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2007年4月 1日 (日)

蟲師

「蟲師」
製作:2006年、日本 131分Mushishi  
監督、脚本:大友克洋 出演:オダギリジョー、大森南朋、蒼井優、江角マキコ、李麗仙、りりィ、クノ真季子、守山玲愛、稲田英幸、沼田爆
2007.4.1 映画サービス・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「蟲を感じたら お知らせください。」

聴こえる、だけど届かない。 視える、だけど残らない。 
触れる、だけど掴めない。

正直言って、何だかよくわからない作品でした。とにもかくにも、ラストの意味するところがイマイチ理解できませんでした。原作は、女流漫画家・漆原友紀の同名コミック。
実は存在すらも知らなかった私は、一度も読んでみる事なく鑑賞に挑みました。恐らく、これは実写化はかなり難しい世界観なのではないかしら。

かつて日本の自然界に存在し、精霊でも、幽霊でも、物の怪でもない妖しき生きものとして、数々の不可思議な自然現象を引き起こす【蟲】。蟲たちに触れ、その命の源を紐解く能力を持つ《選ばれし者》は【蟲師】と呼ばれた。多くの人の目には映らない生命そのものを相手に【蟲】【ヒト】を本来あるべき場所へと導きながら、その現象を鎮め、人々を癒し救う蟲師ギンコ(オダギリジョー)。彼の果てしない旅が、今始まる。―――(チラシより)

チラシの解説を読んで納得したのですが、この作品の世界観は頭で理解するものではないのだと捉えました。映像としては、なかなか健闘していたような気がします。元々、こういう摩訶不思議な世界というのは、かなり興味があるものですから。映画を観て、原作も是非一度読んでみたいと思いました。

《むし》と聞くと《虫》のイメージが強いから。昆虫やら節足動物が決して好きではない私としては、結構キモチ悪い画も出てくるのかと少しビビッておりましたが。寧ろ逆で、【蟲】は普通は目に見えないというところが、何となく崇高なイメージが湧いて楽しめました。CGも特殊メイクも風変わりな衣装も、なかなか頑張っていたと思いますよ。

Mushishi2私がこの作品を観たいと思った最初のキッカケは、実はオダジョーではなく大森南朋さんでした。最近、脇役とは言え引く手あまたな印象ですね。寺島しのぶ主演『ヴァイヴレータ』での相手役の時に注目したのですが、キャリアを調べてみたら今までも数多くの作品で見かけていたので驚きました。(『OUT』では首を切断される役なんてのも有) 『アイデン&ティティ』では余りのカッコ良さに惚れ惚れしたのですが、一方で『乱歩地獄』ではとんでもない役をこなしてくれました。これからも本当に楽しみな俳優さんの一人です。

大森南朋~♪と、見始めた私ですが。最終的には、本作の女優陣に魅了されましたわ。蟲師とは違うけれど不思議な力を持つ娘・淡幽<たんゆう>を演じた蒼井優ちゃんの輝かしいオーラが素敵でした。弱々しいようで凛としていて頼もしい姿が美しくて、優ちゃんに見とれるファンは多いのではないかと思います。
淡幽の侍女と思しき老女・たまを演じた李麗仙の存在感も素晴らしかったです。一見、気難しいお婆さんという風貌なのですが。実際には、淡幽をひたすら守る芯の強い女性でした。その気迫には気品も感じられ、登場は少なくてもグッと心を掴まれました。
私から見て、この作品の要は江角マキコの存在でした。ギンコの謎を握るとされる女蟲師・ぬいを演じています。蟲師は白髪(銀髪?)に片目が無い。とまぁ、ちょっとゲゲゲの鬼太郎のような風貌なんですが。和服をスーッと着こなし、不気味さと妖艶さに加えて温かさをも感じさせるキャラクターを見事に作り上げていたと思うのです。ギンコは子供の頃の記憶が無いという設定なのですが、ストーリーが進むにつれて少しずつ明らかになっていきます。何よりも鍵を握るのがぬいという蟲師な訳ですが。キーとなる存在として、とても印象深い存在感を発揮してくれました。

女優陣に魅了されるとは予想していませんでしたけど、この世界観は興味深くて何だカンだで楽しめました。この作品に使われる音楽も、何気に印象的だったんですよね。
ぎゅい~い~ぃ~ん・・・ って感じの風変わりな音が、とにかく効果的だったと思います。大ヒットは難しいかもしれませんが、それなりに楽しめた作品でした。1つ難癖つけるとすれば、少し尺が長いかなぁ(笑)。

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コメント

淡幽 は たんゆう ですよー。

投稿: 蟲 | 2007年4月 6日 (金) 20:54

蟲さま
ご指摘ありがとうございました。早速、訂正させて頂きました。いやぁ、鑑賞中ずっと「たんれい」って聞こえたもんで、何か変だなぁと思い漢和辞書まで調べちゃいました~。

投稿: 隣の評論家 | 2007年4月 6日 (金) 21:30

隣の評論家さん、こんばんは!

原作読んでないとちょっととっつきにくかったですよねー。
大森南朋さん、僕は初めてみる俳優さんでしたが、良かったです。
他のキャラクターが浮世離れしているので、親しみやすい虹郎はこの映画の中でも好きなキャラクターとなりました。
蒼井優さんはもう言うことなしで良かったです。
あの歳でのあの寛容さを醸し出すのはすごいですよねー。

投稿: はらやん | 2007年4月20日 (金) 22:41

こんにちは。TB・コメントありがとうございます。
何となく幻想的な世界に蟲の映像。なかなか興味深いものでした。
ただ、ストーリーが今ひとつだったなぁ。
もっと蟲師として、「あ」と「うん」のように蟲を退治(?)する話が続くのかと思ってました。
ギンコの過去を紐解きながら、全てが掴み程度という感じで、もしかして続編狙ってる? と思いました。
蒼井優、大森南朋、李麗仙はそれぞれ良かったですね。江角マキコは個人的にどうも・・・

投稿: CINECHAN | 2007年4月21日 (土) 17:04

TB&コメントありがとうございます。

★はらやんさま

>大森南朋さん、僕は初めてみる俳優さんでしたが、良かったです。

何か自分のことのように嬉しいですねー(笑)。
最近では「それでもボクはやってない」の嫌な刑事役で地味に登場していました。意外と色んな作品に顔を出しておりますので、今後もご贔屓にしてやっておくんなまし。

>あの歳でのあの寛容さを醸し出すのはすごいですよねー。

確かに、蒼井優ちゃんは若くして大女優のような貫禄も感じられるようになってきた気がします。

投稿: 隣の評論家 | 2007年4月21日 (土) 21:13

★CINECHANさま
確かに、ストーリーに関しては、何とも掴みどころがないと言うか。ラストもよくわからなかった感じですね。でも、雰囲気は健闘していたと思いました。
江角マキコは、評判はイマイチみたいですけど。私は、彼女の独特のキャラクターが元々好きで。今回は、今までよりも幾らか女優っぽさが増したようにも感じられたんですよね。
昨日、渋谷のHMVで時間潰ししてたんですけど。試聴コーナーで本作のサントラを試してみました。なかなか和の心全開で、入り込んでしまいましたわ。

投稿: 隣の評論家 | 2007年4月22日 (日) 10:57

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