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2007年2月 1日 (木)

グアンタナモ、僕達が見た真実

「グアンタナモ、僕達が見た真実」
<THE ROAD TO GUANTANAMO>/製作:2006年、イギリス 96分Guantanamo  
監督:マイケル・ウィンターボトム / マット・ホワイトクロス 出演:アシフ・イクバル、ローヘル・アフマド、アルファーン・ウスマーン、リズワーン・アフマド、ワカール・スィッディーキー、シャヒール・イクバル、ジェイソン・サルキー
2007.2.1 映画サービス・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,500で妥当 / 評価:4.5★/5点満点★

「必ず、帰るんだ」

無実の青年達がテロリストと見なされ、2年以上も米軍基地グアンタナモに拘束された衝撃の事件。これは、彼らが自由を手に入れるまでの真実の物語

「映画の日」なだけに覚悟はしていたのに、何だよぉ、8割弱程度の動員数。みんな余り興味ない?そして、私は《マイノリティ街道》まっしぐらー。
お仲間が少なくたっていいんです。私は、とても興味深く鑑賞しましたから。

パキスタン系イギリス人の3人が、友人の結婚式の為にパキスタンへ向かったのは2001年9月だった。【9.11】以降、アメリカがアフガニスタンへ侵攻していた頃だ。3人は、隣国アフガニスタンの現状を目にしようとパキスタンを後にする。軍事介入のみならず、テロリストの容疑者として多くの人を捕らえる《大国》アメリカ。3人を含めた大勢の人が、国際テロリストとしてキューバに位置するグアンタナモ米軍基地へ送られる。そこでは、想像もつかない過酷な日々が待ち構えていた。実際に起きた出来事を、3人のインタビューと映像を交えて迫真の映像で見せつける衝撃作。

今までも数多くの社会派ムービーを見てきましたが。平和な世界を築くには、一体どうしたらいいのでしょう。いつまで経っても答えが見出せません。この作品を見て、とんでもないくらいに衝撃を受けたのですが。ツラツラと雄弁に語る自信はありませんー。それでも、私なりに感じた事を書いてみたいと思います。たった一人でもいい、この作品に関心を示してくれると嬉しいです。

【9.11】以降のアフガニスタンが舞台の社会派作品と言えば、「セプテンバー・テープ」を思い出します。これはアメリカ映画であるという点に興味が湧きましたが、完全にドキュメンタリーな部分とフィクションの部分が入り混じっていたので、かなり混乱したのを覚えています。その点、本作の方がストレートに事実を伝えていたので、スーッと入っていく事ができて好きでした。
同時多発テロの惨劇の一部を描いた「ユナイテッド93」という傑作も記憶に新しいです。こちらでは、ハイジャックする『アルカイダ』がいわゆる悪役側に当たると思いますが。本作では、グアンタナモ収容所で無慈悲な詰問を繰り返すアメリカ側が完全なる悪でした。「ユナイテッド93」で、テロリストがテロ行為の前に神に祈りを捧げる姿にゾッしたのですが。本作では、収容所で祈り続ける者たちを罵倒し蹴り倒すアメリカ軍の姿に吐き気がしました。どちらかが100%悪いという『勧善懲悪』な考えは、極力持たないようにしなければダメだなぁと思いました。

また、描かれる舞台はまるで違うのですが、「それでもボクはやってない」も思い出しました。収容所でアメリカ軍に自白を強要される人達。「お前は【アルカイダ】なんだろ?」 否定すると殴る蹴るの暴行を加えられる。それでも、潔白を主張する人達の姿。この状況で信念を貫くには、かなりの精神力を要すると思います。金網に近づいたら怒鳴られ(意味わからん!)、姿勢を崩したら罵倒される。肉体的な苦痛も相当なものだったと思いますが、それよりも精神的な苦痛は想像を絶するものがありました。インタビューを受ける3人は、約2年半もの間、その苦痛に耐え抜いた訳ですよね。そして発する「僕は強くなった」という言葉。何という精神力でしょう。余りの衝撃に眉間に力が入っていき、鏡で確認しなくてもどんどん目が釣り上がっていくのがわかりました。鑑賞中、私はとても怖い表情をしていたと思います。

大体、収容される前の映像からしてショッキングでした。パキスタンから目指すアフガニスタンへの道のりは、私が思い描いているような海外旅行とは訳が違いました。以前テレビで放送していた『電波少年』以上に過酷な印象を受けました。道路というには余りにもガタガタなドライブだったし、多分シャワーも着替えも数日我慢しないと進めない様子でした。食事や宿泊所など、〈質素〉という言葉では片付かないくらい酷く見えたのです。私だったら、アフガニスタンに到着する前にギブアップして帰ってしまいそうです。
ぬくぬくと生きている日本人の私、もっと幸せを実感しないといけないんだな。

世界平和を築くには、どうすればいいのか? やっぱり、堂々と意見を述べる事はできません。それでも、この作品を見て色々と感じた小さい事。いつまでも忘れずに心に留めておきたいと思いました。過酷な描写もありますけど、気になっている方は是非ご覧になって頂きたいです。

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コメント

こんばんは。
そうなのよ、シャンテの初日に見ましたがこんなに初日が空いてるのは初体験だったかな。
みんな、それボク見てるんだろうなと思いつつ…。個人的にはこの作品がシャンテ3作の中で一番嫌な気分にもなりつつ、印象的でした。
こういうドキュメンタリー風タッチで描くっていうのは流行ってるんですかね?。立て続けに見てますけど…。
それと電波少年!懐かしいー。笑

彼らも結構危ない地域へも大丈夫だと軽い気持ちで踏み込んだわけですから、その辺反省にはなったのかもしれませんが、時と場合によってこんなに運命が変わっていくものなんだと、そういう皮肉さも垣間見ちゃった気もします。
現実的にも色んな面で早期解決されるといいですね。

投稿: シャーロット | 2007年2月 4日 (日) 23:27

ドモドモ-♪
ううっ・・・
昼間に腹を冷やしたのか、腹が痛いです。
さっきからトイレに何度も呼ばれています。
なので、まだ起きてます・・・・・汗
って、ワタクシの腹の調子は置いておいて、
いやー、観に行ったのは平日初回でしたけど、ガランガランでした。
オバサマたちにはあまり興味が沸かなかったようで・・・

>ストレートに事実を伝えていたので、スーッと入っていく事ができて
そうなんですよね!
実話を元にした映画ですけど、限り無く事実を再現しようとしていて、そこがとても好感が持てました。
あの若者たちの最後のインタヴュー
あんな酷い目に遭ったのに前向きに生きようとしていて、最後に希望が見えてホッとしたのでした。
観ている時はとても重くて辛かったのですけど、やはり観ておいて良かったです。

投稿: Puff | 2007年2月 5日 (月) 01:34

こんばんは!
もしかして同じ時間、、、かも??
同じに鑑賞してきましたよ~。
すいていましたね。前日にチケット取った意味なし。

この作品。やっぱり真実なんですよね。。。
アメリカの「悪」な部分凄かったです。
彼らも解放されたよかった!
今後は、、、全うな道を歩んでくれていると良いけど♪

投稿: きらら | 2007年2月 5日 (月) 18:44

シャーロットさま
TB&コメントありがとうございます。
初日でも混んでいなかったなんて、何かショッキングです~ 涙。
そうですね、確かに最初は軽い気持ちだったのでしょうね。でも、何もあんな目に遭わなくてもー と、何とも言えない気持ちになりましたね。
私も、あの大音響の拷問部屋、間違いなく発狂すると思います。ってか、その前にアルカイダだと認めてしまいそうです。
それなのに、「僕は強くなった」と言い切る精神力。何とも尊いですよね。

投稿: 隣の評論家 | 2007年2月 5日 (月) 21:29

Puffさま
TB&コメントありがとうございます。
大丈夫ですか?!お腹にくると思うように動けなくて辛いですよねー お大事にしてくださいね。
Puffさんが観た時もガラ空きだったのですねぇ 平日の初回だから?皆さんがこの作品に興味を持ってくれていないのですねん。残念~
本当に辛いシーンの連続でしたけど、3人のインタビューは、あくまでも前を向いた考え方に感動しました。真似しようと思っても、なかなかできないと思ったりー 
過酷な描写はあっても、観に行って本当に良かったと思います。

投稿: 隣の評論家 | 2007年2月 5日 (月) 21:37

再び、、、
私も夜の回でしたー☆確かG列だったかな???
以前も一度ニアミスしたことありましたよね♪

TB貼れてなくてごめんなさい!

投稿: きらら | 2007年2月 6日 (火) 15:54

きららさま
コメントありがとうございます。
またTBが上手くいかないですねん。近々ココログでメンテナンスかけるらしいので、また復活するかもしれないです。なので、これからもヨロシクお願いしますね。

はっ、結構近くに居たんですねー。以前、ニアミスした時もシャンテ・シネでしたよねん(笑)。

投稿: 隣の評論家 | 2007年2月 6日 (火) 19:20

こんにちはー。
シャンテといえば、銀座マダム&OL御用達劇場なのに、
今やっているやつは社会派ものばっかりで
シャンテらしくないラインナップと思っていましたが
初日からそんなにすいていたんですねぇ。
いつも混雑なレディースデーもすいてましたー。
カンヌパルムドールのケン・ローチの麦風は混んでいたけど、
ベルリン銀熊賞のウィンターボトムはこんなもの??
キリアンも出ていないしなぁぁ。
米国に追従する日本ゆえ、こういう米軍批判映画は
あえて宣伝されないよう力が働いているのかと勘ぐってしまうわ。
いやしかし、映画は見ごたえ満点、すばらしかったっす。
私もチラリと「セプテンバー・テープ」を思い出しましたよ。

投稿: かえる | 2007年2月 9日 (金) 12:39

かえるさま
TB&コメントありがとうございます。
凄い作品でしたねー。冷や汗もののシーンの連続でしたけど、観に行って本当に良かったと思います。
レディースデイでも空いてたんですね(汗)。先日ぴあをチェックしたら、本作も縮小公開が決定したようですね。何だかなぁ、自分の感想が一般的な意見と違うのは一向に構わないのだけど、こんな風に公開が縮小されていく作品があるというのは悲しい現実です。

>米国に追従する日本ゆえ、こういう米軍批判映画は
あえて宣伝されないよう力が働いているのかと勘ぐってしまうわ。

こんな事情も少しはありそうな現実が悲しいですよね。ただの勘ぐりで済む事を祈るばかりですよね。

投稿: 隣の評論家 | 2007年2月10日 (土) 14:05

こんばんは。

駆け込みで何とか鑑賞です。
面白い、面白くないで計れる作品ではないですが、面白かったです。
うまく作られているようにも感じました。観る人を引き込むと思います。
それにしても、これが真実というのも恐ろしいものです。憤りさえ感じました。

シャンテ・シネは同時期に冤罪の作品を3作公開したようですが、この作品も辛いですね。「輝く夜明けに向かって」も政治、人種が絡むものでしたが、この作品も辛いなぁ。
「それでも僕は~」はまだ観てないんですが・・・

TB入ってるかな?

投稿: CINECHAN | 2007年3月 9日 (金) 01:23

CINECHANさま
こんにちわ。訪問ありがとうございます。そして、どうやらTBが入っていないみたいなので、そーそーりー(泣)。
いやぁ、凄い作品でしたよね。色々な思いが込み上げてきてしまいました。「面白い」という一言では片付けられませんが、もの凄い吸引力がありましたよね。
私は『輝く夜明けに向かって』は見たかったのですが。レディースデイを狙うぞ!と決めた頃には縮小公開になっておりましたよ くっすん

投稿: 隣の評論家 | 2007年3月10日 (土) 18:09

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