キングダム 見えざる敵
「キングダム 見えざる敵」
<THE KINGDOM>/製作:2007年、アメリカ 110分 PG-12指定
監督:ピーター・バーグ 製作:マイケル・マン 出演:ジェイミー・フォックス、クリス・クーパー、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、アシュラフ・バルフム、ジェレミー・ピヴェン、ダニー・ヒューストン
2007.10.20 MOVIX10周年ありがとうキャンペーン¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,300で妥当 / 評価:4.3★/5点満点★
「【9.11】―あの日以降、今も続く見えない敵との終わらない戦い」
4人のFBIスペシャリスト 5日間のタイムリミット
テロの首謀者に迫るべく 今、最も危険な領域に潜入する!
【9.11】の悲劇がまだ記憶に新しい気もするのですが、最近では間接的にでもあの悲劇を謳いあげる作品が増えてきた気がします。本編は、結構ストレートに描いている方だと思いました。骨太でスリリングで目が離せない仕上がりになっています。今日は風邪気味で仕方なく薬を服用していましたが、後半は眠気も吹っ飛ぶ展開に釘付けとなっておりました。
石油原産国世界一のサウジアラビアと、石油消費量世界一のアメリカ。サウジアラビアは、アメリカが中東で同盟を結んでいる唯一の国でもある。ある日、首都リヤドの外国人居住区で《自爆テロ》が勃発する。犠牲者は、300人を超えていた。首謀者として【アルカイダ】のアブ・ハムザという謎の人物の名前が挙がる。両国が穏便にことを済まそうとする中、同僚が犠牲になってしまったFBIのフルーリー捜査官(ジェイミー・フォックス)は事件の解決を望む。そして、爆発物の専門家サイクス捜査官(クリス・クーパー)、法医学に長けたメイズ捜査官(ジェニファー・ガーナー)、情報分析の専門家レビット捜査官(ジェイソン・ベイトマン)と共に、4人でリヤドに乗り込むのだが・・・。
中東では上映禁止になるのではないか。そう邪推してしまう程に、情け容赦ないテロリストの場面がショッキングでした。発端となった外国人居住区での自爆テロの場面も、それはそれは壮絶なものでした。テロ行為の標的は、女も子供も関係なくて。テロリストらしき人物が血縁と思しき幼い少年に、テロ行為の一部始終を無理矢理見せている描写も衝撃的でした。目を逸らして涙を流しているこの少年も、追々【テロリスト】としての英才教育を受けていくのかと思うとゾッとしました。テレビCMで煽っているラストのセリフも背筋が凍ります。世界平和への道のりは遠いのでしょうか。嗚呼、私の感想なんて何の意味も成しません。本作は、評判なんか気にしないでまず見るべきです。(因みに、評判はすこぶる良いようです) 見た人同士で、色々と語り合って欲しいと思います。
さて、本作を見てまず浮かんだのは平和への祈りといった感じでしたが。そういった作り手の意図とは違うかもしれない部分で、個人的に印象深かったことを書いてみたいと思います。喧嘩の終わらない世界への哀悼とか、テロの恐怖とか、そういった社会派テイストに浸るのと同時に。本作の男たちに、【男の色気】を感じて目がハートになった状態での鑑賞でした。
本作の赤レンジャー的存在であるフルーリー捜査官を演じたジェイミー・フォックスがクールでセクシーなのはいつものことですけど。子供達と接する時の温かい父性にも惚れ惚れしました。まずは愛息子が素直で愛らしい。ボクのパパは悪い人をやっつけているスゴイ人なんだ!とばかりに尊敬の眼差しを注いでいるように見えたんですよね。亡くなった同僚の息子にも、温かく接していました。カチッとスーツを着込んでいても、〈オトナ〉ではなく《友達目線》で話しかける場面が印象的でした。アクション場面での強靭な振る舞いと、子供に優しい男らしさにメロメロに・・・。
一見、完璧に見えるフルーリー捜査官ですが。サイクス捜査官が、誰もいないところでコッソリとフルーリーを支えているように見えました。実際には緊張の糸で張り詰めているフルーリーの胸を、サイクスがポンと叩く場面が印象的でした。サイクスを演じているのは、『アダプテーション』でアカデミー助演男優賞を獲得したクリス・クーパーです。一見コワモテの彼が、受賞スピーチではガチガチに緊張して手がプルプルと振るえ、感動の余り言葉に詰まって涙ぐんでいた姿が鮮明に蘇りました。数々の作品で脇役でも強烈に残す存在感は素晴らしいと思います。
今回、〈男の中に女が一人〉状態のメイズ捜査官でしたが。雄々しく大活躍していました。リヤドに到着した後、送迎車がスピードを上げて疾走する場面があります。本作の中では幾分フェミニンなレビット捜査官は、長旅で疲労困憊してヘロヘロになっていましたが。メイズは平然としていました。この時の嫌な予感が的中して、レビットがテロリストに誘拐されてしまうのですが。誰よりも勇敢に猛々しくレビットの命を守ったのはメイズでした。演じたジェニファー・ガーナーのインタビューをWOWOWで見たんですが、とても愛らしくて女性らしい素敵な笑顔で思わず「わぁっ、かわいい!」と叫んでしまったんですよ。このギャップに女優魂を感じ、今更ですがファンになりました。
さて、本作で私が一番魅せられたのはサウジアラビア国家警察のガージー大佐(アシュラフ・バルフム)でした。FBIと共に、テロリストに立ち向かう役どころなのですが。一つ忘れ難い場面があります。フルーリーと共に、犠牲者の遺族を訪ねるのですが。遺族の怒りは抑え切れないものでした。目の前でメッタ撃ちにされた母の大きな傷を何とかしようと必死で絆創膏を貼った息子のエピソードは辛いです。遺族である父親の怒りはもの凄く、サウジアラビア人というだけでガージーに向かって猛撃に罵倒を浴びせるのですが。ガージーは決して目を逸らさずにその場から立ち去ることなく遺族の怒りを黙って受けとめるのです。遺族の怒りを心から理解していたに違いありません。銃撃戦の激しさよりも、こんな場面に男らしさを感じてウットリしておりました。
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» キングダム/見えざる敵 2007-54 [観たよ〜ん〜]
「キングダム/見えざる敵」を観てきました〜♪
サウジアラビアの外国人居住区で、テロリストによる自爆テロが発生、アメリカ人も多く巻き込まれる。FBIの特別捜査官フルーリー(ジェイミー・フォックス)は、サウジアラビア行きを臨むが、政治的な駆け引きで認められない。フルーリーは、在米サウジアラビア大使のスキャンダルを利用し、5日間という期間限定で現地に赴く・・・
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» ●キングダム/見えざる敵(THE KINGDOM) [コブタの視線]
どんな大義名分があろうと、禍根を残さない殺人はないということを分かりやすく教えてくれる映画。
正直いって、この作品の予告編を初めて見たとき、今この時期によくこの作品を作ろうと思ったなと思った。アメリカの対テロ... [続きを読む]
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» 『キングダム 見えざる敵』 [ラムの大通り]
(原題:The Kingdom)
-----せっかく映画館に一緒に観に行ったのに、
ニャんだか複雑な顔しているね。
「いや、最初はオモシロかったんだよ。
特にあのオープニング・クレジットのバックに流れる説明。
サウジアラビアという国の歴史を分かりやすく紐解いてくれる。
アメリカとの関係も『華氏911』の記憶を呼び覚ましてくれて
これはスゴいことになるのでは……と興奮」
----あの世界貿易センターを模したグラフもよかったよね。
「うん。
すると、映画としてはサウジとアメリカの関係の暗部が絡むのかと... [続きを読む]
受信: 2007年10月21日 (日) 12:05
» 「キングダム/見えざる敵 (THE KINGDOM )」映画感想 [Wilderlandwandar]
毎月14日はTOHOの日ということで1000円で見てきました。「キングダム/見 [続きを読む]
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» 【劇場映画】 キングダム/見えざる敵 [ナマケモノの穴]
≪ストーリー≫
サウジアラビアの外国人居住区で自爆テロ事件が発生した。事件で同僚を失ったFBI捜査官のフルーリーは現地での捜査を強く主張し、マスコミの手を借りてそれを実現した。メイズやサイクスら同僚と共にサウジへと渡るフルーリー。サウジ国家警察のアル・ガージー大佐に迎えられた彼らは空港から爆発現場へと直行し、そのすさまじい状況を見て愕然とする。そしてフルーリーたちは早速本格的な調査を開始しようとするのだが…。(goo映画より)
導入部でアメリカとサウジアラビアの歴史と関係を説明してくれていた... [続きを読む]
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コチラの「キングダム 見えざる敵」は、テロの恐怖の核心に切り込んだPG-12指定のサスペンス<リアル>アクションで、10/13公開となったのです....... [続きを読む]
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» *キングダム/見えざる敵* [Cartouche]
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サウジアラビアの外国人居住区で自爆テロ事件が発生した。事件で同僚を失ったFBI捜査官のフルーリーは現地での捜査を強く主張し、マスコミの手を借りてそれを実現した。メイズやサイクスら同僚と共にサウジへと渡るフルーリー。サウジ国家警察のアル・ガージー大佐に迎えられた彼らは空港から爆発現場へと直行し、そのすさまじい状況を見て愕然とする。そしてフルーリーたちは早速本格的な調査を開始しようとするのだが…。 ..... [続きを読む]
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269「キングダム 見えざる敵」(アメリカ)
サウジアラビアの首都リヤドの外国人居住区で、幸せな風景が一転、自爆テロが発生する。死傷者300人を越える犠牲者の中にはFBI捜査官も含まれていた。首謀者はアルカイダ・メンバーのアブ・ハムザと目される中、サウジ、アメリカ両国は穏やかな解決を望んだ。
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コメント
コメント TBありがとうございました!
私の記事 厳しめに見えてしまいますが、実は楽しく魅せてもらっていたんですが、もっともっと突っ込んだ世界を見せてくれるのではという期待が高すぎただけに、一見辛口な記事になってしまいました(><)
ガージー大佐良かったですよね!物語の中で一番世界を公平な目でみた人物で、その実直さがよく出ていましたよね
投稿: コブタです! | 2007年10月21日 (日) 10:24
コブタさま
TB&コメントありがとうございます。
おおお、楽しめたようで何よりです。
こういう衝撃的な作品だと、感想も様々になりそうですよね。
でも、ガージー大尉が良かったと共感して頂けて嬉しいです!
>物語の中で一番世界を公平な目でみた人物で、その実直さがよく出ていましたよね
まさに仰る通りぃ!!!!!
とても重要なキャラクターだったと思います。
投稿: 隣の評論家 | 2007年10月21日 (日) 13:53
コメントTBありがとうございました。
派手な爆発と銃撃戦に目を奪われがちですが、アラブ人にも理解のある人物とそうでない人と、アメリカ人にもバカとまともな人がいると言う分かり合える可能性も示唆しながら、無理解が争いの絶えない理由、と見せ付けてくれました。
ガージー大佐はその象徴でしたね、演技も良かったです。
投稿: くまんちゅう | 2007年10月21日 (日) 16:54
くまんちゅうさま
TB&コメントありがとうございます。
そうですよね。キャラクター描写が上手かったと思います。
>無理解が争いの絶えない理由
ラストのセリフには凍りついてしまいました。
平和って口にするのは簡単だけど、形にするのは時間がかかるのかもしれなですね・・・。
ガージー大佐は、本作で最も忘れ難いキャラクターでした。
投稿: 隣の評論家 | 2007年10月21日 (日) 20:09
おばんです。となひょうさんの真似をして各キャラクターの印象・感想を手短に
>フルーリー
ショックを受けたメイズへ思いやりや、親を亡くした子供に対するケアを忘れないところなど、本当に心優しい人間であることがわかります。そんな人でもノリに任せて「○○○にする」とか言ってしまう・・・ そこが怖いです
>メイズ
演じるジェニファー・ガーナーは『デアデビル』『エレクトラ』の人ですね。これらよりも今回の地味なファッションの方が似合っている感じでした(笑)
>敢に猛々しくレビットの命を守ったのはメイズでした
これ、普通フルーリーの役割ですよね(笑)
>ガージー大佐
お父さんの面倒を甲斐甲斐しくみているシーンが印象的でした。中東の人々は、本当に家族を大事にしてるんだなあということが伝わってきました
投稿: SGA屋伍一 | 2007年10月23日 (火) 21:25
SGA屋伍一さま
TB&コメントありがとうございます。
おおおおお。各キャラクターの印象ですか。
確かにジェニファー・ガーナーは、地味目の方が素敵ですね。エレクトラは、ご愛敬といったところでしょうか。
大佐は印象的でしたよねぇ
>中東の人々は、本当に家族を大事にしてるんだなあ
確かに、家族の団結が強いなぁと思いました。
冒頭の、テロリストが子供にテロ行為を無理矢理に見せる場面と。ラストの、少女の言葉と表情。
ここでは、家族の絆がとんでもない形で現われている気がしますね。とにかく、印象的な場面でしたー
投稿: 隣の評論家 | 2007年10月23日 (火) 23:49
いやはや、自分は勝手に違う趣向の映画かと思っておったとです。
なので点数は普通となりました。エヘヘ
凄い銃撃戦でしたね!
多方面から多角的に撮っていて、あれは唸るほどに感心致しました。
それからそれから、
>【男の色気】を感じて目がハートになった状態
激しく同感ーーー!
ワタシも一番心に残ったのが、ガージー大佐を演じたアシュラフ・バルフムです。
二つの組織の間で何とかより良い方向に持って行こうとしていましたね。
あの温かい優しい眼差しが忘れられませんー
クリス・クーパーも相変らず素敵でしたね!
ああいう渋い名脇役の人が出ると、作品がピリリと引き締まるのですよねん。
投稿: Puff | 2007年10月27日 (土) 18:46
Puffさま
TB&コメントありがとうございます。
この作品、割と捕らえ方が分かれているような印象がしていますよー、うふふふふ。
ガージー大佐の存在は重要でしたよねん。
フルーリーよりも寧ろ、彼の方がヒーローに思えたりしたものです。
クリス・クーパーは、出番が少ないのにも関わらず、作品をギューッと締めていたような気がしました。
さすがですよねーーー
投稿: 隣の評論家 | 2007年10月28日 (日) 11:43
となひょうさん、こんばんは。
マイケル・マンが製作に携わっているからか、かなり男臭い作品でしたね。メイズも男らしかった(苦笑)。
最初のテロのシーンは衝撃的でした。
日本でも、周囲でもこんなことが起こってしまったら、
と恐怖感を禁じ得ませんでした。
ストーリーとしてはアメリカ寄りかなぁと感じましたが、
やっぱりラストの台詞に集約されてますね。
投稿: CINECHAN | 2007年10月30日 (火) 00:55
CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
いやぁ、メイズは男らしかったですよねぇ(笑)。
>ストーリーとしてはアメリカ寄りかなぁと感じましたが、
やっぱりラストの台詞に集約されてますね。
どうやら、アメリカ寄りである点にノレないという声もあるみたいでした。
私は、とにかくラストのセリフと少女の眼差しが強烈に印象に残りました。
世界が平和になるには、まだまだ時間がかかるんでしょうかね。
投稿: 隣の評論家 | 2007年10月30日 (火) 19:46