デジャヴ
「デジャヴ」
<DEJA VU>/製作:2006年、アメリカ 127分
監督:トニー・スコット 出演:デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ヴァル・キルマー、ブルース・グリーンウッド、アダム・ゴールドバーグ、ジム・カヴィーゼル、エルデン・ヘンソン、エリカ・アレクサンダー
2007.4.4 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★
「デジャヴを、操れ――」
すでに起こった事件を、あなたは防げるか? すでに殺された女性を、あなたは救えるか?
すべての応えは【デジャヴ】の中に――。
この作品は、かなり楽しめたのですが。何を言ってもネタばれになってしまう気がします。という訳で、内容について幾らか詳しく書かせて頂きますので、これから鑑賞予定の方は映画を見てから読んで頂く方が無難かもしれません。
「ジェリー・ブラッカイマー製作」と、デカデカと掲げた作品ですが、そんな事はどうでも良くて。全体的にトニー・スコット監督らしさ全開の好印象でした。私は、映画製作のイロハのイの字も知りませんけど。一人の〈映画狂〉として、《映画》というのは監督の《色》 に染められてこそ!だと信じて止みません。 好きになれない作品でも、監督らしさが出ていればそれでいいと思います。だから、プロデューサーの名前を前面に押し出す宣伝方法は、大嫌いです。そもそも本作は、日本ではジェリー・ブラッカイマーよりも宣伝部長だか何だかを任命されたというMr.新庄の方が強烈ですよね(笑)。
543名もの犠牲者を出した、凄惨なフェリー爆破事件。捜査官ダグ(デンゼル・ワシントン)は、手がかりを握る一人の女性クレア(ポーラ・パットン)の遺体を見た瞬間、強烈な【デジャヴ】に襲われた。彼は特別捜査班の一員として、政府が開発した【タイム・ウィンドウ】と呼ばれる映像装置を見せられる。現在時間から「4日と6時間前」の映像を自由に見ることができる驚くべき監視システム。まるで生きているかのように美しいクレアの姿を見続ける内に、ダグは再びデジャヴを感じ、やがて「彼女を救いたい」と強く願うようになる。果たして彼は、既に殺されている女性を救い出し、既に起こってしまった爆破事件を防ぐことができるのか? ―――(チラシより)―――
個人的には、タイム・トラベルを扱う作品にはノレない場合があります。細かいところで辻褄が合わなくなるし、《タイム・パラドックス》とか考え出したらキリが無いから。それと、私は《運命論者》です。「あの時に戻って、もう1度やり直したいぃ」という発想はナンセンスだと思っています。人の運命って、ある程度は決まっているのではないかしら。過去に戻って違う選択をしたところで、最終的には余り変わらない人生を送ることになるのではないかと思うんです。過去を振り返って「あ~あぁ」と、ぼやきながら過ごすのってカッコ悪い。それよりも未来を考えて、どうするのか決断していかないと意味が無いと思います。
実は、前半はイマイチのれない予感がしました。【タイム・ウィンドウ】ってーのも、あり得ないったらありゃしないし。でも、トニー・スコット監督らしい見せ場満載のアクション・シーンの連続と、たたみ掛ける音楽にのせられて、後半はグーッと引き込まれていきました。ハラハラする一級のアクション・シーンで溢れているのに、本作は【アクション】映画でも【SF】映画でもなかった気がしました。また個性的な発言をしちゃうかもしれないけど、個人的には【純愛ラブ・ストーリー】に思えたんですよね~。ダグとクレアは、どう転んでも引き寄せられる2人という印象を受けました。〈赤い糸〉という言葉を使うのは大袈裟ですが、少し不器用な大人の純粋な出逢い。そんな風に受け取って楽しみました。ま、DVD化したら、レンタル店では【アクション】コーナーに並べられるとは思いますけどね(苦笑)。
キャストも魅力的でした。ダグを演じたデンゼル・ワシントンは、余裕の存在感を発揮していました。強くて頼もしくて無骨でいながら、ウィンドウに映し出されたクレアを見つめる時の優しい表情が印象深かったです。爆破事件の要注意人物を演じたジム・カヴィーゼルも良かったな。何を考えているのかわからない不気味な面持ちで、怪しいキャラクターを好演していたと思います。ダグの同僚を演じたヴァル・キルマーは、気づくのに時間を要してしまいましたよ。何だか肥えてしまったようですが、役作りなんでしょうか。特別捜査班の男性の一人が気になったのですが、パンフレットを購入していないので名前がわかりません(泣)。少し太めの金髪で、他の人より若い印象の人。今まで、子役とかB級青春ムービー系で何度か見かけている気がするのに。公式サイトにも載せてくれていないのでガッカリですー。
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コメント
こんばんわ。
≫特別捜査班の男性の一人が気になったのですが
すみません・・・私は彼の存在もすでに薄れてしまっている
感じなので、どなたか分かりません。
さすがとなひょうさん、目のつけどころが違いますねえ♪
私、基本的にブラッカイマー作品ってあんまり好んで観ようと
思わない方なんですが・・・でも結局観ちゃう(苦笑)。
ソツなく面白い映画を作ってくれるんだけれど、すごく大味な感じで
面白みがないと思ってしまうのだけれど・・・この映画は、脚本が
よく練られていてとても楽しめました。
デンゼルがボヤ~っとした表情をみせるところが面白かったです(笑)
投稿: 睦月 | 2007年4月 6日 (金) 22:35
こんにちはん。
ジェリー・ブラッカイマーの名前に後ずさりしたんですけど、
やっぱり劇場でトニスコ映像が観たくって、行ってしまいました。
私はかなり楽しめましたです。
私は監督主義なので、もちろん作家性の強い監督作品が好きです。
好きなのはもちろんインディペンデント系ー。
が、ハリウッド・メジャーにおいては、映画はプロデューサーのものらしいですね。
だから、アカデミー賞も作品賞と監督賞があるとか?
にしても、日本でいつのまにかそんなにブラッカイマーの名前が
前面に出るようになっていたとはびっくり。
にしてもやっぱり監督ですよね。
アンチ大作な私ですが、スコット兄弟は好きなんですー。
もちろんこの映画はジャンル的にはラブストーリーじゃないだろうけど
ラブストーリーな部分に一番グッときましたわよ。
そういえば、『ドミノ』もそうだった。
というわけで、トニスコはラブストーリーの名手だと思いますー。
投稿: かえる | 2007年4月 7日 (土) 20:07
こんばんは。
ジェリー・ブラッカイマーが過去に何をプロデュースをしたのか、トニー・スコットが何を監督したのか、実は憶えていないんですが、おそらく何本も観ているんだろうな、とは思います。
トニー・スコットは「トゥルー・ロマンス」を監督しているんですよね? これは非常に面白かったです。
本作、観る前の印象と違ってしまった作品でしたが、結構楽しめましたよ。ゴーグルを使ってのカー・チェイス・シーンは緊迫感一杯でした。
ラストも、まああれでいいかな、と思ってます。
投稿: CINECHAN | 2007年4月 7日 (土) 23:01
コメントありがとうございます。
★睦月さま
こんばんわ。お久し振りにコメントをありがとうございました。
!!!私、睦月さんてブラッカイマー系はお好きなんだと思っていましたよ。それは勘違いだったとは、こりゃまた失礼いたしました。
つまるところ、やっぱり映画って監督のものなんだと私は思います。映画製作には、金やら人脈やらは欠かせないという真実があるとは思うんですけど。プロデューサーが口出しし過ぎて、監督のカラーが出ない映画はダメだと思っています。何かクソ真面目だけど(苦笑)。
私が問いかけている《特別捜査班の男性の一人》
「そんなとこ誰が見るんだよ」って言われそうなんですけど、絶対に何度か見かけている顔でした。肥えてたヴァル・キルマーよりも早く気づいたんだけど、公式HPにも名前すら出てなくてガッカリでした(泣)。
投稿: 隣の評論家 | 2007年4月 7日 (土) 23:13
★かえるさま
そうそう。やっぱり、映画は監督らしさが出てないと悲しいですね。
>作家性の強い監督作品
いいですねぇー♪ よく考えてみると、映画大好きになり始めた頃は、私も大作しか見ていなかったのですが。長々と映画ファンやっていると、インディペント系の作品の方が魅力的に思えるようになりました。人生観も変わるものだし、映画観も変わって当然ということですかねー
この作品は、ジェリー・ブラッカイマー!!!!!と大きく掲げてますけど。アメリカでは、そりゃあ効果があるかもしれませんけど、日本ではそんなに功を奏していない気もちょっとしていマス。レディースデイの夜に有楽町マリオンに行ったんですけど、日劇1から3に変わってました。入ってみて納得、客入りは半分もいってなかったです。「空いてるねぇ」と呟く声が周囲から聞こえてきて。
タイム・トラベルちっくな部分には、頭を悩ませてしまった瞬間もあったけど。最終的には、グーーーッと収束してとても楽しめましたね。
かえるさんもラブストーリー部分が印象的でしたかー。
>トニスコはラブストーリーの名手だと思いますー。
そうか、言われてみると納得ですね。今更ながら、トニー・スコット監督作品で未見のものがないかチェックしてみたいと思います♪
追記:私も、リドリーさんも好きなんです♪スコット兄弟のどちらかが監督したと聞くと、見たくなりますよね。
投稿: 隣の評論家 | 2007年4月 8日 (日) 11:14
CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
トニー・スコット監督作品、思いつかなくてもきっとたくさんご覧になっていると思いますよ~♪
誰でも知っている一番有名な作品は『トップガン』なのかもしれませんけど。私が好きなのは、『エネミー・オブ・アメリカ』かしら。『トゥルー・ロマンス』も勿論好きですよ。脚本はタランティーノというだけあって、ファンが多い作品ですよね。ブラピを器用した『スパイ・ゲーム』も面白かったけど、デンゼルと組んだ前作『マイ・ボディガード』もとても面白かったなぁ。
投稿: 隣の評論家 | 2007年4月 8日 (日) 11:39
TBコメントありがとうございました!
トニースコットは 流石物語の見せ方が抜群に上手ですよね!
最初のフェリーのシーンで一気に物語に観客を引き込み、そしてあとはクレアが何故死んだのかというのを ミステリーもののように追っていくという、入り口を現実に近いものにしてうまくSF的な世界に移行していっていることろが、SFが苦手な人でも楽しめるようにしているのでしょうね~
私は時間物は逆に好きなだけに、どう解決をつけるのかというのも楽しみで見てしまいました。
テイスト的にはバタフライエフェクトにかなり近いものがあるのかなと思ってしまいました。
特別捜査班の一人に、バタフライエフェクトにも登場していた役者さんもいましたし、つながりを感じてしまったのはコブタだけかしら?(^^)
ただ、、この最初に爆破したフェリー。。実はレンタルしたもので、現状のまま返すということを条件に借りていたらしいですが、、良かったのかしら、、修理して返却したという事ですが、絶対元通りにはなってないですよね~(><)
投稿: コブタです! | 2007年4月 8日 (日) 21:27
コブタさま
TB&コメントありがとうございます。
面白かったですね!ジェリー・ブラッカイマーと聞くと、大味でシンプルな作品なのかと思い込んでしまうので。とてもいい意味で裏切られた作品でした。途中までの雰囲気とラストへ収束する色合いが違っていて、そのギャップにも参ってしまいました~
ところで、コブタさんが挙げている
>特別捜査班の一人に、バタフライエフェクトにも登場していた役者さんもいましたし
この一文は、ひょっとして。私が気になったけど名前がわからなかった彼のことだわ!!!!!そうそう、出てました!!!!!バタフライ・エフェクトから調べれば名前がわかる~♪♪♪ あぁ、スッキリした☆
コブタさん、どうもありがとうございました!!!!!
投稿: 隣の評論家 | 2007年4月 9日 (月) 19:30
こんちはっす
>「タイム・ウィンドウ」
確かにありえないシステムです。が、よく失くし物をする私としては「こんな機械があったらなあ」と思わずにはいられません
>ダグとクレアは、どう転んでも引き寄せられる2人という印象を受けました。
一風変ったラブストーリーと見る方が多いようですね。ただこの二人、なんとなく長続きしないような気がします。ダグがヒロインに魅かれたのは、「可哀相だから」というのが大きな理由のような気がするので
>ヴァル・キルマー
そういえば冒頭で名前見ましたけど、鑑賞中はすっかり忘れてました。デジャヴというかデブのキャラが複数いたので、途中から誰が誰やらわからなくなりました
投稿: SGA屋伍一 | 2007年4月12日 (木) 07:52
SGA屋伍一さま
TB&コメントありがとうございます。
素敵なイラストと共に、とても楽しく記事を拝見させて頂きましたよ。クレアのイラストに「や~ん」と小さく書いてあるところがツボでした。って、こういうコメントはそちらに入れないと意味ないですね。重ね重ね申し訳ありませんです。
>ただこの二人、なんとなく長続きしないような気がします。
ほぉ~っ、先の事までちっとも考えてみませんでしたわ。ハハハ~
ってか、そんなに想像してみたいと思わないのは何でなんでしょ(笑)。
>デブのキャラが複数いたので
私は、ヴァル・キルマーよりも前述の金髪の若手さんばかり気になってしまいました。
エルデン・ヘンソン
『バタフライ・エフェクト』にも出てました!
投稿: 隣の評論家 | 2007年4月13日 (金) 20:59