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2007年10月14日 (日)

エディット・ピアフ 愛の讃歌

「エディット・ピアフ 愛の讃歌」
<LA VIE EN ROSE>/製作:2007年、フランス 140分Edith_piaf   
監督、脚本:オリヴィエ・ダアン 出演:マリオン・コティヤール、ジェラール・ドパルデュー、エマニュエル・セニエ、シルヴィ・テステュー、パルカル・グレゴリー、ジャン=ポール・ルーヴ、クロチド・クロー、ジャン=ピエール・マルタンス
2007.10.14 TOHOシネマズ・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「そして、【愛】は歌い継がれる――」

愛を求め、愛に傷つき、それでも愛を歌い続けた女の物語

公開前に本作の噂を聞いた時は、フランス映画なのでミニシアター限定公開だと思っていた。しかし、実際には割りと拡大公開だったようで。TOHOシネマズやらお台場シネマメディアージュなど、シネコンのお陰で多くの人が気軽に観に行くことができているようですね。公開後の評判も上々だし、私も時間ができたので観に行って来ました。一応、最初に言い訳しておきますと。エディット・ピアフという人物は知りませんでした。『愛の讃歌』も越路吹雪の持ち歌だと思っていたくらいに知識がない状態で鑑賞しています。シャンソンの〈シャ〉の字も知らない状態で感想を書いていきますので、そこのところヨロシクお願い致します。

1915年にパリのベルヴィルで生まれたエディット(マリオン・コティヤール)は幼くして両親と生き別れ、祖母が営む娼館に身を寄せる。一度は失明したものの奇跡的に回復し、後に大道芸人の父に引き取られ、日銭を稼ぐためにストリートで歌っているところを、名門クラブのオーナー、ルイ・ルプレ(ジェラール・ドパルデュー)に認められ、その歌声から“ピアフ(雀)”と名づけられる。やがて世界的なスター歌手となった彼女は生涯最愛の恋人マルセルと出会うのだった…。     ――(goo映画より)――

本当だったら、私なりに捉えたストーリーを私の言葉で紹介したいところなんですが。実を申しますと、この映画は掴みどころが無い感じで終わりました。何だろう、エディット・ピアフという女性の圧倒的な生涯は見どころがあったはずなんですけどね。うーん、でも私の感性では《エディットの人生》も《エディットの内面》にも肉薄できなかったんですよね。多分ですけど、本作の展開の仕方についていけなかったのかもしれません。前半の幼少時代はいいんですけど、成長してからの場面の切り替えが多過ぎた気がして。過去と現在を何度も往ったり来たりしている印象でした。字幕で「何年、場所」と表示されているんだけど。この場面のエディットは、何歳なのかが理解しきれないままに次の場面へ飛んでてしまい。そうすると、若返っているエディット。何度も混乱してしまいました。鑑賞前は、公開規模はまるでハリウッド映画だなぁと思ってましたけど。蓋を開けてみると、やっぱりフランス映画だなぁなんて思った次第。幼少時代から10歳を迎えたエディット、そして演じるのがマリオン・コティヤールに変わった場面では20歳でした。その他は、よくわかりません。色々調べてみたら、エディット・ピアフ「47年の生涯を閉じる」 とありました。晩年だと思っていたエディットは、40代だったってことですね。そう言えば、一箇所だけ「44歳よ」というセリフがあったな。それでも全体的には、私の感性では掴みにくい流れでした。

それでも評価が高いのは、とにかくタイトルロールを演じたマリオン・コティヤールが素晴らしかったから。特に、酒とクスリに溺れてボロボロになっていく40代の体現は、言葉を失うくらいに見事でした。いや~実を言うとですね、マリオン・コティヤールって余り好みの女優さんではなかったんですよね。演技力に文句はないけれど、大き過ぎる瞳が何となく・・・。吸い込まれそうと言うよりは、後頭部をコンと叩くとこぼれ落ちてしまいそうなくらいに大きな瞳。何だろう、スレンダーなボディには不似合いな印象だったのかしら。本作では、その大きな瞳が活きていたような感じもしました。20代の頃の破天荒な振る舞いも上手かったけど、身体を壊してヨボヨボになった40代の場面は本当に素晴らしかったです。40代とは信じ難いような、ゴメンなさい言葉は悪いんですけど《悲しき妖怪オババ》といった直視しがたい佇まいや。恐らく、話し方や仕草も相当研究したと思われる表現力や。背中を丸めて両手を腰に当てて歌い上げる姿は圧倒的でした。本家のアカデミー賞ではなくて、私が今年見た映画の中で選ぶとしたら〈ベスト・アクトレス〉かもしれません。

包み隠さずに正直に申しますと、エディットの人生に現れたキャラクターも覚えきれませんでした。これって描き方も私の好みではなかったんだと思います。それでも、印象深かったキャラクターを2人挙げてみたいと思います。エディットの才能を最初に見出すクラブのオーナー、ルイ・ルブレを演じたジェラール・ドパルデューが渋くて素敵でした。〈友情出演〉といった感じで出番が少ないのが残念でなりません。もっと見ていたかったです。もう1人、エディットの生涯で重要だったかもしれないと思えた人物がいました。エディットが幼少の頃、祖母の娼館で過ごしていましたが。そこで、娼婦たちがまるで母親のようにエディットを可愛がっていました。中でも、誰よりもエディットを大切にしていたティティーヌ(エマニュエル・セニエ)がとても印象的でした。どうしてここまでエディットに愛情を注ぐのか、ティティーヌの波乱の人生までもが気になってしまった程です。エディットの成長とともに場面が変わってしまい、彼女も長く見ることができなかったのが残念でした。

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コメント

こんばんは
ピアフの晩年の姿は、驚くべきものがありましたね。
年齢聞いたときに^^;嘘ぉ!っと
心の中で叫んだ猫がいます。
荒れた生活(お酒に麻薬)の結果かもしれませんが・・・
40代じゃなくって60代くらいだと勝手に思っていたので
実は、かなりショックでしたっけ(爆)

投稿: にゃんこ | 2007年10月15日 (月) 00:12

こちらにも~☆

そうねー・・・、ピアフと関わった人たちのエピソードをもっと観てみたかったですよね。
彼女の生涯はあまりにいろいろなことが多過ぎて、
とても140分には収まり切らなかったのでしょうね。
監督さんもどこを削ぎ落とすかさぞかし苦労したのでしょうなあ。

マリオン・コティヤール、素晴しかったですねー!
じ、実は自分も嫌いじゃないけどあまり好きじゃない女優さんでした。汗
「世界でいちばん不運で幸せな私」のキャラが、ちょっと付いていけなかった割にはキョーレツな印象があったからでせうか・・・・・フ
でもでも、この映画は最高に良かったでした!
今のところ彼女の代表作だと思っちょりますー♪

投稿: Puff | 2007年10月15日 (月) 17:24

TB&コメントありがとうございます。

★にゃんこさま
そうなんですよね、晩年という感じで60~70代くらいの設定だと勝手に想像してしまいました。鑑賞前にチラシをよく読んでおくべきでした・・・。

>心の中で叫んだ猫がいます。

にゃにゃー? って感じでしょうか
私もネコ大好きなので、にゃんこさんのところの写真のクロネコちゃんにメロメロになっておりました。

投稿: 隣の評論家 | 2007年10月15日 (月) 20:04

★Puffさま
>彼女の生涯はあまりにいろいろなことが多過ぎて、
とても140分には収まり切らなかったのでしょうね。

なるほど、そういうことなんですね。
エディット・ピアフについて何も知らないと、入りにくいのも仕方ないのかなぁ。少しは予習をしてから見るべきでしたわ。

>「世界でいちばん不運で幸せな私」

あっ、コレまだ見れていないんですよ~
強烈なんですね(笑)。ピアフを先に見てしまうと、印象はどうなるんでせうかねぇ

投稿: 隣の評論家 | 2007年10月15日 (月) 23:14

うーん、確かにとても40代とは思えぬ風貌・・・これって病気だからという理由の描写なのかしら??
私は映画より先にドキュメンタリーDVDを見たので、随分と映画はオーバーアクションというか、誇張されてドラマティックになっているのかなあなんて思って見てました。
マリオンは本人の歌い方など研究もしていたとは思うし、実際にはピアフ本人の歌声であろうとも違和感を全く感じなかったところは凄いなあ~と感心しましたです。
>後頭部をコンと叩くとこぼれ落ちてしまいそうなくらいに大きな瞳。
=うはは、こぼれおちたらホラーだ。笑
でも晩年の姿、ちょっと怖かったかも;

投稿: シャーロット | 2007年10月17日 (水) 23:18

シャーロットさま
TB&コメントありがとうございます。
ピアフの40代とは思えぬ風貌・・・
本当に言葉は悪いんですけど、妖怪みたいでした。
ゆばーばのような何とも言えない存在感もあり・・・

ドキュメンタリー映像、ちょっと見てみたい気もします。
感想もだいぶ変わるかもしれないし。
映画は寧ろオーバーな印象だったりするんですね。
ほう、そうなんだ~

投稿: 隣の評論家 | 2007年10月18日 (木) 20:44

そうそうこれ、鑑賞前は、あんまり宣伝が大規模で行われているので、まるっきりハリウッド映画か、それに似たような作品のように感じてしまいましたね。
私の場合は、それがネックで実は、なかなか見に行く気になれなかったのですが。見て良かったです。
私は、ピアフの歌にもとっても感激してしまいました。
まさに、魂の歌、と思いました。

投稿: とらねこ | 2007年12月29日 (土) 23:06

とらねこさま
訪問ありがとうございます。
公開前の宣伝は、なかなか過剰だったですねぇ
あれでだいぶイメージが違ってしまったのもまた事実。

>まさに、魂の歌

本当に、その一言に尽きる映画でしたね。

投稿: 隣の評論家 | 2007年12月31日 (月) 10:45

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