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2007年10月29日 (月)

クローズ ZERO

「クローズ ZERO」
製作:2007年、日本 128分 PG-12指定Crowszero  
監督:三池崇史 原作:高橋ヒロシ 出演:小栗旬、やべきょうすけ、山田孝之、黒木メイサ、桐谷健太、高岡蒼甫、高橋努、渡辺大、深水元基、塩見三省、遠藤憲一、松重豊、岸谷五朗
2007.10.29 MOVIXオータム・キャンペーン¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,300で妥当 / 評価:4.3★/5点満点★

「ぜんぶ壊して、ゼロになれ。」

誰も知らない、始まりの物語が始まる。

毎月、楽しみにしている『スマステーション』の映画コーナー【月一ゴロー】。毎回殆ど意見の合わない稲垣吾郎ちゃんが「女の子は見ないでしょ?」と言っていました。うーん・・・実は私、以前からとても楽しみにしていました。10/27公開の作品群の中で、どれよりも早く見たいと思っていたのですが。そんなことは人前(特に男子の前)では口にしない方がいいのかなぁ(笑)。

高橋ヒロシの人気コミック『クローズ』を、オリジナルストーリーで映画化。
不良学生が集結している鈴蘭男子高等学校が舞台。幾つもの集団が殴り合いで権力を争っているが、いまだかつて制覇した者はいない。そんなある日、3年生の滝谷源治(小栗旬)が転入してくる。「鈴蘭のてっぺんは俺が取る」と、最大勢力である芹沢集団のリーダー格である多摩雄(山田孝之)に闘いを挑もうとする。源治と運命的な出逢いを果たす鈴蘭OBの片桐拳(やべきょうすけ)や、他の強豪たちとの闘いを通じて源治は《てっぺん》目指して突進していく。

吾郎ちゃん、私はこの作品、とても気に入りました。決闘シーンの迫力たるやもの凄く、「いやぁーん」と目を逸らすのが女の子っぽいとは思いますけど。私は、コイツら青春を謳歌していやがる!と彼らが輝かしく見えました。窃盗、殺人、そこまでいっちゃうとドン引きレビューになったかもしれないけど。殴り合いの《勢力争い》、そこには《社会の基礎》が一杯詰まっていたようにも思えました。だって〈暴力〉を除いて考えたら、そこはまるで企業戦士と何ら変わりはないんだもん。ライバルを出し抜く戦略や、上下左右に走る人間関係など。リーダーには〈統率力〉を求められ、腕力だけではどうにもならない部分があったり。舞台が違うだけで、男はみんなサムライなのねーと思った次第。それに、彼らに芽生える信頼関係と絆。取っ組み合いの喧嘩をした後は、敗者が勝者を敬うといった男性ならではの想いなど。女性が口にする「友情」や「絆」という言葉とは、意味が大きく違うようにも感じられました。私には、何だか羨ましく思えたくらいです。そのくらい、この世界観には魅せられました。

何よりも、本作は登場人物が多彩で楽しかったです。全部挙げるにはスペースが足りませんので、特に印象深かったキャラクターについて触れてみましょう。この物語のスターターとなる源治を演じた小栗くんは、若くしてカメレオンっぷりが素晴らしくて言うことナシ。鈴蘭のOBにして組合【劉生会】の組長である父・英雄(岸谷五朗)に「鈴蘭を制覇したら跡目を継がせる」と約束される。父も成し得なかった鈴蘭統一を果たすことに闘志を燃やす目線は真っ直ぐだけど、無鉄砲で危なっかしくもある。やがて同士となる3年生・牧瀬(高橋努)は、猪突猛進な源治を頼もしくフォローします。出番は少な目ながらに、3年生・井崎を演じた高岡蒼甫の存在感も光ってました。冷静に状況や相手をジックリと観察してから戦略を練るクールな井崎は、社会に出たら出世していくタイプにも思えて。《百獣の王》 と恐れられる芹沢を演じた山田孝之の余裕タップリな目線も良かったなぁ。今までは、好青年なんだけど少々頼りないキャラクターが多かった印象だけど、本作での眼孔鋭いナイフのような存在感は山田くんのベストアクトと言えるのでは?鈴蘭OBのチンピラを演じたやべきょうすけも印象深かったです。高校は中退してるし、組に入っても舎弟から舐められている。一見ハイテンションなようだけど、実はそんな自分に苛立ちを覚えているようにも見えました。だからこそ、夢に向かって一直線の源治に目を奪われ、応援しようと思ったのでしょう。の所属する【矢崎組】【劉生会】と敵対している組です。やがて源治【劉生会】の組長の息子であることを知り、の〈ドラマ〉も回り始めます。

私らしく渋いキャラクターにも目を向けると、【劉生会】の組長を演じた岸谷五朗の存在感もさすがですが。【矢崎組】の組長を演じた遠藤憲一のパフォーマンスが光っていました。どこからどう見ても子供が大泣きしそうな異彩を放っていましたが、実は優しさを秘めているように感じられる場面もありまして。それは見てのお楽しみなんですが。大杉蓮さんにも負けないくらいに出演本数が多いと思われるエンケンは、お気に入りのサポーティブな名バイプレーヤーの一人です。
それと、殴り合い以外で好きだった場面も挙げてみたいと思います。一匹狼だった源治が、修羅場の末に3年生・牧瀬井崎と同盟を組むことになります。新しい勢力の誕生を、学校のプールと思しき汚い水面に手作りの《旗》を張って整列している場面。神聖な儀式といった場面だと思いますが、一瞬でしたが男らしくて惚れ惚れしました。
もう1つ。ヴォーカリストのルカ(黒木メイサ)が「さんて面白いね」と言うと、源治が答えます。「最高だよ」 源治に夢を託すでしたが、源治もまたに絶大なる信頼を寄せていたのかと思うと、男の子っていいなと羨ましがらずにはいられませんでした。

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コメント

こんばんは。

となひょうさんのレビューを読んで『フェイク』を思い出しました。
やべきょうすけがアル・パチーノで、
小栗旬がジョニー・デップ。
この映画もやはりパチーノが辛かったです。

投稿 えい | 2007年10月29日 (月) 23:58

となひょうさん、おはようございます。
エンケンの優しさが良かったですよね。
矢崎の方の岸谷さんも、すごく鋭い人だったんですよね。
拳の何かを見抜いていたのかな、と思ったり。
そして、源治については、「鈴蘭取れるなら、ヤクザじゃなくて他のことしてる。」って言ってたのが、印象的でした。

投稿 とらねこ | 2007年10月30日 (火) 04:48

えいさま
訪問ありがとうございます。
『フェイク』ですか
自分の書く内容って、イマイチ客観視できないのですが。
『フェイク』でのアル・パチーノの枯れた演技が印象に残っています。
やべきょうすけも、少しばかり哀愁が感じられましたかね。

投稿 隣の評論家 | 2007年10月30日 (火) 19:42

とらねこさま
TB&コメントありがとうございます。
岸谷さんも渋かったですねー
全てお見通しという感じがしましたもんね。
エンケンは、色んな予告編でもナレーションをしていたり。
仮面ライダーだか何だかヒーローものでは悪役で登場していたり。歯並びはガッタガタだけれど、お気に入りの俳優さんですー
最後に拳が叫んだ「ありがとうございますー」で泣きそうになりました。

投稿 隣の評論家 | 2007年10月30日 (火) 20:04

こんばんわ。

遅くなりましたが・・・2周年、誠におめでとうございます。もう2年かあ・・なんだかあっという間なような長かったような・・・。

ところで、だいぶご無沙汰しておりました。
先日、コメントをいただけてとても感激しました。
私はここのところ完全に受身体勢になっているので
なかなかどの方のブログにもお訪ね出来ておりません(苦)。
そんな中でのとなひょうさんからのコメント・・・
ホントに嬉しかったです。

私もこの作品、メチャクチャ好きです。
思うことはとなひょうさんと一緒。
女の自分では味わうことのできない、男の世界に
すこぶるアツくなり、とても興奮しました。
サムライ・・・その単語がホントにピッタリきます!

投稿 睦月 | 2007年10月31日 (水) 22:52

睦月さま
TB&コメントありがとうございます。
あ、2周年にお祝いの言葉もありがとうございます。
早いです、アッと言う間だけど自分としてはよく頑張ったぞと励ましていたりも・・・。

『クローズZERO』は、かなり人気みたいですねー
私もかなり好きだし、今からDVD買うぞ宣言しております。
男の世界って大変だけどスゴイんだなぁと、何か羨ましく思いました。私の職場は女性が多いから、かなり向上心の高い感じの方もいますが。何だカンだ言って、男性の方が大変なんだよなぁと身近なところに置き換えたりもしちゃいました。
女の「友情」はサランラップよりも薄かったりしますがー、男の「友情」は深いんだもん。意味が全然違うなぁと思って見てました。

投稿 隣の評論家 | 2007年11月 1日 (木) 22:02

‘不良高校生のケンカもの’ぐらいのノリで小栗旬観たさに映画館行きましたが、
かなり満足度高いです。
出演者のイケメン度や個性的な役者っぷりはもちろん、
バトルシーン、人情劇も見応えあり、130分スクリーンにクギ付けでした。

投稿 未来 | 2007年11月 4日 (日) 00:20

未来さま
TB&コメントありがとうございます。
最高でしたねー
コレって、原作を読んでいなくても読んでいても楽しめる仕上がりだった気がします。
小栗くんと山田くん以外のキャラクターも、みんな個性的で魅力的でしたね。
見ていて本当に楽しかったです。

投稿 隣の評論家 | 2007年11月 4日 (日) 10:47

なんて爽やかに暴れまわる男の子たちでしょう。これからは、成人式で暴れる若者の報道も、あたたかい目で見られる・・・わけありません。
現実のコワイお兄ちゃんたちの多くは、こんなに爽やかな任侠心なんて持ち合わせてませんから。

という意味で、今作は、想像上の「男」という生物が暴れるファンタジーかもしれませんね(笑)。

てなわけで、TBありがとうございました。

投稿 にら | 2007年11月 5日 (月) 11:59

にらさま
TB&コメントありがとうございます。
ご無沙汰しています!
あああ、そう言えば成人式で暴れる若者のニュースありましたね。

>現実のコワイお兄ちゃんたちの多くは、こんなに爽やかな任侠心なんて持ち合わせてませんから。

そうかもしれませんー
こんなに爽やかなお兄ちゃんが多いといいんですけどね・・・

投稿 隣の評論家 | 2007年11月 5日 (月) 20:10

となひょうさん、訪問ありがとうございました。
おおっと、となひょうさんも評価高いですね(笑)。
今ありがちな陰湿なものがなくて、体一つで戦う姿は、一種男として憧れる部分はありますね。
まあそれも学生だからこそでしょうが。
でも、この世界を社会にも置き換えるとはとなひょうさんらしいなぁ。
それぞれのキャストが味があって、文句つけ難い作品でした。でも黒木メイサはちょっとね・・・
あ、それから私が観た時も女の子多かったですよ。それに目を逸らしていた子もいなかったようだし(苦笑)。

投稿 CINECHAN | 2007年11月26日 (月) 01:15

CINECHANさま
TB&コメントありがとうございました。

>この世界を社会にも置き換えるとはとなひょうさんらしいなぁ。

そ、そうですかね・・・
何か見ていて、会社での日常と変わらない部分があるなぁと感じました。(つっぱり君はいませんけど)
女の子、一杯来てましたか?
なかなかの人気みたいですよね。
イケメン見たさに来る女子も多いはずですよ。
吾郎ちゃん、甘いぜっ!!!

投稿 隣の評論家 | 2007年11月26日 (月) 19:06

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