クローバーフィールド / HAKAISHA
「クローバーフィールド / HAKAISHA」
<CLOVERFIELD>/製作:2007年、アメリカ 85分 PG-12指定
監督:マット・リーヴス 製作:J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク 出演:マイケル・スタール=デヴィッド、マイク・ヴォーゲル、オデット・ユーストマン、リジー・キャプラン、ジェシカ・ルーカス、T・J・ミラー
2008.4.16 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★
「その時、何が起きたのか?」
ここ数日で、この映画についての感想を2回聞かれました。お2人とも、普段からそんなに映画を観るタイプではないので。それ程に、この作品が話題を集めているのだなぁと実感しました。さて、公開前から「詳細は秘密」と過剰に謎めいた宣伝をしていた本作。公式HPもチラシも、内容よりも衝撃的な画を全面的に押し出しています。《破壊者》の姿の一部ではなく、頭の折れた《自由の女神》という強烈な画で。
===(チラシより簡素な解説を紹介)===
この85分間に及ぶ映像は、民間人ロブ・ホーキンスのビデオカメラに残されたものである。事件当日の5月22日、6:43pmから翌6:42amまでの12時間に起きた常識の尺度では図れない現象が、長期間に渡り収められた貴重な物的証拠となる映像の一部である。
最近ケチって毎回はパンフレットを購入しないようにしてるんだけど。
本作は、買うべきだったかもなぁ。
チラシも公式HPも勿体ぶっているから、情報が少ない・・・。
詳しいキャストもわからないし、登場人物の名前すらキチンと覚えていない状態でレビューに挑もうとしています。そんな状態でも、私なりに印象に残った部分を振り返ってみたいと思います。
私に感想を求めた人もそうでしたが。ニューヨークを襲った《破壊者》の正体と、そいつを撃退する爽快感を描いたアクション大作をイメージしている方が多いのかしら。そんな風にイメージを膨らませて観ると、人によっては肩透かしを食らうかもしれません。本作の最大の見せ場は、独特の演出法にあるんだと思いました。ビジネスに成功して日本への転勤が決まったロブ。彼の出世をコッソリ祝おうと、彼の仲間達が秘密裏にパーティの準備をしています。
ロブの友人(名前を忘れてしまいました、ゴメンなさい)が、ロブのビデオカメラに賑やかなひと時を録画するのですが。
結果的には、全く違った意味で賑やかな映像が残ってしまいました。ただの地震などではありません。街は炎上し、高層ビルは粉々に破壊され、突然《自由の女神》の頭が降ってきます。
その後、異様な咆哮が聞こえてくるのですが。
街中が騒然となり、人々は慌てて逃げ出します。
ロブの友人は、そんな中でもカメラを回し続けたのです。時に映像は足元を捉えたり、走る振動でグラグラに揺れたりするのです。こういう映像は、カメラマンの技としてはクオリティが低いというところなんでしょうが。この素人っぽい映像を繋げることにより、臨場感とリアル感が伝わってくるという仕組みになっています。
素人っぽい映像が続くという演出にも関わらず、私が上手いなぁと思った点を2つ挙げます。
ニューヨークという大都会を、何かがメチャクチャにしていくのですが。その《破壊者》の姿を、少しずつチラリズムの美学で小出しに見せていくんですよね。姿よりもまず、その破壊力を。轟く咆哮に怯えて、逃げ惑う人達を。《破壊者》のスケール感がとてつもなく大きいものだというイメージが膨らんでいきました。
出産しているのか繁殖しているのか、状況はよくわからないのですが。《破壊者》がボトボトと何かを落としていました。それが小さいサイズの《破壊者》だったらしく。そいつに噛み付かれると、大変なことになってしまうようでした。(ゾンビみたいですね)
最終的には、《破壊者》の全体像を見ることができます。真正面から、顔も拝めます。凶暴な割には、目の位置が愛らしくて気に入ったりしもしました。(ダメかしら?)![]()
もう1点は、少しドラマティックに感じられる要素もあったことです。ロブは、愛しい女性べスと望むような関係になれたのに。
日本への転勤が決まったことで、分かれる羽目になってしまったようです。
ロブがベスと楽しくデートした時に、ビデオカメラを自分で回していたようで。それを知らない友人が、その映像の上にパーティの模様を録画しようとしてしまいました。パニックの最中、大怪我をしたらしいべスから、ロブへ助けを求める電話が入ります。
もう死ぬかもしれないという状況なのに、ロブは決死の覚悟でベスを助けに行こうとします。場面の繋ぎの僅かな間ながらに、時々2人のデートの様子が入っていました。
ビデオ録画の映像ですから、下の方に日付が表示されます。場面場面で、その日付も追いながら鑑賞すると。ロブとべスの2人だけの時間が流れ込んできます。ちょっと切なくなりました。![]()
細かいツッコミになりますが。無名とはいえ、俳優さんが演じているだけあって。どのキャラクターもイケメン&美女揃いなんですよね。
子供を抱えた太鼓腹のお父さんとか、逞しそうなお母さんとか。泣き喚く子供たちや、困惑しきりの老人とか。短い映像でいいから、もう少し色んな人達の姿を捉えた映像も見たかった気がします。その方リアリティ溢れて怖かったと思いました。そうは言っても、私は高所恐怖症の気がありますから。ロブがべスを助けに急いだのは、高層マンションでした。被害を受けたマンションが、隣の高層ビルに寄りかかっている映像には魅せられました。![]()
隣のビルの屋上からべスの元に向かおうとするロブ。屋上から屋上に飛び移ればいいと思ったようです。私は、見ているだけで足が震えてしまいました。それと、ヘリコプターが急降下する場面も怖かったです。暗視カメラみたいな映像も怖いし、警告音みたいなプープープープーという音も相乗効果を発揮して。《破壊者》の暴れる場面よりも怖がっておりました。![]()
(以下、少しネタバレ気味です) 結局、《破壊者》の正体が何だかわからないとボヤく声も上がりそうですね。私は、ロブの友人のセリフから想像してみました。事態を収拾しようと軍の人間が街を覆いつくします。「アレは何だ?」と聞いても軍人は返事をしませんでした。するとロブの友人は、「アレは軍が作ったものに違いない」と口走っていました。つまりアレは、人間が作り出したハイブリット種ではないかと言うんですね。動物兵器でも作り出そうとしたのでしょうか。遠巻きながら、クローン技術や戦争を批判して作られた作品なのでしょうか。不確かながらに、そんな事を考えてみたりしました。―以上―
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TOHOシネマズ ららぽーと横浜 screen11(127席) 16:30~
入りは3割弱くらい、20~30代のカップルが主でしたか?
全編通してハンディーカメラで撮りきった風な作りは、まさにFPS。
余計な説明は一切排除されており、それが寧ろコチラの想像を掻き立てるタイプの映画ですな。
エンディングで流れるその曲は、まさにモチーフになったそれに対するオマージュですよねぇ~
クローバーフィールド/HAKAISHA - Wikipedia... [続きを読む]
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13日連続出勤も一段落し、ホッとしている今日一日。別に仕事が一段落したわけではなく、残業超過のため残業ができなくなり、代休も取らなければいけない羽目に。忙しいのは変わらないのに、残業できない・休まなければいけない。でも日程は送らせられない。だから休日出勤するという悪循環がスタート。
まあ、そんなわけで気分転換に映画でしょ。というわけで、クローバーフィールド/HAKAISHAを観てきました。... [続きを読む]
受信: 2008年4月20日 (日) 18:49
» 『クローバーフィールド/HAKAISHA』 [ラムの大通り]
(原題:CLOVERFIELD)
----これって今年最初のイベントムービーだよね。
「うん。徹底した秘密戦略に出たからね。
最初はタイトルさえ出さなかったというんだから、
これまた大胆だ」
----でも自由の女神の首が転がってくるシーンとかは
予告にも出てきたし、
みんな逃げ惑っているからエイリアンものかと…。
「まあ、そうは言っても
情報は洩れてくるもので、
ぼくも昨年、原稿を書くためにネットで一生懸命調べて
結局、アレが出てくるということが分かってしまった…」
----じゃあ、興味半減したで... [続きを読む]
受信: 2008年4月21日 (月) 21:58
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コメント
こちらにもカキカキ~☆
そうよねー・・・、あの宣伝を見てハリウッド大作アクション映画と思うと「ホヘ!?」となるかも知れませんね。


ワタシは「ブレアウィッチ」的だと思っていたので、予想通りと言うか、いやいや、想像以上に面白くって満足でした!!!興奮ッ
そうそう、途中、ゾンビの雰囲気もありましたよね。
あの辺りも一本調子にならずに上手い展開だと思いました。
小さいのはカマドウマの巨大化したのに、デカイ方は少しアヒルも入っているように思えましたよん。フフ
となひょうさんの解釈はワタシも同感ですー
そうだとしたらホントに恐ろしい話ですよね、ガタガタ、今後ありえないことなのかも知れませぬー・・・
PS:2本ともTB出来ませんでした。最近調子悪いようです。ガクシ
投稿 Puff | 2008年4月20日 (日) 11:11
↑すいません、アヒルじゃなくってカモノハシです。
・・・って大したことじゃないですけど。笑
投稿 Puff | 2008年4月20日 (日) 12:13
おひさでーす。
オイラはこの映画、基本的に評価は満点なんですが、お邪魔したついでに少し重箱の隅をつつかせてもらいま~す。
実はどこのレビューにも書いてないけど、破壊者の足跡をたどってみるとちょっとヘンなんですよ。
女神像の近くでタンカー横転
→轟音、花火
→ビル倒壊
→女神の首が飛んでくる
ビルが壊れたのは明らかに破壊者の仕業なんで、奴がへし折った女神の首をあんなとこまで持って歩いてたのか、と。轟音も、ビルが崩壊した場所からかなり離れているので不自然です。
つまり整理すると、序盤で破壊者がやったのはタンカーをひっくり返したのと、ビルを壊したのだけで、後は横転したタンカーが爆発して破片がマンハッタンに降りそそぎ、ついでに女神の頭部も吹っ飛ばしてしまった…というのが真相だと思うんですね。
イギリスで老朽化したタンカーが爆発する事件があったんですが、船のイカリが1.5キロ離れた場所まで飛んでいったそうです。
結局、あのポスターが宣伝上の最大のウソだよなあ…と思いますね(笑)。まあ異変が発生する一連の流れは、すごくエキサイティングでしたが。
投稿 エスねこ | 2008年4月20日 (日) 14:54
訪問ありがとうございます。
★Puffさま
いやぁ、楽しめましたよねぇ
今でもテレビでCM流してますねん。
私が本作をブログでアップしたばかりの頃は、アクセス数もダントツに多かったです。
好き嫌いは分かれているみたいだけど、どう解釈するかは盛り上がっているのかなぁなんて思いました。
ガブッと噛まれたら大変ということで。

何だかゾンビ映画が浮かんでしまったんですよね。
ホラータッチの味わいもあり、ひっそりと興奮しておりましたです。エヘヘヘ
>カモノハシ
おおおおお~っ、オセアニアを旅行した時にカモノハシ・グッズにはまりました~

実物はジックリと見れなかったんですけども。
グッズを思い出すと、あのモンスターに愛敬を感じたのにも今更ながら納得しちゃいました
投稿 となひょう | 2008年4月21日 (月) 19:59
★エスねこさま


すごーい!細かいところまでキレイに拾ってますねぇぇぇ
1度の鑑賞で、ココまで拾えたんですか?
感服いたしました。
確かに、私も含めてここまで見ている人はいないと思います。
大半の人が、あのポスターの強烈なイメージから入っているんじゃないかと思います。
派手な映像にばかり気を取られてしまって、ジックリと鑑賞できなかったけれど。
エスねこさんの拾ったポイントを踏まえつつ、再度チャレンジしたらまた違った楽しみ方ができそうですね。
投稿 となひょう | 2008年4月21日 (月) 20:42
こんばんは。
今日観てきました。
ブロガーの方の書かれているのを読むのは
となひょうさんのところが最初です。
みなさんのコメントも読ませていただきました。
巷では、破壊者の正体はアイツとなっているのに、
意外とそれに触れられてないのにビックリ。
ちなみに『HAKAISYA』は
アメリカの指示で付けた日本の副題と聞いています…。
投稿 えい | 2008年4月21日 (月) 21:57
こんばんはっす
冒頭のパーティーのシーン、けっこう長かったので「見るスクリーンを間違えたか?」とすら思ってしまいましたが、きっとあれは登場人物に親近感を持たせるためだったんでしょうね
考えるのも怖いことですが、平穏な日常というの時としてこんな風に簡単に壊れてしまうものなのかもしれません
ただとなひょうさんの指摘を読んで気がつきましたが、あの世界にはほとんど老人・子供が出てきませんでしたね。なんでだろ? 逃げ遅れたのか?(カワイソー)
あと「アレ」について「可愛い」とおっしゃってるところは、動物好きのとなひょうさんらしいと思いました(笑)
「アレ」がなんなのかについてはこの辺にいろいろヒントが隠されているようです
http://www.aelanti.com/aladygma/
投稿 SGA屋伍一 | 2008年4月21日 (月) 22:26
となひょうさん、こんばんは。
TB・コメントありがとうございました。
返事が遅くなって申し訳なし。
私としては何となくイメージどおりの作品でした。
N.Y.が崩壊し、その理由が映されたビデオ映像
とかいう設定だというのを聞いたような気がしたので。
正に突然の災禍という感じの作品でしたが、
万が一、こんなことが起こっても、我々はここに出てくる人と同じように、何も知らされず、逃げ惑うだけなんだろう、
と感じました。
別に怪物に限らず、テロなんかもそうじゃないかな。
そんなことを、ちょっと表そうとしたのではないかな
と思いました。
もう「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」予約したんですか?
26日からは、かなり楽しみな作品が上映されるので、何とか今週乗り切って、楽しいG.W.を迎えたいものです。
投稿 CINECHAN | 2008年4月22日 (火) 01:25
久々のトラバでっす。
いやー映画館を出た後にふと違和感を感じたんですよね。
最初の襲撃場面は Yahoo 動画で丸々ノーカットで観れるので、何回かチェックしてみました。で、やっぱり破壊者はたいした破壊行動してねーな、と(笑)。
ベスの住んでるマンションが傾いてたのも、破壊者じゃなくてタンカーの破片のせいなんじゃないの? とか思っちゃいますね。
なので今ではこの作品…観た人意外にはわからないでしょうけど、『デイ・ウォッチ』のクライマックス(ヨーヨー爆弾)のハリウッド・リメイクみたいな印象になってます。
投稿 エスねこ | 2008年4月22日 (火) 01:37
TB&コメントありがとうございます。
★えいさま

映画好きの方の多くは、破壊者ってアイツだろう?と思っているかもしれないけれど。
映画に余り興味のない人には、伏線らしき部分は重要じゃないといったところでしょうかね。
乗れる乗れないはさておき、映画に余り興味のない人にもインパクトを与えた作品かもしれないですね。
そろそろ、コナン君の勢いにのまれてしまうことでしょうが。
投稿 となひょう | 2008年4月22日 (火) 19:14
★SGA屋伍一さま


確かに、パーティの場面は長く感じたかもしれません。
登場人物もにも集中できなくて。
結果、ブログをアップする頃には一部のキャラの名前を忘れていたしで、もう
自由の女神の頭が落ちてきて以降かしら、集中できたのは。
見つかったカメラに映っていた面々を中心に展開ってーのはわかりますが、もっと色んな人々が出てきた方がリアリティがあったかなぁと思っておりました。
太鼓腹のお父ちゃんが出てきたら、思いっ切り感情移入したんだけどなぁ
アイツについて、ネットではかなりの盛り上がりを見せているみたいですね。
後で見にいってみますね。
情報ありがとうございます。
投稿 となひょう | 2008年4月22日 (火) 21:04
★CIHECHANさま

確かに、私もイメージ通りではありました。
だから、車酔いするタイプなのに大丈夫だったのかな。
何も知らずに見て、具合が悪くなった人も結構いたみたいですね。
きっと、違うものをイメージしていたんだろうな。
>別に怪物に限らず、テロなんかもそうじゃないかな。
反戦映画みたいに感じたという意見もありました。
たとえ作り手に特に意図はなかったとしても、色々な意見を聞くのが楽しい作品でした。
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』は、初回が9:15~と異様に早いので。次の回で指定席をゲットして来ました。
と思いましたです。
指定席交換可能になった3日目の21日に受付したのに。
「通路側は徐々に埋まってきていまして・・・」なーんて言われましたぞ。
どんだけ評判なのよっ
『ノーカントリー』と同じくらいの規模の公開にすればいいのに。と、思いましたです。
投稿 となひょう | 2008年4月22日 (火) 21:29
★エスねこさま
エスねこさんほどにジックリと見ている人は、いないかもしれないですよ。
私も、どちらかと言うと細かいところに目がいく方だと思い込んでいますが。
エスねこさん程には、観察できていませんでしたもの。
>やっぱり破壊者はたいした破壊行動してねーな
私は、あの離れた目に愛敬を感じたばっかりに。

こういう意見を聞くと、軍の人にあんまりイジメないでよと言いたくなってしまいました。
アイツの運命は、結局・・・
投稿 となひょう | 2008年4月22日 (火) 21:33
ビデオカメラで襲われる人が撮ったということにすることで
すごく臨場感がありましたねー
ただ、僕は小さいときはゴジラをずっと見てたので
こういうデカイ怪物は、ズドーンと全身を見られるところが
もっとあったほうがいいかなと思ってしまいました 汗
逃げ惑う映像の中で、たまに出てきたロブとベスの映像、
特にラストのシーンに出てきたところは印象的でしたね
投稿 doBlog! | 2008年4月23日 (水) 00:23
doBlog!さま
訪問ありがとうございます。
確かに、逃げ惑う人間の目線で描いてましたもんね。
アイツの登場は少ない印象ではありますよね。
ロブとべスの映像は、後まで度々出てくるとは思っていませんでした。
だから、何か余韻が残ってしまいましたわ。
私もゴジラ作品をちゃんと見ようかしら。
よく考えてみると、きちんと見たものがない気がするんです。
投稿 となひょう | 2008年4月24日 (木) 21:42