キサラギ
「キサラギ」
製作:2006年、日本 108分
監督:佐藤祐市 出演:小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之
2007.7.14 ミニシアター回数券¥1,330にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.0★/5点満点★
「自殺したアイドル、如月ミキの一周忌 男5人、この部屋で事件は起こる――」
アイドル・如月ミキは自殺じゃない?!5人の純粋な想いは、温かな奇跡を呼び起こす。かつてない笑いと驚きと感動がつまった、極上の密室サスペンス誕生!
2月4日、売れないアイドル・如月ミキの一周忌――。
家元(小栗旬)の呼びかけによって、都内某所の一つの部屋にファンサイトで知り合ったオダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、イチゴ娘(香川照之)の5人の男が集まった。愛するミキちゃんの追悼会として、思い出話に花を咲かせて盛り上がるはずが、「彼女は自殺じゃない、殺されたんだ」という一言から事態は急変してしまう。もしかして犯人がこの中に・・・!?次々と明かされる意外な事実。果たして如月ミキの死の真相は!?たった一つの部屋の中で生まれる謎は、誰も知らなかった思わぬ結末へと向かっていく・・・。
公開してから結構経ちますけど、後半に明らかになった事には一切触れずに書いていこうと思います。何も知らずに、いきなり見てもらった方が存分に楽しめると思うので。ネタバレなしでレッツ・ゴー!
公開前は、私が日本で一番気になる俳優・香川照之さんが出演しているということで、そこそこ興味があっただけでした。主役でないにしても出演作が目白押し過ぎて、全ての作品を劇場へ観に行く時間を作れない私(泣)。厳選に厳選を重ねて、小規模公開ながらにかなり評判のいい本作を選出しました。チラシやHPを見てみても、どうやらピンクをモチーフにしていると思われる如月ミキ。ピンクのアイテムを身に付けた5人の写真の中でも、カチューシャを頭に乗っけている香川さんのいかつい表情は、他の4人を一切視界に入れない程に存在感を発揮していました(私の中では)。
さて、実際に作品を観た感想ですが。期待値以上に楽しめました。まずは真面目な事を言うと、登場人物5人の会話のみで進行していく密室劇というスタイルが面白かったです。まるで、舞台劇を観ているようでした。〈5人の男の密室劇〉だなんて、何かどこかで聞いたことがあるなと思ったら。昨年、同じ劇場で見た『unknown/アンノウン』が、雰囲気は違えどスタイルが似ています。密室劇という設定は、映画やドラマの題材としては興味深いです。
本作の最大の魅力は、何と言ってもキャストの5人だったと思います。香川さん一人だけを追いかけて終わるという風にはならなかったです。5人ともみんな良かったと思いました。この会の主催者である家元を演じた小栗くんは、もう既に日本映画を牽引する若手の一人になっているようですね。私が一番印象に残っているのは『隣人13号』での怯えた演技ですが。これからも出演作が目白押しですー。秋に公開される三池崇史監督作品『クローズZERO』では「喧嘩上等!!!」的なキャラなんでしょ?気がつくと、すっかり〈カメレオン俳優〉してる~♪ ドラマ出演でも忙しいと思うので、身体を壊さずに今後も頑張ってくださいね~。
イチゴ娘役の香川さんに関しては、冒頭でもいっぱい愛情を書いてしまったし。今までだって相当絶賛してきているので、今回も素敵だったと一言添えるに留めておいて。
スネーク役の小出くんは、チラシでの笑顔がフェミニンで愛らしかったんだけど。作品の中では、元気一杯のお調子者という感じで。流され易い若者を熱演していたという感じ。小出くんの少し高い声が好き。安男役の塚ちゃんは、ドラマで山下清役のオファーがくるのも納得の温かい存在感を発揮してましたね。こんな感じの癒しキャラも好きだけど、私は《ほぼ100円ショップ》でオバチャンの格好をしている塚ちゃんも好きだぞ。
そんでもって、今回私が一番印象に残ったのは、実を言うとユースケ・サンタマリア。今までは、ドラマ等で俳優としての顔を見せている時よりも、草なぎ剛くんと組んでる「ぷっすま」等のバラエティー番組で、もの凄いテキトーな発言ばかりしているトークの方が好きだったりします。同年代としては、エロ全開で益々おじさん化してきているユースケに、何とも親近感を持っていたんです。今回は、かなりシリアスな役どころで。イメージにはない真面目なセリフを繰り出していました。へぇーっ、こんな感じもイケルんだねぇと、ちょっと感心して眺めておりました。
追悼会ということで、喪服を着ている5人なんですが。《メン・イン・ブラック》という感じで、かなりカッコ良かったです。全体的に、ふふふーと笑いが散りばめられていて楽しませてもらいましたが。「如月ミキは殺されたんだ」 という発言から、雰囲気がシリアスに転じていってハラハラできました。5人が辿り着いた結論にも、ホロッとさせられます。全く準備はしていなかったのですが、思わず一筋の涙が零れてしまいましたもん。
最後に一つだけピリッと辛口を加えると、ラストのラストにあるおまけの展開は、個人的には無い方が好き。でも、楽しめたから高評価とさせて頂きます。
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» 映画評論、感想「キサラギ」 [フルーティー橋本のお気軽映画評論]
監督 佐藤祐市
原作・脚本 古沢良太
出演 小栗旬 ユースケ・サンタマリア 小出恵介 塚地武雄 香川照之
この映画は評判がいいらしい。
今日は雨なので丁度良い時期かと思い、渋谷の映画館へと向かった。会場の入り... [続きを読む]
受信: 2007年7月14日 (土) 22:00
» 「キサラギ」:木場四丁目バス停付近の会話 [【映画がはねたら、都バスに乗って】]
{/hiyo_en2/}なんともファンタジックな光景ね。
{/kaeru_en4/}こういう景色の中でほほえんでいる少女のイメージなんだよなあ、ミキッペって。
{/hiyo_en2/}ミキッペって、まさか映画「キサラギ」の如月ミキ?
{/kaeru_en4/}そう、そう、愛しのミキッペ。
{/hiyo_en2/}あれって、架空のアイドルだし、彼女を演じていた女優もどこがいいんだか全然わからなかったわ。D級アイドルを演じてる以前に、文字通りのD級アイドル。
{/kaeru_en4/}D級アイドルかど... [続きを読む]
受信: 2007年7月15日 (日) 16:10
» アイドル、死の真相 [CINECHANの映画感想]
156「キサラギ」(日本)
あまり売れなかったアイドル如月ミキが焼身自殺を図って1年後の2007年2月4日。今でも彼女を想い、インターネット上の掲示板で知り合った5人の男が一周忌追悼会を開くことになった。集まったのはサイト管理人の〝家元〟追悼会を企画した〝オダ・ユージ〟そして〝スネーク〟〝安男〟〝イチゴ娘〟。初めて顔を合わせた5人は如月ミキの思い出話で盛り上がるはずだった。しかし、誰もが釈然としない思いもあった。「彼女は自殺するような子じゃない」
そして誰かが言う。「彼女は殺された...... [続きを読む]
受信: 2007年7月16日 (月) 11:44
» 「キサラギ」の感想 [丼 BLOG]
(07年7月鑑賞)シネ・リーブル博多駅 「B級アイドルヲタどものオフ会風景がなぜこんなに面白いのか!?。良く出来たコント... [続きを読む]
受信: 2007年7月31日 (火) 03:12
» 『キサラギ』 [ラムの大通り]
----えっ。どうしていまごろこの映画?
『恋空』とか、ほかにもあるじゃニャい。
「だって、話題にはなっていたけど、
ぼくが観たのがつい最近。
フォーンも一緒に行って笑ってたから
まあ、いいじゃない(笑)」
----いや、笑ってたのはえいの方でしょ?
「それは確かにそうだね。
もう、笑いすぎて涙が出ちゃったもの。
だけどさ。
フォーンも、観ながら横で次の展開を
予想しながら囁くことないじゃない」。
----あれっ。そんなことやったかニャあ。
「やった。やった。
『お父さんだ』とか『地震だ』とか。
ま... [続きを読む]
受信: 2007年10月 8日 (月) 21:17
» 踊りまくる小走査線 佐藤祐市 『キサラギ』 [SGA屋物語紹介所]
かつて如月ミキという名のアイドルがいた。あどけない笑顔とはちきれんばかりのボディ [続きを読む]
受信: 2007年11月20日 (火) 08:03

コメント
同じココログなのにTB出来てませんでした(泣
ブログで絶賛されていたので見てきましたけど、面白かったですね。
5人とも楽しく演じてたようで、まさかの展開も楽しめました。
最後のシーンは必要無いと思いました。あれが無ければ満点だったかもしれません。
投稿 くまんちゅう | 2007年7月16日 (月) 01:32
となひょうさん、こんにちは~
結構早めに、平日のレイトで鑑賞しました。
こんなに評判がいいと、休日なんかは満員かなぁ?
本当に密室劇の面白さ、そして途中で散りばめられたエピソードが集約されていく様のうまさ。
笑いも交えて、面白い一作でした。
いやぁ、最後のほうは私もホロリとさせられましたよ。
やっぱりラストは蛇足ですよね。
ラストは結構印象にも残ってしまうし、勿体無かった・・・
投稿 CINECHAN | 2007年7月16日 (月) 11:49
くまんちゅうさま
こんにちわ。訪問ありがとうございます。
ココログの不具合、困ったもんですねー 本当にどーにかして欲しいですよねん。
絶賛している声が多いみたいですねー。口コミで人気も高まりそうですね。
そうそう、5人がとにかく楽しんでいるように見えたのも、とても良かったとおもいます。
私も、ラストが無ければもう少し高得点でした。
投稿 隣の評論家 | 2007年7月16日 (月) 21:28
CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
平日のレイトってことは、新宿武蔵野館ですかねぇ。
シネクイントは、整理番号順でもないから、並ぶの疲れてしまいましたよ。
終盤にホロリときたところがまた良いですよねぇ。
それだけに、ラストのおまけが無駄に感じられて仕方ないですよねん。私も、とても勿体ないと思いました。
投稿 隣の評論家 | 2007年7月16日 (月) 22:11
地方だったのでこないだようやく観られました
脚本は『ALWAYS』の方だそうで。あちらでは少しくどいところもありますが、いやはや、なかなか笑わせ上手・泣かせ上手です
ユースケ氏は以前『眠れる森』というドラマで暗い役をやってたことがありましたが、マジメな役もけっこういけるもんですね。普通に五人並ぶと一番威厳がありそうなのは香川さんですけど(もちろんカチューシャ無しで)
となひょうさんはラストがお気に召さなかったようですね。たぶん「これオチャラケ話だから」ということを強調したくてああしたんだと思うんですけど・・・ うーん(笑)
最後にミキちゃんの素顔が明らかになるところも、これまた賛美両論あるようですね
投稿 SGA屋伍一 | 2007年11月20日 (火) 08:01
SGA屋伍一さま
TB&コメントありがとうございます。
>脚本は『ALWAYS』の方だそうで
あっ、そうだったんですか!
『ALWAYS』は1つも見てないんですけど、余りにもブームになってしまっているのでヘソを曲げて鑑賞予定に入れてないです(笑)。
ユースケは『眠れる森』で意外な一面を見せてましたねー
今ほどに売れてない頃だったから、逆に何かインパクトがありました。
ラストは、その手前でオイオイ泣いていたので。あの付け加えでスーッと冷めてしまったんですよねん。
だから、泣いたままで終わってたら満点でした。
ミキちゃんの素顔が見えないままの方がいいという声もあるんですねー
まぁ、なかなか完璧な作品ってないと思うので。
コレはコレで十分にお見事でしたよね。
投稿 隣の評論家 | 2007年11月21日 (水) 18:52