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2007年7月11日 (水)

傷だらけの男たち

「傷だらけの男たち」
<CONFESSION OF PAIN>/製作:2006年、香港 111分 PG-12指定Kizudarake Kizudarake2    
監督:アンドリュー・ラウ 出演:トニー・レオン、金城武、スー・チー、シュー・ジンレイ、チャップマン・トウ、ユエ・ホア、ヴィンセント・ワン、エミー・ウォン
2007.7.11 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「傷ついた二人に愛を戻した、殺人事件。」

この痛みに、生きていた。生きることが、痛みだった。
二人の刑事と独りの殺人犯――心の痛みを感じることだけが、生の証だった。

前評判はイマひとつな印象を受けていたのですが、公開早々のレディース・デイに観て来ました。傑作『インファナル・アフェア』のチームが再タッグを組んでいるというから、最初はとても楽しみにしていたのですが。余り期待し過ぎないようにと気持ちを切り替えておいたら、それなりの時間を過ごせました。でも、やっぱりちょっと物足りなさを感じてしまいましたよ。

かつては上司と部下の関係だったベテラン刑事のヘイ(トニー・レオン)ポン(金城武)。しかし、ポンは恋人の自殺で、生活が一転。刑事を辞職し、飲めない酒に溺れ、酔っ払いの私立探偵に成り下がっていた。一方のヘイの方は、億万長者のチャウの娘スーザン(シュー・ジンレイ)と結婚し幸せの絶頂。ところが、そんなある日、チャウが自身の豪邸で何者かに殺される。一見、金品目当ての強盗殺人として解決するようにみえたこの事件だが。父の死に不審を抱くスーザンは、ポンに調査を依頼するのだが・・・。――(チラシより引用)――

好きになれなかった点を振り返ってみたいと思います。まずは、焦点の定まらないストーリー展開だった気がしてしまいました。殺人事件が起こり、その解明にハラハラどきどきできるのかと思っていると。物語の軸がヘイポンの内面に微妙に歩み寄っていきます。でも、なかなか思いのたけを吐露しない2人。そうか、この2人の男の生き方に思いを馳せればいいのか。そんな気持ちにさせておいて、最終的には事件の解明に逆戻り。正直なところ「一体、どうしたいの?」と思ってしまいました。終盤に明らかになった真相も、薄っすらと想像できるものだったし。何となく、取ってつけたような印象も受けてしまいましたよ~。あのラストから2人の哀愁を感じられれば良かったんだけど、私はそんな気持ちにはなれませんでしたー。

ストーリー展開に少し残念な印象を持ってしまったけれど、トニー様金城くんのファンならそれなりに楽しめるのではないかしら。酒浸りの金城くん、個人的には見たくなかったけれども。冒頭のポンは、お酒が苦手という設定でした。恋人が自殺するというショッキングな出来事に襲われてからは、【酒】に逃げるポン。うじうじ・ジメジメと瞳を潤ませては、フラフラとした足取りでよろめく姿の連続。そこで、「や~ん、かわいそう」とは思わないのが私なんだな(笑)。私も、コミュニケーションの場としては酒の席は大好き。でも、お酒を飲むからには〈自分の限界〉をよく理解しておかないとダメだぞ。でないと、お酒に飲まれちゃうんだよ。自分では抱えきれない程に辛いことが起こる度に【酒】に救いを求めて自滅するなんて格好悪いってばーーー!アナタの場合は、【酒】に救いを求める前に、亡き恋人を忘れる努力を少しずつしていかないとダメじゃん。恋人の描いた絵が飾ってある部屋を出て、恋人の思い出が残るバーに通うのを止めて、思い切って引越しでもしたらいいんだよ。もし私にポンと飲む機会があったら、そんな感じで説教モードになってしまうかもしれないなぁ(苦笑)。アル中の金城くんなんか見たくなかったな、いい男が台無しだぜ。
トニー様は、余り見たことがないメガネ姿で登場しました。メガネの奥では何を考えているのかさっぱりわからないという不敵なキャラクターでしたが。今回のトニー様には、そんなに魅了されなかったような気がしました。まぁ、キャラクター的に魅力的ではないから仕方ありませんけれどもね。でも、小柄なトニー様が長身の奥さま・スーザンを抱きかかえているシーンでは「おおお~っ、頑張れぇぇぇ。」と、何故かエールを送ってしまいました(笑)。

印象に残ったシーンも挙げてみたいと思います。チャウが殺害された事件の詳細を、殺人現場に向かったポンが聞く場面です。事件の状況を聞きながら、頭の中でイメージするポン。そのイメージをモノクロ映像で映し出し、同じ場所に現実の人間であるポンがモノクロではなくカラーで佇む姿を捉えます。そして、犯行の凶器となった鈍器に付着した血も、真っ赤に映し出されていました。決して目新しい手法ではないながらに、興味深い演出だと思いました。

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コメント

こんにちは♪

>余り期待し過ぎないようにと気持ちを切り替えてお
 いたらそれなりの時間を過せた。
羨ましい限りですな~ボクなんかかなり熱いものを期待
したんですが、どれもこれも喰い込んでくるものが無く
かなりガッカリモードですよ~。
【酒】の使い方にあざとさを感じ、気持ちムカっ腹です! r(^^;)

投稿: 風情♪ | 2007年7月14日 (土) 23:45

おじゃまします♪

>余り期待し過ぎないようにと気持ちを切り替えておいたら、それなりの時間を過ごせました。でも、やっぱりちょっと物足りなさを感じてしまいましたよ。

私も自分に「期待しすぎちゃだめ!!」と言い聞かせてたんですけど、まあそう言い聞かせるってことは、かなり期待していたってことでありまして、こけました。

トニーの髪型と眼鏡も・・・ねえ。いや、うまいな~と思ったのですが、トニーにポンの役をやらせたかった・・・

私も感想を書いたので、TBさせていただきました。

投稿: jester | 2007年7月15日 (日) 09:18

TB&コメントありがとうございます。

★風情♪さま
いやぁ、それなりに過ごせましたけど。やっぱり、幾分《熱さ》が欲しかった気持ちはありますよ。
何とも残念な印象で終わってしまいましたよね。

>【酒】の使い方にあざとさを感じ

あ、何かわかる気がします。私も、どちらかと言うと、イラッときてしまいましたもん。


★jesterさま

>まあそう言い聞かせるってことは、かなり期待していたってことでありまして、こけました。

私も、正直なところは、同じ感想なんですー。
レビューも、何をどう書いてもたせたらいいのか迷いましたよ。
トニー様ファンとしては、何とも勿体ない使い方という気がしてしまいますよねん。次回作に期待です。

投稿: 隣の評論家 | 2007年7月15日 (日) 11:57

インファナル好きなコブタとしては コレは外せないということで鑑賞してきました~(><)ノ

役者陣の演技は本当に素晴らしかったですが、それだけに脚本が残念でしたよね。もう少し、二人が事件を挟んでぶつかりあうような部分も欲しかったです。
トニーレオンも、こんだけ自分を抑えた人物って珍しいような感じがしました。また金城くん、、作品中で飲んでいた飲み物全部本当のアルコールで、撮影始まる前からも監督からお酒を飲まされていたみたいですね~だからこそ元々好きではないお酒飲んでいる独特な表情とかもできて、えてしてコミカルになりがちな酔いの演技が自然になったのでしょうね~。

投稿: コブタです! | 2007年7月15日 (日) 16:26

コブタさま
TB&コメントありがとうございます。
そうですねー、トニー様と金城くんを堪能する分には程よい作品と言えるかもしれないですねー。
内容としては、ちょっと物足りないと言うか。少なくとも1ヶ月後には忘れてしまいそうな予感もしています。
『インファナル・アフェア』が好きだという人は多いと思うので。この作品への期待が高まる声も多いと思うので。何だか残念な気がしてまりませんね。

投稿: 隣の評論家 | 2007年7月16日 (月) 21:14

こんばんはー。来るのが遅くなってしまった;
そうなのよ、ポンがお酒に溺れてる姿がすごく多すぎちゃって、彼のファンならやっぱり「や~ん、かわいそう」って思うのかもですが(爆)、「ふ~ん、そんなに飲んだら明日ツライよ」って思っちゃうのでした。笑
…お酒に溺れるシーンをこれだけ入れるなら、それから立ち直って行く様を映像としてちゃんと見せてほしかったのですよ。亡くなった恋人をはらませてしまった男の介抱をしてるって台詞だけで済ませるのではなく、きちんとシーンとして入ってれば納得いったというか。
トニーも同じく、家族を失って苦悩してきた描写がないのですよね。自分で感じ取れればいいのでしょうが、多くは感じ取れずに彼にもイマイチ共感できないのですよ。
悪役好きな私は(笑)そのダークサイドへ墜ちてしまった一瞬の描写がただ見たかったっていうだけかもですけど;爆

投稿: シャーロット | 2007年7月16日 (月) 23:37

シャーロットさま
こんにちわ。訪問ありがとうございます。

>「ふ~ん、そんなに飲んだら明日ツライよ」

そーだ、そーだぁ。自分の限界を理解して、次の日は通常通りに振舞えるのがカッコいいんだぁ~!!!

事件の解明部分に力を入れないんだったら、やっぱり2人の心理描写をキッチリとしてもらった方が楽しめたかもしれないですよねー。

ダークサイドへ堕ちる男、お好きなんですね~ん。
トニー様のファンとしては、トニー様にその辺をキッチリ演じさせてあげたかったですわぁ。

投稿: 隣の評論家 | 2007年7月17日 (火) 20:02

こんにちは。
となひょうさんはあまりノレなかったということかな?
確かに謎解きの面白さというのはなかったですが、
真相に近づいていく過程というのはなかなか緊迫感あり、
面白かったですよ。
トニー・レオンはいいですね。
女性陣もなかなか印象深げでした。

投稿: CINECHAN | 2007年8月 4日 (土) 14:34

CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
んー、そうですねー、何だかノレなかった感じです。
私は、余りドキドキできませんでした。
緊迫するよりも飲んだくれている金城くんが心配で(笑)。
って、本来はトニー様ファンでございます。
次回作にも期待しておりまする。

投稿: 隣の評論家 | 2007年8月 5日 (日) 11:26

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