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2007年11月27日 (火)

Little DJ 小さな恋の物語

「Little DJ 小さな恋の物語」
製作:2007年、日本 128分Little_dj    
監督:永田琴 原作:鬼塚忠 出演:神木隆之介、福田麻由子、広末涼子、佐藤重幸、村川絵梨、松重豊、光石研、賀来賢人、小林克也、西田尚美、石黒賢、原田芳雄
2007.11.27 試写会¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「大切な想いは、伝えなきゃ。」

すべてをかけて、小さなディスクジョッキーが伝えたかったこと。

==(チラシよりストーリー紹介)==
1977年、函館。野球とラジオのDJが大好きな少年・太郎(神木隆之介)は、海辺の病院に入院することになった。ある日、病院の隣の大先生(原田芳雄)の家から流れてくる音楽に興味を持つ。レコードで溢れる大先生の部屋に忍び込み、DJの真似事に夢中になる太郎大先生はお昼の放送でDJすることを提案し、太郎は病院でDJとなった。スピーカーから流れてくる太郎の声が、音楽が、病院で過ごす人々を元気づけ、病院を優しい空気で包み込んでいく。言葉にすると恥かしい本当の気持ちを伝える勇気を、みんな太郎から貰った。そんな時に、太郎は美しい少女たまき(福田麻由子)と出会う。二人の小さな恋が動き出した。しかし、太郎には時間がなかった。病院を抜け出し、たまきを函館山へと初めてデートに誘った日、太郎が全てを賭けてたまきに伝えたかった想いとは・・・。

実は、この作品の試写会に当選したのは2度目なのです。1度目は、都合がつかずに知人に譲ってしまいました。本作を見るのはDVD化してからだなぁとばかりに呑気に構えていたら、別口で再当選しまして。これはもう「観に行きなさいっ!!!」と言われているんだなぁと理解して、少しだけ期待を込めて鑑賞しました。実際に参加した試写会では、会場が爽やかな涙に包まれました。荒々しいテイストが好きな傾向にある私でも、号泣しましたよー。鑑賞直後よりも、少し時間が経ってからの方が余韻が残るタイプの作品かもしれません。

ベタと言えばベタナ感動ストーリーかもしれないけれど、随所にそっと挿入されたユーモアが何とも心地良かったです。太郎を囲む各キャラクターの存在感が本当に優しくて。【大先生】こと院長先生(?)を演じた原田芳雄の懐深い温かさは格別で。出番は少な目でも印象的でした。入院患者の中で最も印象的だったのは、捨次<すてじ>を演じた松重豊です。一見、口下手で親近感が湧かない何だか強面の男なのですが。へそ曲がりな発言は、いちいち笑いを誘います。ベッドに置いてある大きな人形も気になりました。松重さんを見かけるのは本作で何度目だろう?下手したら、今年一番スクリーン上でお目にかかった俳優さんかもしれません。しかも、毎回印象に残るし。このサポーティブな存在感は、今後も気にかけていきたいと思います。

本作で一番魅力を放っていたのは、何と言っても太郎を演じた神木隆之介くんではないかしら。儚く線の細い印象ながらも、【DJ】という好きな事をやり通した芯の強さを感じる少年でした。後半は、青白い顔に紫色の唇が痛々しかったのですが。病院内での放送に没頭したり、爽やかな初恋を経験したり。病状が悪化してボロボロになっても、放送を通じて両親への感謝と愛情を言葉にする場面は感動的でした。思春期の少年が、こんなに素直に親への思いのたけを言葉で表現するなんて。大抵は、本当の気持ちとは逆の言葉が口から出てしまうものだと思うんです。こんな親孝行がありますか!とても勇気ある行動にも思えたんですよね。初恋の相手に気持ちを伝えることも素敵な勇気だけど。最後まで、悔いが残らないように好きな事を通じて周囲の人に思いを伝える。若くして素晴らしい人生を送れた太郎は、きっと幸せ一杯だったと信じたいです。どちらかと言うと、フェミニンな印象を受ける神木くんですが、中身はなかなか男らしいのかもしれないなぁと母心が湧き起こりました(笑)。相手役の福田麻由子ちゃんは、笑顔を絶やさない素敵な少女役でしたが。個人的には、顔のパーツが凛々しくて少年っぽい印象を受けました。飲料水のCMで〈なっちゃん〉というキャラクターで登場したての田中麗奈に似ている気がします。

私が地味に印象的だった場面を挙げたいと思います。冒頭、太郎が検査入院したあたり。検査の為に背中に何やら鋭い器具を刺されたと思しき場面です。局部は映っていないんですけど、相当痛い検査だったようで。アップになった神木くんが、声を押し殺して一筋の涙を流します。見ている私は、どれほど痛いのかと想像力を働かせてしまいました。演技だけでここまで表現できているのなら、神木くんは大した俳優さんだなぁと感心しました。
捨次ともう1人印象的だった患者がいました。へそ曲がりで一言も話さないタエおばあちゃん。容態が急変した為に放送を休んだ太郎に宛てた手紙を、院内に設置されたリクエストボックスに投函していたのです。タエおばあちゃん太郎の放送でどれだけ癒されていたのか。その思いのたけを綴った長い手紙を、太郎に代わって大先生が優しく朗読する場面では、零れてくる涙を堪えることなどできませんでした。

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コメント

となひょうさん、こんばんは。
TB、コメントありがとうございます。

これでもか! と泣かせるような感じではなかったですね。
ラストはちょっと癒されるというか爽やかな感じでした。
神木隆之介って大きくなったという印象ですが、
まだ15才くらいなんですね。
これからどんな役をやっていくんだろう?
期待します。

投稿: CINECHAN | 2008年1月 3日 (木) 23:07

CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
何か反応が遅れてすみませんー

>これでもか! と泣かせるような感じではなかったですね。

そこが良かったですよね。
あんまり煽られても逆に白ける場合もあるし。
神木くんも、その内ラブシーンとか演じるようになるんですかね。今後の活躍がとても楽しみです。

投稿: 隣の評論家 | 2008年1月 5日 (土) 21:09

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