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2007年8月25日 (土)

インランド・エンパイア

「インランド・エンパイア」 
<INLAND EMPIRE>/製作:2006年、アメリカ 180分Inland_empire2      
監督、脚本:デヴィッド・リンチ 出演:ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ジャスティン・セロー、ハリー・ディーン・スタントン、ウィリアム・H・メイシー、ジュリア・オーモンド、ローラ・ハリング、ナスターシャ・キンスキー、ナオミ・ワッツ、グレイス・サブリスキー、ダイアン・ラッド、裕木奈江
2007.8.25 劇場前売り鑑賞券¥1,500にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「わたしも、世界も、乱れていく。」

【内なる帝国】へようこそ

2006年ベネチア映画祭 栄誉金獅子賞 受賞
2007年全米映画批評家協会賞 実験的作品賞 受賞

《実験的作品賞》 って何?って思ってましたが、本作を見て何となく理解しました。公開前に何かの記事でデヴィッド・リンチ監督のインタッビューを読みました。「理解するのではなく、感じてほしい」 また、チラシにはPREMIEREからこんなコメントも。「内容が分からなかったって?それが、リンチを理解したってことなんだぜ。」
鑑賞直後、外にいた女性2人が「意味がわからなかったんだけど」と会話しているのが聞こえてきました。デヴィッド・リンチ ワールドに慣れていない人にとっては、180分という尺は余りにも長いですよね。私もよくわかりませんでしたけど、それでも惹かれるものがありました。TVドラマ『ツイン・ピークス』にハマって以来《リンチの迷宮》 に足を踏み入れてしまった身としては、観ない訳にはいきません。『エレファント・マン』は、また少し違うかなぁ。『ロスト・ハイウェイ』『マルホランド・ドライブ』に近い作品ですかね。(舞台が同じというだけか)180分じゃ長すぎるという方は、この2作品から始めてみるといいのではないかしら。

チラシに載っているストーリーを拝借させて頂くと。
ニッキー(ローラ・ダーン)デヴォン(ジャスティン・セロー)は、キングスリー・スチュワート監督(ジェレミー・アイアンズ)が手がけるいわくつきの映画に出演することになる。役にのめりこむに従い、ニッキーは次第に役柄と私生活を混同していく。〈彼女〉はいったい何者なのか?物語はロサンゼルス、ポーランド、そして【インランド・エンパイア】へと行き来し、世界は混沌に飲み込まれていく・・・。

読み返してみても、しっくりとこないと言うか。本当に、何が何やらサッパリな印象です。そもそも、ニッキーという女性の場面にしても、現実なのかどうか怪しいなんて思ったし。「180分の陶酔」 というキャッチがありましたが、陶酔しすぎて意識が飛んじゃったのかしら。でも、これこそが【リンチ・ワールド】 だなんて思ったりー。理解できないと言いつつも、その独特の世界観に引き寄せられずにはいられないんだな。映画監督、デヴィッド・リンチ。ある意味、【麻薬】のような才能です。よくわからなかったと思いながらも、確実に次回作も観に行くと思うし。同じような感覚の映画ファンは結構いるのではないかしら。

印象に残った部分を思い返してみます。まずはオープニング。不穏な音と共に1筋の白い光が灯され、『INLAND EMPIRE』の黒い文字が浮かび上がりました。英語ではない言葉(ポーランド語?)で、1組の男女が登場しますが。顔にモザイクがかかっていました。「これが《実験的映像》なの?」と、私はグーッと本作に引き込まれていきました。
多くの人の目に留まったと思いますが、《ウサギ人間》の登場は面白かったですね。多分、女2人と男1人なのかなぁ。(スーツを着てましたね)人間で言ったら、そんなに若くもないかもしれません。アップで顔を拝みたかった気になるキャラクターでした。

キャストも、リンチ監督作品の常連の方が多かったですね。ダイアン・ラッドハリー・ディーン・スタントンナオミ・ワッツはウサギさんの声を担当していました。『マルホランド・ドライブ』で、横になっても崩れない玉のようなおっぱいを披露してくれたローラ・ハリングも居ました。本作で、おっぱいペロ~ンと出していたのは違う人?部屋にたむろっていたオネエチャン達が、とてもセクシーでした。私が一番気になったのは、怪しい予言オバサン(グレイズ・サブリスキー)。妙な巻き舌も面白いけど、敢えて頭の部分を剃り込んだかのような眉毛が変テコな存在感を発揮していたと思います。どことなく研ナオコに似ていた気がします。主演のローラ・ダーンは、色々な表情を見せてくれましたが。アップになる度に、顔に刻まれた年輪が悲しかったなぁ。頬のたるみや首のシワなど、場面によってはお婆さんのように見える時もあったー。そこはキャラクターの設定上、捨て身の表現力だったのかもしれないけれどー。それと、今回《リンチ作品》に初参加だったジェレミー・アイアンズですが。今更ながら、妙にリンチ・ワールド にピタリとはまる気がしました。今後も登場するかもしれない?

Inland_empire余談ですが、鑑賞前に映画サイトで調べていて気になるフォトがありました。このお馬さんのショット。いかにも《リンチ・ワールド》って感じがしていたんですけど、本編には登場しましたかね?私は確認できなかったのですけど、もしかして陶酔する余りに幽体離脱チックに意識が飛んでいたのかしら?180分という尺の長さに、マブタが降りる瞬間が幾つかあったのかもしれないなぁ。DVD化してから、再び確認してみたいところです。

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コメント

うふふー、ワタクシも最近観ましたですよー
早く観たかったのですが超激混みと聞いていたので、お盆過ぎにしましたよん。

>理解できないと言いつつも、その独特の世界観に引き寄せられずにはいられない
ですよねー・・・
難解だと聞いていたのでとりあえず肌感覚?で観ましたッス。
物語はきちんとは把握出来なかったけど、
でも、あの不気味で不穏な映像や、どおおーーんと被る音楽が何処かホラーちっくでワタクシ好みでした。
映像にどっぷり浸れたので満足でありますーーー♪
それにしても、アップの映像が多かったですね!
ローラ・ダーンの歪んだ表情はホント凄かったし!!!
最初のおばさんもなるほどー、初老の研ナオコ西洋版って感じですね。ふふふ
印象に残ったシーンは、女のウサギさんが何時もアイロンがけをしていたことです。フ

投稿: Puff | 2007年8月26日 (日) 01:02

Puffさま
TB&コメントありがとうございました。
難解でしたね。その分、リピーターが多そうですけど。
リピートするには180分って長いですよね・・・フ・・・。

>不気味で不穏な映像や、どおおーーんと被る音楽が何処かホラーちっくでワタクシ好みでした。

おっ!私もですー。よく見るB級ホラーよりも、よっぽど怖いですよねん。意味がわからなくても、あの独特の雰囲気を味わいたくていつも観ているってところもあるとです。
ローラ・ダーンは、美しいメイクの時とシワっぽい表情の時と対照的で。なかなかインパクトがありました。元は美しい方だから、捨て身の演技ってところですかねー

>女のウサギさんが何時もアイロンがけをしていたことです。フ

あっ、かけてましたねー
しかも、かけたまま移動している時があって。電源切らないと!なんて思ってました(笑)。可愛いけれど、どこか不気味でたまらない場面でしたね。


投稿: 隣の評論家 | 2007年8月26日 (日) 19:07

私も観に行ってきましたよ~

>【麻薬】のような才能です。
まさに そんな感んじですよね~

私はリンツ作品好きではないのに、いつもついつい手を出してしまい、みて悪酔いしてなんとも言えない気分になる、、そんな状況です。

とはいえ 凄い監督なのは確かですよね~

投稿: コブタです! | 2007年8月26日 (日) 23:38

となひょうさん、こにっち。
納涼、魅惑のリンチワールドでしたねー。
お馬さんのシーンはあったような気がするんですけど、私のでっちあげかもしれませんー。
ポーランドやサーカスはツボでした♪
ジェレミー・アイアンズというのは意外なキャスティングでしたが、かなりよかったですよね。

投稿: かえる | 2007年8月27日 (月) 12:30

コブタさま
TB&コメントありがとうございます。
リンチ作品を苦手だと感じながらも、コブタさんもしっかりハマったんですね~ その気持ち、よくわかります。
満席とまではいかなくても、かなりの人気みたいですよね。
新聞に「リピーター続出。ロングラン決定!」と載せていましたよ。

投稿: 隣の評論家 | 2007年8月27日 (月) 20:42

かえるさま
訪問ありがとうございます。
魅惑に継ぐ魅惑で、陶酔しきっておりましたよ~。
本当は、もう少し早く見たかったんですけど。猛暑だし、何しろ長尺だし、人気あって混んでるして。余裕を持って、今頃のんびりと鑑賞しましたよ。
お馬さん。ありましたかー
サブリミナルみたいな挿入でしたかね?
実は、私って失神している瞬間があったのかしら
そんなつもりはないところを見ると、相当陶酔しきっていたと思われますー。

投稿: 隣の評論家 | 2007年8月27日 (月) 20:49

こちらにもお返事をば~♪(嬉)
んん~?私も馬のシーンは記憶無し・・
やはり リンチワールドに陶酔しすぎて夢の世界に飛んでたかも!?(爆)
ローラ・ダーンのような骨ばった女性はどうしても年齢が出てしまってツライものがありますよね~ 丸顔の裕木奈江系はいつまでも年齢不詳でいられそうでお得かも。
皆さん解らないのが当然ーのように仰っているので、安心しきっておりますです(爆)そもそも何も知らずに観たら、ポーランドかどうかもわからんし。
こちらはTB失敗でしたーごめんなさいねー
新作鑑賞が少なくって、なかなかお邪魔出来ないでおりますが、見捨てずまたお付き合い下さいねん♪

投稿: マダムS | 2007年9月 9日 (日) 07:27

マダムSさま
訪問ありがとうございました。
おっ、マダムSさんもお馬さん記憶にないですか。
サブリミナル映像みたいな感じだったんでしょうかねー
リンチってば、また謎を提供してくれました。

ローラ・ダーン、見ているコチラは年輪を感じましたけど。
決して包み隠さないところには、女優魂を感じましたね。
裕木奈江って、本当に童顔ですよね。
今年で37歳になるはずなんだけど。
20代でも全然イケル感じで、羨ましいったら。

こちらこそ、このところちっともお邪魔できなくて申し訳ないくらいです。是非ともまた、ヨロシクお願いします~。

投稿: 隣の評論家 | 2007年9月 9日 (日) 23:14

となひょうさん、こんばんは。
よくよく考えてみれば、リンチの作品って、
「ロスト・ハイウェイ」「マルホランド・ドライブ」ぐらいしか観たことないんです。
それでリンチがどうのとは言えないのですが、難解という印象だけが大きく膨らんでます。
でも、難解なのに今回は飽きさせないという印象もありました。
逆に序盤で私は眠くなってましたが・・(苦笑)
「ブルー・ベルベット」は是非とも観たいですね。

投稿: CINECHAN | 2007年9月19日 (水) 01:23

CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
あれ?意外とリンチ作品をご覧になっていないんですね~
でも、そんなにたくさんないですし。
お時間があった時に色々と試してみてくださいね。

私は、この作品よりも『マルホランド・ドライブ』の方がハマリましたけど。こちらもまた、抜け出せない迷宮って感じでたまりませんでした。
『ブルー・ベルベット』にはローラ・ダーンが初々しく登場してますよん。

投稿: 隣の評論家 | 2007年9月20日 (木) 22:05

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