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2007年9月22日 (土)

めがね

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「めがね」
製作:2007年、日本 106分Megane  
監督、脚本:荻上直子 出演:小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研、もたいまさこ、薬師丸ひろ子、橘ユキコ、中武吉
2007.9.22 MOVIXポイント還元¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「何が自由か、知っている。」

誰もがいつか海へ向かう。

大ヒットした『かもめ食堂』のキャスト&スタッフで贈る最新作。という訳で、否応なしに期待してしまいました。し過ぎてしまいましたかねぇ、何か、んー、前作ほどには魅せられなかったんですよねぇ。今回は前作の人気を考慮してか、割と拡大しての公開みたいだけど。『かもめ食堂』が大好き!という人のハードルはかなり上がっているだろうし、どうなるかしらねぇ・・・。

ある海辺の町に春が訪れた。大きなカバンを引きずりながら、タエコ(小林聡美)は予約した宿に辿り着く。《ハマダ》をきりもりしているのは、ユージ(光石研)。愛犬のコージと暮らしている。観光する場所など何もなく、携帯電話も繋がらない町。謎の常連客・サクラ(もたいまさこ)や、《ハマダ》に出没しては食事を共にする若い女性・ハルナ(市川実日子)。しまいには、タエコを探してヨモギ(加瀬亮)が現われて、5人の交流がゆったりと穏やかに展開していく。

何を描きたかったのか、よくわからないような、少しはわかるような。イマイチ掴みどころがない印象を受けてしまいましてー。「ゆとりを持って生きることは素敵なこと」そんな感じなのかなぁ~。タエコは、最初は馴染めないような素振りだったけれど。終盤では、すっかりこの町の魅力を噛み締めているように見えたし。ラスト近くのセリフから、ハルナは一度訪れたこの町に魅せられて住み始めたという感じがしたし。観光客なのに、住人にしか見えないサクラの不思議な存在感もいいし。ヨモギも、一瞬でこの町に溶け込んでいるように見えたし。これは私の勝手な想像だけど、ユージも元々は都会の人間だったんじゃないかな。この町で宿を営んでいるにしては、何となく洗練された都会の香りが少ししたんですよねぇ。何も無いところだけれど、大人が癒されて見せられる町。ロケ地だった与論島の景色が本当に素敵で、静かに流れる時間にウットリと身を委ねることができました。

映画とは関係ない話になりますが、1つ思い出したことがありました。私には、関西に嫁いだ友人がいます。以前は、毎年彼女と2人で海外旅行をしていました。フロリダでディズニー・リゾートやらユニバーサル・スタジオとテーマ・パーク巡りをした時だったかしら。私達を始め、日本人観光客は朝早くからタイトなスケジュールで外回りを繰り返していましたが。欧米の方かと思われる観光客の多くは、ホテルのプールでのんびり過ごしている様子でした。一瞬、不思議な光景にも思えたのですが、友人がある話をしてくれました。欧米人から見ると、日本人は《ヴァケーション》の意味を理解していないように思えるそうです。遊びまわるのもアリだとは思いますけど、日本人の海外での観光ってどこか必死さがあるという気もしたりして。ホテルでノンビリしていた欧米人の方達は、「何が自由か、知っている。」のかもしれないなぁと思いました。

話が飛んでしまいましたが、私が本作で好きだった点を書き連ねてみたいと思います。
何よりも、与論島の風景に癒されます。青い海と白い砂浜、そこで愛犬のコージがホイホイホイと穴を掘っている姿が印象的だったり。冒頭の場面で、砂浜でユージコージを抱きかかえて座っている姿が愛らしかったり。キャラクターは、どの俳優さんも好きな人ばかりだったけど。中でも、サクラを演じたもたいまさこの存在感は圧倒的に魅力がありました。寡黙に佇む姿は少々不気味な気もするけど、ゆっくりと穏やかに話す口調と目線が絶妙で!もう、さすがですー。サクラが考案したというゆる~い体操《メルシー体操》も気になりました。「ビリーのブート・キャンプ」は私にはハイ・レベルなので、まずはメルシー体操で身体をほぐしたいと思いました(笑)。

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コメント

こんにちは。

この前、新聞で興味深いコラムを目にしました。
それによると、
フォーク・クルセダーズの「青年は荒野をめざす」に触発された
60年代後期の日本の若者たちは世界へ旅立ち、
結果、バッグパッカーが多数生まれ、
それは世界にも広がったということでした。

おそらくそこに、先日亡くなった小田実の「何でも見てやろう」が重なったのでしょう。
日本では旅=リゾートよりも
どん欲に見聞を深める方にベクトルが働くような気がします。

でも、ぼくも少しでも多く見たがる方です。
映画もそうです。(笑)

投稿: えい | 2007年9月24日 (月) 10:38

こんにちは♪

好きな作風ではあったんですが、共感しかねる
ところが多々あってどうも好きになれずで終わ
ってしまいました。

外人の旅先での過ごし方はスゴイと思います。
リゾート地にいても海には行かず、ホテルの
プールで酒飲みながら本を読んでたりします
からね。ボクなんか典型的な日本人観光旅行
者の上に貧乏性だから、回れるだけ回っとけ
ですからね。
でも、それも自由な時間の使い方だからゆとり
を持つことだけが全てじゃねぇってぇ気もし
ます♪ (゚▽゚)v

投稿: 風情♪ | 2007年9月24日 (月) 11:41

TB&コメントありがとうございます。

★えいさま
えぇーっ、【バックパッカー】って日本から生まれたってことですかぁ?!ちぃとも知りませんでしたー。

>日本では旅=リゾートよりも
どん欲に見聞を深める方にベクトルが働くような気がします。

私もまだまだ見てまわりたいクチです。
本作のようにノンビリすることに美徳を見出すには、まだ早いですー。

投稿: 隣の評論家 | 2007年9月24日 (月) 20:26

★風情♪さま

>それも自由な時間の使い方だからゆとり
を持つことだけが全てじゃねぇってぇ気もし
ます

えいさんへのお返事と同じようなコメントになってしまいますけど。
私も何だカンだ言って、旅先で本作のようにノンビリ過ごすことって皆無です。「○○が見たい」という感じで、世界遺産などを目的に旅のプランを立てるし。
旅先でノンビリ過ごしたいと思うのは、もう少し年をとって色んな経験を重ねてからになりそうです。

投稿: 隣の評論家 | 2007年9月24日 (月) 21:04

こんにちわー。
コメント失礼します!
ゆったりゆったり時間の流れるのんびりした映画でしたねー。私もコージが穴を掘るシーンと抱きかかえられたシーンがツボでした。

確かに「見とけ」ってのは日本の精神ですよねぇ。でも仕方がないんですよ。外国人に比べて休暇がとれないんですもんね。こればかりはどうしようもないような気がします。ああ、日本もそういう休みを導入してもらいたいもんですよね(笑)

それではまたお邪魔しますね。

投稿: minori | 2007年10月 8日 (月) 15:46

minoriさま
TB&コメントありがとうございます。
ほんのちょっとだったけど、コージの姿は愛らしかったですよね。何気に存在感を発揮していたような気がしてツボでした。

なるほど~。今までは気にも留めていませんでしたけど、日本人の「見とけ」って精神は、休暇が取りずらいところに起因しているという訳ですね。
ハッピー・マンデーが増えたとは言え、日本の休暇の取り方も考えものですね。
スペインみたいに、シエスタの時間とかあればいいのに・・なんて。

投稿: 隣の評論家 | 2007年10月 8日 (月) 20:30

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