エリザベス:ゴールデン・エイジ
「エリザベス:ゴールデン・エイジ」
<ELIZABETH : THE GOLDEN AGE>/製作:2007年、イギリス 114分
監督:シェカール・カプール 出演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーエン、アビー・コーニッシュ、サマンサ・モートン、リス・エバンス、ジョルディ・モリャ、エディ・レッドメイン、トム・ホランダー、アダム・ゴドリー
2008.2.23 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★
「敵は、外にも中にも―― そして私の心にも。」
永遠の伝説になった女―彼女は女王として国を愛し、1人の女として男を愛した。
裏切られ、傷ついても戦うことを止めなかった。
国と結婚した女王は、いかにしてイングランドの《黄金時代》を築いたのか?
エリザベスⅠ世誕生の瞬間
を描いた前作『エリザベス』が公開されたのは1998年。もう10年も前の作品とはいえ、女優ケイト・ブランシェットとの衝撃的な出逢いに興奮したのを今でも鮮明に覚えています。大体、あの年のアカデミー賞主演女優賞をケイトが受賞しなかったことについては、今だに納得できていないんですよ。でもその後は、受賞者グウィネス・パルトロウよりもケイト・ブランシェットの方が精力的に映画に出演してた印象です。アカデミー賞を受賞すると仕事が減るというジンクスまであると聞いたことがありますが。ケイトだったら、そんなジンクスを跳ね飛ばすパワーを秘めているような気がします。
1585年のイングランド。カトリック 制度を廃止した父王ヘンリー8世の意志を受け継ぎ、プロテスタント の女王として即位したエリザベス(ケイト・ブランシェット)。カトリック派の信者は、エリザベス政権を転覆させようと機会を狙っていた。スペイン国王フェリペ2世(ジョルディ・モリャ)は、カトリック 教を復興させようと暗躍する。幽閉されたカトリック 派のスコットランド女王メアリー・スチュアート(サマンサ・モートン)を即位させようと目論むのだが・・・。
以上が、公式HPの解説を読みながら私が簡単にまとめたストーリー。でも、実際に私が受けた印象は少しばかり違っていました。これはあくまでも私の感想なんだけど、ちょっと《恋愛モード》が入り過ぎじゃない
前作を見たのは1998年、10年も経っていればエリザベスは100%国に賭ける鋼のような精神を持っているものだと決めつけていました。男性に恋焦がれる女性らしさを完全に消し去ることは難しいと思うよ。だって、何だカンだ言ったって女性だからね。
女王として生きること、それは女性としての喜びをも隠し通して生きること。その辛さはよく伝わったんだけど、個人的にはもっともっと政治色の強い作品を堪能したかったですなぁ。
公式HPの解説にあるような激動の歴史が色濃く描かれているとは思えませんでした。私は、圧倒的に前作の方が好き。![]()
見方を変えてみましょう。本作は、史劇スペクタクルの部分よりも女優ケイト・ブランシェットを存分に堪能すべき作品なんですわ。今年のアカデミー賞で、本作から主演女優賞にノミネートされました。ついでにいうと別の作品から助演女優賞でもダブル・ノミネートを果たしています。
私のわかる範囲で、ダブル・ノミネートされた方は今までに何人もいますが。ダブル受賞を成し遂げた方はいないんじゃないかしら。だって、ノミネートされるだけでも素晴らしいことですもんね。
でも、ケイトだったら実現しかねないと思うし。実現しなくてもそう簡単に潰れる女優ではないと思っています。本作でも、前作より女優オーラが100倍増してる気がしました。
あの輝きは、美貌やメイクといった外見上だけのものではないです。女優として歩んできた誇りと自信が、いい意味で内から発せられているのかもしれません。
いつもより太くて大きな声と口調が、私を惹き付けて止みませんでした。これでまたケイトのファンが増えるかもしれないですね。![]()
エリザベスの側近ウォルシンガムに、前作に引き続きジェフリー・ラッシュが扮します。(大好き!
)エリザベスが恋焦がれる航海士ローリーを演じたクライブ・オーエンもセクシーでチャーミング。脇も豪華で楽しいのですが、敢えて1人だけ詳しく書きたいと思ったのがメアリー・スチュアート女王を演じたサマンサ・モートン。この女王は凄いですよ。エリザベスが侍女べス(アビー・コーニッシュ)に心を開いていたのとは違い。メアリーは、侍女にすら心を閉ざして本心をさらけ出そうとしませんでした。侍女がエリザベスの悪口を言えば、「お止めなさい」と叱責します。しかし、心の中では即位を虎視眈々と狙っていた訳で。
それを決して表に出さず、誰にも気づかれないように振舞っていました。小さな身体に秘めた高貴なプライド。エリザベスさん、ラブラブ光線を発している場合じゃないでしょうと思った次第。![]()
本作を見ていて個人的に思ったのは。現代女性の1人として、結婚して出産してもバリバリと働くのは私には無理だということ。こなしている方もたくさんいるけど、私にそんなパワーは無いわ。
私の職場は9割が女性で、しかも辣腕な方がひじょうに多いです。あの仕事っぷりで家事もこなすのは、私には絶対にできないわ。パート・アルバイトの立場で少ない時間じゃないと働けないと思う。私にも仕事と家庭とどちらを取るのか、という選択の瞬間が訪れたら。迷いなく家庭を取りたいと思いました。![]()
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コメント
となひょうさん、こんばんは。
TBありがとうございました。
まあ私もちょっと女王の割には、恋バナ多すぎ、と思いましたけど、ケイトの演技には魅入られましたね。
正直好みの顔立ちではありませんが、
今一番安心して見ていられる女優です。
「レンブラントの夜警」でイギリスのメアリー・スチュアートがオランダに助けを求めているとかいう台詞がありましたが、この女王とは違うんですよね? どうも歴史がよくわからん。
投稿: CINECHAN | 2008年2月25日 (月) 00:39
いやー、どもー、今日はアカデミー賞でしたね!
となひょうさんはご覧になられたのでしょうか!?
ワタシんちはWOWOWに入ってないので、速報をじっと待つのみでありましたヨ。フ・・・
でで、前作「エリザベス」と「恋に落ちたシェイクスピア」の対決!
ワタシもとなひょうさんと同じでありますよ~~~!
ケイトを応援していました(・・・実はその当時グウィネス・パルトロウがあまり好きでなかったのもありますが)
「エリザベス」は「恋に」よりはやや地味目だったけれど、史劇色が強かったですね。
今回も良かったけれど、比べると前作の方が好きかもです。。。
今回はケイトはオスカーは逃してしまったけれど、彼女の実力だとこれからも期待出来ますしね!
ダブルノミネートだけでも凄いことだと思うし。
これからも期待大の女優さんであります!!
あ、ところで、リス・エヴァンスも出番は少なかったけどあの不敵な目つきが相変わらず素敵でした。
ファンなんで、もっと観たかったんですけどねー・・・
投稿: Puff | 2008年2月25日 (月) 21:31
TB&コメントありがとうございます。
★CINECHANさま





わぁぁぁ。TB貼り逃げしてきちゃいましたぁぁぁ
すみませんー
恋することが許されないといった立場も女として辛いというのもわかるんだけど。そんな気持ちは、とうの昔に消化しきっているはずだろうと思いましたです。
ただ、ケイトの輝かしいオーラは見応え十分でした。
凄んでいる時にプルプルと震えてる手とか、迫力ありましたよね。
歴史スペクタクルを楽しむというよりは、私にとっては女優ケイト・ブランシェットに見とれる作品でした。
アカデミー賞の残念な結果なんて関係ねぇぇぇ
ケイトなら、これからもノミネート常連となりそうですよねん。
投稿: 隣の評論家 | 2008年2月26日 (火) 19:37
★Puffさま

って感じがしました。

おおお~
実は私も、あの頃のグウィネスは余り好きじゃなかったっす。
本当かどうかはさておき、かなりの「ワガママお嬢」といったゴシップをたくさん読みました。今はもう、お母さんしてるから。そんな極端なゴシップは聞かなくなりましたが。同時に、女優活動にも余り興味がなくなったのですかねぇ
この作品は、内容よりもケイトの輝き先行
アカデミー賞の結果は、ケイトにとっては残念かもしれないけれど。これからも活躍することは間違いなさそうですよねん。
そう言えば、受賞式の時。
発表で「マリオン・コティヤール」と呼ばれた時、(マ・・・の辺りで)誰よりも早くわぁぁぁぁーっと笑顔と拍手で祝福してたんですよ、ケイトは。もらえるなら欲しいけど、内心ではマリオン・コティヤールに一目おいてたりしたのかなぁと勝手に想像しちゃってました。
WOWOWの放送で、ゲストに来ていた菊池凛子も水野美紀も。口を揃えて「ケイト・ブランシェットは大好きな女優さんです」と熱弁していたのも印象的。
同性から多くの支持を得られる大女優って感じですね。
嫌味がない雰囲気も、とても素敵だし。
あら~、映画の話から逸れまくってしまいましたわ。
お許しを
投稿: 隣の評論家 | 2008年2月26日 (火) 19:55
コメント・TBありがとうございました
となひょうさまは本当にケイト・ブランシェットに入れ込んでらっしゃるんですねー
確かに大女優であることは認めます
でも眉なしのお顔はちょっと怖かった・・・
あとこの人、前から「岸田今日子に似てるなー」と思うんですけどいかがでしょう
他に印象的だった作品は『ギフト』『アビエイター』ですかね
個人的にはジェフリー・ラッシュ演じるウォルシンガムが気の毒だったかな。どうもこの人、エリザベスに惚れてたんじゃないかな、という気がするので。だのにののしられたり、どつかれたり、しまいにゃいつのまにか瀕死の状態に陥ってるし・・・ そんな報われないオヤジにちょっぴり涙。なんかもう「片思い」って決め付けちゃってますけど
投稿: SGA屋伍一 | 2008年3月 6日 (木) 00:14
となひょうさん、こんにちは♪
ケイト、良かったですよね!!
もう絶対、オスカーあげたかった。折り紙で作って贈ってあげようかな。(爆)
この作品、全然期待しないで見たもので、かえって「ええ??いいじゃん!」という感じで、最後まで見入ってしまったのでした。
脇役の人たちも良かったですよね。
投稿: jester | 2008年3月 6日 (木) 12:07
TB&コメントありがとうございます。
★SGA屋伍一さま
>「岸田今日子に似てるなー」
えええ
それは、どうかなぁぁぁ

」と熱弁してたし。
ていう雰囲気ではないかもしれないかれど。
ケイト・ブランシェットって、同性受けがかなりいいみたいです。WOWOWのアカデミー賞生中継を見ている時に、菊池凛子と水野美紀が「大好きな女優です
女優としても素敵だけど、私は母性もいい感じで出てる女性だなぁとか思ってます。
男性から見ると、たまらんぜいっ
ジェフリー・ラッシュさんは、もう少し見せ場が欲しかったです。本当に気の毒な扱いという感じでした。
投稿: 隣の評論家 | 2008年3月 6日 (木) 22:43
★jesterさま
ケイト、相変わらず良かったですね
>折り紙で作って贈ってあげようかな。(爆)
こんな贈り物も粋で素敵ですねん。(笑)
そうそう、脇役の人たちも良かったです。
この作品は、とにもかくにもケイトを見る映画って感じがしましたけど。ジェフリー・ラッシュも、クライブ・オーエンも、サマンサ・モートンも印象的でした。
投稿: 隣の評論家 | 2008年3月 6日 (木) 23:03