エクステ
「エクステ」
製作:2007年、日本 107分
監督、原案、脚本:園子温 出演:栗山千明、大杉漣、佐藤めぐみ、つぐみ、町本絵里、佐藤未来、山本未來、夏生ゆうな、光石研、山本浩司、田中哲司、蛭子能収、佐久間麻由
2007.2.17 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★
「恐 怖 爆 髪」
そのエクステは死髪<しにがみ>――つけたら最後、あなたを襲う。
愛すべきB級ホラー作品です。怪奇現象の数々に本気で怯えて見るも良し、私みたいに怪奇現象に突っ込みを入れて楽しんでしまうも良し。本作の恐怖の描写にノレない人にはおススメしませんがー。思い描いていた以上に楽しめてしまった私ですー。
ある日、横浜港の巨大コンテナから膨大な量の髪の毛が発見される。そして、その中には少女の死体が悲しげに佇んでいた。その死体の髪の毛は、奇怪にも伸びていた。
死体安置所で働く究極の髪フェチ男・山崎(大杉漣)は、その死体に魅入られて自宅へ持ち帰ってしまう。美しく伸び続ける髪の毛でエクステンションを作って売り歩く山崎。やがて、そのエクステをつけた女性が変死する事件が続く。美容師の卵で美しい髪を持つ優子(栗山千明)も奇怪な事件に巻き込まれていき...。
死体の髪の毛が伸び続けるという現象は怖いですよね。この少女の髪から作ったエクステをつけると、少女が死ぬまでに味わった恐怖や痛みを体感してしまう仕組みになっています。少女の魂は怨霊と化してしまった訳ですね。とは言っても、怪奇現象のシーンは何だか楽しかったんですよ。色んなところから髪の毛が生えてくるのですが、それはまぶたの下から飛び出したり、舌の上に生えてきたり。爪の隙間ならまだいいんだけど、指先や頬からいきなり生えてしまうシーンには恐怖を通り越して笑ってしまいました。だって、眉毛や鼻毛は伸びないのに、あり得ないところからビヨーーーンってヘア・コンタクトのようにピッタリ貼り付いてるんだもん、面白いじゃない。
そして、何と言っても大杉漣の怪演が無かったら、本作の魅力は半減していたと思います。髪フェチっぷりも気持ち悪いんですけど、とにかく扮装がスゴイですよね。ロン毛のカツラを常に装着して、梅図かずお先生も嫉妬しそうな服装で歌って踊るんだもん。私は先着プレゼントで「すべての髪フェチに捧げる歌」 というプロモーションDVDを頂きました。本作の恐怖映像の一部を、山崎の歌で綴るリピート映像が入っていました。♪ヘアー、ヘアー マイ・ヘアー、ヘアー♪ という低い歌声が楽しくて。それと、死体安置所でのシーンも好き。小柄な刑事(山本浩司)にどつかれて「ひぃ~」とうずくまっている山崎を見て、もう一人の刑事(光石研)が「やめろ!泣いちゃったじゃないか」と止めるの。大笑いさせて頂きました。漣さんは、元々大好きな俳優さんの一人です。最近は渋い大人の役柄が多かった気がしますが、こんな変態も快く演じてくれる懐の深さに益々魅力を感じました。
それと、本作は女優陣がとても魅力的でした。ヒロイン・優子を演じた栗山千明は、美しい髪だけではなく真っ直ぐな瞳が印象的で、健気で前向きな女の子を好演しています。優子と同居しているダンサー志望の由紀(佐藤めぐみ)も凛として可愛らしかったな。優子の義理の姉・清美を演じたつぐみの悪役っぷりは最高でした。自分の元を離れた妹の身代わりとばかりに、娘のマミに虐待を繰り返す悪魔のような女です。本作の悪役は彼女で決まりでしょう。憎たらしい迫力と、孤独に耐えられない淋しい雰囲気も感じつつ、何とも哀れな女を好演していました。「紀子の食卓」で一度組んでいるだけあって、園子温はつぐみの魅力を見事に引き出しているなぁと感心してるのは私くらい?それと、母からの虐待から心を閉ざす少女・マミを演じた佐藤未来ちゃんが素晴らしく上手かったです。「はい、わかりました」 「ごめんなさい」と土下座を繰り返す少女の身体はアザだらけでした。少しずつ叔母である優子に心を開いていく展開には、余りの上手さにウルル~ッと涙が込み上げてしまった私です(笑)。
もう一つ、多分誰も挙げないであろう点をば。優子の勤める美容室には大きな猫が居ました。このドデカイ猫ちゃんが にゃぁ~ と泣くと美容室に誰かが訪れたり。猫のアップを捉えクリクリッと大きな瞳を映し出した後、怪奇現象のシーンが挿入されていたり。事件とは関係ないながらに、意味深な存在だったように思えてツボでした。多分、キジトラ模様だった気がしますが。本作では真っ黒い猫であった方が好みの雰囲気が出ていたかもなぁと思うのでありました。
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» 『エクステ』 [ラムの大通り]
----最近、園子温って精力的じゃニャい?
「そうだね。
『自殺サークル』を観たときは、
なんてグロい映画を作る監督だろうって思ったものだけど…」
---思ったけど?
と言うことは、今度はそうでもなかったんだ。
「いやいや。映像としてはさらにパワーアップ!
ただ、寸止めにしているところは、
少しオトナになったのかなと(笑)」
---ふうん。一言で言うと、
これはどんな映画ニャの?
『エクステ』って、つけ毛... [続きを読む]
受信: 2007年2月18日 (日) 23:41
» エクステ [しまねこ日記]
ある日、横浜港の巨大コンテナから、膨大な量の髪の毛と少女の遺体が発見される。遺体には内臓がなく、臓器売買のために誘拐され殺されたようだ。
警察の死体安置所で管理人として働いている山崎(大杉漣)は異常な髪フェチで、死後も美しい髪が生え続けるその死体に...... [続きを読む]
受信: 2007年2月19日 (月) 09:47
» エクステ/栗山千明、大杉漣 [カノンな日々]
園子温監督が贈る猟奇的変態ホラー映画?です(笑)。とにかく予告編で観た黒髪フェチの変態ストーカーチックな大杉漣さんが観たくてたまらなかった作品です。あの大杉漣さんのキャラを観た限りではホラーというよりブラックコメディな雰囲気でしたけど、蓋を開けてみればその....... [続きを読む]
受信: 2007年2月19日 (月) 22:03
» エクステ [スワロが映画を見た]
原題:――
製作国:日本
製作年度:2007年
上映時間:108分
監督:園子温
脚本:園子温/安達正軌/真田真
音楽:長谷川智樹
出演:栗山千明/大杉漣/佐藤めぐみ/つぐみ/佐藤未来/山本未來/蛭子能収
story:
優子(栗山)は美容師の卵... [続きを読む]
受信: 2007年2月20日 (火) 19:58
» 『エクステ』 [唐揚げ大好き!]
『エクステ -EXTE-』
観終った時、あなたの髪の毛は絶対に伸びている――
髪はなが~い友達と言いますが(古い?)、抜けてしまった髪の毛はなんだか嫌悪の目で見てしまいがち。
職場で私の机の上に縮れ毛が落ちていたのを見つけ、どういうシチュエーション... [続きを読む]
受信: 2007年2月21日 (水) 05:14
» 『エクステ』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
髪の毛ホラーも園監督の手にかかりゃ、おもしろさエクステンション!
エクステとは、ヘア・エクステンション(つけ毛)のこと。
スタイリストを目指して美容院で働く優子を取り巻く物語。
ある日、横浜港の巨大コンテナから膨大な量の髪の毛が発見される。ホラー映画慣れしていない私は、すっごい怖かったらどうしようとドキドキしながら挑んだのだけど、それは杞憂でした。いえ、怖くないということではなくて、恐怖の場面が笑いと紙一重だったり、ホラー映画ならではのオバケ的な物体よりも人間の方が怖かったり、ホラーパート... [続きを読む]
受信: 2007年2月27日 (火) 23:29
» きれいな髪の人いませんか~? [CINECHANの映画感想]
45「エクステ」(日本)
ある日横浜港に到着したコンテナの中から膨大な量の髪の毛が見つかる。その髪の中から発見される少女の遺体。警察の死体安置所の管理人であり、究極の髪の毛フェチである山崎は、死後も美しい髪が生え続ける少女の死体からとった髪の毛でエクステを作り始める。そのエクステをつけた人々は次々と原因不明の怪死を遂げる。
優子は美容師の卵で、ダンサーを夢見る友人と同居していた。優子の美しい髪に目を留めた山崎は、優子が勤める美容室にもエクステを売りに来る。そして優子の姉の子供も巻き...... [続きを読む]
受信: 2007年3月 3日 (土) 00:53
» 二回目観てきました!! [ExteCountdown]
映画「エクステ」二回目観て来ちゃいました。 前回よく判らなかったところも今回観て一緒に行ったみのるさんの話を聞くことで氷塊。なぜ同居人の由紀(佐藤めぐみ)は殺されなくちゃいけなかったの? 髪が暴走する前に由紀が真美(佐藤未来)の足下でコロコロころがしながら..... [続きを読む]
受信: 2007年3月 4日 (日) 15:04
» 映画:エクステ 試写会 [駒吉の日記]
エクステ 試写会(東映本社試写室)
「生えてきたー」「♪ヘア~ヘア~マイヘア~♪」
・・・発毛実感!とか、植毛のヨロコビの声ではありません。
怖いというよりも気色悪い映画でした。お菊人形+侵略エイリアンっぽいなあ。
ホラー映画への耐性はかなり低い&あん... [続きを読む]
受信: 2007年3月 5日 (月) 13:36

コメント
こんばんわ。
大杉さん・・・この人なしではホントにこの作品の面白さは
半減していたに違いないです(笑)。
初日特典で、ヘアーヘアーのDVDもらいました!?
あの内容なんかすごかったですよ(大爆笑)。本編よりも面白いとも
思ったくらいです(苦笑)。
現代におけるさまざまな問題や流行を取り入れた脚本も
興味深いなあと思いました。
そういう描写の仕方はさすが園監督だなあと思ったりして。
栗山さんよりもやっぱりつぐみさん、すごかったです。
胸クソ悪くなるほどの悪女&悪母っぷり・・・魅せられました。
投稿 睦月 | 2007年2月19日 (月) 22:41
隣の評論家さん、こんばんは。
実に久々にTB&コメントさせていただきました。
>事件とは関係ないながらに、意味深な存在だったように思えてツボでした。
そう言われれば!
確かに、要所要所にあの猫ちゃんとエンジェル像(?)が挿入されていましたね。
わたしも山崎の「My ヘアー」はツボです。
公式サイトでリピートしちゃいましたよ。
投稿 swallow tail | 2007年2月20日 (火) 20:29
TB&コメントありがとうございます。
★睦月さま
大杉漣さん、素晴らしかったですねん。元々、大好きなんですけど、益々好きになりました。二の腕に髪をつけて、エルビス・プレスリーのように舞っていましたねん。
私は初回に行ったので、勿論DVDもらいましたよん。差し出される前に手を出してしまいました(恥)。
ぴあの満足度ランキングでは、嬉しいことに第3位でごさったがぁ!想像通り、3/3から夜一回の上映になるみたいですねぇ。残念だわぁ。
つぐみの悪魔のような母親は怖かったですよねん。蓮さんより、よっぽどゾッとさせられました。『長い散歩』で高岡早紀が演じた虐待母よりも何倍もリアルで恐ろしかったです。つぐみは、現在、私のイチオシ女優なんです。ハリウッドにも、こんなに気になる女優さんは居ないですっ。
投稿 隣の評論家 | 2007年2月22日 (木) 20:40
★swallow tail さま
あっ、『猫』の部分に反応して頂き、ありがとうございます!猫の後ろの白いのは、エンジェルだったのですねぇ。それを確認できないくらいにパッと場面が変わってしまい、少し残念がっていたのであります。
山崎ぐんじさんの歌。公式サイトでも聴けるようになってますよね。不思議な魅力が溢れるサイトですね(笑)。初日に頂いた特典DVD、今日も楽しく効いちゃおうかなと思います。
投稿 隣の評論家 | 2007年2月22日 (木) 20:55
今から見に行くので楽しみです☆
投稿 プロピア | 2007年2月26日 (月) 15:41
プロピアさま
コメントありがとうございます。
おおお、楽しんで来てくださいませねー。
投稿 隣の評論家 | 2007年2月26日 (月) 22:36
こばは。
ホラーはあまり観ない私ですが、こういうのなら大歓迎です。
いやいや面白かったです。
つぐみママは本気で怖くて、ドキドキしながら泣けちゃいました。
髪の毛の大暴れも笑えるけど怖かったし。
マイヘアーも名曲でしたねー。
投稿 かえる | 2007年2月27日 (火) 23:40
コメントありがとうございました。
ちょっとB級のニオイがするこの映画が、高評価なので結構意外でした。
予告を見る限りでは映画館に行くほどでも・・・といった印象だったのですが、あなどれません。
「ホラーだけど、笑えた」というところが、気になります。
また、よろしくお願いします。
投稿 ロイ from 週末映画! | 2007年3月 2日 (金) 01:35
職場離脱中のfrankyでございます。会社でお話できないのでこちらにおじゃましました~。
『エクステ』観てきましたよ~!随所に笑えるところ満載!(ホラーなのに・笑)隣に座っていた男性も大爆笑している場面がいくつかありましたよ~。
そして蓮さんもすばらしかったのですが、隣の評論家さんイチオシのつぐみさん!今回初めて顔と名前が一致した次第なのですが(汗)、ホントに
極悪ママっぷりがすごかったです。観ていて殺意を覚えましたよ~。それくらい迫真の演技ですよね。
いやー、すっかり満喫いたしました☆
投稿 franky | 2007年3月 2日 (金) 09:14
TB&コメントありがとうございます。
★かえるさま
おばんどす。
いやぁ、なかなかハイテンションでしたねー。『ディセント』の方が、よっぽどホラーしていたのではないかしら。本作は、怖いようで余り怖くないと言うか。エクステよりも、つぐみママの方が怖かったですよねん。GOGO夕張・千明ちゃんを本気でビビらせる程の迫力がありました。
★ロイさま
こんにちわ。
ロイさんのブログを見て、天使マークが一杯いるのには驚きました。と言うか、嬉しかったです。それでもアッと言う間に終わってしまうようですけど(苦笑)、ロイさんもDVD化してからでも試しに見てみてくださいよ。
投稿 隣の評論家 | 2007年3月 2日 (金) 22:50
も一つ、こんばんは~
特典DVD!? いいなぁ~、私も欲しかった・・・
園子音らしさが随所散りばめられた作品で、なかなか部分部分ではいいものがあるなぁと感じました。
でも、ホラーを期待していたので、ちょっとはぐらかされた感があります。大杉漣は良かったですけどね。
次の期待のホラーって何でしょう? ちょっと聞かないですね。今月は「口裂け女」があるので、それは観ようと思ってますが。
それとDVD発売記念で「悪魔のいけにえ」と「悪魔の沼」が限定レイト・ショー公開なので、それも観にいこうと思ってます。
夏場近くまでないのかな?
「怪談」はどう思われます? 面白いかな?
投稿 CINECHAN | 2007年3月 3日 (土) 00:52
frankyさま
コメントありがとうございます。
おおおおお!無事にご覧になったのですねぇ。蓮さん、すごかったでしょ?私が見た時も、低い男性の笑い声がコダマしておりました。
つぐみちゃん、驚いて頂けましたかぁ~?ここは一つ、是非とも『紀子の食卓』をご覧になって頂きたいですわ。他に「見たい」という人は居ないかもしれないけれど、コチラでもつぐみちゃんに注目ですよん。
3月は注目の映画が余りにも多くて~。私も再度離脱したいですわ。2月で辞めた人がいるし、毎週のようにLWを取る人がいるので。ちょっと休みを取りにくい空気です(泣)。くっすん。
投稿 隣の評論家 | 2007年3月 3日 (土) 20:23
CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
特典DVDは、リピートする設定になっているので。放っておくと、いつまでも流れているので困惑しますよ。ホラーのテイストは皆無でござんす。でも、堪らずに楽しんでしまうのであります。
『口裂け女』って懐かしいですねー チラシを読んでみると、自分の地元で起こった伝説とは少し違う部分もあったりして面白かったです。
『悪魔の沼』って何?わぁ、どんな沼なの?ワクワクどきどき~
『悪魔のいけにえ』って、私にとってはホラー映画の金字塔的存在なんですよねん。この作品以降、ホラー映画が流行った記憶があるし。火付け役とも言えるかななんて。かなり伝説の1本だと思ってます。
『怪談』は、それなりに堪能できそうなイメージがありますねぇ。予告編はまだ見れないのでせうかね。
投稿 隣の評論家 | 2007年3月 3日 (土) 21:23
こんにちは☆隣の評論家さん。
コメント&TBありがとうございました~!
髪フェチDVD・・・まだ観てませんが、この作品B級で素晴らしかったです。
園子温監督。またまたやってくれましたね!
彼の頭の中も生かされている作品ですが、大杉漣さんは良くこんな役を演じきったなと感心モノです。幅が広がりすぎてこういうのばかりだと怖いですが・・・彼は本当に誠実な役、恐ろしい男の役、フェチな男の役と着々と演じ分けていますね。もしかしたら素の部分もあるかもしれませんが。
髪の毛の描写はすさまじいの一言・・・こんなの襲ってきたら大変どころじゃないでしょうと思わせる量と質が圧し掛かってくるようでした♪
投稿 orange | 2007年3月10日 (土) 16:50
orangeさま
TB&コメントありがとうございます。
おっとー、DVDは未見なのですねぇ。何もしていなくてもリピートする設定になっているので、あの歌が頭から離れなくなります。面白いので背景のホラー描写は薄まりますよ(笑)。
大杉蓮さんは、よくぞあそこまで演じてくれたと感謝の気持ちが止まらないです。
>もしかしたら素の部分もあるかもしれませんが。
ふ、あったらどうしましょう(笑)。
最近は素敵なオジサマ役が多い気がしますが、以前は変態役とか怖い役が多かったような記憶も... 演じていない役柄を探す方が難しいという、輝かしいキャリアなのかもしれませんね。
投稿 隣の評論家 | 2007年3月10日 (土) 21:44