ヒッチャー
「ヒッチャー」
<THE HITCHER>/製作:2007年、アメリカ 84分 R-15指定
監督:デイヴ・マイヤーズ 製作:マイケル・ベイ 出演:ショーン・ビーン、ソフィア・ブッシュ、ザカリー・ナイトン、ニール・マクドノー
2007.11.28 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★
「ハイウェイの果てに、地獄を見た――。」
1986年に公開されたルトガー・ハウアー主演による『ヒッチャー』の完全リメイク。『トランスファーマー』のマイケル・ベイ監督が、プロデューサーとして派手に名を連ねています。今回は、カー・アクションに結構お金をかけているようにも見えます。日本での公開は、銀座シネパトス1館のみでの上映っていう時点で、外しているに違いないと予想はしていましたが。公開後最初のレディース・デイ・ナイトの劇場は、閑散としていました。銀座シネパトスには、《サイコ男》を演じたショーン・ビーンのでっかい看板を設置して、夜は目をチカチカと点滅させているんですけど。それでも殆ど話題になっていない気の毒な展開になってしまっています。
==(チラシよりストーリーを紹介)==
大学生のカップル、グレースとジムは、ドライブの途中《ジョン・ライダー》と名乗る正体不明のヒッチハイカー(ショーン・ビーン)を乗せてしまったことで、悪夢のような事件に巻き込まれる。密室の車内で凶器をちらつかせ、2人を脅迫するそのヒッチハイカーは、州内を騒然とさせていた連続殺人犯であった。荒野のハイウェイを舞台に、激烈なカー・アクションと銃撃戦、戦慄のドラマがノンストップで加速する!
私が本作を見ようと思ったキッカケは、ショーン・ビーンが見たかっただけ。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのボロミア役で、人間味溢れる魅力的なキャラクターを見せて以来、何となく《いい人》の役が多い印象のビーンさん。今までは、テロリストだの犯罪者だのアクの強い印象的な登場が多かった気がするのですが。最近では《いい人》といっても、かなり添え物的な扱いが多い印象が強くて。私としては物足りませんでした。器用な俳優さんであることに変わりはありませんけど。本作で、久々にギラギラとした存在感を見せてくれると期待していました。実際、本作はショーン・ビーンの強烈な存在感で引っ張っていっている印象です。グレース&ジムのヤング・カップルの目線で描かれていく訳ですが、個人的にはこの若い2人に何の魅力も感じなくってねぇ。他の俳優さんでもOKだった気がしてなりません。
私は、オリジナル版を見ているんですけど。説明しろと言われたら、多分できないくらいに記憶が薄いです。その点、本作を見たことで少しずつ思い出せたのが良かったです。オリジナル版では、サイコ男に悩まされるのは1人の若い男性でした。本作では、カップルという設定に変えています。しかも、ボーイよりガールの方が勇ましいという展開。そうしたことによって、恐怖が半減してしまったんだと思います。オリジナルでは、反撃しようにも恐ろしくて反撃できずに若い男性が苦しんでいる姿に恐怖を共感したんだと思いますが。本作では、語り部が2人いるので少し安心して見ていられたんですよね。若い人にも大受けするように、アクション・シーンも激しくしたようです。サイコ男の強さは何だか人間離れしている印象があって、何か違うジャンルの映画なのかと思ってしまいました。さて、オリジナル版でも一番恐ろしいと評判の場面は本作にも登場します。(具体的に書くのは止めておきます)サイコ男が取った蛮行の中で、最も卑劣な行為がありまして。オリジナルでは、確かゾワゾワと怖がらせておいて途中で場面が切り替わっていた記憶がありますが。本作では、最後まで見せてくれちゃってます。この場面こそが《R-15指定》に相当する映倫で引っかかった場面なのではないかしら。この場面以外は、ホラー映画慣れしている私にとってはどうってことありませんでした。
本作で好きだった点は、とにもかくにもギラギラとしたショーン・ビーンを見れたこと。ロード・オブ・ザ・リング』のDVD特典映像で、撮影中に空港でビーンさんを知らないお婆さんの荷物を運ばされていたそうですが。悪役を演じても、素は英国紳士なんだなぁと惚れ惚れしました。このサイコ男が名乗る《ジョン・ライダー》とは実名ではなく、左手の薬指に嵌めている指輪も誠実に見せるためのフェイクだというセリフがありますが。この男の正体は、一体何々でしょうか。独り身というのは嘘で、妻と子供に逃げられて狂気が生まれたのかなぁと勝手に想像してしまいました。もう1つ良かった点は、ハイウェイの絶景が美しかったです。抜けるような青い空と白い雲。ニューメキシコの素晴らしい自然に感動してしまいました。
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コメント
こんばんは。
ルトガー・ハウアーの前作、
当時けっこう話題になったのですが、
見逃したままでいます。
こういうシンプルな内容の映画はいいですね。
あれこれ、考えないでいい(笑)。
投稿: えい | 2007年12月 1日 (土) 22:44
えいさま
TB&コメントありがとうございます。
ルトガー・ハウアー版『ヒッチャー』は、今回のリメイク作がきっかけで再発売しないんですかね。
劇場では、販売していました。
シンプルさは良かったですね。
2週間で上映が終わってしまいそうな雰囲気でしたが・・・
昨日も、シネパトスではビーンさんの看板の目が光っておりました。
投稿: 隣の評論家 | 2007年12月 2日 (日) 17:52
ドモー、またしても早朝訪問ですー
全く持ってとなひょうさんと同じですーーー!
ワタシもジョン・ライダー役がショーン・ビーンなので観に行きました。
これがもし他の俳優だったら観に行かなかったかも・・・?
ホント、最近、良きパパさん役とか“良い人”が続いていましたものね、
そろそろドカーンと悪役を見たくなったのもアリマス。
で、映画ですけど、
そうですねー、一人がカップルになったので、あのギリギリとした感じはちょっと薄れてしまったよね。
これはこれでまあ面白かったけれど。
既に話の内容は知っているので、物語そのものよりもどちらかと言うとビーンさんばかりを注目していたような気がしまふ。。。エヘヘ
ライフルをチャッと構えるところとか、モ~テルでのガバッとか、しびれますなあ~~~、うふふふ~~~♪
そそ、時折り映る抜けるように真っ青な空。
映画の悲惨さと対照的で印象的でしたよねん。
投稿: Puff | 2007年12月 4日 (火) 06:27
Puffさま
TB&コメントありがとうございます。
おおおおお、早朝よりありがとやんした。
ビーンさん♪見たさの鑑賞だったので、コレはコレで満足できました。
>モ~テルでのガバッ
あそこは夢だというオチだと思ってたら違いましたね(笑)
ビーンさん、強靭でしたよね。
ターミネーターでは言い過ぎだけど、ボーン・シリーズのマット君みたいでした。
狙われるのは一人→二人 というのは、ドキドキが薄れた気もしたけど。警察に追われたりもして大変でしたねー
それにしても、あの人体破壊は可能なんでしょうか?
そんな疑問はさておき。
青空が素敵でした。
投稿: 隣の評論家 | 2007年12月 4日 (火) 19:55
となひょうさん、こんばんは。
まあ予想通りの作品と言えば、その通りだったかな。
ショーン・ビーンの演技が光った一作という印象。
それにしても、最近の傾向か、女性の方が強いという展開の作品が多いような・・
それって、爽快感出るかもしれないけど、ちょっと現実的でない部分もあったりするんですよね。
投稿: CINECHAN | 2007年12月 6日 (木) 00:25
CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
それなにの楽しさでしたね~
とにかく最後まで、ショーン・ビーンの存在感で引っ張ってるという印象でした。
>女性の方が強いという展開の作品が多いような・・
コレねぇ、『デス・プルーフ』もそでしたねー
より若い女性に受けるように作れば、ヒット間違いなしという定説でもあるんでしょうかね。
私は、あんまり好きではないです。
実を言うと、本作の冒頭で走行中の車の助手席でお着替えするのもどうかと思っていました。
男子は嬉しいか。でも運転席にいたら気が散って事故の原因になってしまいますー
投稿: 隣の評論家 | 2007年12月 6日 (木) 21:22
こんにちは、
ハウアー先生のオリジナルの大ファンです。
10年位前酒飲んで会社の後輩の家に泊まったとき、そいつがビデオ持っていたもんで、「先生、カッコいい!!」と言いながら、また酒飲んで鑑賞しました。
今作は、前売りが1500円なんで敬遠してしまいました。となひょうさんが1300円が妥当だと言われると、見ないのは正解でしたかな?
一番恐ろしいというのは、車2台のところでしょうか?
ハウアー先生は、愚作GOAL2でレアルマドリーの監督なんぞ演じて、あの時はがっかりしました。イビチャ・オシムさんに顔が似ていましたが・・・
投稿: バラサ☆バラサ | 2007年12月13日 (木) 04:07
バラサ☆バラサさま
コメントありがとうございます。
いらっしゃいませ!こんにちは。
あっ、見ない方がいいという訳でもないんですけど。
オリジナルに愛着がある人には、腰砕けな突っ込みどころもあります(苦笑)。駄作とまではいかないと思いますよ。
ハウアー先生ですか・・・
確かに「先生」と呼ぶに相応しい存在感がありますよね。
>一番恐ろしいというのは、車2台のところでしょうか?
そそそ、あの場面のことです。本作ではブチッ・・・と見せちゃってます。
投稿: 隣の評論家 | 2007年12月14日 (金) 19:02
こんばんは、となひょうさん☆
もうすぐ、冬休みでしょうか?もうそろそろ、ゆっくり出来ますね!
>銀座シネパトスには、《サイコ男》を演じたショーン・ビーンのでっかい看板を設置して、夜は目をチカチカと点滅させているんですけど
フフフ、そうだったんですか!私は、珍しく暗くなる前に見たので、気づきませんでした。
そう、ここの系列は、やたらと看板を頑張るんですよね(笑)
好きだったのは、パトスにあった、『チャッキーの花嫁』の時の、花嫁の顔が繰り抜いてある看板です。
そこに顔を入れて撮影すると、ちょうどチャッキーの花嫁になることができるってやつでした。
もちろん、バカ顔で撮影しましたとも!
友達は嫌がっていました。
しばらく携帯の待ちうけにしていましたね。
話が長くなってすいません・・・焦っ。
この物語は自分はどうも好きでないタイプの物語でした。
ショーン・ビーンのためについつい行ってしまいました。
投稿: とらねこ | 2007年12月27日 (木) 23:06
とらねこさま
TB&コメントありがとうございます。
TBが復活して、とても嬉しいです。
>『チャキーの花嫁』
懐かしいですねぇぇぇぇぇ。
まさか、あんなに続編が登場するとは予想だにしてませんでしたよ。チャッキーの花嫁の看板があったとは!!!
私は、パトスではありませんが、『レッド・ドラゴン』を観に行った日比谷スカラ座にて、レクター博士のマスクで撮影した記憶が・・・ 当時は、カメラ付き携帯を持っていなかった為、友人の携帯で撮影したんだけど。確か、彼女はもう機種変更を済ませてしまっていたはずだ・・・
今頃になって思い出しちゃいました♪
本作ですが、ショーン・ビーンあっての作品でしたよね。
久々のヒール役に、ちょいとワクワクしちゃいました。
投稿: 隣の評論家 | 2007年12月28日 (金) 23:20