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2007年2月11日 (日)

ディパーテッド

「ディパーテッド」 
<THE DEPARTED>/製作:2006年、アメリカ 152分 R-15指定Departed  
監督:マーティン・スコセッシ 出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ、マーティン・シーン、レイ・ウィンストン、ビーラ・ファミーガ、アンソニー・アンダーソン、アレック・ボールドウィン
2007.2.11 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「男は、死ぬまで正体を明かせない。」

二人の武器は、嘘と、拳銃。欺くことが彼らの使命。

香港ノワールの傑作『インファナル・アフェア』のハリウッド・リメイク作『ディパーテッド』をようやく観に行って来ました。『インファナル・アフェア』は本当に素晴らしい作品で、今のところ私の中では香港映画ベスト1です。あの興奮は、これから何年先も深く心に刻まれたままだと思います。個人的には《ハリウッド・リメイク》って食傷気味で、興味が余り湧かなくなってきました。この作品もどうなのかと危惧していたけれど、マーティン・スコセッシ監督は私が敬愛・信頼して止まない監督さんの一人だし。空いてきた頃にでもゆっくり観ようと思い、腰を上げた次第です。で、鑑賞してみてどうだったかと言うと、そんなにハマれなかったです。

マフィアに潜入する警察の男ビリー・コスティガンレオナルド・ディカプリオ
警察に潜入するマフィアの男コリン・サリバンマット・デイモン
その他、超豪華オールキャストで、贅沢な時間を過ごせることは過ごせます。もうストーリー紹介は割愛。私がノレなかった点と好きだった点を挙げてみたいと思います。

一番気に入らなかったのは、とにかく尺が長すぎる点です。何度も腕時計をチラチラと見てしまいました。オリジナルを既に知っている自分が悪いんだけど、先が読めるからさ。最近の映画は、120分は短い方だという印象になってしまいましたが。私個人としては、長くても110分くらいでまとまっている作品が好き。2時間超えても、それなりに引き込まれてアッと言う間に過ぎてしまう作品なら、ひたすら感服して土下座ものなんだけど。(好例として『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや、最近では『それでもボクはやってない』が地味でいながらも引き込まれて素晴らしく鑑賞できました。) 恋愛模様を三角関係みたいにする必要はあったかしら?物語を長く引き伸ばしている割には、すぐベッドインしちゃってた印象だったな。

スコセッシ監督の演出は素晴らしく、「さすが!」と思わせてくれる。マフィアのボスを演じたジャック・ニコルソンの存在感も本当に素晴らしかった。プロのプロによる仕事ぶりを見せつけられた思いです。この程度は〈お茶の子さいさい〉で、本当はまだまだ力を隠しているような余裕すら感じられました。でも、その余裕シャクシャクな雰囲気から、私には情熱が伝わってきませんでしたよ。以前、あるインタビュー映像でスコセッシ監督「本当はマフィア映画はもう撮りたくなかったんだ」 って言ってる姿を見ちゃったんだよ(泣)。実際にはもっと前向きな発言をしていて、字幕の制限のせいで全て伝わらなかっただけかもしれない。でも、やっぱり本作からはスコセッシ監督の情熱が感じられなかったの、私。世間一般的には余り好評を得なかった『ギャング・オブ・ニューヨーク』の方が〈熱意の賜物〉という感じがして好きだったな。本作でスコセッシ監督がアカデミー賞を獲得したら、私はちょっとショックを受けるかも。

でも、若手俳優からは情熱が伝わってきました。「スコセッシ監督と組む」という嬉しさと気合が入っていたのでしょうか。ディカプリオの苦悶の表情は見事でしたよ、さすがだわ。マット・デイモンの狡猾さをタップリ秘めた表情もドンピシャでした。ちょっとムカつく程にずる賢い印象だったもん。本作から助演男優賞にノミネートされたマーク・ウォールバーグも好印象。出番は少な目だったけど、なかなかの存在感を発揮していた気がします。最近パッとしないなぁなんて思っててゴメンね。もう一人、誰も挙げないと思うのですが、ディカプリオの同期にしてマット・デイモンの同僚を演じた太っちょさんアンソニー・アンダーソンの登場は嬉しかったです。今まで、B級作品やハチャメチャなコメディ作品の脇役として何度もお見かけしてましたが、昨年「ハッスル&フロウ」では主役のテレンス・スタンプを支える親友を演じてました。こんな大作にも顔を出すようになったのね、と温かい眼差しで見てました。

ギャングものを撮らせたらハリウッド一なのではないかと思わせるスコセッシ監督の演出は本当に素晴らしいと思いました。でも、本作で私が一番感心したのは、オープニングとラストなんですよ。公開されてからだいぶ経つので、書いてもいい?
"THE DEPARTED" とタイトルが現れたのは、本編が始まって何分経ってからのことだった?30分くらい経過してからではなかったかしら。実際、私はオープニング・タイトルがまだ出てきていなかった事に全く気がついていませんでした。こんな見せ方は、映画狂人生で初めてでした。
日本では《裏切り者》の事を動物に例えると《犬》という言葉を使いますが。アメリカでは【ネズミ】と呼ぶんですね。本作でも「【ネズミ】を探せ!」というセリフが何度も出てきます。そして、ラストシーンでは、ある部屋の窓の外の枠の上をネズミがちょろちょろ~っと通り過ぎます。この描写は、印象深かったです。

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コメント

こんばんは~
この作品は賛否両論真っ二つって感じですね。
もちろん私も「オリジナル」は観ているし、その衝撃度は越えられなかったとは思いますが、こちらもなかなか見応えありましたよ。
三角関係はちょっと頭捻りましたが。

ちなみにこれ、続編企画が動き出してるみたいですよ。この結末で続編!? って感じですが、いえいえ、残っている人がいますよね。全くオリジナルの作品になりそうですね。

投稿: CINECHAN | 2007年2月14日 (水) 00:36

CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
そうですか、続編の企画があるんですかー。
あーあ、もう。ハリウッドって、どんだけアイディアが不足してるんだーって感じだな。
本当はマフィアものは撮りたくなかった というスコセッシ監督は、どんな作品を撮りたいと思ってるんですかね。
私は、多少稚拙であっても、熱意が伝わってくる作品と出逢いたいです。

投稿: 隣の評論家 | 2007年2月14日 (水) 19:24

評論家さんお久しぶりです!
ようやく マーティン・スコセッシ監督アカデミー監督賞とりましたね!
コブタもこれ、、本家が好きすぎるだけに、こちらは流石だとは思うものの嵌れませんでした。

なんかグイグイ観せる力はあるんですが、なんか感動を感じられませんでした。

ジャック・ニコルソン。。凄まじい存在感でしたよね、、
逆に彼の個性がきつすぎて他がややかすんだ感もありましたね、、(^^;

この作品で スコセッシとジャック・ニコルソンの間にやや亀裂が生まれたそうですが(^▼^; ジャック・ニコルソンが、いろんな意味でやりすぎたのでしょうかね~

投稿: コブタです! | 2007年2月26日 (月) 19:54

コブタさま
TB&コメントありがとうございます。
ご無沙汰しちゃってます。いつも本当にありがとうございます!
別物として考えなければなんですけど、どうしても香港版には適わない気がして止みません。アメリカ人には、東洋の精神論は理解できないかもですねー。だって、アカデミー賞授賞式で本作を紹介するナレーションで「日本映画のリメイク」みたいなこと言ってましたよ。香港だよっ。日本も香港も変わらないの?ってな感じで。

>スコセッシとジャック・ニコルソンの間にやや亀裂が生まれたそうですが

これは初耳でしたよー、そんな噂があるんですね。何か、ディカプリオの方がオトナに見える私です(笑)。

投稿: 隣の評論家 | 2007年2月26日 (月) 23:04

映画インタビューでスコセッシがかなり ニコルソンにたいして思うところがあるような発言をしているんですよね、、

それに ニコルソンは自分が出演する条件として大幅に出番を増やすことなど、かなり気ままなことしたみたいです(^^;

それはそうと 隣の評論家さんもネコ好きだったとは!!
お台場にある おニャン場にいくと ネコ触り邦題ですよ~
こちらはネコ好きな方にはお勧めです(^^)
↓コブタがそちらに遊びにいったときの記事ですがこんな感じでネコさんがいますよ~(^^=)
http://asmallpiggy.jugem.jp/?eid=314#sequel

投稿: コブタです! | 2007年2月27日 (火) 00:48

コブタさま
コメントありがとうございます。
ははっ、色んな噂があるんですね。アカデミー賞の作品賞のプレゼンターはジャック・ニコルソンだったけど、もう仲直りできたのかしら。

それと、素敵な情報をありがとうございます。
私、マジで【おニャン場】を知りませんでしたよ(泣)。二子玉川の【いぬたま・ねこたま】には行った事がありますけど。広場で小さい子供に乱暴にチャチャを入れられて、本気で嫌がっている猫達の表情が忘れられない(涙)。無理矢理に触るのはNGですよねん。

投稿: 隣の評論家 | 2007年3月 2日 (金) 22:28

となひょうさん、こんばんは☆
私もおニャン場は知りませんでしたねえ。
私は、となひょうさんが猫好きと思ってましたよ、だって、『シュレック2』の長靴を履いた猫が目をウルウルさせる名場面を、いつも貼ってる人は、猫好きに決まってるじゃありませんか(笑)

ところで、ラット・デイモン。じゃなくて、マット・デイモン。
いやいや、これが言いたかっただけでした~。
彼も地味ながら、とても良かったですよね。
でも、私は、マーク・ウォルバーグが良かったですねー☆
一昔前は変てこラッパーだったのに(笑)

投稿: とらねこ | 2007年3月17日 (土) 03:32

とらねこさま
訪問ありがとうございます。
いやぁ、マーク・ウォールバーグは良かったですね。もの凄い見直してしまいましたわん。
おニャン場、足を踏み入れたら帰れなくなってしまいそうです。猫さんって、猫好きな人間と猫嫌いな人間を嗅ぎ分けるから。私は気が合ったら、そこから出られなくなってしまうと思います。
映画ブログをやっている方には、何となく猫好きな方が多い気がしているのですが。気のせいでしょうかね。

投稿: 隣の評論家 | 2007年3月18日 (日) 18:30

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