告発のとき
「告発のとき」
<IN THE VALLEY OF ELAH>/製作:2007年、アメリカ 121分 PG-12指定
監督、脚本:ポール・ハギス 出演:トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドン、ジョナサン・タッカー、ジェームズ・フランコ、ジェイソン・パトリック、フランシス・フィッシャー、ティム・マッグロー、ジョシュ・ブローリン
2008.6.28 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★
「真実を語る、勇気はあるか?」
失踪した息子の行方を捜す父親を通して、過酷な真実が明らかになる
===(チラシよりストーリー紹介)===
2004年11月1日、ハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)の元に息子のマイク(ジョナサン・タッカー)が軍から姿を消したという不穏なニュースが告げられる。軍人一家に育った息子に限って無許可離隊などあり得ないと思ったハンクは、妻のジョアン(スーザン・サランドン)を残して息子を探すために帰還したはずのフォート・ラッドへ向かう。地元警察の女刑事エミリー・サンダース(シャーリーズ・セロン)が彼の捜索を手伝い、一歩一歩真実を解き明かしていくのだが、そこには父親の知らない息子の《心の闇》が隠されていた。
うーん、ちょっと言いにくいんだけど。よくわからない作品でした。
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スマステーションの月イチゴローで、吾郎ちゃんが絶賛してたし。
私の超お気に入り作品『クラッシュ』のポール・ハギスが再び監督と脚本をこなしているし。
実際に起きた事件にインスパイアされて作られたというし。しかも、かなり最近の出来事みたいだし。大好きなトミー・リー・ジョーンズがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたし。
共演も、シャーリーズ・セロンやスーザン・サランドンといったお気に入りの女優さんだし。
〈社会派〉の作品は、なるべく見るようにしたいし。気になる要素がテンコ盛りなんですもの。初日にドピュッと劇場に足を運んじゃったわよ。![]()
この日は、年配の方が多く鑑賞に来ていました。三十路の私が一番若い観客だったかもしれません。この作品を通してポール・ハギス監督が伝えようとしたこと、それを理解できる程に私の器は大きくないということかもしれません。
冒頭に、チラシからストーリーを紹介してみましたが。実は、もう2つほど大袈裟な文章が書かれていたんですよね。
でも、私には「そんな作品でしたかね?」と疑問符が浮かぶものだったので。独断と偏見で当ブログには引用しませんでした。
作品の日本語タイトル『告発のとき』というのも、何か違う気がしてしょうがないんですよねぇ。
原題は「IN THE VALLEY OF ELAH」 というもの。ハンクが捜査で行動を共にしたエミリーの息子を寝かしつける時に聞かせた話の中に出てきます。そのまんま「エラの谷」ではいけなかったの
そもそも、ハンク自身によるものでなくても、作品自体が何かを【告発】していた気がしないんですよー。
それは私が未熟なだけなのかもしれませんが。
何か期待し過ぎでしたというのが正直な感想です。![]()
それでも、題材としては興味深いものでした。DVD化したら、もう1度ジックリと見ていようかな。
ハギス監督の言わんとしていることから逸れたとしても、少しくらいは何かを掴めたらいいなと思っています。
それに「ポール・ハギスの最新作」と言われたら、またいそいそと劇場に足を運ぶと思います。
それと、内容よりもご贔屓の俳優陣の安定したパフォーマンスには魅せられました。ですので、評価は低くしないでおきます。
本作は、とにもかくにもトミー・リー・ジョーンズの魅力ですよ。
私がジョーンズさんに一目惚れしたのは『逃亡者』での圧倒的な存在感でした。あの時は、対峙する〈逃亡者〉を演じたハリソン・フォードが寡黙な佇まいでしたが。今回のジョーンズさんは、無言で渋い表情を連発しています。
捜査の途中で容疑者が確保された時、警察署の廊下の椅子に座っているハンクの表情が凄かったです。
セリフは1つもないのですが、大魔神みたいな顔をしていました。
本作の印象的なアイテムとして、星条旗が登場します。身なりやベッド・メイキングから察するに、とても几帳面なハンク。軍警察出身のハンクは、星条旗の向きにもこだわりがありました。逆さの星条旗は《国家の危険信号》 を意味するそうです。息子の死の真相を調べている内に、全く知らなかった息子の苦悩が浮かびあがってきます。若き兵士の心の闇を炙り出すことによって、《反戦》を込めた作品だったのでしょうか。(であれば、もう少しハッキリと強く描いていって欲しかったな)
シングル・マザーの女刑事を演じたシャーリーズ・セロンも良かったです。凛とした態度、全力疾走する姿、顔を殴られる場面。今回は地味目な佇まいだけど、何をやっても華があると思います。
出番はかなり少な目ながら、ハンクの妻ジョアンを演じたスーザン・サランドンの存在も光っていました。息子の死を知らされた電話口で涙をボロボロ流すシーンや。
死体安置所で惨たらしい姿に変わってしまった息子を目にしても「寒そうだから側にいさせて」と力なく呟くシーンは、もらい泣きしそうでした。
更に出番は少ないけれど、エミリーの上司の署長を演じたジョシュ・ブローリンのいかつい存在感も光っていました。![]()
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コメント
まいどどうもです
感想書きにくいタイプの映画ですね
凄く面白いでもなく、ガツンと響くと言うわけでもなく・・・
淡々と進みながらもアメリカの闇の部分を浮き彫りにしていた、という印象です。
イラク国民や、アメリカの若者や、その家族を犠牲にしながら、いつまで続けるつもりなんでしょうか?この戦争。
投稿: くまんちゅう | 2008年6月29日 (日) 17:54
くまんちゅうさま

私も、感想がまとまりませんでした。
「理解できる・できない」という以前に。
余り好きな作品ではなかったかもしれません。
今だに、どう感じたのかよくわかりません、正直なところ。。。
軽い気持ちで観に行く作品ではないですよね。
米国人の感想は、どんなものだったんでしょうか。
その辺も気になりました。
投稿: となひょう | 2008年6月30日 (月) 20:07
お久です。映画の日なので観てきました。
途中までは少し退屈でしたが、後半かなり引き込まれました。
イラクでの過酷な日々が兵士達の精神を蝕み、理性も常識も麻痺させていく。。。
捕虜を笑いながらいたぶり、ドラッグに手をだし、殺した後でもチキンを食べに行き、アメリカに帰ってきたら戦場が恋しくなる。。。。
ラストの逆さ国旗は監督の叫びのように感じました。
投稿: ゴン他 | 2008年7月 2日 (水) 00:33
ゴン他さま
こんにちは。お元気でしたかー
コメントありがとうございます。
実際に起こった事件から物語を作ったということですが。
どの辺まで真実に近かったんでしょうかねぇ
>殺した後でもチキンを食べに行き
この辺はフィクションなのか、どうなのか。
考えるとゾッとしてしまいます・・・
ラストの逆さの国旗。
あれこそが本作の最大のポイントなんでしょうね・・・。
投稿: となひょう | 2008年7月 2日 (水) 22:58
こちらにも~☆
わたしもこの作品は感想が上手く伝えられないです。
喉まで出掛かっているのだけれど自分の中できちんと言葉に表せないというか・・・
それにしても出演者たちの演技が光ってましたね。
トミーさんの安定した演技は言うまでも無く、
少ない出番ながらスーザン・サランドンも印象深かったです。
息子を失った悲しみって本当にあんな風だろうなー・・・、なんて、こちらまで一緒に泣けて来ちゃうほどでした。
シャーリーズ・セロンも激しいものがありながら控え目な演技で良かったですね。
昇進した女性へのやっかみや妬み。
でも、次第に署の中の雰囲気が変わって行って、ちょっとホッとしたりしましたですヨ。
そうそう、ジェームズ・フランコが出ていたのが嬉しかったです~!

)
出ているなんて知らなかったので(・・・ファンなんです。うふ
投稿: Puff | 2008年7月 8日 (火) 17:38
Puffさま

コメントありがとうございます。
この作品は、ミニシアターでひっそりと公開されるのかと思い込んでおりましたが。
拡大公開なんですねー、ビックリしましたわ。
もちろん個人差はありましょうが、この題材は日本人にはピンとこない人が多い感じかなぁってイメージがあります。
では、アメリカではどうなんでしょう・・・
興行成績ランキングは賑わせていなかった気がします。
ピンとき過ぎちゃって、もっと軽いものを見たいを思わせてしまったりするんでしょうーか
まぁ、大ヒット=いい映画 という訳でもないと思うけど。
ジェームズ・フランコ
白状すると、鑑賞が終わってから資料を見て知りましたよ


フランコさんよりも、嘘の証言をしたお兄ちゃんに目がいってしまいました。
どことなくマット・デイモンに似ている気もする・・・なんて思って。
フランコさん、勿体なかったなぁ
投稿: となひょう | 2008年7月 8日 (火) 22:22