッカケだったのであります。

で、1年が過ぎてみて、どうだったかと言うと。当初思い描いていた以上に、色々な方と意見を交換する事ができました。色々な方の映画の捕らえ方を知る事により、少しは視野を広げる事ができたような気がしております。単なる趣味であっても、それは実のある1年間を過ごす事ができたのだな~とジンワリ喜んでおります。やっぱり、思い切って始めてみて良かったです。今までにブログを通して知り合えた皆様、心から感謝しております。本当にありがとうございます。そして、これからもまた、是非ともヨロシクお願いいたします!

★★★簡単ではありますが、今後の予定など~★★★

◆今から観るのが楽しみで前売り券が財布の中で待機中の作品
『ホステル』 → 何となく、毒々しい作品を見てスッキリしたい(変ですか?)
『ソウ3』 → こういうタイプの作品が好き プラス ブログで意見を交換するようになったのは『ソウ2』がキッカケでしたから。違った意味でも愛着のあるシリーズの最新作。
『ハザード』 → オダギリジョー、働きすぎぃ。現時点で《今年ノックアウトされた映画人》ナンバー1の園子温監督の最新作。観ねばっ

◆年末には『下半期ベスト10』の作成と、『隣の評論家的ムービーアワード』を考えてみたいと思っております。今から《総決算》計画...。

◆最近は新作レビューばかりですが、余裕があったらオススメの旧作レビューも書いてみたいと思っております。いつの日か書けたらいいなと思っている作品をメモしておこうっと。
『クイルズ』 『キル・ビル vol.1 & 2』 『レザボア・ドッグス』 
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズにまつわるアレやコレ(好きすぎてレビューが書けないんですわー)

追記:
これから観たいだの、これから書きたいだの。挙げた作品のタイトルをじっと見てみると。どれもこれもゾワゾワと毒気のある作品ばかりじゃありませんー?何かねぇ、ストレートに感動っ!ていうタイプの作品って、逆に疲れてしまうんですねー。爽やかさに乗っかれないというか。「○○さんの感性って屈折してるんだもぉーんっ」と、ズケズケ言われて逆ギレした事があるなぁ(笑)。そう言えば、先日。上司に面と向かって「○○さんは癒し系でなんですからー、お休みされたら淋しいですよ」と、言われたのですがー。好きな映画は、こんなに毒々しいものばかりなんですよねー。ニコニコ顔で周囲を上手いこと騙して仕事しているんだろーか、私は(苦笑)。

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2006年10月21日 (土)

サンキュー・スモーキング

「サンキュー・スモーキング」
<THANK YOU FOR SMOKING>/製作:2006年、アメリカ 93分Thank_you_for_smoking
監督、脚本:ジェイソン・ライトマン 出演:アーロン・エッカート、マリア・ベロ、キャメロン・ブライト、アダム・ブロディ、サム・エリオット、ケイティ・ホームズ、デイヴィッド・コークナー、ロブ・ロウ、ウィリアム・H・メイシー、ロバート・デュバル
2006.10.21 銀座シネマ・ポイントカード還元¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.0★/5点満点★

「その男、話術で世間を煙に巻く。」

彼は嘘をつかない。ただ、真実に手を加えるだけ。

この作品で取り上げられているのは【タバコ】ではありますが。一人の《企業戦士》の奮闘を、シニカルでコミカルに描いた快作という印象でした。

ニック・ネイラー(アーロン・エッカート)は、タバコ研究アカデミーの広報部長。有害とされるタバコをPRすることが仕事だ。今や《健康志向》が強くなり、世間の風当たりは強くなる一方であった。ある日、フィニスター上院議員(ウィリアム・H・メイシー)が、「反タバコ法案」を掲げる。更なる逆風の中、巧みな話術をひっさげて日夜闘うネイラーなのであった。

コレは、期待通りに面白かったです。
話術がポイントとなるだけあって、全編を通してセリフが抜群に面白いです。時々、ドキッとするようなブラックなジョークも挿入しているように感じられましたが。そこは、軽快なテンポで小気味良く展開していきます。93分という決して長くない尺にまとまっているところも好みでした。

おまけに、豪華なキャストが嬉しくて楽しかったです。
隣の評論家的には、顔に特徴のある方が多いなんて思いました。(本編とは全然関係ありませんが 苦笑) ニック・ネイラーを演じたアーロン・エッカートは、イケメンにして長い顔の持ち主ですね。顎も割れていて、二枚目にして個性的なキャラクターも似合ってしまう。俳優として役の幅が広がるお徳な顔立ちでいらっしゃると思います。上院議員を演じたウィリアム・H・メイシーも、とても特徴のあるお顔立ちですよね。クシャッとした皺の中でキラキラと輝くパッチリと大きな瞳が魅力的だと思います。とても優しそうなオーラも素敵だと思います。
ケチをつける訳ではないのですが。スクープを狙う女性記者を演じたケイティ・ホームズは、個人的には場面によって顔が曲がって見えるんだよなぁ。(トム君、ゴメンなさいぃぃ) 今までに見た映画の中で、彼女に女優として魅力を感じた事が一度もないのですよぉ。今回のキャ多クターは、もっとアクの強さを見せて欲しかったです。まだまだ《女優》としては光輝いていない印象は否めないのよねーん。

他にも、久し振りにロブ・ロウを見れたり。ロバート・デュバルサム・エリオットといったオッサン・オーラをたっぷり堪能できたり。相変わらず存在感が光っていた子役のキャメロン・ブライトも当然の如く良かったし。キャストに関しては、全部書ききれませんが。最も気に入ったキャラクターだけは挙げておきます。
【モッズ特捜隊】 → 死の商人 <Merchant of Death> 
整髪料ではないのねーん。死の原因とされるアイテムを売る事こそがお仕事だという方達が、週一にヒッソリと会合を開いているのです(笑)。タバコのPRが仕事のニック・ネイラーを始め、アルコール業界PR担当のポリー・ベイリー(マリア・ベロ)製造業界PR担当のボビー・ジェイ・ブリス(デイヴィッド・コークナー)が集結しています。世間の荒波に揉まれながら闘う彼らの会話のシーンが最高に好きでした。

本作を見て強く感じるのは。広報担当ともなると、《話術》に長けていないと務まらないのだなぁという事でした。こういった話術というものは、訓練次第という部分もありましょうが持って生まれた《センス》も必要だと思うんですね。〈ディベイト〉に何ら魅力を見出せない上に、冷静に感情をコントロールするのが下手くそな部分のある自分にとって、《巧みな話術》というのは真似したくてもできない素晴らしい才能であると感じて止みません。(会社のミーティグ中でも、議題が難し過ぎて飽きた時には、発言している人・受け答える人の人間観察に終始してしまいます。私って、そんな奴なんです。)

という感じて。タバコが有害かどうかについては、どうでもいい印象を持ちました。それよりも《PRマン》という仕事の大変さを楽しく覗かせて頂きました。この時点で、既に私はニック・ネイラーの《巧みな話術》にハメられてしまったのかも...!

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サラバンド

「サラバンド」
<SARABAND>/製作:2003年、スウェーデン 112分 R-15指定Saraband 
監督:イングマール・ベルイマン 出演:リヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン、ボリエ・アールステット、ユーリア・ダフヴェニウス、グンネル・フレッド
2006.10.21 ミニシアター回数券¥1,330にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,330で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「憎しみは やがて至る、 愛の森へ」

スウェーデン映画界の巨匠イングマール・ベルイマン監督による20年ぶりの新作である。74年にベイルマン監督が撮った『ある結婚の風景』の続編となる作品だ。

という事なのですが、最初に言い訳をしておくと、隣の評論家は『ある結婚の風景』を見ていません。更には、ベルイマン監督の作品を1度も見た事がありません。予告編を見て、どこか惹かれるキャッチコピーと《家族》の姿を中心に描かれていそうな雰囲気に釣られました。最大のチェックポイントは、音楽でした。個人的には、《弦楽器》の奏でる音が大好きなんですね。本作には《チェロ》を通して音楽に人生を賭けると思しき親子が登場しているようだったので、とても興味を持ちました。

夫婦関係に亀裂が生じてから30年が経ったある日、マリアン(リヴ・ウルマン)は、ヨハン(エルランド・ヨセフソン)を訪ねようと思い立つ。ヨハンは別荘で静かに暮らしていた。その近くで、ヨハンの息子・ヘンリック(ボリエ・アールステット)が娘のカーリン(ユーリア・ダフヴェニウス)と暮らしていた。ヘンリックは妻を亡くして以来、娘に強すぎる程の愛情を注ぎ続ける。娘を音楽大学へ入れる為に、チェロの猛特訓を繰り返していた。やがて、カーリンは父親に嫌悪感を抱くようになる。この親子の愛憎は、結果的にマリアンヨハンをも巻き込んでいき...。

・・・・・・・・・・ 正直に言うと、よくわからない作品でした。
父・ヘンリックと娘・カーリンの愛憎劇が重厚なメロディーに乗せて展開していくのかしら?その流れこそが本作の見どころなのかと思っていたのですが。期待していた程に演奏シーンは多くなくて、替わりに親子ゲンカと取れるセリフの応酬が続きます。思い切って白状しますと、眠気に襲われて意識が飛んでしまった瞬間が幾つかありました(泣)。その為、重要なセリフを拾い切れていない可能性が大です。この親子が愛憎の末に辿った人生の選択に、共感する事も否定する事もできませんでした。ひたすら、「???」という表情でラストを迎えてしまった...(号泣)。ふえーーーん、ゴメンなさいぃぃ。

ヘンリックカーリンの親子のエピソードよりも、マリアンヨハンの関係の方が気になりました。離婚してから30年間1度も会っていないのに、ふと会おうと思った理由は何だったんだろう?そっちばかりが最後まで気になってしまって。
この作品は、チャプター毎に区切られて展開していくのですが。プロローグとエピローグは、マリアンが観客に向けて独白しているシーンです。この手法は面白いと思ったし、エピローグでサラッと口にした『急に会おうと思った理由』にはハッとさせられました。何という事はない理由でしたが、この気持ちを十分に理解しきれない自分が居ました。これはきっと、何だカンだ言って自分は人生経験がまだまだ足りないのだと気づかざるを得なかったです。もっと人生経験を積んでから鑑賞したら、もう少し深く作品に入り込めたのかもしれません。という訳で、明日からもまた全ての面で頑張っていきたいと思います。

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2006年10月18日 (水)

ドラゴン・スクワッド

「ドラゴン・スクワッド」 
<猛龍 DRAGON SQUAD>/製作:2005年、香港 111分 PG-12指定Dragon_ssquad      
監督、脚本:ダニエル・リー 出演:ヴァネス・ウー、ショーン・ユー、ホァン・シェンイー、シア・ユイ、ローレンス・チョウ、ホ・ジュノ、マギーQ、リー・ビンビン、サイモン・ヤム、サモ・ハン、マイケル・ビーン
2006.10.18 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「友のために闘い、愛と共に散る――― 」

若きGメン達と国際テロリストの、命とプライドが交錯する

今回、『六本木シネマート』という劇場に初めて足を運びました。ド派手な大通りから1本細い道に入ると、こんなに静かになるんだねぇ。劇場の造り自体も、何となく不思議な空間だったし。よく考えてみたら、他にも行った事ない劇場って結構あるので、足を踏み入れてみたいな。

予告編を見て、心に染み入る笛の音と和太鼓のようなリズムにワクワクしていました。《東洋の精神》の真髄が見出せるかも!なんて心躍らせていたのですが。どちらかと言うと、〈アイドル映画〉っぽかった印象は否めません。それならそれで、華麗なアクションを楽しむべし。

国際テロリストの首領タイガーを追い詰める裁判が迫っていた。タイガーの弟を証人として護送する為に、各地から選りすぐりの捜査官が召集される。ホー(ヴァネス・ウー)ロク(ショーン・ユー)を始めとした5人の若きエリート達の目の前で、謎の武装集団に襲撃される護送車。タイガーの弟が連れ去られ、何人もの警官たちが命を落としてしまう。果たして、武装集団の正体とは?早速、5人は捜査に乗り出すのだった。

少々ストーリー展開に甘さは感じても、見せ場は思いっ切り魅せてくれます。
武装集団の仕掛けるワイヤー・トラップには驚きます。ドッカーンと派手な威力はなくても、殺傷能力と言うか《効き目》は抜群なのでインパクトがありました。銃撃戦もモチロン迫力満点なのですが。ナイフや刀での闘いでも十分に楽しませてもらいました。地味なようでいて一つ一つの動きが華麗なんですよ。

メインキャラのヴァネス・ウーの切れ長の視線と堪能な英語力は良かったし。
ショーン・ユー『インファナル・アフェア』では青臭く感じていたのですが、今回は確実にオーラが増していました。とにかく、瞳に輝きがありましたね。
あとは、やっぱり脇がいいのよ。5人の上司を演じたのはサイモン・ヤム。5人の指南役的キャラクターに扮するのはサモ・ハン。この2人、『SPL/狼よ静かに死ね』では敵対していましたが、今回は〈同志〉の設定なのでニヤリとさせられます。サモ・ハンは、やっぱり偉大ですわ。年齢も結構いっているだろうし、あんなに大きな身体なのに。今回も華麗にアクションを披露してくれました。何よりも、《眼力》が素晴らしいですね。登場しただけで場面のトーンが一変してしまいますもの。

驚く事に、武装集団の中に元コロンビア軍大尉でペトロスという西洋人が居るのですが。演じているのは『ターミネーター』の1作目でお馴染みのマイケル・ビーンでした。(久し振り!元気にしてた?)出番も多く重要なキャラクターでしたが、想像していたより上手いこと不気味な雰囲気を醸し出していたと思います。アクション・シーンもてんこ盛りでした。

『M:i:Ⅲ』で、少ない出番ながらに華麗なアクションとゴージャスな姿で魅力全開だったマギーQも出演しています。今回は、武装集団の一人で《悪役》な訳ですが。黒ずくめで目立たない格好をしているのですが、彼女のガン・ファイトのシーンではワクワクしてしまいました。敵対するエリート捜査官を応援しなくちゃいけないのに、すっかりマギーにエールを送ってしまいました。彼女の出番は幾らか少な目だったので、そこは残念でなりませんでした。

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2006年10月17日 (火)

ナチョ・リブレ 覆面の神様

「ナチョ・リブレ 覆面の神様」
<NACHO LIBRE>/製作:2006年、アメリカ 92分Nacho
監督:ジャレッド・へス 出演:ジャック・ブラック、エフレミ・ラミレッツ、アナ・デ・ラ・レグエラ、ヘクトル・ヒメネス、リチャード・モントーヤ、ピーター・ストーメア、モイセス・アリエス
2006.10.17 試写会¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.3★/5点満点★

「ヒーロー見参!」

子供たちにはおいしい食事を!シスターには愛を!!
そして自分には生きていく自信を!!!

いやぁ、これは楽しかった~。ゲラゲラ笑って、意外にもホロリと涙したりして...。
鑑賞前に相当期待していたのですが、それ相応の92分を満喫できました。激しい大作系よりも、よっぽどオススメできる愛すべき作品です。

宣教師の両親を早くに亡くしたイグナシオ〈通称ナチョ〉(ジャック・ブラック)は、修道院で孤児として育てられる。大人になってからは料理番を担当していた。貧乏な修道院では、粗末な食材ばかり。それでも、孤児たちと毎日楽しく過ごしていた。ある日、新しい先生としてシスター・エンカルナシオン(アナ・デ・ラ・レグエラ)がやって来る。
彼女に一目惚れしたイグナシオは、俄然ヤル気モード。そんな時、アマチュア・レスラー大会のチラシに遭遇!賞金を稼げば、今より裕福な暮らしができる。幼い頃からのレスラーへの憧れ、子供が呟いた「新鮮なサラダが食べたい」という言葉、そして愛する女性の顔。ふと思い浮かべたイグナシオは、マスクを被って【ナチョ・リブレ】として大会に出場する決意を固めるのだった。

最初から最後まで、どこを取っても温かみ溢れる作品でした。
コメディの要素も、しつこくないところが気に入りました。ナチョって、子供のまんまの男で。繰り出すギャグも、「おならぶりッ」とか「お尻をキュッ」とか、まるで『クレヨンしんちゃん』みたいな子供らしさなんです。その彼が、大会で負けても貰えるギャラを修道院の孤児たちの為に使います。まずは食材のレベルアップとか、押し付けがましくないシンプルな事から始めるのです。その純粋なところも魅力的に映ります。
ナチョをいじめる修道僧や嫌味なプロレスラー等。いわゆる『悪役』と言えるキャラクターも登場しますが。大してひどい言動を取らないので、憎悪がよぎる事も全くありません。

何よりも、修道院の子供たちがとても愛らしいですね。中でも、最もナチョを慕っているチャンチョ君がカワイイ!!!ぶくぶくに太っている男の子で、一見ボーッとした風貌なのですが。とんでもなくグロテスクな料理を修道僧になじられたナチョにコッソリ駆け寄って「・・・料理、おいしいよ」と声を掛けたり。出番が多い訳ではないし、一つ一つのエピソードは些細な事なのですが。チャンチョ君なりにナチョを敬服している様子が、抱き締めたいくらいに愛らしかったです。

それと、ナチョのタイツが水色ってところがいいな。マントとパンツと靴は赤いのに、タイツは水色。赤と水色が上手い具合にマッチしていて、目に優しい色合い。メキシコの青く澄み切った空と、緑のサボテン。内容以前に、色彩で癒されている気がします。チラシも予告編も、上手に赤と水色を使っているしね。

プクプク体型のナチョスティーブン(ヘクトル・ヒメネス)というガリガリに痩せた男がコンビを組むのですが。この組み合わせも、何だか面白くて好き。
この作品はコメディとは言え。ある程度のレスリング・シーンは、2人が直に演じているんだよね?結構、痛々しいシーンもあったけど、怪我しなかったのかしら?ちょっと心配にもなりました。

元々、ジャック・ブラックが大好きな隣の評論家。結構ぶっ飛びキャラを演じる事が多い彼ですが、インタビュー映像を見た時は別人のように知的なコメントをしていました。
お笑い系の人って、頭の回転が早いんだね、やっぱり。『スクール・オブ・ロック』が好きな人は、是非見てください。オススメしちゃう!

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2006年10月14日 (土)

ブラック・ダリア

「ブラック・ダリア」 
<THE BLACK DAHLIA>/製作:2006年、アメリカ 121分 R-15指定Black_dahlia    
監督:ブライアン・デ・パルマ 出演:ジョシュ・ハートネット、スカーレット・ヨハンセン、ヒラリー・スワンク、アーロン・エッカート、ミア・カーシュナー、ジェミマ・ルーパー、フィオナ・ショウ、ビル・フィンレイ
2006.10.14 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,500で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「世界一有名な死体、世界一忌まわしい謎。」

汚れた悲しみ、吠え続ける欲望。 誰もが、逢ったこともない死んだ女に溺れていった――

1947年、ロサンゼルスで実際に起きた事件から発想を得て書かれたフィクションの待望の映画化。

ダウンタウンの空き地で、女性の惨殺死体が発見される。その死体は、腰で二つに切断され、内臓も生殖器も血液も抜き取られていた。口を耳まで切り裂かれたその女は、女優志望の若い女性だった。彼女は【ブラック・ダリア】と呼ばれ、死体として世界一有名になる。
この事件に挑むのは、2人の刑事バッキー(ジョシュ・ハートネット)リー(アーロン・エッカート)。捜査が進む内に明らかになる数々の事実から、複雑な人間模様が交錯していく。

まずは、この作品を観るにあたっての隣の評論家の構えから書いてみます。 L.A.コンフィデンシャルというノワールの傑作を見て大興奮した直後、原作者のジェイムズ・エルロイの本を読み漁りたい衝動に駆られました。手始めに《LA4部作》の1作目『ブラック・ダリア』を購入しました。4部作全部読もうと気負い過ぎたのでしょうか、実はイマイチのめりこめなかったんですよー。肝心の死体が出てくるまでが長くて、長くて!「・・・まだ終わらないのかしら・・・」と、最後の方は足かせ状態になってしまったんです(泣)。そんな感じで、他の3作は読まないままでいます。その『ブラック・ダリア』が映画化されるという事で、個人的には不安を感じていたのですが。メガホンを取るのがブライアン・デ・パルマ監督という事で信頼する事にしたのです。(アンタッチャブル『殺しのドレス』など、結構ツボに入る映像を見せてくれる方ですから。)

そして、映画『ブラック・ダリア』ですが。よくまとめていたと思います。あの時代のクラシカルでどこかゴージャスな雰囲気と、ロサンゼルスという退廃的で危険な雰囲気。
どちらも素晴らしく映像化できていたと思いました。
女性陣も勿論のこと、個人的には男性陣のファッションが魅力的に映りました。
雨の中、張り込んでいるバッキーがビショ濡れになりながらコートの襟を立てるシーンが格好良かった!スーツもいいけど、帽子が素敵。(この時代のネクタイは、とても短いのですね 笑)
中盤、リーが麻薬取引の情報を得て一人で現場に乗り込むシーンがありました。そこはビルの上の階で、後から追いかけたバッキーが慌てて螺旋階段を駆け登るのですが。バッキーの視線で、下から見上げた螺旋階段のショットが、かなりツボでした!
個人的にも大好きなアンタッチャブル』の駅のシーン を彷彿とさせる興奮があり、さすがデ・パルマ!と思いました。

でも、やっぱり感じてしまうのは。もう少し【ブラック・ダリア】の謎に焦点を絞った方が好みだったという事。原作よりは上手い事まとまっていましたけれど。リーと同棲中の女性・ケイ(スカーレット・ヨハンセン)バッキーの三角関係だとか、死体の女性・ダリアにソックリな令嬢マデリン(ヒラリー・スワンク)一家の奇妙な存在感など。人間模様が交錯している様子も面白いと思うのですが、【ブラック・ダリア】から離れてしまう印象も否めないというのが正直な感想です。(クドイようですが、原作よりは上手に絡めていたと思いました。)

キャストも豪華で楽しめます。バッキーを演じたジョシュ・ハートネットは、ピッチリ横分けという普通の人には似合い難いヘアスタイルでフェロモン全開。佇まいもセクシーやね♪リーを演じたアーロン・エッカートもカッコ良かった。欲を言えば、この2人以外の男性陣の見分けがつかなかったんですけどー(汗)。
ケイを演じたスカーレット・ヨハンセンは出番が少なくてチョッピリ残念でした。令嬢マデリンを演じたヒラリー・スワンクは、今までの凛々しい雰囲気とはかけ離れたゴージャスでセクシーな肢体を披露してくれます。2人とも、定着したイメージとは違う役柄だっただけに、出番は少なくても新鮮でした。隣の評論家的には、マデリンの母親を演じたフィオナ・ショウにはノックアウトされました。素晴らしいの一言です。

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2006年10月11日 (水)

夜のピクニック

「夜のピクニック」 
製作:2006年、日本 117分Yorupicnic     
監督:長澤雅彦 出演:多部未華子、石田卓也、郭智博、西原亜希、貫地谷しほり、松田まどか、高部あい、近野成美、池松壮亮、加藤ローザ、柄本佑、嶋田久作、田山涼成、南果歩
2006.10.11 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,000で妥当 / 評価:3.3★/5点満点★

「みんなで夜歩く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに特別なんだろう。」

誰でも映画を観ている間は18歳に戻れます。/ 『夜のピクニック』原作者 恩田陸さん

第2回 本屋大賞に輝くベストセラー小説の映画化。おおっ、【本屋大賞】という存在すらも知らないアタクシを許してぇっ...。

24時間かけて1,000人の生徒が80キロを歩き通す伝統行事【歩行祭】。高校卒業を間近に控えた最後の行事を舞台に、3年生達の『青春模様』が爽やかに展開する。
甲田貴子(多部未華子)は、秘かに賭けをしていた。一度も話した事のないクラスメイト・西脇融(石田卓也)に話しかけるという彼女なりのチャレンジ。2人には何かあると決めつけて接近させようとクラスメイトはお節介を焼くのだが、彼女には秘密があった。

爽やかです。あうー、・・・思った事をズバリ書きます。余りにも爽やか過ぎて、ちょっと嘘っぽい印象を受けました。高校生って、こんなにも爽やかなものかしらねぇー?うーん、18歳に戻ることはできませんでした。場面が爽やかであればある程、受け入れられない自分は年をとっちまったのだろーか・・・ と、遠い目をして画面を見つめてしまうのでした(泣)。

前半、この子たちの言動に突っ込んでばかりいる自分が悲しくなったり。
必要以上に、貴子に「西脇くんとは、どうなのよー。」と、ズカズカと土足状態のクラスメイトを見ていたら「そういうアンタはどうなのよ。人の事はいいの、人の事は。」と説教モードになっていたり。ぶっ飛びキャラの生徒が必要以上に うっひゃぁーー と、はしゃいでいるシーンに長さを感じたり。柳沢慎吾が「ウーーーーッ」とサイレンの真似を始めると、うるさくてかなわん!っと、チャンネルを変えてしまう石頭の私にはきつかったです。
それもこれも。それなりにだけれど、世間の波に揉まれて子供らしい純真さが薄まったオバチャンが出来あがっている証拠なのかもしれないぃ(泣)。でもね、大人になるのを止める訳にはいきません。生きていかなきゃいけないもんっ。

好きだった点もあります。
まずは、何よりも【歩行祭】という行事は苦痛も伴うけれど素晴らしいと思いました。こういう部分では、少しだけ高校時代を思い出しました。高校生なりの友情や、部活動・就学旅行・体育祭・文化祭 等を通して、教科書には載っていない貴重な経験をする。24時間歩くと言っても、一応『休憩ポイント』は設けてあるし、仮眠時間もありました。途中で歩けなくなった生徒の為に『救護バス』が巡回していたので、ホッとしました。

それと、出演しているフレッシュなキャストにも触れたいと思います。
貴子を演じた多部未華子は、これからが楽しみな女優さんです。どちらかと言うと、切れ長の瞳でクールな面持ちです。目や口がクルクルと動く訳ではなく、言うなれば《無表情》といった顔立ちなのですが。素晴らしく表情が変わります。大人っぽく見えたり、子供っぽく見えたり。全て『瞳』で再現しきってしまう。女子生徒の中でもピカイチの輝きだったと思います。
男子生徒は、メインである西脇くんよりも、親友・戸田くんを演じた郭智博の存在感の方が印象的でした。一見、チャラチャラしてそうで、とても大人な面を見せてくれたり。西脇くんに放つ言葉が、短いけれど何だか心に響く気がして。戸田くんの方が魅力あったなぁ(笑)。それと西脇くんと2人だけで歩いている時に、ふっと自分の秘密を語り出すシーンは印象に残りました。そもそも、女の子同士で語る【親友】よりも、【親友】なんて照れ臭い呼び方をしない男の子同士の友情の方が、何だか魅力的に見えました。

隣の評論家ならではの気に入ったシーンも付け加えます。校長先生田山涼成が演じています。出番は、スタートを切る生徒達を送る場面と、ゴールした生徒達を迎える場面のみです。ゴールした生徒達一人一人に、自らの手で『終了証』みたいなものを手渡しているシーンが好きでした。「お帰りなさい。ご苦労様。」と、それはそれは優しい笑顔で全ての生徒を迎え入れていました。とても素敵な校長先生だと思いました。

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2006年10月 9日 (月)

レディ・イン・ザ・ウォーター

「レディ・イン・ザ・ウォーター」
<LADY IN THE WATER>/製作:2006年、アメリカ 110分Lady_in_the_water
監督:M.ナイト・シャマラン 出演:ポール・ジアマッティー、ブライス・ダラス・ハワード、ボブ・バラバン、ジェフリー・ライト、サリータ・チョウダリー、フレディ・ロドリゲス、ビル・アーウィン、ジェレッド・へアイズ
2006.10.9 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「急いで。ハッピーエンドまで、もう時間がないわ」

そして、その物語の結末は、あなたたち次第・・・・・。

今日は3連休の最終日という訳で、銀座にはたくさんの人影が。本日、2本立てした1本目『ザ・センチネル 陰謀の星条旗』が意外にも混んでいてビックリしたのですが。本作の劇場はガラガラのスッカスカでした。あらららら~ 
『シックス・センス』は大好きなのに、その後の『アンブレイカブル』 『サイン』 『ヴィレッジ』 に