やじきた道中 てれすこ
「やじきた道中 てれすこ」
製作:2007年、日本 108分
監督:平山秀幸 出演:中村勘三郎、柄本明、小泉今日子、ラサール石井、笑福亭松之助、淡路恵子、間寛平、松重豊、山本浩司、吉川晃司、鈴木蘭々、藤山直美、國村隼、笹野高史
2007.11.20 MOVIX10周年ありがとうキャンペーン¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★
「花のお江戸は毎日が愉快で大騒ぎ!」
ご存知《弥次喜多コンビ》と《売れっ子花魁》が繰り広げる笑いと涙の珍道中
この場を借りて、ちょっと主張したいことがあります。予告編の上映中ならまだしも、本編が始まってから暗闇の中を無遠慮に客席を掻き分けて入ってくるのは絶対にやめましょう!他のお客様のご迷惑になります。劇場でも厳しく制限してくれないのかぁ。 しないか、大事な金づるだもんなぁ。いやぁ、今日は年配の方が多くてですね。本編が始まってから入って来たおじいちゃんが、各列の椅子に掴まりながら階段を登って来たんですよ。通路側に座っていた私は、肩をギュッと掴まれちゃって。何するのよっ とばかりにおじいちゃんを振り払ってしまいました。椅子と同化しないような明るい色のシャツ着てたんだからさ、人間だって気づけよな、全くぅ(ムカムカムカ)。
時は太平。大阪で【てれすこ】と呼ばれる謎の生物が捕獲されて話題になっていた。江戸は品川の遊郭で売れっ子の花魁・お喜乃(小泉今日子)は、旧知の仲である新粉細工職人の弥次郎兵衛(中村勘三郎)をそそのかして《足抜け》計画を実行しようとする。ちょうどその時、外では大失態を演じた歌舞伎役者の喜多八(柄本明)が首をくくろうとしていた。弥次さんと喜多さんは幼馴染み。成り行きで、お喜乃と旅立つこととなる。そんな3人の珍道中を、まったりと温かく紡いでいく。
特に激しい起伏もない作品なんだけど。全体的にのほほ~ん としたムードが何だか心地良くて好みでした。思わずクスリとさせられる温かいムードに癒されて・・・。あんまり起伏がないので、お好きじゃない人もいるかもしれませんが。『東海道中膝栗毛』でお馴染みの《弥次さん・喜多さん》という部分も実はよく知らないし。落語の演目で『てれすこ』があることすら全然知らない私ではありましたが。乗れないという感じではなく、寧ろ興味を持ちました。よく考えてみると、何のことだかわからない単語も割と出てきていた気もします。でも、こういう《ゆるり旅》ってしてみたいなぁなんて、ちょっとだけ思いました。今日もですが、最近は1日お休みをして映画館で過ごしてばかりいるんですよね。また連続休暇を取って、どこかに旅したいなぁとしみじみ思わせてくれました。
好きだった点をば。弥次さんを演じた中村勘三郎が良かったなぁ。特に無意識なんだけど、歌舞伎界や狂言界の方が時代劇に出演すると、不思議と作品が締まる気がしてなりません。『陰陽師』の野村萬斎が、決して身長が高くないのにピーンと伸びた背筋のせいか大きく見えたり。『阿修羅城の瞳』では、市川染五郎が華麗な存在感を放っているように見えたり。やはり、伝統芸能の世界で生きている方には、持って生まれた華があると思うんですよね。本作はコメディタッチなんだけど。中村勘三郎のセリフ回しは職人技に見えました。喜多さんを演じた怪優・柄本明とのコンビネーションもバッチリで楽しかった。その分、お喜乃を演じたキョンキョンは初々し過ぎちゃったかな。私にとってはだけど、余りにも愛らし過ぎて男を翻弄する狡猾さが覗けなかったというか。弥次さんに愛情タップリに投げる暴言も、全然似合ってなかったかなと。花魁というよりは《あんみつ姫》のまんまの魅力でした。今でもこんなに愛らしくて魅力的なのは、同じ女性としてとても羨ましく思います(泣)。
弥次さん、喜多さん、お喜乃さん。この3人以外のキャラクターを演じている俳優さんも、豪華な顔ぶれでとても楽しませて頂きました。大阪のお奉行さまに扮しているのが間寛平だし。(そう言えば寛平兄ヤンは平山秀幸監督の『OUT』では荒々しい役で異彩を放っていたよな) 旅先で3人が宿で遭遇する怪しいお侍さん風の男に吉川晃司が扮して、生真面目に笑いを誘うし。(あっ『レディ・ジョーカー』に出てた!)そうか、平山監督の過去の作品にも出演している俳優さんが、こぞって顔を出しているのか。お喜乃を捕まえようと追いかけてくる2人組を演じた松重豊と山本浩司が凸凹コンビっぷりを楽しく演じて印象的だったし。(松重豊と言えば『しゃべれども しゃべれども』で見事な存在感を発揮していたねぇ)けれど、個人的には《子タヌキ》ちゃんと茶トラのにゃんこが一番のお気に入り~♪特に、茶トラにゃんこの役回りが最高に面白かったです。
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コメント
こんばんは。
中村勘三郎はなんと言っても『顔』ですね。
この映画は、ほんとうにオモシロかったです。
投稿: えい | 2007年11月21日 (水) 23:12
こんにちは♪
江戸弁に憧れるボクは中村勘三郎の
セリフ回しに痺れまくりでした。
こう言う言い回しが出来ればカッコイイ
んですが、なかなかでして。
そうなんですよね中村勘三郎にしろ市川
染五郎等の古典芸能に身を置いてる人が
時代劇に出ると締まるんですよね。
ちょとした所作や刀の差し方一つとって
も全然違うんですよね、スゴイです♪ (゚▽゚)v
投稿: 風情♪ | 2007年11月22日 (木) 11:44
TB&コメントありがとうございます。
★えいさま
すみません、お返事が遅くなってしまいました。
『顔』
そうですね、中村勘三郎抜きには語れない作品でした。
もちろん、茶トラのネコさんも~
投稿: 隣の評論家 | 2007年11月23日 (金) 16:11
★風情♪さま
中村勘三郎の江戸弁は見事でしたね。
見ていて、本当にスカッとしました。
>古典芸能に身を置いてる人が
時代劇に出ると締まるんですよね。
本当にそうですね。
風情♪さんが仰るように、仕草の一つ一つがピタッとキマリますもんね。
ちょっと真似しようと思っても、簡単には自分に取り込めない感じですもん。
投稿: 隣の評論家 | 2007年11月23日 (金) 17:46
TBありがとうございました。
うっかりこちらからもまたTBしてしまいました、ごめんんなさい。
勘三郎さんも柄本さんも良かったですね、もちろん茶トラちゃんも!
我が家には白黒が2匹おりますが、やっぱり茶トラは映りがいいと羨ましくなりました。
投稿: jagabatako | 2007年11月25日 (日) 22:33
jagabatakoさま
TB&コメントありがとうございます。
いえいえ、お気になさらずー
>我が家には白黒が2匹おりますが
おおおおお~っ、そうですかー
茶トラ猫さんの名場面は、暫く忘れられないですね。
あのシーンだけでも欲しいです・・・
投稿: 隣の評論家 | 2007年11月26日 (月) 18:56