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2007年11月 3日 (土)

グッド・シェパード

「グッド・シェパード」
<THE GOOD SHEPHERD>/製作:2007年、アメリカ 167分Good_shepherd    
監督:ロバート・デ・ニーロ 出演:マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、アレック・ボールドウィン、ウィリアム・ハート、マイケル・ガンボン、ジョン・タトゥーロ、ジョー・ペシ、ビリー・クラダップ、ロバート・デ・ニーロ
2007.11.3 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.0★/5点満点★

「いくつ愛を失くせば、この国を守れるのか。」

彼には家族が2つあった――
妻と息子、そして組織という決して裏切れないファミリーが。

結構混んでいたんだけど、11/9(金)までの上映みたいです。って、3週間で終わらせてしまうのかー。ふーん、そうかぁ、勿体ないなぁ。ところで、私ってば人物相関図とストーリー展開を追いきれませんでした。ものすごく反省しつつ公式HPを覗いてみましたら、とんでもなく壮大なスケールだったんですねぇ。正直申しまして、1回見ただけで本作を把握するのは私には至難の業でござる。という訳で、簡単なストーリー紹介もできないです。これから鑑賞しようという方の参考にはならない記事となってしまいます。自分としても悔しいし悲しいんですけど、そこのところご了承くださいませ。

さて、本作を見た私の感想ですが・・・圧倒されました。『キングダム 見えざる敵』 『クローズZERO』 を見た時に【男社会】の何とも言えない魅力に痺れまくりだったのですが。今回も、同じ感覚に襲われました。私の職場は、9割が女性です。「女性に活躍して頂けるところです」なんてお言葉を上司が仰いますし。向上心の強い女性がヒジョーに多い印象を受けます。けれど、ぶっちゃけ最終的にギュと締めているのは男性だし、男性に数多くの犠牲を払って頂いているのが現状だと個人的には思っているんですね。何しろ、三十路に突入した頃から「男=仕事」というイメージを強く持っているし。もう少し噛み砕いて表現しますと、金でも美貌でもなく、男性に一番求めるのは「仕事へのプライド」といったところが強いもので。女性が男性をなぎ倒して大活躍するという作品も増えてきているし、そういったテイストもスカッと楽しめるんですけど。私は、《女の出る幕ナシ》といった女人禁制の【男社会】を描く作品には魅せられてしまうんです。男って凄いな、男って立派だな、男ってカッコいいな。今度生まれてくる時は男がいいな。理想と現実は違う部分も多々ありますが(笑)、男性への憧れがますます膨らんでしまうのです。

そんな考えも持っている私の個人的な意見としては。CIAに全てを捧げた男エドワード(マット・デイモン)の生き様は素敵でした。CIAの一員として生き抜く為には、非情さ》 を強要されますが。非情になりきれずに苦悶の表情を浮かべるシーンの多いこと!ちょっと『インファナル・アフェア』のトニー・レオン様の苦しそうな後ろ姿を思い出しました。誰も信用せず、誰にも本心を見せない姿も印象的ですが。息子との強い絆にも心を打たれました。息子が幼い頃に、妻と3人で参加したパーティー。表面上はベタベタしなくても、遠くから何度もチラチラと息子を見守る表情が印象的です。この後、息子がオモラシしてしまいます。「帰りましょう」と言う妻と違い「着替えさせよう」とバスルームに連れて行くエドワード。そこで着替えさせている時に、息子が無言でエドワードに抱きつく場面がありました。誰もいない場所で、エドワードが息子に無償の愛情を注いでいることがハッキリわかった瞬間でした。派手さは皆無だけど、私の胸に響いた場面です。

私がハリウッドで一番好きな女優アンジェリーナ・ジョリーエドワードの妻クローバーを演じています。アンジーは大好きだけど、クローバーという女性には余り共感できない・・・。エドワードと出逢った頃のクローバーは、男性をステイタスで見ている節がありました。自分の夫として相応しいかどうかを中身の相性で判断しようとしていなかった。真っ赤な口紅に幾分胸元の開いたドレスをまとい、エドワードをダンスに誘う時の手の動きに困惑。「したいんでしょ」みたいに肉体関係へと誘うクローバーは娼婦みたいだった。結果、クローバーは妊娠するけど。私は結婚へ運ぶ為に計算したでしょ?と嫌な見方をしてしまった。相性がいいとも思えない2人の結婚生活は、想像通りに破綻を来たす。すれ違いの寂しさから酒浸りになったり、「仕事と家庭とどっちが大事なの」みたいにわめき散らしたり。友人に「私の夫はCIAよ」とばらしてしまう浅はかさ。むーん、アンジーにこんな女性像は似合わないんだよな。独立心旺盛で、逆に男から「オレを見てよ」と懇願されそうなイメージがあるんだもの(苦笑)。まぁ、新鮮と言えば新鮮だったけど。息子が大きくなってきた頃のクローバーは、身なりも幾分落ち着いてたしね。

本作は脇役も信じられない程に豪華なキャストで楽しめます。ロバート・デ・ニーロ監督自身も、重鎮といった役柄で登場します。全キャストを書くにはスペースが足りませんので、特に印象に残ったキャラクターを紹介します。エドワードの下で20年間苦楽を共にするレイ・ブロッコジョン・タトゥーロが扮します。独特な風貌と個性的な存在感が素晴らしくて、個人的には超大作『トランスフォーマー』にちょっとの出演というのが勿体ない気がしてました。本作では、アクの強い存在感で本領を発揮していたのが嬉しかったです。もう1人は、マフィアのおじいちゃん役で1カットだけ出演していたジョー・ペシです。相変わらず高い声に似合わない迫力で、存分にオーラを放っていました。デ・ニーロさんとの繋がりと言えば、マーティン・スコセッシ監督の『グッド・フェローズ』のチンピラ役でアカデミー賞助演男優賞を獲得してました。さすがの存在感に納得です。

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コメント

こんにちは♪

>非情になりきれずに苦悶する
だったんですが、長年スパイ業界にいるワリには
結構甘ちゃん的なところもあってエドワードにか
なり好感が持てました。

J・タトゥーロはヨカッタです!!
寡黙で顔色もあまり変えないですが存在感はバッチリ
でしたよね。ファンとしては嬉しい限りです♪ (゚▽゚)v

投稿 風情♪ | 2007年11月 4日 (日) 00:00

風情♪さま
早々にTB&コメントありがとうございます。

確かにエドワードはスパイとして完璧とは言い難かったですね。だから嫌ではなくて逆に好感を持てたとのことで、何よりです。

>寡黙で顔色もあまり変えないですが存在感はバッチリ

ジョン・タトゥーロは素晴らしかったですね。
不気味とも取れる存在感も、尋問シーンでは活きていた感じがして大満足でした。

投稿 隣の評論家 | 2007年11月 4日 (日) 10:40

こんばんは。

なるほど「男社会」か。
ぼくは自分が男っぽくないからか、
こういうタイプの映画は苦手な方。
だからか、けっこう裏目読みしてしまうクセがありそうです。

投稿 えい | 2007年11月 4日 (日) 19:37

えいさま
TB&コメントありがとうございます。
私も決して男っぽい訳ではありません。
と弁解してみる~
最近では「女は3歩下がってついて来い」だなんてふざけんじゃないわよ。という感じの雄々しい女性が多い印象ですが。私は映画の好みは雄々しくても、日々の生活では女がガンガン前に突き進んでいくのは好きではありません。
そんな私には、アンジーの演じた女性は「こら~っ!」って思うし、苦しそうなマット君を見ているとお茶でも出したくなってしまいます。

投稿 隣の評論家 | 2007年11月 4日 (日) 21:26

どうもこんばんは、TB有難うございました。

ノーテンキなスパイ映画じゃなくて、本物の諜報部員を描いていましたね、その辺がインファナルと通じる物があったかと思います。
奥さんには愛は無かったですね、その奥さんも旦那はCIAとか喋っちゃまずいでしょう。
最初からズレまくりの夫婦でした。

投稿 くまんちゅう | 2007年11月 4日 (日) 21:46

くまんちゅうさま
TB&コメントありがとうございます。
そうなんですよ、インファナル・アフェアを思い出しました。
個人的には、CIAの話とはいえ、壮大なスケール感がどこかゴッド・ファーザーも連想させました。
たくさんの方が書いてますけど、アンジェリーナ・ジョリーがあの役って何か違和感がありましたね。

投稿 隣の評論家 | 2007年11月 5日 (月) 20:05

となひょうさん、こんばんは。コメントとTBありがとうございました

思えばいつも冷静沈着なエドワードさんが、息子さんに関することに限っては、わりと取り乱していたような。自分の父のことがトラウマになっていたのでしょうか
「お前を愛している」
これ、欧米人の父子だからすっと出てくる言葉ですよね。日本人の親子だったらまずできない会話だと思います

>ジョン・タトゥーロ

ああ、『トランスフォーマー』で派手なパンツはいてたおじさんね・・・ 
主人公の苦悩がだんだん増していっているのに対し、こちらはずーっと自然体というか、軽やかでしたね。きっとそれは彼が家族とうまくやってたからじゃないかなあ、と勝手に憶測してます

投稿 SGA屋伍一 | 2007年11月 9日 (金) 23:07

となひょうさん、こんにちは。

>アンジーは大好きだけど、クローバーという女性には余り共感できない・・・。

アンジー、とっても綺麗だったです。
でもクローバーはおばかさんでしたね~

>本作は脇役も信じられない程に豪華なキャストで楽しめます。

ガンボンさんも良かったですね。
ハリポタのDumbledore先生のイメージが最近は強いけど、ゲイ(?)の教授役で、笑っちゃいました。
最近、Dumbledoreはゲイだった、って、原作者のローリングさんが発言して話題になりましたもん。

私も感想を書いたので、TBさせていただきました。

投稿 jester | 2007年11月10日 (土) 15:48

TB&コメントありがとうございます。

★SGA屋伍一さま
エドワードの息子との場面は印象的でした。

>自分の父のことがトラウマになっていたのでしょうか

そうですね、きっとそうなんでしょうね。
ジョン・タトゥーロ、終始冷静なところが不気味でしたね。
『トランスフォーマー』の派手パンツも強烈でしたが、本来はこういった演技力で魅せる俳優さんだと思います。

>彼が家族とうまくやってたからじゃないかなあ

彼のバックボーンとか、もっと色々知りたかったと思います。

投稿 隣の評論家 | 2007年11月11日 (日) 10:37

★jesterさま
クローバーは、ちとおバカさんでしたけど、アンジーはとても綺麗でしたよね。いつものことだけど、オホホホホホ
この作品のキャストは信じられないくらいに豪華で贅沢でしたよね。
マイケル・ガンボンも素晴らしかったですよねぇ
あの方の存在感は、いつ何時見ても釘付けになります。

>Dumbledoreはゲイだった、って、原作者のローリングさんが発言

ありました、ありましたー
ビックリしてしまいましたが、本作を見たら思い出してしまいますよねん。

投稿 隣の評論家 | 2007年11月11日 (日) 11:34

となひょうさん、こちらにもTB・コメントありがとうございます。

そうそう、このマット・デイモンの仕事振りは結構否定的な意見もあるかもしれませんが、その姿はなかなか痺れるものもありますね。
アンジェリーナ・ジョリーはもっと大暴れ(何のこっちゃ)すると思ってたんですが、意外や大人しめだったなぁ。彼女の描き方も、ちょっと「ゴッドファーザー」に出てくる女性たちに似てましたね。時代かな?

投稿 CINECHAN | 2007年11月17日 (土) 11:52

CINECHANさま
TB&コメントありがとうございました。

>このマット・デイモンの仕事振りは結構否定的な意見もあるかもしれませんが

いやいや、私は立派だと思ってしまいましたわ。
死なないで~ みたいな感じで。
神経擦り切れちゃってる背中が、淋しそうでしたもの。
アンジェリーナ・ジョリーは、ちょっとイメージと違いましたよね。そんな声が多数聞こえてきます。
まぁ『べオウルフ』ではイメージにピッタリの役のようですけどね・・・

投稿 隣の評論家 | 2007年11月17日 (土) 22:45

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