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2007年2月21日 (水)

幸せのちから

「幸せのちから」
<THE PURSUIT OF HAPPYNESS>/製作:2006年、アメリカ 117分Shiawasechikara  
監督:ガブリエレ・ムッチーノ 出演:ウィル・スミス、タンディ・ニュートン、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス、ブライアン・ハウ、ダン・カステラネタ
2007.2.21 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「この手は、離さない――」

全財産21ドル。こんな生活から抜け出そう!

本作は、主演のウィル・スミスがアカデミー賞にノミネートされています。アクションてんこ盛りの作品への出演が多い彼の、気合が詰まった一作といったところでしょうか。

サンフランシスコで医療機器のセールスマンをしていた僕の父。努力家で知能指数が高い上に、誰からも好かれる性格で、家族の未来は豊かでハッピーなはずだった。
ところが、世間は不景気で、高価な医療機器を買う人は誰もいない。収入が減り、税金、家賃が払えない生活。ついに家を追い出され、ママも出て行ってしまった――。  (チラシより)

映画ブログを始めてから気がついたのですが、余り好きじゃないのに書きたい事がたくさんある作品ってあるんです。本作は、その逆で、なかなか素敵な映画だと思ったのですが、何を書きたいのかよくわかりません。全体的にアッサリした印象を受けました。
もっと「泣きな~さぁいー♪」的な作風をイメージしていましたよ。主人公クリス(ウィル・スミス)には次から次へと災難が降りかかるのですが、比較的シンプルに描かれていた気がします。

私が好きなシーンは、クリスが何倍もの倍率を勝ち抜いて再就職を決める場面です。研修の最終日、上役に呼び出されるクリス。「キレイなシャツを着ているな。明日からも是非着てくれ。」といったセリフを放つ上役。つまりは、クリスが就職口を勝ち取ったという意味なのですが、目を真っ赤にして涙をこぼさない様にググッと堪えるクリスが「サンキュー」と繰り返します。クリスの表情も印象的ですが、上役のセリフがとても粋で温かみがあると思いました。

さて今回は、少しだけカミング・アウトしようと思います。クリスは再生を賭けて、証券会社への就職に挑みます。仕事は主に株のブローカーでした。そもそも、私が本作に興味を持ったのはココでした。幾つもある〈歯車の小さなネジの1本〉ではありますが、実は私、ほんのり〈業界人〉です。この業界に賭ける情熱かぁ、へぇ、どんな風に描かれるのだろう。独特の専門用語が登場したりするの?という部分も気になったりして。クリスの頑張る姿は映し出されますが、それほど業界ネタは無かったです。業界ムービーという意味で見るなら『ウォール街』や『金融腐食列島 呪縛』ですね。それにしても、難関を見事クリアして就職したのも凄い!と思いますが、その後も独立して会社を立ち上げたというから素晴らしいですね。クリスは、何よりも探究心と向上心溢れるお方なのだと思いました。

それと、<人との出逢い>と同じで<仕事>にも【縁】ってあるのかもしれないと思いました。クリスは、この業界に入る事を長い間夢見ていたという風には見えませんでした。たまたま手に取ったルービックキューブをアッと言う間に完成させて、偶然にも自分が<数字>に強い事に気づかされる。たまたま証券会社が視界に入り、何となく足を踏み入れる気持ちが起こる。色々な出来事が降りかかるとは言え、息子は素直にピタリと寄り添ってくれる。困難はあっても、夢に一直線になるには比較的恵まれているようにも受け取れた部分がありました。まるで、神様が「あなたの進む道はここなんですよ」って示しているかのようでした。私は、クリスのような立派な仕事をしている身分ではありませんが、今の業界に入って10年が経ちました。よく考えてみると、学生時代に就職活動をする際は、真っ先に除けて通っていたんですよね。自分には絶対に合わないとイメージしていたのですが、縁があって入ったこの業界が一番長く続いています。<歯車の1本の小さなネジ>でも、せめて錆びないように頑張っていかないとなぁ。時には仕事での愚痴もこぼす日もあるのですが、本作を見てシミジミと自分を振り返ってみたりしたのであります。

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コメント

こんばんは。
確かにそんなに泣かせるシーンはなかったですね。淡々としたシーンが続いたんですが、それでも惹き込まれてしまいました。

やっぱり何か長けたものがあると強いなぁと、ちょっとひがみ根性も持ってしまいましたが。

>神様が「あなたの進む道はここなんですよ」って示しているかのようでした
こういうのって人生には大切なのかもしれません。うん。

投稿: CINECHAN | 2007年2月23日 (金) 00:22

CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
長けたもの そうですね。自分の進み道はコレだっ!て、見つけるのは口で言う程に簡単ではありませんよね。以前、あのジャック・ブラックがインタビューでそんな事を真面目に言っていたのを思い出します。

作品は全体的に淡々としていた印象でしたね。レディース・デイで見たので、息子が「ママが出て行ったのは僕のせい?」と聞くシーンでは鼻をすする音がたくさん聞こえてきました。あざとくないところが逆に好印象でしたね。

投稿: 隣の評論家 | 2007年2月24日 (土) 21:42

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23「幸せのちから」(アメリカ)  クリス・ガードナーは父親の顔も知らずに育った。息子のクリストファーは幸せにしたいと考えている。骨密度測定器の販売員をするクリスだが、折からの不況で高価な機器は売れない。販売不振は家計を圧迫していく。彼は現状打破のため、数字に強いことを活かし、証券会社への就職を目指す。しかし、研修期間の6ヶ月は無給であった。厳しい生活に耐えられず、妻は2人の元を去り、更に家賃滞納でアパートも追い出される。お金の足りない2人は駅のトイレや教会の先着順の無料ベッドを泊まり歩...... [続きを読む]

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(原題:the PURSUIT of HAPPYNESS) ----これって実話ニャんだよね。 ウィル・スミスが実の息子と共演しているんだって? 「そう。彼の名前がまた長いんだ。 ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス。 ね、舌を噛みそうでしょ」 ----どう?似ていた?……。 「どちらかと言うと、 お母さん役のタンディ・ニュートンに似ていたかな。 プレスの写真を見ても、目元がそっくり」 -... [続きを読む]

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