チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」
<CHARLIE WILSON'S WAR>/製作:2007年、アメリカ 112分
監督:マイク・ニコルズ 出演:トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス、ネッド・ビーティ、オム・プリ、エミリー・ブラント、ケン・ストット、ジョン・スラッテリー
2008.5.31 TOHOシネマズ・ポイント還元¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★
「信じられない物語。でも真実。」
ひとりのお気楽議員の活躍が、世界を劇的に変えた!!
===(チラシよりストーリー紹介)===
チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)は、テキサス出身の国会議員。秘書には《チャーリーズ・エンジェル》と呼ばれる美女軍団を従え、お酒が大好き。再選を果たしたくらいで、目立った功績もなく、政治家のイメージとは程遠い。しかし、持ち前の大らかな人柄でみんなから愛されていた。そんなお気楽議員な彼に、ちょっとした良心がきっかけで、その後の彼の人生と世界をも大きく変える転機が訪れる!
想像はしてたけど、政治色の強い作品でした。「『プリティ・ウーマン』のジュリア・ロバーツが出てるなら」と軽い仕上がりを期待して観ると、置いてきぼり感アリアリかも。
舞台は1980年代のアメリカで、《米ソ冷戦》がキーポイント。この年代なら、多少の雰囲気はわかっていたのでスーッと入っていけました。このところ、社会派作品を積極的に見て、ちょっとお勉強するように心がけているのですが。
でも結局は、何か思う部分があっても、理論武装して立派な感想を述べることができないんだな。
今回も、それなりのレビューしか書けないけど、まぁいいや、それなりにいってみよー。![]()
実話がベースになっているそうです。100%全部が本当にあった話かどうかはわからないけれど、チャーリー・ウィルソンは実在の人物みたいです。冒頭のウィルソンは、それでいいのかい
ってくらいにお気楽に見えます。
パーティに参加して、ジャグジーにストリッパーと浸かって、コカインも少々たしなむ。〈お持ち帰り〉ありで、割と何人もの女性と楽しい夜を過ごしている様子。![]()
最初のセリフの一部で、離婚したことを促すものがあったけど。左手の薬指には派手な指輪をしてました。
再婚して所帯を持っているようには見えなかったけど、もしかして女性と真面目に付き合うのは面倒臭いからカムフラージュで嵌めてるのかな。
とか、本編とは関係ない部分を色々と想像してしまいました。冒頭のウィルソンは、半分は冗談みたいな雰囲気だったので真相はわかりませんが。国会議員ともなると、交友関係も一般人とはかなり違うようです。故郷テキサスで6番目にお金持ちのセレブであるジョアン(ジュリア・ロバーツ)が「アフガニスタンを救って欲しい」と言い出してから、ウィルソンの闘いは始まります。闘いといっても、作品はあくまでも軽妙に流れていきました。
ウィルソンを演じるのがトム・ハンクスという点も、作品の雰囲気に大きく影響しているのでしょう。懐が大きく、親近感の湧く優しくて愛らしい彼だからこそ、普通だったら重たくなりがちなテーマを明るく描き通すことができるのではないかと思いました。![]()
CIAのはみ出し者ガスト(フィリップ・シーモア・ホフマン)とも組み、アフガニスタンの人々を救おうと一大作戦を決行するウィルソン。米ソ冷戦時代を鑑みても、個人的には酔狂できる作戦ではありませんでした。
「目には目を、歯には歯を」っていう考え方には、余り賛同できない部分もあるもので。だからと言って、じゃあどうするべきかと聞かれたら答えられないのですが。
人間が2人以上いる限り、何かしらの争いは避けられないというのもまた事実。でも、やはり人の命を何とも思わないうような戦争は摘み取って然るべきだとも思います。
軽いノリで本作を見た人も、何となく色々と考えさせられたのなら素敵。
日本でも、昔に比べたら若い人も政治に関心を持ち易い雰囲気になってきてると思うので。この作品がキッカケとなって世界を見つめ直す人が増えたら、意味のある作品ですよね。![]()
さて、私が本作を見ようと思った一番のキッカケは、フィリップ・シーモア・ホフマンです。今、ハリウッドの俳優の中で一番好きなのがホフマンさん。
今回は大きなサングラスが怖かったけど、トム・ハンクスと息もピッタリ合っていて何か楽しそうでした。
本作からアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされました。考えてみると、もの凄い豪華なキャスティングですよね。
ウィルソンとガストとジョアンが、バーでテーブルを囲む場面があります。
3人ともアカデミー賞の主演賞を受賞している名優です。互いに力演が邪魔し合うこともなく、余裕すら見せながら噛み合う会話。内容は政治色の強いものなのに、何とも軽妙で惹きつけられました。一番印象に残ったのは、ウィルソンが秘書のボニー(エイミー・アダムス)を伴ってアフガニスタンを訪れる場面。
馴染めない地に「早く終わらせて帰りましょう」とボニーが漏らした後、2人は難民キャンプに足を運びます。
飢えと戦い、苦しむ人々の姿。地雷の餌食となり、身体の一部がない小さな子供たち。ウィルソンとボニーの表情が徐々に変わっていく様子が印象に残りました。
特にボニー。子供たちと触れ合うことで、視野が広がったに違いないです。重要なキャラじゃないけど、ウィルソンの事務所で飼っているらしい茶トラの猫が可愛かった。(かなり大きいけど和みました)
こちらも拾うべき場面ではないけど、ウィルソンがジョアンとセックスしたと思われる場面の後。お化粧を直しているジョアンの所作が気になったー。
窪んだ目に引いたアイラインは、眉毛が二重にあるみたいで変だったけど(IKKOさん、あれはどうなの)、安全ピンの先でまつ毛を整えるのは危ないので止めましょう!と強く思いました。![]()
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