奇跡のシンフォニー
「奇跡のシンフォニー」
<AUGUST RUSH>/製作:2007年、アメリカ 114分
監督:カーステン・シェリダン 出演:フレディ・ハイモア、ジョナサン・リース=マイヤーズ、ケリー・ラッセル、ロビン・ウィリアムズ、テレンス・ハワード、レオン・トマス・3世、ジャマイア・シモーヌ・ナッシュ、ウィリアム・サドラー
2008.7.5 TOHOシネマズ・ポイント還元¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,800で妥当 / 評価:3.8★/5点満点★
「きっと会える。この音の先に、愛が聞こえるから。」
11年と16日・・・施設で育った孤独な少年。
でも彼は信じていた。この世界のどこかで、まだ見ぬ両親が待っていることを。
===(シネマトゥデイよりストーリー紹介)===
孤児院で育ったエヴァン(フレディ・ハイモア)には豊かな音楽の才能が備わっていた。ある晩、エヴァンは不思議な音を追い、施設からマンハッタンへと導かれる。さまざまな出会いにより、エヴァンの音楽の才能は開花。同じころ、離ればなれとなっていた両親も、それぞれの思いを胸にニューヨークへと赴いていた。
私が日頃から参考にしている映画サイトでプロの方のレビューを先に読んでいました。
「フレディ君が魅力を発揮するのは〈普通の少年〉であって、天才少年ではない」というような、べた褒めとは違う内容でした。この作品の感動は、予定調和的でファンタジックな感じがしました。この作品で泣かないと鬼扱いされそうな予感もしますけど。
私は、泣きませんでした。何か込み上げてくるものがあるけれど、そこはファンタジックな感動で。やっぱり、これは映画だなぁと、ウルッときても後で冷静な気持ちになったりしました。
私が読んだプロのご意見、何となくわかる気がするのです。「パパとママに会いたい」というエヴァンの真っ直ぐで純粋な気持ち。
感動のラストへと導いたのは、エヴァンの天賦の才能よりも、その純粋さが奇跡を生んだという感じがします。彼のピュアな気持ちが周囲を少しずつ動かしていく。どんな人にも、困った人を助けたいという思いやりが大なり小なりあるものだなと思いました。
人との関わりがあったからこそ、感動のラストを迎えることができたという気がして。エヴァンの音楽の才能がフルに発揮されたのは、あくまでもサブストーリーで。
パパとママに出逢うことこそが、エヴァンの一番の幸せなんだと思いました。心が清らかなエヴァンは、アレもコレも欲しがる子には見えなかったので。これからは、パパとママと一緒にいる幸せを何よりも大切にしていくんだろうなと思いました。![]()
エヴァンを演じたフレディ・ハイモア君のピュアな存在感は、相変わらず心洗われるものがあります。
しかし、私は何よりもエヴァン少年を取り巻く周囲の大人たちが印象的でした。エヴァンの才能に気づき、自らマネージャーを買って出る通称《ウィザード》(ロビン・ウィリアムズ)。エヴァンの母ライラ(ケリー・ラッセル)とルイス(ジョナサン・リース=マイヤーズ)が出逢ったキッカケは、ウィザードのストリート・パフォーマンスの音色でした。
つまりは、ウィザードとエヴァンが出逢ったのも運命なんだと思いました。ウィザードは、どこかの劇場の片隅で何人もの子供たちの面倒を見ていました。恐らく、孤児たちばかりを。何よりも稼ぎを重視するウィザードを快く思わない人もいるかもしれないけど。彼なりにエヴァンを思いやっていたのだと私は思います。
児童福祉局の職員リチャード(テレンス・ハワード)も、出番は少ないながらに印象的でした。孤児が養子に入れるようにサポートするのが仕事。エヴァンの夢とは違う方法だけど、両親に再び会えると信じこんでいるエヴァンを遠くから見守ります。子供を亡くしたというリチャードにとって、子供を捨てる親とは信じ難い存在だったかもしれません。死産だと信じこまされてきたエヴァンの母ライラが、真実を知った途端に福祉局に飛んでくる場面があります。「何故、今頃になって子供を探すんだ」と詰め寄る表情が、とても印象に残りました。
ウィザードの下で、少年ながらにストリート・ミュージシャンをしているアーサー(レオン・トマス・3世)。エヴァンが迷い込んだ教会で、ゴスペルに参加している少女ホープ(ジャマイア・シモーヌ・ナッシュ)。2人の存在も光ってました。音楽を演奏したり歌ったりする場面では、エヴァンよりも2人の方が輝いていました。
他にも、マンハッタンで途方にくれるエヴァンに声を掛けて。少しのお金を差し出すおじさんとか。エヴァンは、たくさんの人に支えられて夢を実現させるのです。「音楽に子供は邪魔だ」と、死産だったと嘘をついたライラの父親はいただけませんが。(父と娘の2人家族だったのかもしれませんね、音楽云々よりも娘を他の男に奪われたことに嫉妬したのかも)エヴァンと同じように年月を数えていたライラを演じたケリー・ラッセルの凛とした美しさや。
ルイスを演じたジョナサン・リース=マイヤーズのパフォーマンスに魅せられたり。(ミュージシャンという設定がよく似合うし、スーツ姿も普通に素敵でした)少年に訪れた奇跡そのものよりも。人と関わることの大切さに感動したし、人には色々な人生があるのだなぁということを実感させられました。![]()
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コメント
となひょうさん、お邪魔します♪
となひょうさんも泣けなかったんですね~
ちょっとほっとしました。
私も泣けませんでしたわ。
俳優さんはジョナサンを初めとしてよかったのですけれど。
どうも「奇跡」の部分がリアリティがなくて・・・・
レビューもやっと書きました(汗)
投稿: jester | 2008年7月13日 (日) 20:10
jesterさま

TB&コメントありがとうございます。
ちっとも泣けませんでしたよぉぉぉ
『タイタニック』で泣かなくて、鬼呼ばわりされたことがあるので。(泣かない=楽しめない ということではないのにっ)
現代劇だけど、ファンタジーとして捉える方がいい感じでしたよね。

私だけではなく、たくさんの映画ブロガーさんが突っ込みを入れていたと聞き、ちょっとホッとしてしまいました。
ジョナサンさんを見ていたら、ついつい『ベルベット・ゴールドマイン』を思い出しちゃいました。
投稿: となひょう | 2008年7月14日 (月) 19:48
となひょうさん、こんにちは。
フレディ・ハイモアは天才少年は合わないかもしれないですけど、幸薄そうな役柄は似合いますねぇ。
やっぱり彼の演技が光ってたと思います。
全体的にはファンタジーと捉えた方が良さそうでしたね。
確かに泣けるという作品ではなかったかもしれないです。
音楽が結構、観ているほうを引っ張っていく作品かな。
投稿: CINECHAN | 2008年8月 2日 (土) 12:58
CINECHANさま
TB&コメントありがとうございます。
そうそう、フレディ君は幸薄い健気な少年像がピッタリです。今後は、アッと驚くようなキャラクターを演じるようになるのでしょうかね。
ファンタジーでしたよね。
泣けなかったという方が多いみたいで、自分だけではないのねとホッとしています。
投稿: となひょう | 2008年8月 3日 (日) 10:56