マリア
「べオウルフ/呪われし勇者」
<THE NATIVITY STORY>/製作:2006年、アメリカ 100分
監督:キャサリン・ハードウィック 出演:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、オスカー・アイザック、ショーレ・アグダシュルー、ヒアム・アッバス、ショーン・トーブ、キアラン・ハインズ、スタンリー・タウンゼント、アレクサンダー・シディグ
2007.12.14 TOHOシネマズ・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★
「その希望の光は、ひとつの愛から生まれた。」
すべてのはじまりがここにある――これはキリスト誕生までの物語。
「イエス・キリスト誕生までの母マリアと夫ヨセフの物語。」 と、チラシに書いてあるんだから、それなりに予習しておいても良かったと少し後悔。私は敬虔なクリスチャンでもなければ、《宗教》という言葉が外国語に感じるくらいに信仰心の薄い人間ですので。この物語についての背景をよく理解していない状態で鑑賞してしまいました。それでも、見応えはあったとそれなりに感じることはできたんですけどね。
==『シネマトゥデイ』よりストーリー紹介==
ヘロデ大王(キアラン・ハインズ)の圧政に苦しむナザレで、家族と共につましい暮らしを送るマリア(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)。愛してもいないヨセフ(オスカー・イサーク)との婚約話が整ったことを両親から知らされた彼女は、心を落ち着けるために逃げ込んだ林で、天使ガブリエルから「あなたは神の子を身ごもる」と告げられる。
本作の日本語タイトルは『マリア』だけれど、原題は『The Nativity Story』 というもの。まずは、辞書を引くことから始めてみました。The Nativity と The がつく場合は、「キリストの降誕」もしくは「聖母マリアの誕生の祝日」といった意味があるようです。
本作でマリアを演じたケイシャ・キャッスル=ヒューズは、現在17歳という若さです。撮影当時は、更に若かったかと思うのですが。更に若くしてアカデミー賞にノミネートされた『クジラの島の少女』の時もそうでしたが、物憂げで達観しているような大人びた表情を見せます。あどけなさの残るマリアが、両親にヨセフとの結婚話を進められ。戸惑っていると、天使ガブリエルが現われて「あなたは【神の子】を身ごもる」と告げられる。決して若くない親戚のエリザベト(ショーレ・アグダシュルー)も身ごもっているというお告げを自分の目で確かめて。無事に出産したエリザベトと夫ザカリア(スタンリー・タウンゼント)の優しい愛情を目にする。ザカリアに「あなたはいい父親になるわ」と声をかけた時のマリアの穏やかな表情。少しずつマリアの中で母性が目覚めていくようにも見えました。結婚前に身ごもったマリアは、村人から白い目で見られるのですが。そんな屈強にも負けない静かな強さを秘めているようにも見えました。少しずつ穏やかに1人の女性として成長していくマリアの姿を、ケイシャが大人びた表情で体現していきます。
ヨセフは、結婚話が持ち上がる前からマリアに淡い恋心を抱いているように見えました。誠実で純粋で、温かい包容力があるように感じる存在感でした。身ごもったマリアに、最初は衝撃を受けるも。ヨセフの前にも天使ガブリエルが姿を現します。ガブリエルの言葉とマリアの潔白を信じて、ヘロデ大王の横暴から逃れるべく、マリアと故郷のベツレヘムへと旅立ちます。マリアの両親に誓った通り、マリアとお腹の子を守るヨセフ。オレ様アピールは皆無で、静かにさり気なく自分の誓いを守り通すヨセフ。旅の途中で、少ない食料をマリアに分けて、自分の分はコッソリとしまう場面がありました。マリアが眠った隙に、その食糧をロバに与えていました。本当は空腹で辛いはずのヨセフは、自分を犠牲にしてでも故郷を目指そうとしていました。しかし、マリアは実は起きていました。その様子を見ていた訳ですが、2人とも何事も無かったように旅を続けていました。そんな風に、少しずつ絆を深めていくヨセフとマリアの姿は、羨ましいくらいに眩しく見えたりもして。最初は、「愛してもいない人と結婚するのね」と嘆いているように見えたマリアでしたが。静かにゆっくりとヨセフの素晴らしい部分を認めながら、寄り添っていったのかもしれないですね。私的には、かなりの理想像だったりします・・・。
後にエリザベトが産んだ【ヨハネ】という存在や、イエス・キリストという救世主の誕生の予言を追う旅に出る三博士メルキオール&ガスパール&バルタザールという存在など。クリスチャンではなくても、雑学の1つとして知っていくと、なかなか興味を持てそうな登場人物ばかりでした。【天使ガブリエル】なんて、今までに色んな映画で聞いてきた気もしますし。機会があったら、少しずつ知っていこうかと思いました。それと、本作を見ていて感じたことが1つあります。本作の終盤と公式HPを開くと流れる曲、それは「きよしこの夜」です。♪Silent night, Holly night♪ って曲。クリスマスとは、キリストの誕生日で。クリスマス・イブとは、その前夜祭ということですよねん。私は、20代の頃から「クリスマスに恋人がいないなんてダッサ~イ♪」と盛り上がってる日本の一部の風潮を一刀両断してきました。クリスマスの真の意味も理解しようとしないで盛り上がってて、その方がダッサイじゃん。色気のないへそ曲がりとも受け取られましたけど、本作を見て改めてクリスマスの本来の意味を考えてみました。
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コメント
この映画自体はちょっと想像していた作品と
違うのもあってあたしにはイマイチな感じもしたのですが、
おっしゃるようにクリスマスの意味を改めて
考えさせられますよねぇ~。
ヨセフは本当ステキな男性として描かれていましたね。
投稿 miyu | 2007年12月17日 (月) 23:15
miyuさま
TB&コメントありがとうございます。
相変わらずlivedoorさんにTB送れませんー
復活したら、またどうぞヨロシクお願いしますー
想像していたものと違いましたか?
クリスマスに映画を観に行くには、ある意味ふさわしい作品かもしれないですねー
投稿 隣の評論家 | 2007年12月18日 (火) 19:36