スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい
「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」
<SMOKIN' ACES>/製作:2007年、アメリカ 108分 R-15指定
監督、脚本:ジョー・カーナハン 出演:ベン・アフレック、アンディ・ガルシア、レイ・リオッタ、ジェレミー・ピヴェン、ライアン・レイノルズ、ピーター・バーグ、タラジ・ヘンソン、クリス・パイン、マーティン・ヘンダーソン、ジェイソン・ベイトマン、アリシア・キーズ、コモン
2007.5.23 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.0★/5点満点★
「ターゲットは1人――報酬100万ドル 殺る<ヤル>のは誰だ!?」
世間一般的には、埋もれてしまいそうなくらいに小粒な扱いの作品だけれど。私は、メチャメチャ楽しめました。ちょっとぉ、最高ぢゃぁ~ん!!!
舞台はラスベガス。カード・マジシャンからマフィアの世界に進出したバディ・“エース”・イズラエル(ジェレミー・ピヴェン)。彼を殺せば100万ドルの賞金が手に入る?!エースの命を狙って、個性豊かな殺し屋たちが集結する。エースの命を守るために、FBIや怪しい奴らも動き出し、物語は高速スピードで疾走していく。
エースがメインのストーリーと言うよりは、エースを巡って登場する数々の特異なキャラクター達の群像劇といった感じ。登場人物の多さに、冒頭は置いてきぼり感タップリで。人物相関図を熟読してから臨むべきだったと後悔しまくりだったんです。でもっ、とにかくスピーディな展開に吸引されて、気がつくと手に汗握っての鑑賞でした。
私のツボをグイグイと刺激した点を挙げます。やっぱり、最大の魅力はジョー・カーナハン監督の持ち味ではないかしら。本作よりも渋いムードの前作『NARC ナーク』の方が好きだったりもしますが。この疾走感とスタイリッシュな構成は、誰でも生み出せるものでもないような気が。『レザボア・ドッグス』→『パルプ・フィクション』で私を虜にしたクエンティン・タランティーノ監督を思い出し、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』→『スナッチ』で私をスクリーンに惹きつけて離さなかったガイ・リッチー監督も思い浮かべました。カーナハン監督の作品は、今後も間違いなくチェックしていきます。
随所随所に小技が効いていて、楽しかったです。集まる暗殺者たちが個性豊かで退屈させませんでした。不気味なんだけど、ちょっと可笑しいの。女ヒットマンが2人登場します。セクシーなジョージア(アリシア・キーズ)も素敵なんだけど、相方のシャリス(タラジ・ヘンソン)も印象的。シャリスはレズビアンでジョージアに惚れてるみたい。エースが隠れるホテルに潜り込む際、フロントの女性に《女性の権利》をムキになって熱弁しているシーンが面白かった。暗殺者の中に、トレモア3兄弟という野郎3人組が登場するんだけど。エース暗殺に向かう途中、エースを保護する為に先を急ぐ3人組に遭遇する。車を奪おうと、いきなり銃を乱射して殺害してしまうんだけど。殺した死体の口を無理矢理動かして「お前を許す~」などなど、自分に都合のいい言葉を発して喜んでいる変態チックな殺し屋さん。髪型や服装も《個性的》を通り越して、もうハチャメチャ。ホテルに乗り込む時の武器も、銃のみならずチェーンソーや花火?など破天荒すぎ。
ラスベガスが舞台という事で、何気に景色も素晴らしかった。以前、ラスベガス旅行をした時、ホテルのキラキラと点滅する華やかさを味わった後に、広大なグランド・キャニオンを訪れたんだけど。自然の偉大さ、人間のチッポケさを実感してしまったの。その感覚をふと思い出したりもしました。全体的に、ぎゅいぃ~ん と疾走感タップリの音楽もツボでした。今もHPを開いて、BGMとして流しながら書いています。
本作でターゲットとなるのは、カード・マジシャン な訳で。派手さはないけど、見事なカードさばきが何気に楽しかったです。本来、手品にはそんなに興味のない私なんですが。好きで読みふけっている探偵小説には、名探偵の最大のライバルとしてマジシャンが登場する事が多いのよねん。そんな訳で、この頃《マジシャン》 と聞くと何気にワクワクしてしまうんですわ。登場人物が多過ぎてイマイチ好きになれない人もいるかもしれないけれど。私は人物相関図を完全に把握しきれていない気がしながらも、色とりどりのキャラクターを楽しく眺めておりました。暗殺者たちも面白くて仕方ないけれど、お気に入りキャラを2人挙げてみたいと思います。ルックスだけで言ったらFBI副長官ロックを演じたアンディ・ガルシアが素敵なんだけど、私の一番の気になるキャラクターはFBI捜査官カラザーズを演じたレイ・リオッタ。『フィールド・オブ・ドリームス』のシューレス・ジョーでお目にかけた時は、こんなに魅力的な個性俳優として活躍するとは思っていませんでした。もしかしたら何か隠していそうな怪しさ、力強さ、善とも悪とも取れる不敵な存在感が素晴らしい!『NARC ナーク』では、メインのキャラクターで私を魅了しましたが、今回の出番は少な目でした。もう一人、エースのボディガードの一人であるアイビーを演じたコモンが頼もしいオーラを放っていたと思います。女ヒットマンのジョージアに偶然にも命を救われて、そのまま恋に落ちてしまう展開も良かったな。
ラストは物足りない人もいるのかしら。私は、5~6転と繰り返されるしつこいドンデン返しが好きになれなくて、2転までが限度なんですね。「面白かった」と「驚いた」は別物です。だもんで、個人的には入り組み過ぎないストーリーには好感を持ちました。登場人物が多過ぎて訳がわからないという声もありましょう。私も、把握できていない部分が結構ある気がするのですが、だから嫌いではなくて。DVD化したら、再度トライしてみたいです。意外なところで小さく繋がっているシーンがありそうでワクワクしています。
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アメリカ
アクション&サスペンス&コメディ
監督:ジョー・カーナハン
出演:ライアン・レイノルズ
アンディ・ガルシア
レイ・リオッタ
ベン・アフレック
マフィアのボス、スパラッザの邸宅に張り込んでいたFBI捜査官のメスナ....... [続きを読む]
受信: 2007年5月25日 (金) 13:41
» 「スモーキン・エース (SMOKIN’ ACES)」映画 感想 [Wilderlandwandar]
予告編を見て、ちょっと面白そうな気がした映画「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱ [続きを読む]
受信: 2007年5月25日 (金) 20:11
» 『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
ダイナミックにハイテンション。それでいて芸は細かい。
マフィア界の大物スパラッザが、エースことイズラエルの心臓に100万ドルを払うという噂が広がり・・・。5/12公開作品のぴあの満足度調査の結果、満足度平均点第1位は、『俺は、君のためにこそ~』で、片や、本作 『スモーキン・エース』の点数は低くて、かなり下の方の順位だった。わはは。
というわけで、例によって、一般ウケはしないらしいー。でも、私はすんごい楽しかったよー。映画の紹介で、タランティーノやガイ・リッチーが引き合いに出されていたけど... [続きを読む]
受信: 2007年5月25日 (金) 23:35
» あいつの心臓を奪え! [CINECHANの映画感想]
140「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」(アメリカ)
ラスベガスの人気マジシャン、バディ〝エース〟イズラエルは裏社会のギャング達と付き合ううち、自らもマフィアの真似事を始める。しかし、素人の彼の参入は裏社会に大混乱を起こし、更にエースは逮捕され、FBI副長官のスタンリー・ロックと、ギャング達の情報と引き換えに司法取引に応じようとしていた。
それに怒ったマフィア〝コーザ・ノストラ〟のボス、プリモ・ストラッザはエースの心臓に100万ドルの報奨金を出す。その噂を聞きつけた世界中の殺...... [続きを読む]
受信: 2007年6月 3日 (日) 11:24
» スモーキン・エースを観ました。 [My Favorite Things]
たまたま観ちゃったのですが、なかなかクールでした。
すごい勢いで人の命を奪っていくのですが…一番残忍に感じたのは、個人的には某FBIの捜査官でした。
この作品、誰がヒーローで、誰がヒールなのか?わからないところがいいのかも?
ともかくコレはとやかく言わず、観るべしって感じです。
あれ?という結末には唖然ですけれど…でもコレって意見の割れる作品かも?
音楽、映像、エンドロールと私のツボ的には、かなり好みですね。
バラエティに富んだ殺し屋達が、カラーがありすぎて、結末の読めないところが面白いです。... [続きを読む]
受信: 2007年6月22日 (金) 11:54

コメント
おひさです(しばらく、観てる映画が全く重ならなかったので…)。
久々のベン・アフレック! って事で観に行きました。おかげで前半早々ずっこけちゃって…。
エンディングは確かにアレでOKな感じですね。
最高だったのはデスマスク造りです。「あの箱何だろう」ってずっと疑問だったんですよね。で、まさかラテックス固め用とは思わなかった。ルパンとかも普段からあんなの持ち歩いてんだろうなあ、と納得しちゃう手際でした(笑)。
投稿 エスねこ | 2007年5月25日 (金) 01:19
どうもこんばんは、TBが反映されていないようなのでコメントにおいておきます。
銃撃戦始まるまでが長かったのと、単発&一方的な決着で少し乗り切れませんでした、キャラクターは面白かったです。
投稿 くまんちゅう | 2007年5月25日 (金) 20:14
こばは。
やぱりカーナハンの仕事はセンスアリでしたよねぇ。
愉快痛快楽しいヒトトキでしたわー。
どのキャラもみんなよかった。小ネタの一つ一つがぐー。
メガネなアンディ・ガルシア、かっこよかったですよね。
エース・イズラエルが悩みながらカードきっている姿もよろしー
トレモア3兄弟もすげー好きだー
投稿 かえる | 2007年5月25日 (金) 23:44
エスねこさま
コメントありがとうございます。
>デスマスク造り
私の、あの箱みたいなの何だろうと思ってました。セメントで固めて海に沈めるとか、どエライ乱暴な展開なのかとビビッていたんですけど。特殊メイクだったんですねぇ。コレばっかりは予測できなかったので面白かったです。って、かなり小ネタと言うか、派手な展開ではありませんでしたけど、そこがまたツボでした。
投稿 隣の評論家 | 2007年5月26日 (土) 16:18
TB&コメントありがとうございます。
★くまんちゅうさま
TB大丈夫なようです。ココログ、少し調子が戻ってきたみたいです。そちらではどうですか?
乗り切れませんでしたか?そんなに評判が良いという事もなく、気がつくと終わっていそうな気がします。
投稿 隣の評論家 | 2007年5月26日 (土) 16:37
★かえるさま
おおおおお!早速ありがとうございます。
ちっとも一般受けしていないみたいですけど、私もすんげぇ楽しかったです。そ、そ。どのキャラも面白かったですよねぇ。小ネタ満載なところも、存分に楽しめました。DVD化したら、再度チェックしたいところです。
>エース・イズラエルが悩みながらカードきっている姿もよろしー
そ、そ、そ。見事なカードさばきでしたよねん。地味な技ながらに釘付けになっていましたぁ。
投稿 隣の評論家 | 2007年5月26日 (土) 16:54
となひょうさん、こんにちは。
私「ナーク」って記憶ないんですよねぇ。話から考えると必ずチェックしそうな作品なんですが・・・
でも、この作品はまずまず楽しめましたよ。名前なんか覚えなくても充分です(苦笑)。殺し屋やFBIが交わってくると、次の展開はどうなる? とワクワクしてしまいました。
個人的には、ラストは今ひとつかなぁ。ボスの件は途中でそれと思わせるシーンがあったので、予想していたんですが、エースを狙った理由はちょっと受け入れ難かったです。
どんでん返しは、それまでのストーリーの紡ぎ方などで驚いたり、飽きたり、面白かったりするんで、いいとも悪いとも言えないですけどね。
まあ三転以上は無理やりというのが多い気はしますが。
投稿 CINECHAN | 2007年6月 3日 (日) 11:31
CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
>「ナーク」って記憶ないんですよねぇ。
ちょっとっ、また見ていそうで見ていないんですねっ(笑)
本作より幾分渋い味わいですけど、かなりスタイリッシュでした。『ナーク』を見たトム・クルーズが「MI3を是非撮ってくれ」ってカーナハン監督に依頼したんですよね。話は頓挫したようですが。
『ダークマン』と共に、是非ともトライしてみて欲しいです。
>ボスの件は途中でそれと思わせるシーンがあったので、予想していたんですが
あっ、スゴイですね。私は、前半は登場人物を覚えきれずにアタフタしてしまって。何だカンだと予想する余裕が一切ありませんでした。逆にそれが良かったんでしょうかねぇ。
投稿 隣の評論家 | 2007年6月 3日 (日) 21:36