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2008年4月30日 (水)

4月に鑑賞した映画たち

劇場公開で鑑賞した作品 合計13本でした。
アカデミー賞にノミネートされた注目の作品が、たくさん公開されました。どれもこれも前評判通りに印象的でしたが。4月に鑑賞した作品の中でベスト1は「モンゴル」でした。
個人的には、「フィクサー」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」も忘れ難い作品でした。

「少林少女」   3.3★/5.0★

「譜めくりの女」   3.5★/5.0★

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」   4.5★/5.0★

「パラノイドパーク」   3.5★/5.0★

「王妃の紋章」   3.8★/5.0★

「ヒットマン」   3.5★/5.0★

「クローバーフィールド / HAKAISHA」   3.8★/5.0★

「つぐない」   4.3★/5.0★

「フィクサー」   4.5★/5.0★

「スパイダーウィックの謎」   3.5★/5.0★

「タクシデルミア ある剥製師の遺言」   3.5★/5.0★ 
(レビューはお休みします)
(一口メモ:不快の中にユーモアも少し入り面白い。でも、ラストには絶句・・・。)

「モンゴル」   4.8★/5.0★

「ダージリン急行」   3.8★/5.0★ (レビューはお休みします)
(一口メモ:奇妙奇天烈な印象ながらも、何か好きな作品でした。)

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少林少女

「少林少女」
<SHAOLIN GIRL>/製作:2008年、日本 107分Shaolin_girl      
監督:本広克行 出演:柴咲コウ、仲村トオル、キティ・チャン、ティン・カイマン、ラム・チーチョン、岡村隆史、江口洋介
2008.4.30 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,000で妥当 / 評価:3.3★/5点満点★

「超攻撃的!最強少女誕生!!」

彼女に日本は狭すぎる。

気がつくと『燃えよ!ピンポン』も『カンフーくん』も見に行きそびれてしまいました。ここらで1発、ドカンとB級感を貫いたお馬鹿映画が見たくなりまして。fujiそこで選んだのが、本作です。カンフー系のノリで大いに笑わせてくれるのかと期待していたのです。久々にTOHOシネマズ六本木ヒルズに向かいました。公開1週目のレディースデイ・ナイトという訳で、ある程度の混雑は仕方ないと覚悟していたのですが。余りにも空いていたので、階段からズッコケそうになってしまいました。coldsweats01決して大きくないスクリーンでの上映だったのに、客入りは半分程度。この時点で、何らかの嫌な予感が頭をよぎった私です。sweat02鑑賞後は「スタッフさん、何してはるんですか?」 と、製作陣にヤベッチ風のツッコミを入れたくなりました。punch満額を払う価値なしじゃん。moneybagと、辛口な言葉が突いて出てきます。kissmark結局、何がしたかったのか伝わらず。グダグダで、最終的にはまとまっていないストーリーに辟易してしまったとです。bomb『踊るシリーズ』の大成功で、大事な何かを失っていませんか?映画への情熱が違う方向に向けられていませんか?一般庶民を甘く見てはいけないとです。《お馬鹿映画》には《お馬鹿映画の美学》ってもんがあると思うんだけど。くだらない要素をテンコ盛りにしつつも、正義が悪をなぎ倒すシンプルな《勧善懲悪》を貫いて欲しかったです。何でしょうか、あのラストは。pout全然まとまっていない印象ばかりが残ってしまいました。とまぁ、辛口な言葉しか出てこないので、本当はレビューをお休みしようかと思ったのですが。主演の柴咲コウが、役作りの為に1年間かけてトレーニングに励んだという裏話に心打たれました。heart04前言撤回して、ノレなくても好きだった点を振り返ってみたいと思います。

『バトル・ロワイヤル』で出会って以来、コウちゃんの目力の虜になりました。eye〈釣り目美人〉は私の憧れなんです。ドラえもんの力を借りられるのなら、釣り目美人と顔を取り換えたいと思っているくらいですもの。catface今回のコウちゃんの鋭い視線は、少林拳をひたすら愛する真っ直ぐな思いに溢れていました。CGの多用や、ワイヤーアクションなど。全てを丸っきり生身で演じていないにしても、少林拳の基本的なポーズや動きは吹き替えなしで演じているんでしょsign02小柄なコウちゃんが真っ直ぐに伸ばした足や姿勢は美しく、真剣にトレーニングに励んだことは一目瞭然でした。shine女優としての努力がヒシヒシと伝わってきます。スタンド・プレイが原因で、ラクロス・チームから孤立してしまう少女。そこから、生まれて初めて【チーム・プレイ】を知り、結束することの大切さや強さを学んでいたようでした。気がつくとメンバーの名前を全て覚えていたり、アッと言う間にラクロス・ガールズが歩み寄ってきたりと。いちいち進行が雑な点に目を瞑りつつ。catfaceクライマックスとなる決戦も、当然ながらラクロス・ガールズの面々が団結して挑むのかとワクワクしていたんですよ。ところが、そんな期待は粉々に打ち砕かれてしまいました。thunder(とにかくストーリー・ラインが不満だったとですcatface

江口洋介は、今までに見た事ないくらいに長い髪をなびかせていました。leo作品中、写真に写った昔の彼の姿は短髪でカッコ良かったんだけどねぇ。lovely私自身がショートヘアなので、個人的にはロン毛の男性って余り好きじゃないんだけど、江口さんは別格です。ドラマ『ひとつ屋根の下』に見る「あんちゃん」のような懐深いキャラクターはそのままで、やはり魅力的でした。仲村トオルは、ドラマ『眠れる森』以来、闇を抱えるキャラクターを得意とする個性派に転身した感じがします。全身黒ずくめのスーツに身を包み、ビシッとキメていました。drama今回も、掴みどころのない独特のオーラを発揮していました。(このキャラクター描写も丁寧さに欠けて不満だったとですcatface

Shaolin_girl2 さて、私が一番魅せられたのは岡村隆史です。誕生日が2日違いのナイナイ岡村さんを応援しています。birthday本作を見ようと思ったキッカケの1つも、岡村さんでした。主役ではないけれど、かなり重要なキャラクターを楽しそうに演じています。ところどころに挿入される小気味良いギャグシーンは、アドリブなのかしら。happy02謎めいたこの人物にも、アクションシーンがあります。「めちゃイケ」の企画で、SMAPやEXILEのコンサートでメンバーの一員として参加したことがある岡村さん。元々、ダンスのセンスもあると思うし、運動神経も良いんでしょうね。snowboard小柄でキレのある動きが、見ているだけで楽しかったです。宣伝では、かなり見せてしまっていますが。本来は、岡村さんのキャラクターは謎に包んだままで宣伝するべきだったと個人的には思います。gawkとにかく、岡村さんの存在感が光っていました。shine「ぐるナイ」の恋人選び企画では、石田純一よりもモテモテの岡村さん、今後もナイナイにしかできない笑いで盛り上げてくれると嬉しいです。happy01

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2008年4月27日 (日)

譜めくりの女

「譜めくりの女」 
<LA TOURNEUSE DE PAGES>/製作:2006年、フランス 85分Fumekuri  
監督、脚本:ドゥ二・デルクール 出演:カトリーヌ・フロ、デボラ・フランソワ、パスカル・グレゴリー、グザヴィエ・ドゥ・ギュボン、クロティルド・モレ、クリスティーヌ・シティ、ジャック・ボナフェ、マルティーヌ・シュヴァリエ
2008.4.27 ミニシアター回数券¥1,330にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,330で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「あなたがいないと、だめになる」

ピアニストの栄光と破滅の鍵を握る【譜めくり】
女たちとピアノの間に流れるのは、愛と憎しみの戦慄。

===(チラシよりストーリー紹介)===
物静かな少女メラニーの夢は、ピアニストになること。しかし、コンセルヴァトワールの実技試験で、審査員である人気ピアニスト・アリアーヌ(カトリーヌ・フロ)が取った無神経な態度に激しく動揺し、ピアニストへの夢を封印する。十数年後、妖しいまでに美しく成長したメラニー(デヴォン・フランソワ)は、慕い、ひそかに憎しみ続けたアリアーヌに再会。そうとは知らないアリアーヌは、メラニーに演奏会の成功の鍵を握る【譜めくり】を依頼し、次第に信頼を寄せていくのだが・・・。

正直なところ、ちょっと期待し過ぎちゃったかなぁという印象を受けました。catfaceサスペンス好きとしては、そんなにハラハラできなかったというところです。
何よりも、メラニーアリアーヌに近づいていく理由づけが弱いと感じてしまって・・・。downwardright冒頭、まだ少女のメラニーがピアニストのアリアーヌと接点を持つ場面が描かれているのだけれど。「まさか、それだけの理由で復讐心を燃え上がらせたりしないよねsign02」という考え方しかできませんでした。catfaceそうか、この後に予想もつかないような展開が待ち受けているに違いないsign01とばかりに、勝手に期待を膨らませた私が悪いんですけれども。catfaceそんなに興味深いストーリー展開でもありませんでした。ちょっと推理小説の読み過ぎなのかもしれませんけど。book例えば、メラニーという若い女性から、私の理解を超えた危険な香りでも漂ってくれば、話は別なんですがねぇ。spa一見、従順で物静かで清楚な印象を受けるメラニー。例えば、ふとした表情の中に小さく悪意が見え隠れするとか。何気に笑顔が不気味に映るとか。小さくてもいいから不穏な雰囲気を感じ取っていれば、これから何かが起こるに違いないっsign03sign03sign03と、胸が高鳴っていき。否応なしに、ワクワクできたと思います。でも、このメラニーという女性は全編に渡って無表情を貫いていた印象でした。もしかして今の顔は笑顔なのかなぁと思わせる、口の端をほんの少しだけクイッと上げる表情も見せるんだけど。私にとっては、不気味さは皆無でした。catfaceだからこそ何を考えているのかわからないくてゾッとするという感じでもなく。ましてや、チラシの解説にあるような「アリアーヌを慕い憎む」という複雑な情も感じ取れませんでした。catface用意周到に復讐計画を企てているようにも見えなかったんですよねぇぇぇ。本編の中で、周囲の人達に裏の顔を隠し通しても。映画を見ている私達には薄っすらと脅威を与えてくれた方が、サスペンスフルでより私の好みです。アリアーヌメラニーに振り回されて人生が狂っていくという展開も、不自然で迫力に欠けるなぁと思ってしまいました。catfaceちょっと残念でしたねぇぇぇ。gawk gawk gawk

好きだった点もあります。クラシックに精通している訳ではありませんけど、私は弦楽器の音色が大好きなんです。heartアリアーヌの演奏するピアノと、ヴァイオリンとチェロの三重奏という場面が出てくるのは嬉しかったです。notesチェロ奏者の男が、メラニーにセクハラする場面があって。メラニーがチェロの先端を凶器のように扱う場面が出てきます。私は小学校時代、音楽の授業の一環でチェロを触らせてもらったことがあります。school演奏するというよりは、「ドレミファソラシドの音階はどうすれば発せられるか」という基礎を少しだけ教わった程度ですが。小学校6年生の頃は、身長は高い方でした。(中学・高校を通してどんどん追い抜かれて、今ではチビ助ですけどもcatface) それだけの理由で、「ヴァイオリンではなくてチェロにしなさい」という雰囲気でしたが。小学校高学年であっても、チェロという楽器は大きくて重たいと感じたのを覚えています。メラニーを襲ったチェロ奏者は、チェロを片手で持たせて音楽の解説をするフリをして後ろから襲いかかります。bomb下の階には、アリアーヌとヴァイオリン奏者のオバサマ2人が待機しているというのに。ドアを開放したままで襲うなんてアホちゃうか、詰めが甘いねん、punchというツッコミはさておき。catface小柄なメラニーが、無表情のまま片手でチェロを振り下ろすという描写にも合点がいかないことも忘れて。catfaceチェロが凶器となる。そんな描写は初めて見たので、ちょっと面白いと思いました。(実際には無理がある?catface)後は、メラニーを演じたデボラ・フランソワよりも、アリアーヌを演じたカトリーヌ・フロさんが印象的だったかしら。《フランスのコメディエンヌ》という、私の勝手なイメージが先行していたので。どうなるかしらと思っていたけど、シリアスな一面を見ることができたのは新鮮でした。shine演奏会の場面が2回出てきます。1回目にドレスアップしたカトリーヌ・フロさんの姿は、肩と背中が大きく開いている衣装でした。boutique動きによっては、なかなかの筋肉質に見えました。カトリーヌさん、今でも身体を鍛えることを忘れずに、その若さと美しさを保っているのですねぇ。rock素晴らしいですー。heart04

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2008年4月26日 (土)

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」There_will_be_blood
<THERE WILL BE BLOOD>/製作:2007年、アメリカ 158分 PG-12指定        
監督、脚本:ポール・トーマス・アンダーソン 出演:ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー、キアラン・ハインズ、ディロン・フレイジャー
2008.4.26 劇場前売り鑑賞券¥1,500にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,500で妥当 / 評価:4.5★/5点満点★

「欲望と言う名の黒い血が 彼を《怪物》に変えていく・・・。」

石油――それは、欲望という名の《黒き血》・・・。
アメリカン・ドリームの闇をえぐる、鮮烈なる大河ドラマ。

===(シネマトゥデイよりストーリー紹介)===
石油ブームに沸く20世紀初頭のカリフォルニア。鉱山労働者のプレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)は、石油が沸く源泉があるという情報を耳にする。息子H.W.(ディロン・フリーシャー)と共に石油採掘事業に乗り出したプレインビューは、異様なまでの欲望で富と権力を手にしていく。

アカデミー賞でダニエル・デイ=ルイスが2度目の主演男優賞に輝き、撮影賞も受賞した話題の作品。crown早くから前売り券を購入して、4月に公開されるラインナップの中で最も楽しみにしていました。happy02批評家さんの間でも、4月公開の作品の中ではダントツに高評価だと聞きます。私にとっても、4月に見た作品の中では上位にランクインするであろう作品でした。ただ、またしても視点が少しずれているかもしれないです。臆することなく、それなりに振り返ってみたいと思います。rock

公開前の評判や、宣伝の仕方を見るにつけ、必ず目にする言葉があります。どの媒体も、ダニエル・プレインビュー【怪物】扱いしている印象を受けていました。【怪物】と聞いて私が真っ先に思いつくのは、『血と骨』でビートたけしが演じた金俊平です。【怪物】であり【鬼畜】である男。誰もが畏怖の念を抱きながらも、その溢れるエネルギーに吸い寄せられてしまうといった人物像。shock今回、噂の【怪物】を演じるのは怪優ダニエル・デイ=ルイスですから。相当な覚悟をしてから鑑賞に挑みました。そして、私が実際に受けた印象ですが。そんなに【怪物】という言葉が似合う人物には見えませんでした。確かに、冷徹で近寄り難い雰囲気に溢れてはいます。けれど、寧ろダニエル・プレインビューという気骨溢れる人物に、男らしさを感じて魅了されていくばかりでした。fuji血縁者だけにフッと見せる淋しそうな笑顔もチャーミングだし。プレインビュー自身は「スピーチは苦手」と言っていますが。私から見ると、駆け引きや議論が上手で、耳を傾けずにはいられないパワー溢れるスピーチが得意に見えました。ear金を掘り当て、石油で財を成したプレインビュー。実業家として成功しても、生活は質素だったという印象を受けます。自ら掘削作業にも参加して、身を粉にして働いています。プレインビュー自身にもドス黒い部分は見受けられますけど、他人の《悪》を見抜く確かな目を持っていました。eye容易に他人を信用しなかったり、決して相手に舵を取られない慎重さも際立って見えました。野心に溢れ、何事にも屈しない強い精神力を持つ男。punchプレインビューの存在感に縮み上がるというよりは、生きる努力を惜しまない強いエネルギーに喝を入れられた思いです。coldsweats02

黒い部分を見せられたにも関わらず、プレインビューという人物像に魅了されまくりの158分でした。本作の舞台となる西部の小さな町リトル・ボストン。この町を買い、石油掘削にやって来たプレインビュー。ここで住民の信頼を集めるのが、若きカリスマ牧師イーライ(ポール・ダノ)でした。演じたポール・ダノは、今まで高校生の役で登場していたから。最初は、カリスマ牧師という設定が信じられませんでした。(何か背が伸びた気がします)upイーライは、教会を訪れる人の多さに慢心しているようでした。いきなり現れたプレインビューのカリスマ溢れる存在感に嫉妬していたようです。右も左もわからない、酸いも甘いも噛み分けられない若さに溢れています。信者を集める為のわざとらしいパフォーマンスに、劇場では笑いも起こっていましたが。どちらかと言うと童顔のポール・ダノ、腹の底には子供っぽい野心を隠していたというスパイスも効いていたような気がしました。gawk「いつかプレインビューを見返してやる」とでも思っていたようですが。そんな青臭さは、プレインビューの逞しさの足元にも及びません。shoeイーライプレインビューに敵対心を燃やしながらも、無意識に彼の魅力に引き寄せられていたのではないかと思いました。

ストーリーに引き寄せられた部分について書くとネタバレになってしまうので。表現を慎重に選ばないといけないなぁ・・・。sweat01プレインビューは、自分のバックボーンについて軽々しく口にしない男でした。「息子への酷い仕打ち」となじられる展開もありましたが。全ては、息子を守る為の愛情に他ならないと思いました。予告編を見た時から違和感を覚えていたことがあるのですが。最終的には、私の予想通りの事実が明らかになっていきました。(詳しくは劇場で!)チラシ等を見ても、「幼い息子さえも相手の警戒心を解く為に利用し・・・」といった解説があります。客観的に見ると、そう受け取れるのかもしれませんが。私は、それはプレインビューの本心ではないと信じます。paper本物の強い愛情を持って育てていたと思います。息子がまだ赤ん坊の頃の場面は、セリフが一切ない映像が続きます。その冒頭部分で、私のお気に入り場面があるので紹介したいと思います。石油を掘り当てながら旅をする親子。列車の席で、赤ん坊の息子と座るプレインビューtrainまだ言葉も話せない息子が、プレインビューの口髭を必死に触っていました。その時の温かさ溢れるプレインビューの笑顔は忘れられません。sun息子を慈しむ父親の顔に他ならないと思いました。最後にコレは加えておきたいのですが、イーライには双子の兄ポールがいるという設定です。私は疑問符が残ってしまったので、パンフレットを購入して確認いたしました。ココで困惑する人もいそうな気がしたので、覚えておいてください。

「感服いたしました」レビューも併せてご紹介: 「INTRO」

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2008年4月23日 (水)

パラノイドパーク

「パラノイドパーク」
<PARANOID PARK>/製作:2007年、アメリカ=フランス 85分 PG-12指定Paranoid_park  
監督、脚本:ガス・ヴァン・サント 撮影:クリストファー・ドイル 出演:ゲイブ・ネヴァンス、テイラー・モンセン、ジェイク・ミラー、ダン・リュウ、ローレン・マッキーニー、スコット・グリーン、オリバー・ガーニアー、ディラン・ハインズ
2008.4.23 映画サービス・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点

「僕は普通だった。あの事件が起こるまでは・・・。」

世界の流れに逆らわなければ、いつもと同じ日常が、いつも通りに動いていく。
僕の心は誰にも見えない。

白状しますと、冒頭の何分かは失神してしまいました。catfacesleepy何となく緩やかな展開という印象がありまして。snail最初は、吸引力に溢れているという感じもありませんでした。寝ぼけ眼で、今回はレビューをお休みしようかなぁと考えていたのですが。coldsweats01中盤から、私なりに色々と感じることも芽生え始めました。人生観には個人差があるし、私が感じたことが普通という訳でもないと思いますが。それなりに感じたことをまとめてみたいと思います。私の未熟な考え方で不快に感じる方がいたとしても、映画の感想は人によって違うものだと大きな心で流して頂ければ嬉しく思います。

ガス・バン・サント監督が、高校生の姿をリアルに描き出すということで。schoolコロンバイン高校の生徒による乱射事件がモデルと言われている『エレファント』を否応なしに思い出します。本作も、間接的に事故に加担してしまう高校生の苦悩を描き出してはいますが。『エレファント』程には引き込まれなかったというのが正直な感想です。despairというよりも、主人公のアレックス(ゲイブ・ネヴァンス)が誰にも心を開かない様子を克明に描いていたのかもしれないですね。本作の展開は、時間軸が行ったり来たりしているようでした。watch「全てを話そう」と、ノートに「Paranoid Park」 と書き出す場面が2~3度出てきます。アレックスの服装も、書いた字も、全く同じものでした。どこかに電話している場面も、2度出てきますが。telephone応答メッセージが同じでした。同じ場面を再度描く時には、状況が詳しくわかるようになっていました。なかなか興味深い演出だとは思いますが、幾分わかりにくかった印象の方が強いです。好き嫌いがパックリと分かれてしまう作品かもしれませんね。

さて、私が受けた印象を振り返ってみます。アレックスは、掴みどころのない少年でした。何を考えているのか、どうしたいと思っているのか。全編に渡って、無表情で生気が感じられません。線の細いフェミニンなイケメン・ボーイという雰囲気です。shoe初めて本作のチラシを見た時も、愛らしい少女だと勘違いしてしまったくらいですから。happy02趣味と思しきスケボーに興じていても全然楽しそうじゃないし、ガールフレンドの言いなりで意思が全く伝わってこないし。どうやら、自分に夢中のガールフレンドのジェニファーを、鬱陶しく感じていたという激白もありました。唯一、アレックスがハッキリと意思表示をしたのは、ジェニファーに別れ話を切り出した時です。heart03「どうして別れたの?」と友人に聞かれても、「どうして付き合ったのかもわからない」と答えていました。アレックス自身が《自分》を見出せずに苦悩していたのかもしれません。でも、もがき苦しんでいる表情が皆無だったので。見ているこちらとしては、感情移入できませんでした。sweat02ある事故に遭遇するアレックス。小突いた男がバランスを崩して線路に倒れてしまい、後ろからきた列車に轢かれてしまう。train胴体真っ二つに裂かれた男の上半身が、助けを求めて小さく動く。かなり衝撃的な場面であるはずなのに、アレックスは表情乏しく「無かったことにしよう」と、心で呟きます。事故現場もかなりショッキングなのに、ふいと忘れることにしてしまうアレックスの方が、私にとっては何倍もゾクッときてしまいました。shock忘れられるはずがないでしょうsign01嫌な場面は記憶から消し去ることができてしまう、それがアレックスなのsign02新聞記事やテレビで、その事故のニュースが取り上げられたり、学校に刑事が聞き込みに来たり。tv多分、アレックスは動揺していたのだろうけど、それがまた伝わりにくいったらありゃしない。私にとっては、理解不能な少年の姿が淡々と描かれていきます。

ここからは、私なりの想像になるのですが・・・。アレックスの両親は、離婚することが決まったばかりでした。heart03母親と住むことになったようですが、アレックス自身は心の底では父親を慕っているように見えました。事故が起きた後に、血のついた服を始末して身体を洗おうとします。延々とシャワーを浴びている姿が映し出されます。rainその映像は、アレックスが苦痛を堪えて泣いているように見えました。weep自分はどうするべきなのか?自問自答の末に、離れ離れになってしまった父親に電話をかけます。結局、真実を話せずに胸の中にしまい込むアレックス。多分、両親の離婚で深く傷ついてしまったのではないでしょうか。本音を誰にもぶつけず、胸の奥深くに押し込んで鍵を掛ける癖がついているように見えます。不幸なのに不幸な表情ができない。それこそ、不幸だよなぁと思いました。母親はアレックスが心を開くのを待っているように見えましたが。父親は口では「何でも相談しろよ」と言いながら自分のことで精一杯、聞こうとする体勢があるようには見えませんでした。どうしたらアレックスは自然体で心を解き放つことができるのでしょう。全体的には起伏の弱い印象を受ける作品でしたが。苦悩が伝わらないアレックスの姿は、見ていて辛いものがありました。こんな人と出会ったら、どうしてあげれば良いのでしょう。難しい問題だなぁと思いました。1つ良かったと思えるのは。鬱陶しく感じていたガールフレンドに、自ら別れを告げることができたこと。ジェニファーはプリプリ怒っていたけど、アレックスのことを考えると、唯一安心できました。japanesetea

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2008年4月20日 (日)

王妃の紋章

「王妃の紋章」
<満城尽帯黄金甲 / CURSE OF THE GOLDEN FLOWER>/製作:2007年、香港=中国 114分Ouhi_wp01_a    
監督、脚本:チャン・イーモウ 出演:チョウ・ユンファ、コン・リー、ジェイ・チョウ、リウ・イェ、チン・ジュンジェ、チェン・ジン、リー・マン、ニー・ターホン
2008.4.20 MOVIXデイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★

「外は黄金、中は毒。」

中国史上、最も栄華を極めた唐王朝後の時代、黄金の一族のウラに隠された恐るべき真実。

まずは、MOVIXさんにお礼を言わなくちゃ。10周年記念キャンペーンとして実施していた「毎月20日は¥1,000」というサービスは、3月で終わる予定だったのに。これからも継続してくれるとのこと。MOVIXさん、どうもありがとうsign03happy02今月は日曜日というだけあって、もの凄く混雑していました。(コナン君が大人気catface) 私もできる限り利用させてもらうので、なるべく長く続けてくれると嬉しいな。

金の円柱600本!シルクの絨毯1,000m!蹴散らす菊の花300万本!
アジアの巨匠チャン・イーモウ監督が放つ、製作費50億円の超スケール

と、チラシにもありますように。美術に、衣装に、目を奪われっ放しでございました。eye興味のある方は、なるべく劇場のスクリーンで堪能することをおススメします。

===(チラシよりストーリー紹介)===
紀元前928年、中国史上最も贅を尽くした【唐王朝】滅亡後の時代――栄華の頂点に君臨するのは、まばゆばかりの「黄金の一族」。心優しき王は、病弱な王妃のために「特別な薬」を自ら調合する。王妃は、それを毎日決められた同じ時間に飲み続ける。しかし、彼女は知っていた。それが毒薬であることを・・・。

宮廷に仕える人の数もビックリするくらいに多いけれど、クライマックスに登場するエキストラの数も桁外れのものでした。impactこれってCGなしでの撮影なのかしら。尋常じゃない数の人が登場している作品ではありながらも。本作の要は、王族の人間模様にあると言えるでしょう。国王(チョウ・ユンファ)王妃(コン・リー)長男・祥王子(リウ・イェ)次男・傑王子(ジェイ・チョウ)三男・成王子(チン・ジュンジェ)。この王族に、少しずつ他の人物が絡んでくるのですが。本編の基本は、この王族の愛憎劇。crown長男は、前の王妃の息子であり。国王と冷え切った関係にある王妃は、長男と不倫の関係にあったようです。ban国王は、王妃を殺そうとしているし。王妃は、それに気づきながらも騙されたフリをし続けています。王妃次男を寵愛していました。宮廷は、こんなに広いのに。王族の人間関係はベットリと濃い血で結ばれ、それはそれは狭いものだったのです。

中国の歴史ものには飽き飽きだという方もいらっしゃるんでしょうか。私は、個人的には大好きなジャンルの1つですし。チャン・イーモウ監督と言えば、とにかく『HERO 英雄』が大好きなんですよね。続く『LOVERS』でもワイヤーアクション満載でしたから。本作にも、否応なしに目を見張るアクションシーンの連続を期待しておりました。runし過ぎちゃったかな、というのが率直な感想でもあって。gawk前半から中盤にかけて、豪華な美術と衣装で魅了することに終始しています。あとは、王族の人間関係をネットリと描くことに力を入れている印象でした。クライマックスと思われる場面まで、ちょっと長く感じてしまったりもしたのですが。coldsweats01クライマックスは、最初に感じた長さを吹き飛ばす程の魅力に溢れておりました。不朽の名作『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』を思い出させる興奮がありました。rock私は、映画に目新しさを求めない性質でして。その時に魅了されれば、それで良しとしております。

キャストも豪華で楽しかったです。チラシには「心優しき王は・・・」という一文が載っておりますが。私に言わせれば、冷酷無比な独裁者にしか見えませんでした。shadow国王の座を狙っていた頃から変わらない野望、それこそが生きる糧なのかと思わせる近寄り難いオーラに溢れております。何てったって《国王》ですから、近寄れる訳がないんですが。coldsweats02演じているのが懐深そうなチョウ・ユンファだからこそ、どこかチャーミングに見える魔法にかかっていたのかもしれません。コン・リー姐さんは《王妃》という役どころが本当によく似合っていました。美貌だけではない、毅然とした表情や仕草に至って、全てが《王妃》然としています。shine少しずつ毒が回って、時々手が震えたり。wine人前では体調の悪さを隠し通す意志の強さも凄いし。への憎しみに満ちた表情も、次男の前では息子が愛おしくて仕方ない優しい表情に変わるります。次男こそが、王妃の精神安定剤のようでした。『PROMISE』で出番が少なくても印象的だったリウ・イェ長男というメインの役どころで出ていますが。彼は、何か「軟弱王子」だったので少し残念でした。despairまた違う作品で出逢えたら嬉しいです。その反面、とりたてて私の好みではない〈サッパリおしょう油顔〉のジェイ・チョウが印象的でした。王妃を気遣っていたのは、次男だけでした。クライマックスの合戦シーンでも、甲冑をまとい華麗なアクションを披露してくれます。snowboard王族の中で、唯一「憎悪」 「不信」 「軽蔑」 「嫉妬」といったマイナスオーラに溢れる感情を持ち合せていなかった人物と言えるかもしれません。それは、兄弟の中でも彼だけが遠征などで外に出ていたからでしょうか。この豪勢な宮廷には、何か不穏な空気が伝染しているようにも思えてしまいました。mist

最初に申しましたように、美術と衣装の豪華さには目を見張りました。「黄金の一族」と呼ばれるだけあって、金色の衣装や装飾品に満ち溢れております。王族の衣装だけに留まらず、宮廷に使える人達の衣装も印象的でした。冒頭、宮廷に仕える女たちが揃った動きで衣装をまとう場面があります。一列に並んでピッタリと動きが合っているので、まるで新しいジャンルの踊りみたいでした。どの女性も、過度に胸を締め付けている衣装です。「胸元は見せてナンボ」という風潮があったのかもしれませんね。かなり寄せて上げているようでした。ちょっと痛そうなくらいに、クッキリと胸の谷間が美しく出来上がっています。それでも、動きの1つ1つにルールがあるようなので、何をしていても優雅に見えたんですよ。男性も喜ぶオープニングかもしれませんが、同じ女性から見ても美しさに圧倒されたシーンでした。

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2008年4月16日 (水)

ヒットマン

「ヒットマン」
<HITMAN>/製作:2007年、アメリカ 93分 PG-12指定Hitman     
監督:ザヴィエ・ジャン 出演:ティモシー・オリファント、ダグレイ・スコット、オルガ・キュリレンコ、ロバート・ネッパー、ウルリク・トムセン、ヘンリー・イアン・キュージック、マイケル・オフェイ
2008.4.16 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「彼女の涙が 彼の閉ざされた心を開く」

多くの者が彼の存在そのものが原罪だという。

===(シネマトゥデイよりストーリー紹介)===
優雅なスタイルと確かなテクニックのプロの殺し屋(ティモシー・オリファント)は、首の後ろのバーコードの刺青からエージェント47》という名前で知られていた。淡々と殺しを重ねる《47》の前に、ある日ロシア人の売春婦ニカ(オルガ・キュリレンコ)が現れる。

人気ゲームの映画化だそうですが。game私は、ゲームを全くしませんので。この映画を見て感じたことを、私なりにツラツラとまとめていきます。ゲームファンの方にとっては、何もわかっちゃいない感想になるかもしれませんが。何卒、温かい眼差しで流して頂きますようお願い致します。heart

予告編で「アベマリア」notesがBGMに使われているのが印象的でした。しかも、レコードの針が詰まって曲の一部が連続して流れるという手法がツボで。本編中も音楽が印象深いに違いないと、否応なしに期待しておりました。実際に「アベマリア」notesが流れるのは冒頭の部分のみです。頭髪を剃られ、後頭部にバーコードの刺青を入れられる。逃亡しようとすると、アッと言う間に射殺されてしまう。ショッキングとも言える映像を、透明感溢れる女性の歌声で静かに盛り上げていました。以降は、激しいアクションにしっくりくるダイナミックな音楽が使われています。note

全体的に、なかなか好みの雰囲気で進行していきました。青みがかった照明を使っている点も良いし、《47》の華麗なアクションにも魅せられるし。冷静沈着で、完璧に仕事をこなす敏腕っぷりと逞しさがセクシーです。lovelyティモシー・オリファント『ダイ・ハード4.0』で見た時は、まさかここまで魅力的な俳優さんだとは思っていませんでした。(ファンの方、ゴメンなさいcatface) 謎の暗殺者の逮捕に燃えるインターポール捜査官ダグレイ・スコットが扮しています。お顔に年輪が刻まれてきた印象を受けましたが、『M:I:Ⅱ』での中途半端な悪役よりも、本作の方が素敵だったな。lovely捜査官は、《47》の逮捕に躍起になるのと同時に。犯罪者とは言え、どこかで彼に敬意を抱いているようにも見えました。「俺の獲物 (my boy) は決して外さない」と、《47》の射撃の腕前に一目置いているかのようなセリフが印象的でした。ヒロインのニカですが、演じたオルガ・キュリレンコは〈ボンドガール〉に抜擢されるのも納得できる抜群のプロポーションでしたけど。kissmark私は、いまいちニカという女性には魅せられなかったんだよな。gawk信じられないくらいにストイックな《47》の前で、ポンポンと裸になり過ぎなんだもん。impact故意に見せている感じだったので、何ともサディスティックな女性だなぁと思いました。一見、ビッチだけれど中身は繊細な女性なのかと思わせるキャッチコピーがしっくりきません。まぁ、オルガ・キュリレンコ自身が女優としてキャリア・アップするには、ヌードになる勇気を称えてナンボだと思うんだけどねぇ。delicious私が男だったら、露出狂とも取れるニカという女性には絶対に惚れないと思うよ。pigチラリズムで勝負する女性の方が、男性はそそられるものじゃないのかしら。eye個人差はあると思うけど、あんな簡単に脱ぎまくる女性は、すぐに飽きられてしまいそうなイメージがありんす。gawk

そんな個人的な意見はさておき、私が好きだった場面を振り返ってみたいと思います。インターポール捜査官《47》の関係が、何と言うか男同士ならではのものという感じがして素敵でした。女同士だったら、「ライバルはライバル」という雰囲気になりがちなんじゃないかと思って。その分、嫉妬に怒り狂う男性は、女性より怖いかもしれないけど。またしても「男っていいな」と思わせる描写に遭遇しました。lovelyもう1つは、数々の華麗なアクション・シーンの中で、特に気に入っている場面を挙げます。組織からも命を狙われるようになった《47》が、他のエージェント達と対決する場面が好きです。揃いも揃って後頭部にバーコードを刺青したスキンヘッドの4人衆が、円陣を組みます。地下鉄の奥深くだったかしら、subwayとにかく狭いスペースでの戦いとなってしまいます。屈強そうな大きい銃を向け合いつつ、「真剣勝負しようぜ」と提案して。4人同時に銃を捨てて、服の下に隠していた剣を抜きます。もの凄く狭いスペースで、〈剣の舞〉だけでは留まらない肉弾戦が繰り広げられます。runホテルの部屋の窓から、外の川へ華麗に飛び込む場面なんかも魅力的なんですが。私は、限られたスペースでの基本に忠実な格闘シーンがお気に入りでした。happy01

全体的には好きだったのですが、少し残念に思うこともあります。色んな部分で、もう少しバックボーンを丁寧に描いてくれた方が嬉しかったです。尺も短いんだし、もう少し長い作品であっても大丈夫でしたよ。エージェント達の苦しい過去、ニカの辿ってきた辛い過去。エージェントを育てる謎の組織の正体とか、その組織と癒着している悪い奴らの素顔とか。〈1枚の画〉程度しか挿入されていないのは残念でした。観客に解釈を委ねるというタイプの作品でもない訳だし、最後もハッピーエンドなのか何なのか具体的には理解できなかったです。ニカの笑顔から察するに、ハッピーであることは間違いないとは思いつつ。少々、尻切れトンボな印象も残ってしまいました。catface catface catface

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クローバーフィールド / HAKAISHA

「クローバーフィールド / HAKAISHA」
<CLOVERFIELD>/製作:2007年、アメリカ 85分 PG-12指定Cloverfield