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2008年1月31日 (木)

1月に鑑賞した映画たち

劇場公開で鑑賞した作品 合計13本でした。
1月に鑑賞した作品の中でベスト1は「アース」かな。うーん、今月は少々インパクトに欠けるラインナップかもしれないです。年始は、そんなものかもしれないです。やっぱり、春のラインナップに期待しようと思います。

「団塊ボーイズ」   3.8★/5.0★

「レンブラントの夜警」   3.8★/5.0★

「ヒトラーの贋札」   4.0★/5.0★

「テラビシアにかける橋」   3.8★/5.0★

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」   4.0★/5.0★

「アース」   4.3★/5.0★

「ジェシー・ジェームズの暗殺」   3.8★/5.0★

「ひつじのショーン」   4.3★/5.0★

「ゼロ時間の謎」   3.8★/5.0★

「迷子の警察音楽隊」   3.8★/5.0★

「雪の女王<新訳版>」   4.3★/5.0★

「魍魎の匣」   3.5★/5.0★

「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」   3.5★/5.0★

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2008年1月30日 (水)

団塊ボーイズ

「団塊ボーイズ」
<WILD HOGS>/製作:2007年、アメリカ 99分Dankaiboys     
監督:ウォルト・ベッカー 出演:ジョン・トラボルタ、ティム・アレン、マーティン・ローレンス、ウィリアム・H・メイシー、マリサ・トメイ、ジル・へネシー、レイ・リオッタ
2008.1.30 試写会¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「人生は一度きり。泣いて、笑って、ジタバタしようぜ。」

カッコ良く、悪あがきしてる?

===(チラシよりストーリー紹介)===
アメリカの閑静な住宅街に暮らす、一見ごく普通の男たち。彼らは実は、人生にどっぷり煮詰まっていた。実業家のウディ(ジョン・トラボルタ)は、妻に逃げられ自己破産。視界のダグ(ティム・アレン)は、メタボリックな腹にストレスを溜め込み、ワイルドだった昔の面影ゼロ。自称小説家のボビー(マーティン・ローレンス)は、家出は粗大ゴミ扱いされ、パソコンおたくのダドリー(ウィリアム・H・メイシー)は、運命の恋をずっと夢見ているものの、完全に恋愛運に見放されていた。そしてついに、我慢のリミッターを振り切った彼らは、全てを捨てて自由気ままなロード・トリップへ。だがその行く手には、ワイルドすぎる現実と、思いがけぬ冒険が彼らを待ちうけていて・・・。

4人のチーム名は【WILD HOGS】 で、それが原題になっています。日本語タイトルで使っている『団塊』という言葉が廃れた頃に、この時代を振り返ったついでに本作のことを思い出したいです。ボビーを演じたマーティン・ローレンスは『団塊世代』と呼ぶには少し若いと気がするし。『中高年オヤジたち』くらいの表現が適当なんだと思いますが。まぁ、そんな細かいツッコミはその辺に置いておこうっと。

4人のオジサン達が、ハーレーダビッドソンにまたがってアメリカ横断3200キロの旅に出るお話です。敢えて計画は立てずに、行き当たりバッタリに旅します。一切のプレッシャーを感じずに、自由気ままに心の休暇旅行です。ハーレーダビッドソンで駆けるオヤジの姿ということで、『イージーライダー』を引き合いに出した宣伝をしているみたいですね。スイマセン、実は私、今だに見れていないんです・・・。という訳で、オジサンたちの休暇旅行と言えば『シティ・スリッカーズ』を思い出すのでありました。牛(でしたっけ?)の出産に立ち会う場面なんかは、大好きでした。

本作は、コメディ・タッチでありますが。こんな風に、本当の意味で心を休息させる旅を通じて、どことなく成長していくように見える展開に胸が熱くなりました。全編に渡って《笑い》が散りばめられているので、肩の力を抜いて軽く楽しめばいいんですけども。私は、何か感銘を受けてしまいました。主人公が中高年のオジサン達ということで、「ダメダメ・オヤジの珍道中」という具合に茶化した宣伝をしているような気もするのですが。そもそも私は、こんな特集を組むくらいにオヤジに魅せられる女ですからね。(若手さんには興味なしだもん)本作のオジサンたちの愛らしさにキューンと胸を高鳴らせながら鑑賞しておりました~。4人とも可愛くて仕方なかったです。
リーダー格のウディを演じたジョン・トラボルタは、とにかく悪戯っ子のような少年っぽい瞳が魅力的でした。妻に逃げられ自己破産したことがキッカケで、この旅の発起人となる訳ですが。これだけチャーミングだったら、幾らでも次のパートナーが見つかるってばよ。4人の俳優さんの中で一番お気に入りのウィリアム・H・メイシーが演じたダドリーは、マイペースで天然でおっちょこちょい。他の面々もコメディのセンスが抜群なのに、メイシーさんが一番笑わせてくれました。一見ごく普通のメガネをかけていますが、突然変テコリンな動きを見せるので要チェックです。ボビーは、奥さんの方が何倍も稼ぐので娘にも母にも見下されちゃってます。奥さんのようにキーキーとがなり立てる姿は、満員電車で化粧をしている女性の姿と同じくらいにみっともないのですが。ユーモアに長けて大らかなボビーが、最終的に奥さんと仲直りする場面は可愛かったです。何だカンだ言って、奥さんはボビーの手の中で転がされているんだと思いました。私が4人の中で一番魅力的に見えたのは、ティム・アレンが演じたダグ。別にメタボでもないと思うけどなぁ、脱いだらスゴイのかなぁ。凄くてもオッケーよ。ダイエットを強要させられてはいるけれど、奥さまもなかなか素敵に見えました。行き当たりバッタリの旅を、寧ろ勧める奥さまの心意気に憧れました。ダグは、若い頃はワイルドだったようですが。誠実で家族思いの素敵なお父さんに見えました。

『シティ・スリッカーズ』では、都会のオジサン達が田舎で人生を変えるほどに粋なカウボーイに遭遇していました。本作でも、4人はハーレーダビッドソンで駆けるワイルドな男達に遭遇しますが。素行は悪く、街の平和を脅かす《どチンピラ野郎》でした。そのリーダーを演じていたのがレイ・リオッタです。登場しただけで固唾を呑んでしまう圧倒的な存在感を見せつけてくれました。本作では嫌な野郎でしたが、レイ・リオッタの独特な存在感は素晴らしいと思います。他にも、ロードムービーということで景色が美しかったです。特に、ニューメキシコ州に入った途端に、抜けるような青空だけではなく乾いた大地も絶景でした。最後になりますが、冒頭の場面が大好きです。4人がハーレーダビッドソンに乗って、1人ずつ横に並びます。並ぶ度に、拳と拳をコツンとぶつけるんです。《Gメン75》のインパクトには負けますが、4人が並んだ姿が大好きでした。

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2008年1月26日 (土)

レンブラントの夜警

「レンブラントの夜警」 
<NIGHTWATCHING>/製作:2007年、カナダ=フランス=ドイツ=ポーランド=オランダ=イギリス 139分 R-15指定Yakei         
監督、脚本:ピーター・グリーナウェイ 出演:マーティン・フリーマン、エヴァ・バーシッスル、ジョディ・メイ、エミリー・ホームズ、ナタリー・プレス、トビー・ジョーンズ、ジョナサン・ホームズ、マイケル・テイゲン、ケヴィン・マクナルティ
2008.1.26 劇場前売り鑑賞券¥1,500にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「愛に去られ、愛に滅び、それでも愛に救われる。」

なぜ、冨と名声を極めたレンブラントは、破滅したのか?
謎を解く鍵は名画【夜警】にあった――。

ふぅ~、激混みでした(汗)。これから鑑賞予定の方は、そのつもりで臨んだ方がいいかもしれないです。さて、本作の感想ですが。そもそも、私は美術に詳しい訳ではありません。興味はあっても、知識は皆無。それでも、映画を見て私なりに感じた事を書いてみたいと思います。変てこりんでも、大目に見て頂きたいと思います。

===(チラシより解説紹介)===
1642年、36歳のレンブラント(マーティン・フリーマン)は人生の絶頂にいた。一流の肖像画家としての名声がヨーロッパ中に轟き、莫大な富を得て待望の男児が誕生する。彼の栄華には一片の翳りもなかった。しかし【夜警】の完成後、彼の人生は転落する。それは、レンブラントが絵筆を武器にあるスキャンダルを暴露したことから始まった。

鑑賞直後は、何だかよくわからない印象でした。だって、中盤に数分間だけ失神してしまったし(恥)。感想をまとめられずに困惑したのですが、逆に本作をどう捉えるかがチャレンジでした。よくわからないとボヤきながらも、好きだった映像が幾つもあったんですよね。最初に気に入ったのは、音楽です。色々な曲を使うのではなく、特定の曲を随所に織り込んでいました。エンディングは無音です。私は弦楽器の音って大好きです。〈狂想曲〉という言葉では表現しきれないくらいに猛り狂うバイオリン等の音色が、ズンズンと腹に響いて止みません。音楽へのこだわり方がツボでした。

冒頭に浮かび上がる、油絵だと思しき右目のアップ。そして、たくさんの人がレンブラントの寝床に押しかけて、彼の目を潰すそうとする。これはレンブラントの悪夢で、無事メイドに起こされます。「色を言葉でどう説明するか」と問いかけるレンブラント。赤、黄色と、話題に合わせて画面に薄く色が入ります。だだっ広い寝室に豪華なベッドがポツンとある画だけでも印象的なのに、この描写には心掴まれました。
Thenightwatch800 クライマックスとも取れる、仕上がった【夜警】をお披露目する場面も好きです。大きな絵の前に警護と思しき男が並んで銃を掲げる。絵のモデルになったのは〈市警団〉の面々。得意顔の〈市警団〉の面々に、レンブラントが語り出す。「絵に音をつけるとどうなるか」行進曲のような勇ましい音楽のイメージだろうが、レンブラントは銃声をイメージしたと言う。〈市警団〉の面々の裏の顔を知り、絵に彼なりの告発を込めたというのだ。この絵筆に込めた勇気が、やがて彼の運命を狂わせていくのです。正直、1度見ただけでは理解しづらい作品だった気がします。チラシや公式HPをゆっくりと読んでみて初めて、ストーリーラインが見えてきたのです。

本作はR-15指定も納得の裸が出てきます。女性のヌードよりも、レンブラントのオール・ヌードには度肝を抜かれました。小太りという設定なだけに、ぷよぷよしているお腹も局部もさらけ出したマーティン・フリーマンの熱演に拍手です。本作のレンブラントは、3人の女性の間で愛を育みます。彼のビジネスを取り仕切る、仕事が先の妻サスキア(エヴァ・バーシッスル)。愛はあるのかと自問しながらも、出産してから衰弱していく妻を思いやるレンブラント。やがて妻が亡くなり、どれ程サスキアを愛していたのか気がつきます。次の相手は、子守りとして登場するヘールチェ(ジョディ・メイ)。1度関係を持ったレンブラントは、彼女の愛の奴隷になってしまうのですが。実は子供が生めない身体なのだという、ヘールチェの悲痛な叫びも聞こえてくるような気がしました。その後、混乱しきったレンブラントを救ったのはメイドのヘンドリッケ(エミリー・ホームズ)。以前、銃を撃った時に目を怪我しそうになったレンブラント。応急処置のつもりで、ヘンドリッケレンブラントの瞼を舐めるのですが。その時から、彼女はレンブラントにとってナイチンゲールのような存在だったんでしょう。レンブラントサスキアと並んで彼女を語る場面があります。ヘンドリッケも同じ場面があります。肉体関係だけのヘールチェではそれが無いので、レンブラントが心から愛した2人ということを描いていたんでしょうか。

レンブラントと肉体関係は持ちませんが、もう1人気になる女性キャラクターがいます。ある日、屋上?で出逢った少女マリッケ(ナタリー・プレス)。最初は、奇妙なことを語る少女だなと思ったのですが。やがて、マリッケと姉のマリタの義父ケンプ軍曹の裏の顔が見えてきます。マリッケとの出会いがレンブラントに刺激を与え、【夜警】という1枚の絵を通して悪を告発していくキッカケを作ったのかもしれません。なかなか興味深いドラマだったようです。惜しむらくは、時の流れを感じられなかったこと。出会った頃のマリッケは、初潮も迎えていない少女という設定でしたが。どう見ても〈娘さん〉でしたしぃー。ヘンドリッケも13歳の頃からレンブラントに仕えていたというけど、ずーっと同じに見えるしねぇ。成長が目に見えるのは、レンブラントの愛息子だけでした。そういうツッコミはしちゃいけないのかな・・・。

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2008年1月23日 (水)

ヒトラーの贋札

「ヒトラーの贋札」
<DIE FALSCHER/THE COUNTERFEITERS>/製作:2006年、ドイツ=オーストリア 96分Hitlernisesatsu  
監督、脚本:ステファン・ルツォヴィツキー 出演:カール・マルコヴィクス、アウグスト・ディール、デーヴィト・シュトリーゾフ、アウグスト・ツィルナー、マルティン・ブラムバッハ、ファイト・シュテヴナー、セバスチャン・アーツェンドウスキ、アンドレアス・シュミット
2008.1.23 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.0★/5点満点★

「完璧な贋札。それは俺たちの命を救うのか。それとも奪うのか―――」

ナチス・ドイツが行った国家による史上最大の紙幣贋造事件
この驚くべき歴史的事実に隠された、ユダヤ人技術者たちの正義をかけた闘いの物語。

【ベルンハルト作戦】 第二次世界大戦中、ナチス・ドイツが強制収容所内で外国の紙幣を贋造していた。目的は経済を混乱させること。

===(チラシよりストーリー紹介)===
第二次世界大戦中のドイツ、ザクセンハウゼン強制収容所。そこに各地の収容所から送られてきたのは、世界的贋造犯・ソロヴィッチ(カール・マルコヴィクス)、印刷技師・ブルガー(アウグスト・ディール)、画学生のコーリャなどユダヤ系の技術者たち。彼らに課された使命は《完璧な贋ポンド札》を作ること。収容所内には秘密の工場があり、ナチス・ドイツは、そこでポンド札の大量贋造を行い、イギリスへ経済的打撃を加えることを狙っていたのだ。ソロヴィッチたちの命をかけた贋札作りは、成功しつつあった。しかし、それはナチスに資金を与え戦況を有利にし、収容所にいる家族や恋人を苦しめ続けることを意味する。自分の命か、正義を全うするか。彼らは葛藤し、苦悩する。そんな中、なかなか完成しないことにしびれを切らしたナチス親衛隊の隊長から、期日までに完成できない場合は見せしめに5人を射殺すると通告される――

映画で初めて知る、歴史に埋もれた事実。【ベルンハルト作戦】という言葉自体、初めて聞きました。映画って、やっぱり勉強になります。
贋札をばら撒いて経済を混乱させることで、起死回生を図る。よくそんなアイディアが浮かんだよなぁと、ついつい感心してしまいました。仕事柄、外貨の話題は無視できない環境にいる私ですが。バカ正直に過ごしているので、そんな目論見のカケラも思いつくはずありません。用意周到だなぁと、いい意味で驚く部分もありますが。同時に、悪い意味で利口過ぎやしないかとドン引きしてしまいます。敗北を決して認めずに最後まで諦めないという姿勢と捉えれば、立派かもしれませんが。そこまで悪あがきするなんて、人としてはちょっとどうかと思ってしまいました。潔くいって欲しいという風に感じてしまう。それだけ、私は平和な時代に生きているのだなぁとも思います。
どちらかと言うと、隠し通したい歴史的事実ではないかと思うのですが。オーストリアとの合作とはいえ、1本の映画という形で自分の国の恥部を晒したドイツの構えは素晴らしいと思いました。しかも、美談でごまかしていないところがまた凄いじゃないですか。日本には、そんな勇気がありますか?アメリカでは、超大作を美談で終わらせることが多くないですか?国によって異なる映画への姿勢、そんな部分もシミジミと感じさせる作品でした。

肝心のドラマ部分が面白くなっていくのは、【ベルンハルト作戦】に強制参加させられた面々の思想がクッキリと分かれていく辺りからでしょうか。作戦の成功は、ナチスに力を与えるだけ。ユダヤ系の彼らにとって、それは同胞への裏切りとなる訳です。しかし、命令に背くことは《死》を意味していました。何よりも生き延びることに重きを置いて、言われた通りに参加する者ばかりではありません。ブルガーは自分のしていることに疑問を抱き、正義を貫こうとします。そしてメンバーは対立していきます。中には、自分の命を守る為にブルガーの反抗を密告しようとする者まで。ソロヴィッチは、作戦に従順に参加しながらも密告を阻止しようとします。メンバーの胸の内を考えると、ハラハラどきどきしました。どの道を選ぼうとも《茨の道》であることに変わりはないのです。

印象的だった場面を挙げます。作戦に参加させられる面々は、収容所の別棟に移送されます。今までよりも柔らかいベッドや、遊技場と卓球台まで与えられます。彼らが卓球で一息ついている壁の向こう側では、同胞が迫害を受けているようでした。突然の銃声と、木の壁を貫く流れ弾。その状況も強烈ですが、顔面蒼白で硬直する彼らを捉えた画が印象的でした。贋札を仕上げなければ5人を殺すと脅すナチスの親衛隊。メンバーの意見が対立した為に、贋札はなかなか完成しません。そんな中、親衛隊の隊長がメンバーを呼び出します。銃をチラつかせ、5つの弾丸を几帳面に机に並べる場面はゾッとしました。5人の名前を呼び、状況はどうだと確認します。静かな威圧感に背筋が凍ってしまいました。画学生コーリャは、結核を患っていました。重病だとバレたら殺されてしまいます。コーリャの青白い顔に、ソロヴィッチが自分の指を少し切って血を薄く塗る場面がありました。顔に赤みを差す為です。ほんの少しだけ安堵を覚えたお気に入りの場面です。1人自殺を図る者がいます。資材の古紙の中に、自分の子供のパスポートを見つけてしまい、子供たちの死を知ります。というのは公式HPを見て理解しました。2度3度と見ると、他にも素通りしてしまっていたことに気がつくかもしれません。多分100%理解しきれていないかもしれないので、機会があったら再度ジックリ見直してみたいです。

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2008年1月21日 (月)

オヤジ祭りだ!わっしょいしょい

015 2007年の総括記事を作った時のこと。オヤジ話で盛り上がることの多い『シャーロットの涙』のシャーロットさんに面白いコメントを頂きました。作品や俳優以外に番外編としてオリジナルの賞を設けていたのですが。「オヤジ大賞はどなたでしょ?」という素敵な質問です。私は妙にツボに入り、ちょっと真剣に考えてみよーと思い立ったのです。でも結局、2007年を振り返って考えるには遅いタイミングになってしまって。それならば、この場を借りて、となひょう目線でオヤジを熱く語ってみようかと。私自身がもうオバサンなので、世間一般的には《おじいさん》の人が多く挙がりました。40代の俳優さんなんて、私にとっては《お兄様》ですからねー。そこのところは、かなり「となひょう目線」となっておりますので悪しからず~。シャーロットさんの他にもオヤジ好きだという方、オヤジ好きではないけどこんなオヤジはどうだという方。女性でなくてもおススメのオヤジを主張したいという男性の方。何でも好きなようにコメント頂ければ嬉しいです。ではいきます~♪思いついた順に羅列しているので、先に挙がっている人ほど思い入れが強いです。

★★★昔っから敬愛しているオヤジ達★★★

アンソニー・ホプキンス
『羊たちの沈黙』に始まったハンニバル・レクターですっかり有名になりましたが。ホプキンス氏に演じられない役柄なんて無いのであります。主演でも助演でも、その場にピッタリの存在感と洗練されたパフォーマンスを披露。おじいちゃん勢の中では、大好きな俳優さんです。

ジーン・ハックマン
ハックマンさんを初めて意識したのは社会派作品『ミシシッピー・バーニング』ですが。イーストウッド監督の『許されざる者』での悪役がピカイチに印象に残っております。出演作は数え切れないほどありますが、いつでも高身長だけではない圧倒的な存在感で魅了してくれます。

エド・ハリス
ハリスさんが未だアカデミー賞を受賞していないのは疑問だー。主演よりも助演で魅了することが多い俳優さんですね。最近では『ヒストリー・オブ・バイオレンス』でも独特の存在感を遺憾なく発揮。『アポロ13』や『トゥルーマン・ショー』に見るギラギラしていないオーラもいいけど、やっぱりギラついたキャラが最高!

アル・パチーノ
説明不要ですよね。あの濃ゆ~い顔にピッタリな濃ゆ~いキャラクターがやっぱり最高ですが。『フェイク』でくたびれたおじいちゃんマフィアを演じた姿も印象的です。一番好きなのは、アカデミー賞主演男優賞を獲得した『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』ですかね。

ショーン・コネリー
知らない人はいないでしょう。私は007シリーズのジェームズ・ボンド役の頃に見る強すぎるフェロモンよりも。晩年の少し落ち着きが入ったオーラが好き。大好きで何度も繰り返して見てしまったのは、アカデミー賞助演男優賞を獲得した『アンタッチャブル』の熟練警官ジミー・マローン。

イアン・マッケラン
初めての出会いは『ゴッド and モンスター』ですが。何と言っても『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフでしょう!太く響く声がいいですね。ガンダルフは善玉ですが、『X-メン』シリーズのマグニートのようなギラギラした悪玉での存在感も抜群です。

ジャック・ニコルソン
こちらも説明不要ですよね。大体、出演作が多過ぎて、初めて出会った作品が何なのか覚えていないくらいです。最近は、コミカルな作品でもいい味を出しているようですが。私にとって一番強烈なのは、『シャイニング』のお父さん。真っ白の雪の中を、髪を振り乱して追いかけてくる映像は怖すぎです・・・。

モーガン・フリーマン
俳優としても、1人の人間としても、穏やかで確かな存在感が素敵です。こんな方が近くに居たら、人生がいい方に変わりそうだと思うくらいに敬意が止まりません。彼と共演した若手の俳優さんが口を揃えて「熱演しても彼の存在感には敵わない」とインタビューで話しているのを見ました。イマイチな作品でも、彼が出ているだけで質が上がる気がします。

ジェームズ・クロムウェル
初めての出会いは『ベイブ』の農場主で、その次は『L.A.コンフィデンシャル』のベテラン刑事でした。このギャップに驚き、一気にお気に入りの俳優さんの1人となりました。『グリーンマイル』では繊細なオジサン、『クィーン』ではフィリップ殿下。枚挙に暇が無いくらい、多彩なキャラクターを演じ分けていらっしゃる~。

山崎努
外国ばかりに目がいって、日本での重鎮をチェックするのが遅れてしまいました。山崎さんの存在感が気になり始めたのは、竹ノ内豊と共演していたドラマだったかもしれません。あとはトヨエツと共演したビールのCMとか。映画で印象的なのは『13階段』でしょうかね。渋ーーーいお茶がよく似合う、一見気難しそうな存在感が素敵。

★★★最近気になり出したオヤジ★★★

サム・エリオット
『サンキュー・スモーキング』もで印象深く、『ゴーストライダー』では作品にのれなかった私を僅かな登場で一気に惹きつけてくれた頼もしい存在感と若さに脱帽。『ライラの冒険/黄金の羅針盤』では、豪華キャストが勢揃いしてますが。最も楽しみにしているのはエリオットさんです。

♪♪♪♪♪♪♪♪以下は、余談になりますがまとめてみました♪♪♪♪♪♪♪♪

★★★オヤジだったり、少し若かったり★★★

トミー・リー・ジョーンズ、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリー、ウィリアム・H・メイシー、リーアム・ニーソン、ジェフリー・ラッシュ、ショーン・ビーン、大杉蓮、遠藤憲一、松重豊

★★★オヤジとは認識せずに好き、好き、大好き♪★★★

ソン・ガンホ、トニー・レオン、香川照之、フィリップ・シーモア・ホフマン、エドワード・ノートン、ジャック・ブラック、キーファー・サザーランド、阿部寛、北村一輝、大森南朋

「オヤジとは認識せずに」と言うけど、十分にオヤジじゃん。そんな突っ込みも入れられそうなラインナップですー。ていうか、統一性ゼロですねん。その人その人に「何て素敵な俳優さんなのっ!!!」という輝きを見い出せれば、その時点で好きになってしまうのでありました。

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2008年1月20日 (日)

テラビシアにかける橋

「テラビシアにかける橋」
<BRIDGE TO TERABITHIA>/製作:2007年、アメリカ 95分Terabithia    
監督:ガボア・クスポ 原作:キャサリン・パターソン 出演:ジョシュ・ハッチャーソン、アナ・ソフィア・ロブ、ロバート・パトリック、ズーイー・デシャネル、ベイリー・マディソン、ケイト・バトラー、デヴォン・ウッド、エマ・フェントン
2008.1.20 試写会¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「この橋を渡れば、またきみに会える。」

空想の王国<テラビシア>で、僕たちはかけがえのない時間を過ごした

昨年末から今年にかけて、ファンタジー映画がたくさん登場していますね。あくまでも鑑賞前の印象ですが。3月に公開される『ライラの冒険 黄金の羅針盤』が最大級のバジェットで、あとは平均的に地味な雰囲気が漂っている気がします。本作にも、そんなに派手なイメージを抱いていませんでした。確かに決して派手なファンタジー映像ではなかったけれど、静かに心に染み入る部分もありました。

===(チラシよりストーリー紹介)===
いじめられっ子のジェシー(ジョシュ・ハッチャーソン)の通う学校に風変わりな転校生レスリー(アナ・ソフィア・ロブ)がやってきた。現実社会にうまく溶け込めない同士はすぐに親友になり、【テラビシア】という空想の秘密の国を創り上げる。彼らにとって家や学校には問題が山積みだが、【テラビシア】では王と王女となって国を取り仕切ることができるのだ。そんな2人に、ある日突然悲劇が降りかかる・・・。

原作は、児童文学界のノーベル賞と言われる国際アンデルセン賞など、数々の児童文学賞を受賞しているそうです。そんなことも知らず、初めて触れる作品でした。ファンタジーということで、CG映像も登場するし。主人公がいじめられっ子という設定もあります。おまけに、ある悲劇的な展開が待っているのですが。全体的に穏やかで心温まる作品だったと思います。ファンタジー作品というと尺が長そうなイメージも湧きますが、本作は95分にギュッと凝縮されています。無駄に引っ張らないのも好感が持てました。

私が本作に惹かれたのは、ファンタジー描写よりも子供達が少しずつ大人になっていく様子を丁寧に描いているように感じられたところです。ジェシーは、2人の姉と2人の妹がいる5人兄妹の真ん中です。決して裕福ではなく、両親も忙しそうです。お姉ちゃんのお下がりのスニーカーのピンクの紐を黒く塗りつぶしたり、誕生日プレゼントが不良品でも大喜びして見せたり。普段から自然と我慢を強いられているジェシーは、クラスメイトの嫌がらせも無視していました。嫌がらせ返しをするのではなく、学校の徒競走に勝つことでいじめっ子を負かそうとするのです。いじめっ子達がガキっぽいので、何だか大人びて見えました。レスリーの両親は共に作家だったようです。一人っ子で幾分裕福だったようですが、学校で変わり者扱いを受けます。意気投合した2人の最初の会話で、レスリーの粋なセリフがありました。「いじめられるのも楽しまなくちゃ」というもの。何事も捉え方次第という部分はありますが、子供の頃からそんな風に考えられるものではないと思ってしまって。レスリーは独創性に満ち溢れていたようですが、そのオリジナリティで前向きに進んでいくところが立派だと思いました。ジェシーレスリーは、架空の王国【テラビシア】への侵略者をいじめっ子に見立てて走り回っていました。2人だけの軽やかなストレス発散です。

学校には、やたらと威張っている上級生の女の子がいました。体格もいいので、圧倒的な存在感です。スクールバスでは後部席を陣取り、ジェシーに「ランチを恵んでやる」とパンを投げつけたり。おまけに、学校の公衆トイレの前を陣取り、下級生が入ろうとすると「1ドルよこしな」と通せんぼ。ブサイク度が増すから止めなさい!と心で怒っていたら、この少女にも淋しい一面があることがわかってきます。家庭内暴力に悩み、ふとした誤解から学校で女帝の座を引きずりおろされてしまうのです。トイレで彼女が泣きじゃくっていると知り、ジェシーレスリーに慰めに行くように促します。今まで【テラビシア】を襲う巨人としてこの上級生をイメージしていた2人ですが。この何気ない思いやりの後、巨人は王国を守る存在へと変わっていくのでした。【テラビシア】という空想の世界に浸りながらも、少しずつ成長していく2人という感じが温かかったです。

私が見たのは公開前ですし、最後の展開については書かずにおこうと思います。ラストの切ない展開があり、ジェシーの心はグチャグチャに掻き乱されます。いつもはどちらかと言うと厳しいジェシーのお父さんが、ジェシーをギュッと抱きしめる場面には思わず涙が零れてしまいました。ジェシーの葛藤を理解して受けとめる父。父と娘には無い、男同士の絆という感じがしました。最後に、ジェシーの妹がおしゃまで可愛かったです。どこかで見たことがあるような気がするのですが、チラシや公式HPでは調べられませんでした。『ナルニア』の4兄妹の末っ子とは違うのかしら・・・。

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2008年1月19日 (土)

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」
<SWEENEY TODD:THE DEMON BABER OF FLEET STREET>/製作:2007年、アメリカ 117分 R-15指定Sweeney_todd    
監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポール、サシャ・バロン・コーエン
2008.1.19 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.0★/5点満点★

「忘れるものか 許すものか」

今の世の中《ジョニー・デップ》旋風が吹き荒れて凄いことになっていますが、私はどうにもついていけず後ずさりしています。近づくと精気を吸い取られてしまいそうで怖いです。さて、1月に公開される作品の中で最も注目されるかもしれない本作ですが。ホラー色の濃いミュージカルで、ジョニーさんを始めとしたキャストも気になります。実際に見た私の感想としては、何よりもドラマ部分を興味深く堪能しました。各キャストの素晴らしさについて触れていくとスペースが足りなくなるので、ドラマ部分に深く入り込んだままに書いていきたいと思います。

19世紀、ロンドンのフリート街。腕のいい理髪師ベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)は、美しい妻と愛娘の3人で幸せに暮らしていた。ある日、悪名高きターピン判事(アラン・リックマン)は、バーカーの妻に一目惚れをする。この女性を自分のものにする為に、バーカーに無実の罪を着せて監獄へと送り込んでしまう。天国から地獄へ落とされたバーカーは、15年後、復讐を果たそうとフリート街へ戻って来る。今までの自分を捨て【スウィーニー・トッド】と名乗って・・・。

鑑賞前に、2組の親子を目にしました。「お父さん、ボク『Mr.ビーン』が見たい!」と、お父さんの手を引っ張る少年。タカandトシのタカと同じトレーナー(ライオンの絵がある!)を着てスキップしている少年。何とも愛らしい光景に和んでいましたが。数分後、見るもおぞましい世界へと引き込まれてしまうのでした。しかも、私が本作で印象的だったのが2人の少年だったんですよ。このギャップ、どうしてくれよう・・・。

ベンジャミン・バーカーは死んだ。俺はスウィーニー・トッドだ。」と自ら語る通り、スウィーニー・トッド【生ける屍】 でした。名乗ってからは「Mr.T」と呼ばれます。「スウィーニー」とか「Mr.トッド」ならまだしも。「Mr.T」だなんて、思いっ切り架空の人物扱いじゃありませんか。最早トッドは、人間などではない。【死神】 のイメージが強くなりました。頭の中は、今でも愛し続けている妻と娘の姿と、復讐の対象であるターピン判事のことで一杯。人の話は聞いていないし、ターピン判事に辿り着く為なら人の命なんて惜しくないといった雰囲気。天国から地獄へと突き落とされた絶望は計り知れない程なのでしょうが。そこまで【復讐】に燃えるなんて・・・。復讐心だけが彼の生きる糧だったのだろうけど。触れ合った人物への荒々しい態度は、傲慢に思えてしまいました。トッドバーカー時代に住んでいたところで、ロンドン一まずいパイ屋を営むミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム=カーター)。夫の死後、女手一つでどうにか生きている姿は逞しくてユーモラスです。ラベットは、復讐の為に戻ってきたトッドに住まいを提供して温かく迎えます。トッドの過去を知る理髪師ピレリ(サシャ・バロン・コーエン)トッドを脅迫し、突発的にトッドピレリを殺害してしまいます。その死体をどうするか、そこからトッドラベットの共犯が始まるのです。トッドが殺した死体を利用をして、ミートパイを焼くラベットトッドに恋したラベットにとって、店は繁盛するしトッドとの秘密を共有できるしで一石二鳥という訳です。「恋に盲目」という言葉で片付けられない気がします。少し傲慢に思えたんですよ。

ターピン判事こそが極悪人で、トッドはヒーローという見方をする人が多いかもしれません。でも私は、全ての大人が大なり小なり《傲慢》に思えたのです。これは『バベル』を見た時の感想と少し似ています。そこに人間の業の深さを感じました。私自身も、小さくでも傲慢になり得るんですよねー。どんな人にも【闇】 の部分が存在するんだと思うし。怖いけど興味深いです。
さて、本作で私が最も印象に残った少年について触れたいと思います。トッドをロンドンまで船で送る船乗りの少年アンソニー。ローティーンぐらいだと思しき初々しい彼は、トッドに親近感を込めて接していました。握手しようと伸ばした手を無視されても、フリート街へ会いに行きます。トッドの実の娘ジョアナは、ターピン判事の下で軟禁されていました。偶然見かけたジョアナに一目惚れしてまったアンソニー。彼女を助けたい一心で起こした彼の行動が、結果的にはトッドの計画を乱していくのですが。アンソニーの純粋さが、トッドの闇を溶かしてくれないかと願っても無駄なことでした。ジョアナを想う無垢なアンソニーの歌声と、「娘のことはもうどうでもいい」と心の底とは反対の気持ちを言葉にするトッドの歌声が交錯する場面がありました。トッドも昔は、アンソニーのように純粋な瞳だったのではないかと思うと辛かったです。ピレリの元で助手をしていたトビー少年も重要なキャラクターです。ピレリの扱いは、それは酷いものでした。しかし、施設から自分を引き取ってくれたピレリの為に必死だったようです。ピレリ亡き後、真実を知らないままにラベットのパイ店を手伝うトビーラベットへの感謝を忘れることなく、それはそれは懸命に手伝っていました。多分、母の温もりを知らないトビーは、ラベットを母のように慕っていたのでしょう。トッドの危険なオーラを子供ながらに察知したトビーは、ラベットを守ろうとします。しかし、ラベットトビーへの母心よりもトッドへの女心を取るのです。見たくもない人間の愚かで汚い部分をタップリ拝む羽目になってしまったトビーの目線は、トッドの復讐心に満ちた危ない目つきよりも印象に残ってしまいました。

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2008年1月16日 (水)

アース

「アース」
<EARTH>/製作:2007年、ドイツ=イギリス 96分Earth    
監督:アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド ナレーション:パトリック・スチュワート、渡辺謙(日本語吹き替え版)
2008.1.16 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞(字幕版での鑑賞)
隣の評論家はいくら?→¥2,300で妥当 / 評価:4.3★/5点満点★

「主演、46億歳 地球――。」

奇跡の星のかつてない生命の旅へ。

我らが【地球】も46億歳になるんですね。億単位だなんて、それがお金であっても未知なる世界です。冒頭のナレーションでは、【地球】のことを Lucky Planet (幸運な星)と表現していました。こんなにも美しくて豊かな地球、感謝して守っていかなければいけないですね。映し出される地球の姿は、北極の大地から始まりました。冬眠から目覚めたホッキョクグマの親子。子供も抱きしめたいくらいに愛らしいのですが。お母さんグマが身体の汚れを落とす為に斜面をゴロゴロと滑り降りている姿も可愛かったです。ラストは、溶け出した氷に苦戦しながら、餌を求めてヨロヨロと彷徨うオスグマの姿が痛切に映し出されます。命の尊さが胸に響きました。

地球を守っていかなかればならない。そのメッセージを真摯に受け止めつつ、私がとても気に入った場面の数々を紹介していきたいと思います。冒頭の北極の景色も圧倒的な魅力を放っておりました。雪の《白》と抜けるような青空の対比。コレ程の絶景は、都会では絶対に拝むことができないですね。ちょっと感動しました。溶け出しているとはいっても、氷山は美しいし。切り立つ岩山や、『エンジェル・フォール』という壮大な滝から溢れ出すマイナスイオンと水の音に癒されました。

あとはやっぱり、動物たちの生態が興味深かったです。とにかく《動物好き》なものですから、色んなところでニヤニヤとしてました。登場はほんの僅かでしたが、ヤマネコヒョウが《ネコ大好き女》にはたまりませんでした。まずチェックするのは、ネコ科の動物から(笑)。実際には凶暴で近づくことなどできないけど。顔の輪郭から尻尾の先まで《ネコさん》してるんだもん。ヒョウの尻尾は、先っちょまでふさふさして綺麗に柄がありました。嗚呼、ネコさんと遊びたい・・・。
Earth2ニューギニアには、ゴクラクチョウがたくさんいます。私達が普段見かける鳥とは訳が違うくらいに個性的な姿です。例えとしては上手くないけど、オバQやら波平やらの頭みたいに長くて立派な毛(というか飾り)が3本伸びている鳥さんとか。メスの前で必死に求愛ダンスをする鳥さんの姿は最高でした。左の写真も、求愛ダンスしている場面です。羽を広げている姿には見えませんね。普段は黒い鳥なんだけど、こんな立派な羽を持っているんですね。(でも、フラレてたぁ 笑)一番印象的だったのは、周囲を掃除して《ステージ》に見立てて堂々と踊る鳥さん。「誰も見ていないのに」というナレーションに、会場は笑いが起きました。Earth3
もう1つユーモラスで楽しかった場面。実は水が苦手なヒヒの集団が、湿地帯の浅瀬を移動します。苦手意識からか、戸惑いながら挙げた両手が盆踊りでも踊っているみたいでした。鳴き声というよりは呻き声が、演歌でも歌っているようだし。彼らは必死なんだろうけど、何とも和ませて頂きました。

動物の群れを捕らえたカメラが、グーーーッと引いていく俯瞰のショットは素晴らしかったです。鳥の群れがやがて点となり、カメラは地球を上空から捉えます。これだけでも感動的でした。ただ、トナカイさんの群れを俯瞰で捉えたショットは・・・。トナカイさんが白いので、徐々に幼虫みたいに見えてしまいました。
水辺で、の群れとライオンの群れが水を飲んでいます。昼間は、象の方が優位に立っているのですが。夜になると、夜目の効くライオンが《水》よりも《子象》を獲物としてジッと見据え始めます。異変を察知して、何が何でも子供を守ろうとする象の親たち。親分格と思しき立派なタテガミのオスライオンの咆哮と共に、たくさんのライオンが1頭の象の親めがけて襲い掛かる映像は衝撃的でした。複数のライオンが、深々と爪を立てて大きな象にしがみついていました。一体どうやって撮影したのよ~(冷汗)。

海で暮らす生き物の映像も素敵でした。ザトウクジラの巨大な姿と神秘的な存在感も素敵だし。小さな魚の群れも、どうしてそんなに華麗に並んで泳げるのと感心しきりです。クルクルと回る魚たちが描く美しい曲線。映画製作会社や配給会社のロゴの映像ってあるじゃないですか。20世紀フォックスの♪パンパカパ~ン♪ってやつとか。私は、魚たちの描く曲線が《日活》のロゴ映像みたいだなぁと思いました。(誰か反応してぇぇぇ) どの場面をとっても、撮影は大変だったんだろうなと想像します。素敵な映像の数々、本当にありがとうございました。

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2008年1月14日 (月)

ジェシー・ジェームズの暗殺

「ジェシー・ジェームズの暗殺」
<THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD>/製作:2007年、アメリカ 160分 PG-12指定Jesse_james    
監督、脚本:アンドリュー・ドミニク 出演:ブラッド・ピット、ケイシー・アフレック、サム・シェパード、メアリー=ルイーズ・パーカー、ジェレミー・レナー、ポール・シュナイダー、ズーイー・デシャネル、サム・ロックウェル
2008.1.14 TOHOシネマズ・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「あこがれて こがれて、心がつぶれた。」

アメリカで最も愛された無法者を、背中から撃った卑怯者の物語

最近では、鑑賞前に他のブロガーさんのレビューを読まないようにしています。「右へ倣え」することなく、私の目線で感じたことを大切にしたいので。今回も、気をつけていたつもりなんですが。ブログ巡りしている内に、辛口めな評価が視界に入ってしまいました。私が常に参考にしている映画HP等でも、プロの厳しいレビューが載っていたし。あらぁ、どうしようかしらと一瞬止まったのですが。やっぱり観に行ってまいりました。確かに160分という尺は長過ぎますよね。でも、結構好きだった点も多かったので。私は、そんなに辛辣な感想にはなりませんでした。

南北戦争後のアメリカが舞台。ジェームス兄弟率いる犯罪集団は、世間を騒がせていた。兄フランク(サム・シェパード)を筆頭に、カリスマ性を誇る弟ジェシー(ブラッド・ピット)達は列車強盗を計画する。メンバーの1人チャーリー・フォード(サム・ロックウェル)の弟ロバート(ケイシー・アフレック)は、この集団に憧れていた。中でも、ジェシー・ジェームズの存在は大きかった。憧れる余り、列車強盗に加担するロバートジェシーの側で過ごす日々に夢中になるロバートだったが。やがて、ジェシーを背後から射殺する運命の日を迎えるのであった・・・。

クドイようですが、やっぱり160分は長いと思います。だからと言って、あのシーンやこのシーンを削除するべきだとも言えません。これはあくまでも私の見方なんだけど、この作品は【男の世界】を描いているように見えました。女の入り込む余地なし。やっていることは犯罪なんだけど、これが彼らの生きる道。男同士の仲間意識、友情、羨望、嫉妬、そして裏切り。各メンバーの個性はバラバラですが、それぞれ印象的でした。本作の宣伝文句は「ブラッド・ピット、キャリア最高の演技」というもの。正直、キャ~、ブラピ様♪というノリで鑑賞するには重たい話だし何よりも長過ぎる。私は『ジェシー・ジェームズ』という人物を全く知らなかったので、理解しきれていない部分も多々あると思いますが。『12モンキーズ』の頃の肩に力が入り過ぎているブラピさんとは違って、ちょ