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2009年4月30日 (木)

4月に鑑賞した映画たち

劇場公開で鑑賞した作品 合計11本でした。
今月は大収穫でした。素晴らしい作品ばかりです。敢えて言うなら、私のベスト1は「フロストXニクソン」かな。本当に僅差なんですけどね。もちろん「スラムドッグ$ミリオネア」も素晴らしく。「グラン・トリノ」「ミルク」も素晴らしかったです。個人的には「クローズZERO II」も、とっても好みでした。

「バーン・アフター・リーディング」   3.5★/5.0★

「グラン・トリノ」   4.5★/5.0★

「GOEMON」   3.5★/5.0★

「ミルク」   4.5★/5.0★

「マックス・ペイン」   3.5★/5.0★

「スラムドッグ$ミリオネア」   5.0★/5.0★

「クローズ ZERO II」   4.3★/5.0★

「レッドクリフ Part II」   4.0★/5.0★

「ストレンジャーズ 戦慄の訪問者」   3.5★/5.0★

「ザ・バンク 堕ちた巨像」   4.0★/5.0★

「フロストXニクソン」   5.0★/5.0★

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バーン・アフター・リーディング

Burn_after_reading「バーン・アフター・リーディング」 
<BURN AFTER READING>/製作:2008年、アメリカ 96分 PG-12指定    
監督、脚本、製作:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン 出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、フランシス・マクドーマンド、ジョン・マルコヴィッチ、ティルダ・スウィントン、リチャード・ジェンキンズ、デヴィッド・ラッシュ、J・K・シモンズ、マイケル・カントリーマン、オレク・クルパ
2009.4.30 TOHOシネマズ1ヶ月フリーパス¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「それはCIAにも理解不能な、国家をも巻き込む仰天計画。」

色ボケ連邦捜査官、アル中の元CIA、筋肉バカ、整形マニア、神経過敏な女医
この《残念な》5人が、CIAに【頭脳戦】を挑む。

===(goo映画よりストーリー紹介)===
CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMを、勤務先のフィットネスセンターで拾ったチャド(ブラット・ピット)リンダ(フランシス・マクドーマンド)チャドはそれを利用して一攫千金を狙う大胆な計画を思いつく。そのころ、元CIA諜報員のオズボーン(ジョン・マルコビッチ)は、機密情報の紛失にうろたえていた。一方、オズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は、財務省連邦保安官ハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中で…。

アウェイな感じ(;´▽`A``typhoon

昨年、『ノーカントリー』でアカデミー賞を受賞したコーエン兄弟の最新作ということで。否応なしに楽しみにしておりました。でもなぁ、正直なところ余りノレなかったんですよねぇ。despair フリーパスで鑑賞したから、文句言っても仕方ないけれど。コーエン兄弟作品ということもあり、絶賛しないといけないような空気も感じつつ。sweat01 それでもハッキリと書いてしまうのであります。ブラック・コメディなのだと構えていたのだけど、余り笑えなかったかなぁ。本日はレディース・デイと映画サービス・デイの間ということもあってか、劇場はガラガラのスッカスカでした。(;゚∇゚)empty けれど、ブラピの場面になると、女性の笑い声が。ファンの女性が、こんなブラピも可愛いわよねって、愛着を込めて笑ってるんだよね。ブラックさに思わず笑いのツボを刺激されました、って感じではないのよね、きっと。(違うかなcoldsweats01???)でも、私から見てもブラピは何か可愛かったです。tulip

二転三転と、とんでもない展開を見せるストーリー。そこが面白いという作品なのでしょうが、私自身は余り惹かれる部分がありませんでした。gawk なので、ここはひとまず豪華なキャスト陣の共演を楽しもうと切り替えたのだけれど。どいつもコイツも、ダサくてカッコ悪いんだもん。(;ω;)rain ちょっと衝撃的でしたよ。いや、やっぱりポジティブに考え直して。やはり、皆さんどんな役柄もこなしてしまう器用な俳優さんなのねという結論に達してみる。
昨年のアカデミー賞で助演女優賞を受賞したティルダ・スウィントン。(『フィクサー』
同作で主演男優賞にノミネートされたジョージ・クルーニー
ブラピは、今年『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で主演男優賞にノミネート。
フランシス・マクドーマンドコーエン兄弟による『ファーゴ』で主演女優賞を受賞。
もちろん、ジョン・マルコビッチもアカデミー賞ノミネートの常連さん。
こんなに素晴らしい俳優さん達が、お気楽なアホを楽しそうに演じます。私も、この人たちが出てるならと信頼しきって映画鑑賞することが多いです。特に、ティルダ・スウィントンはお気に入りです。cat 今回の彼女は、ヒステリックで近寄り難い雰囲気だけど。作品毎に全く違う姿で登場する彼女は、やっぱり素敵。heart01 マルコビッチは、酔っ払って死んだように眠っている姿が可笑しかったし。beer CIAでは、カチッとネクタイとスーツ姿で決めている男性陣ばかりなのに。一人だけスーツに蝶ネクタイを着用しているっていうのも笑っちゃいました。ribbon あの高い声は、いいですね。シリアスでもコミカルでも、イケる気がする。でもって、先に書いたように、ブラピのアホ演技は可愛くて楽しかったです。tulip 予告だと、ブラピ演じるチャドが脅迫を始めるみたいに紹介してるけど。実際の黒幕は、マクドーマンド演じるリンダの方よね。リンダの口車に乗せられて、余りお利口さんじゃないチャドは巻き込まれちゃったって感じ。

でもって、私は特にマクドーマンドジョージ・クルーニー(以下「ジョージ兄貴」)のキャラクターに全然ついていけませんでした。(。>0<。)wave マクドーマンドと言ったら、アカデミー賞を受賞した『ファーゴ』は勿論のこと。助演女優賞にノミネートされた『スタンドアップ』でも、凛とした女性を演じていました。その頼もしさが、とっても素敵で。寧ろ、憧れの女優さんの一人だったりするのにさ。今回のとんでもないキャラクターにはガッカリしてしまいました。despair まずは、ブロンドのおかっぱ頭が全然似合っていないんだよねぇ。整形手術に固執するくだりは、どうでもいいのだけど。勤務するジムの上司らしきオジサマ(リチャード・ジェンキンズ)が彼女に想いを寄せていて。意外とガンガンと攻めているのに、サディスティックに無視。thunder 大体、自分は出会い系サイトの常連なのよって大声でカミングアウトするなんて、嫌な女。annoy こんな女のどこがいいのよ、とか思いつつ。それでも懲りずに熱視線を送るリチャード・ジェンキンズは、ちょっと可愛かったな。今年のアカデミー賞でジェンキンズさんが主演男優賞にノミネートされた新作を早く観たくなりました。それでもって、ジョージ兄貴なんて最悪。ジョージ兄貴は、コーエン兄弟と組むのは『ディボース・ショウ』に続いて2度目でしょ。あの作品でも、ジョージ兄貴は何かカッコ悪かったんだよなぁ。今回は、更にダサくて酷かったぞ。アホで、エロくて、女にだらしなくて、情けなくて。bomb ジョージ兄貴と言えば、強烈な眼力と長いまつ毛で強引にGO!って感じが素敵なのにさ。何だよー、衝撃的だったぞ。punch マクドーマンドジョージ兄貴に関しては、何かしらのお口直しがしたいです。またシリアス路線に戻ってきてください。

脱力しすぎてアウェイ感。コーエン兄弟の最新作だからとハードルを上げ過ぎてしまった私が悪いのね・・・。weep でも、この感覚はどこかで味わったような気がするのだけど。何かと思ったら、『オーシャンズ・シリーズ』でした。『トラフィック』でアカデミー賞を獲得したスティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作ということで。やっぱり期待しすぎて鑑賞したら、全然ノレなくてガッカリしちゃったの。(1作目は、まぁまぁ楽しめたけど。2作目がアカンかったpout!!!)よく考えたら、ジョージ兄貴ブラピも出演してたっけなぁ。どうりで、この既視感。

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2009年4月26日 (日)

グラン・トリノ

「グラン・トリノ」 
<GRAN TORINO>/製作:2008年、アメリカ 117分Gran_torino     
監督、製作:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、アーニー・ハー、クリストファー・カーリー、コリー・ハードリクト、ブライアン・ヘイリー、ブライアン・ホウ、ジェラルディン・ヒューズ、ジョン・キャロル、リンチ
2009.4.26 TOHOシネマズ1ヶ月フリーパス¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,500で妥当 / 評価:4.5★/5点満点★

「男の人生は、最後で決まる。」

男は迷っていた、人生の締めくくり方を。少年は知らなかった、人生の始め方を。
映画史上、最も優しい衝撃のラスト――。

===(goo映画よりストーリー紹介)===
朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)はフォード社を退職し、妻も亡くなりマンネリ化した生活を送っている。彼の妻はウォルトに懺悔することを望んでいたが、頑固な彼は牧師の勧めも断る。そんな時、近所のアジア系移民のギャングがウォルトの隣に住むおとなしい少年タオ(ビー・ヴァン)ウォルトの所有する1972年製グラン・トリノを盗ませようとする。タオに銃を向けるウォルトだが、この出会いがこの二人のこれからの人生を変えていく…。

公開前から、この作品の評判はもの凄く良くて。愛読している映画雑誌やサイト等、プロの皆様が口を揃えて「今年ベスト1決定!」と言い切っていました。rock 先にご覧になったブロガーさんの評価も、チラ見した限り上々だし。そうなると、否応なしに期待値がグーッと挙がってしまうんですよね。upwardright ハンカチもわざわざ大き目のものを持参してみちゃったりして。(泣く準備は完了)実際、劇場はほぼ満席でした。full 1日の上映回数が多くないし、昨日は土砂降りだったという理由もあると思うけど。都心から離れたシネコンが、こんなに埋まっていると。それだけで興奮してしまいます。wave 多くの映画ファンが楽しみにしていた1本といったところでしょうか。プロのライターさんが、口々に「イーストウッド作品のベスト1」と断言しているし。『チェンジリング』を見た時にそう感じた私は、それはもうワクワクしちゃって。ハードルがグーンと上がってしまいました。up

本作の中盤以降の展開については、色々と感じる事があっても伏せておきたくて。secret レビューが書きにくい部分もあって前置きが長くなってしまいましたが。まずは結論から言うと、個人的にイーストウッド作品のベスト1は『チェンジリング』です。paper それでもって、『ミリオンダラー・ベイビー』を超えることもありませんでした。と言っても、やっぱり素晴らしい作品でした。fuji 劇場予告やチラシの宣伝文句に踊らされないように心掛けている今日この頃なのですが。本作の宣伝「映画史上、最も優しい衝撃のラスト」 という言葉は、上手いと思いました。とにかく、ジンワリと優しい作品なのですよね。鑑賞直後よりも、数日経ってからその余韻を実感するような力があると思います。全体的に、抑えた演出が効いているのかもしれません。私は、そんなじんわりとした優しさにも感銘を受けますが。平穏な日々を送っているからなのか、衝撃度がより大きい方が好みだったりするみたいです。punch という訳で、『チェンジリング』の強烈な衝撃の方が好きと言えば好き。

イーストウッド自身が演じたコワルスキーという頑固じいさん。彼の心情の変化が丁寧に綴られ、過剰さを排除した静かな演出が素晴らしいと思いました。shine 演じているイーストウッドの表情も、とてもいいです。私は、苦虫を潰したような顔つきで「がるるるーっ」と犬みたいに声を漏らす場面が大好きです。dog コワルスキーの年代のみならず。私だって、眉間に皺が寄ってしまうような場面ばかりでしたよ。angry コワルスキーの孫は行儀が悪くワガママだし。その親(コワルスキーの息子夫婦)は、育てたのがアンタ達だと納得の素振りだし。annoy 遺産の事しか頭にない息子夫婦の父へのプレゼントは、マジックハンドとかもの凄くふざけているし。bomb まぁ、この場面はユーモアとして捉えて笑い飛ばせたけど。電話をかけてきたのがウォルトだとわかると、誰も受話器を取らずに押し付けあっている場面では。mobilephone 思わず「最低!」と口から出てしまいましたよ。pout それなら、まだ可愛い方なんだろうか。街の若者の乱れっぷりには、背筋が凍ってしまいました。rain 白人、黒人、黄色人、メキシカン。人種毎に群れて、差別意識を持ちながら張り合っている。銃を持っていたり、軽犯罪に手を染めたりと。その辺は想像がつくのだけど。コワルスキーの隣家に住むモン族。house その血筋の不良青年たちが、嫌がらせ、報復とエスカレートしていく様は本気で怖いと思ってしまいました。sad 人種とか、もう関係ないんですもの。そこに信念はなく、もの凄く稚拙な暴走なのだけど。説教して理解するような輩ではないところが怖いし、悔しかったです。コワルスキーの世の中への怒り、嘆き、憐れみ。その心情の変化が静かに流れ込んできました。今思うと、すっかり彼に共感して鑑賞していたのですね。やはり、本作には静かな力で溢れていたと思います。mist

コワルスキーを囲むキャラクターも印象的でした。タオ少年の真っ直ぐな眼差し。車を盗もうとしてゴメンなさいと謝る時、俯きながらもチラチラとコワルスキーの顔色を伺う表情が良かったです。eye コワルスキーが隣家と交流するキッカケとなったのは。タオの姉スー(アーニー・ハー)の積極性かなと思いました。不良グループ(死語ですね・・・)に啖呵を切る場面にはハラハラしてしまったのだけど。coldsweats02 父親がいなくなり、母と二人で逞しく家庭を守ってきたのかなって思えて。あの利発さが何か眩しかったです。sun 脇キャラではありますが、コワルスキーを気にかける新米神父ヤノビッチ(クリストファー・カーリー)の実直さも印象的でした。その真っ直ぐさは、どこか初々しさを感じるのですが。心打たれるものがありました。実は真っ直ぐな人々に囲まれていたコワルスキー、彼の決断とは・・・。

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2009年4月21日 (火)

GOEMON

「GOEMON」
製作:2009年、日本 128分Goemon      
監督:紀里谷和明 出演:江口洋介、大沢たかお、広末涼子、ゴリ、要潤、玉山鉄二、チェ・ホンマン、玉山鉄二、佐藤江梨子、戸田恵梨香、鶴田真由、りょう、中村橋之助、寺島進、平幹二朗、伊武雅刀、奥田瑛二
2009.4.21 試写会¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「愛するもののために。」

その箱には、信長暗殺の首謀者が秀吉だったという真実が封印されていた―。

===(goo映画よりストーリー紹介)===
1582年 天下統一を目指した織田信長(中村橋之助)は、その夢目前にして、家臣・明智光秀(紀里谷和明)の謀叛により本能寺で暗殺される。しかし、信長の右腕であった豊臣秀吉(奥田瑛二)が、その数日後に光秀を討伐。その功績をもって信長の後を継ぎ、豊臣政権を制定。世は火種を残しつつも、一時の平和を謳歌していた。そこに、彗星のごとく現れる一人の盗賊・石川五右衛門(江口洋介)。超人的な身体能力を武器に、金持ちから盗み、貧しきものに分け与える英雄に庶民は熱狂する。ある夜、盗み出した財宝の中に、南蛮製の箱を見つける五右衛門。その箱の中にはある重大な秘密が隠されていた。忘れ去ろうとしていた過去の扉を開いてしまう五右衛門。箱の秘密を追う、石田三成(要潤)霧隠才蔵(大沢たかお)、そして徳川家康(伊武雅刀)服部半蔵(寺島進)。真実を巡る壮絶な戦いが始まる…。

久し振りの試写会。その名も《天下統一試写会》ですって。fuji 会場は、新宿ピカデリーの一番大きいスクリーン。それでもって、何と舞台挨拶つき。present 新宿ピカデリーは、初めて行ったのだけど。スクリーンが余りにも大きくて、ビックリしました。( Д) ゚ ゚impact 簡単に舞台挨拶で印象に残った点を挙げますと。(以降、キャストの皆様は敬称略で書かせて頂きますので悪しからず) 『闇の子供たち』の勇気ある演技に、ますますファンになった江口洋介が見れるとあって大興奮でした。(* ̄ー ̄*)heart あんちゃん、カッコいいっす。江口洋介大沢たかお要潤が並んでいて。モデル体型のイケメンさん三つ巴じゃんsign03と興奮してしまいました。特に、大沢たかおは、映画だと情けない役とか極悪の役の記憶が残っていた為。実物は、こんなに素敵なのねって目がハートになってしまった。lovely キャストの皆さんのコメントで、最も印象的だったのが奥田瑛二。「秀吉の呪縛にかかったまま、お帰りください」というような事を仰っていました。このお言葉、絶対にブログに書こうと思って。rock 暗がりの中、必死でメモを取りました。pencil 私は奥田瑛二の監督作品が構好きなので。movie 独特のイマジネーションをお持ちなんだなぁと、ますます気になる存在になりました。最後に、紀里谷和明監督の話。マスコミの撮影も全て終了して、登壇した皆様が撤収するという時に。俳優陣の皆さんに、お先にどうぞと手で合図して。paper 一番最後に残った紀里谷監督。最後に、もう1度正面を向いて、私達客席に深々とお辞儀をしたんですよね。この作品を、どうぞヨロシクお願いします。という想いが伝わってくる気がして。その礼儀正しさに感銘を受けてしまいましたよ。happy01 大ヒットすると、いいですね。

さて、映画の感想です。えー、舞台挨拶には、興奮したし。贅沢なひと時を過ごすことができて、とても嬉しかったのですが。映画そのものの感想は、思ったままに書いていきます。時々、辛口になっていたらゴメンなさいです。bearing
私は、大河ドラマは見ていないし。日本史に強い訳ではありませんが。信長が人格者で、秀吉が悪辣に描かれるのって。本来あるイメージとは違いますよねsign02「大胆不敵」「奇想天外」と、チラシ等でも新解釈を謳っておりますね。歴史モノを見るからには、やっぱり歴史の勉強をしたいのだけど。本作は、勉強するつもりで鑑賞しない方が良さそうです。人物相関図は、まぁいいとしよう。CGの多用も、それはそれで面白いのでいいとします。でも、衣装とか美術とか、ちょっとやり過ぎなような気が・・・。(;´▽`A``sweat01 「和洋折衷」と表現するには、余りにも日本のイメージが薄まり過ぎていると思います。町の中にラクダがいるのって有りなのsign02やっぱり、違和感を覚えずにはいられなかったです。ストーリーラインも、いま一つ引き込まれませんでした。途中から、五右衛門は何が目的で疾走しているのかわからなくなってしまったぞい。run ゴリ猿飛佐助を演じていて。一人だけカツラや衣装が大袈裟ではなく自然体だったし、お笑いの人が真剣に演技をしているという好感を持ち。結構、見入ってしまったのだけど。最後の佐助の行動も、どう捉えていいのか困惑しました。(・A・)typhoon 歴史に学ぶとか、そういう事はさて置き。自分なりに、映画から色々とメッセージを受け取ってみようと思ったのだけれど。こういう事が描きたいのかも、という発見が一つもなくて。何を描きたかったのか、掴めない鑑賞となってしまいました。(´;ω;`)cloud 誰か一人でもいいから、登場人物の心情にフォーカスして映画に入り込みたい私としては。それができなくて、ちょっと残念だったかな。(´・ω・`)pig

思うに、これは四の五の言わずに、ひたすらアクション・シーンを楽しむ映画なのかも。心よりも視覚を刺激しまくる娯楽作品なのかも。eye そういう意味では、GWのデートには相応しい1本なのではないかしら。アドレナリンが沸騰するような作品だと思います。bomb 冒頭の五右衛門が天高く駆け抜けるシーンは、まるで怪傑ゾロみたいでした。衣装も、洋風だしね。五右衛門才蔵が対決するシーンなど、あり得ない跳躍力にビックリ。((゚゚дд゚゚ ))thunder 半分は鳥なんじゃないかと疑いたくなる程の高さでした。chick 衣装は、もう少し和のテイストがあった方が好みだったけど。秀吉の衣装がもの凄いことになっています。wave 巨大な折り紙を羽織っているようで、とても重たそう。その分、威圧感が増して良かったかも。キャストについて、全て書くスペースもないのですが。平幹二朗千利休というキャスティングは、いい意味で裏切られた感じです。japanesetea 強烈な役どころのイメージが強い彼が、懐深い存在感を出していました。spa 寺島進服部半蔵というのも嬉しいキャスティング。寺島のアニキ、カッコ良かったです。heart01 チラシを見て、その風貌に驚いてしまった玉山鉄二。その分、とっても楽しみにしていたのだけど。出番がほんのちょっとで、淋しかったです。weep 『ハゲタカ』に期待。wink

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2009年4月20日 (月)

ミルク

「ミルク」
<MILK>/製作:2008年、アメリカ 128分 PG-12指定Milk       
監督:ガス・ヴァン・サント 出演:ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジョシュ・ブローリン、ジェームズ・フランコ、ディエゴ・ルナ、アリソン・ピル、ヴィクター・ガーバー、デニス・オヘア、ジョセフ・クロス、ルーカス・グラビール、ブランドン・ボイス
2009.4.20 MOVIXデイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,500で妥当 / 評価:4.5★/5点満点★

「【ミルク】は、希望のはじまりだった。」

1970年代のアメリカ。
マイノリティのために戦った政治家ハーヴィー・ミルク・・・人生最後の8年間

===(シネマトゥデイよりストーリー紹介)===
1972年のニューヨーク。金融や保険業界で働いていたミルク(ショーン・ペン)は、20歳年下のスコット(ジェームズ・フランコ)と出会い、恋に落ちる。二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店。そこはたちまち同性愛者やヒッピーたちのよりどころとなり、ミルクは彼らを快く思わない保守派に対抗した新しい商工会を結成することになる。

ハーヴィー・ミルク。アメリカで初めて同性愛であることを公表して公職についた人物。paper 「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」の一人でもある。初の黒人大統領が生まれた年に公開されることは、とても意味があるのですよね。ミルクを演じたショーン・ペンは、アカデミー賞主演男優賞を受賞しています。crown 脚本賞も受賞した話題作です。( ̄▽ ̄)shine

70年代のアメリカを、まだ理解しきれていないかもしれませんが。時代背景に囚われなくても、ミルクその人に魅了された128分でした。clock 彼が成し遂げた事は勿論、彼の勇気と不屈の精神に、ただただ感動するばかり。fuji ミルクは立候補してみたら、いきなり当選した訳ではありませんでした。10度目の正直、そのくらい立候補し続けていたようです。その精神力だけで尊敬してしまいます。happy01 8年間を駆け抜けたミルクrun あと数分で40歳を迎えるという時にスコットと出逢います。「40歳を迎えるというのに誇れる事は何もしていない」と呟くミルク。そして、立ち上がる。賢く、忍耐強く、逞しく。闘い続けるミルクの姿に、引き込まれっ放しでした。ちょっと大袈裟かもしれませんが、「神に選ばれし者」という感じすらしました。時代の先にたち、世界を変えるべく生まれた男。これがミルクの運命だったのかもしれません。「ミルク」という響きが好きだな。taurus 私は、牛乳そのものが好きで。コーヒーも、ブラックではなくミルクたっぷりのカフェオレが好きです。cafe ショーン・ペンの小柄な体格と、ちょっと高い声もいいです。威圧感はなく、どこか愛嬌を感じさせます。ミルクが人気を集めるのも納得、といった感じでした。

ミルクが選挙活動に精を出している姿よりも、大好きだった場面が2つあります。two
1つは、ミルクの元に送られた脅迫状。その脅迫状には、幼い子供が描いたようなイラストがありました。ミルクが殺される画です。「お前を殺すぞ」という内容で、恋人のスコットは警察に通報しようとします。telephone しかし、ミルクは止めます。そして、その画をわざわざ冷蔵庫に貼ります。「常に見ることで打ち勝てる」と言うのです。punch 差別を撤廃するべく立ち上がったミルク。命が狙われても仕方ないという覚悟はあったようですが。本当は、怖かったと思うんですよね。でも、怯えて見せれば、そこで負け。だから、その画は晒しておく。真似できない程に強い精神力に感動の嵐。typhoon
もう1つは、ミルクの元にかかてくる電話。ある青年がミルクを頼ってきました。今から自殺すると言うのです。もちろん、止めて欲しくて電話をかけてきてると思います。繁忙を極める中の1本の電話。ミルクは、真剣に受け止めようとしました。何とか説得を続けるも、電話が切れてしまいます。そして一年後、その青年から再び電話がかかってきます。何を行き詰っていたのか、詳しくはわからずとも。ミルクの真剣さに救われたという感謝の電話でした。この素晴らしいエピソードに、感動が収まりませんでした。happy02 ミルクが政治家となり得たのは、何よりもその人柄にあったような気がして。力強いスピーチの場面よりも、心奪われました。diamond

ミルクを演じたショーン・ペンが素晴らしいのは言うまでもありませんが。ミルクを支援する面々も印象的です。ショーン・ペンが監督を務めた『イントゥ・ザ・ワイルド』で主演したエミール・ハーシュクリーヴ青年をゴーグルみたいに大きなメガネで愛嬌たっぷりに演じます。eyeglass(メガネを取ると、かなりのハンサム・ボーイです)一番印象的なのは、ミルクの最初の恋人スコットを演じたジェームズ・フランコでしょうか。恋人であり、誰よりもミルクを理解している伴侶であったスコットgemini 優しい笑顔が、とてもチャーミングでした。Milk2 それで、どうしても挙げたいのがダン・ホワイト議員を演じたジョシュ・ブローリン。贔屓目もあるのでしょうが、どうしても目で追ってしまいます。eye(お髭はない方が素敵です)ケビン・ベーコン主演の『インビジブル』では、まだ添え物的な存在でしたが。『プラネット・テラー』 『アメリカン・ギャングスター』 『ノーカントリー』 と、異様な存在感を醸し出し始めたジョシュさんheart04 今回は、ミルクの宿敵となる人物でした。でも、どうしても深読みしてしまい。その横顔は、時折淋しげに見えなくもなく。ホワイトは、ミルクに対して憎悪よりも《嫉妬と羨望》の眼差しが強かったのではないかと思いました。gawk 生まれた子供の洗礼で、一瞬だけ登場した奥さま。virgo とても美しく聡明そうでしたが、夫にはどこか威圧的なムードがあって。誰もが羨むエリート街道を生きてきたかもしれないけれど、同時にミルクの尊大で自由な生き方に憧れていたのではないかと。敬虔なクリスチャンだったホワイト。自分も変わりたいと心のどこかで思っていたのかなって。ミルクの同志となり得たかもしれないのに。ホワイトの淋しい部分を創作してしまう自分がいました。bleah

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2009年4月18日 (土)

マックス・ペイン

「マックス・ペイン」 
<MAX PAYNE>/製作:2008年、アメリカ 100分 PG-12指定Max_payne    
監督:ジョン・ムーア 出演:マーク・ウォールバーグ、ボー・ブリッジス、クリス・オドネル、ミラ・ニクス、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、アマウリー・ノラスコ、オルガ・キュリレンコ
2009.4.18 TOHOシネマズ・ポイント還元¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「愛を奪われた男の冷たい怒りが燃え上がる」

目的は復讐 手口はクール 胸には失くした愛
失った愛を取り戻すため、今悲しみと怒りの2丁拳銃が復讐の火を放つ!

===(goo映画よりストーリー紹介)===
最愛の妻子を惨殺された苦しみに耐えながら、復讐のためにその犯人を追い続けるNY市警の刑事マックス・ペイン(マーク・ウォールバーグ)。クラブで誘惑してきたセクシーな美女(オルガ・キュリレンコ)や、“何か”を知っていたドラッグ・ディーラーなど、手がかりを求めて彼が接触する人物は次々と何者かの手によって殺害されていく。そして、“羽根”のタトゥー、新種の麻薬、正体不明の男と、この殺人事件の陰に見え隠れする謎を追ううちに、いつしかマックスは危険な迷宮へと足を踏み入れていった。そこは想像を超えたバトルフィールド。死闘の果てにマックスがみた驚愕の真実と真犯人とは…!?

このところ、シリアスな内容や、異様に尺の長い作品が続いていました。2時間半以上ある長い作品だと妙に構えてしまって。実際に見て、面白くて引き込まれはするものの。何となく、そろそろ気楽に見れる作品が見たいなぁと思っていました。wobbly 尺も短めって事で、この作品を見ることにしました。ポイント還元もしたかったんです。
それで、この作品ですが。最初は、単なるガン・アクションものなのかと思っていたら。予告編の映像が何だかダークで、悪魔とか堕天使とか出てきそうな雰囲気でした。thunder 『コンスタンティン』みたいな作風だったら嬉しいなと思っていました。いい意味で裏切られるのかなと。一部、雰囲気がオドロオドロしくて。鳥人みたいな、天使みたいな、ふしぎな映像もあったけど。結局のところ、顛末は普通のアクション作品だったかな。catface そこがまた裏切られちゃった感じだなぁ。down これはこれで楽しめたけれど、熱弁するような感想も浮かびません。ちょっと上手くレビューを書けませんが、決して退屈だった訳ではありませんので。悪しからずー。spa

どうやら原作はゲームだそうですが。game ゲームには一向に興味がないので、そこは素通りしちゃいます。ストーリーは、展開の説明が粗いように感じました。bomb 本日2本目の映画鑑賞ということもあり、私の集中力が低下していただけだったらスミマセン。sweat01 黒幕の正体も、きっと多くの方が途中で気づいちゃうと思います。まぁ、それは別にいいのですけども。本作で異様な存在感を発揮する謎の男ルピノ(アマウリー・ノラスコ)。例えて言えば、『トリプルX』のヴィン・ディーゼルが悪役で登場するといった雰囲気です。強靭な肉体とか、悪い顔とか。かなりインパクトがあるのに、あっけない展開にガッカリ。bearing ボー・ブリッジスさんを久し振りに見れたのは嬉しかったかな。クリス・オドネルも久し振りに見たけど。これが彼だと気づくのに時間がかかってしまいました。clock いま一つ面影が無かったような気もするけど、銃を突きつけられてオドオドしている場面で気がつきました。flair マックスが事件を追う内に翻弄される謎の美女ナターシャを演じるのが、オルガ・キュリレンコ。『007/慰めの報酬』では、ボンド・ガールに大抜擢。paper 露出度は少な目だからという訳ではないけれど、ちょっと物足りませんでした。今回、ゲスト出演とでもいう感じで出番は少ないのですが。『ヒットマン』の時ほどではないけれど、セクシーに登場しました。kissmark ノーパン、ノーブラに超ミニスカ・ドレスをまとい(多分)。上に載せたgooのストーリー紹介には、マックスがナンパしたみたいに書いてるけど。私の印象としては、誘惑光線ビンビンに発してるのはナターシャの方。いとも簡単に裸になって(映像は後ろ姿のみ)、クネクネとベッドで「いらっしゃぁぁい」状態。亡くなった妻を忘れることができないマックスは拒否するんだけど。その後、「ああ、アホらしい」とばかりに高笑いしている演技が印象的でした。出番はちょっとなのに、ボンド・ガールの時よりイキイキしていました。でも、何と言っても、タフなマーク・ウォールバーグが良かったかな。happy01 怒りを顕わにする場面など、眉間にギュッと皺をよせて、鼻にひときわ力が入る表情が印象的です。

本作は、ストーリーよりも映像が記憶に残りました。全体的に黒い映像なんですよ。空の色も、マックスの衣装も。暗闇の場面も多く、とにかくダークなのですが。ワンポイントで赤い色が挿入されていて、目を引きます。eye ナターシャのセクシーなドレス、大きな翼を持つキャラクターの目、イメージ映像とは言え燃え上がる空。更には、チラシの色使いも「黒に赤」だし。オープニング・タイトルも、赤い文字を積極的に使っていました。ストーリー展開には、それ程に引き込まれることはなくとも。映像は、なかなかインパクトがありました。

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スラムドッグ$ミリオネア

「スラムドッグ$ミリオネア」
<SLUMDOG MILLIONAIRE>/製作:2008年、イギリス=アメリカ 120分 PG-12指定Slumdog_millionaire      
監督:ダニー・ボイル 脚本:サイモン・ビューフォイ 出演:デーヴ・パテル、フリーダ・ピント、イルファーン・カーン、マドゥール・ミタル、アニル・カプール、アーユッシュ・マヘール・ケーデカール、アズルディン・モハメド・イスマイル、ルビーナ・アリ
2009.4.18 劇場前売り鑑賞券¥1,500にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥3,000で妥当 / 評価:5.0★/5点満点★

「運じゃなく、運命だった。」

全ての答えの裏側に、インドを疾走する彼の人生があった。
お金のためではなく、ある《目的》のためにクイズに参加したスラムの少年。
彼が全てを賭けて手に入れたかった、たったひとつの運命とは―?

===(goo映画よりストーリー紹介)===
インドのスラム出身の少年ジャマール(デーヴ・パテル)は人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった…。

作品賞や監督賞を始め、本年度アカデミー賞最多8部門受賞した話題作。crown
その評判に違わぬ底力を感じ取れる素晴らしい作品でした。happy02

ジャマールと、その兄サリームと、ジャマールの初恋相手のラティカ。それぞれのキャラクターを、3つの世代に分けて3人の俳優さんが演じています。three この物語は、3人の運命の行方を描いていく印象でした。スラム育ちの彼らは、幼い頃から危険と隣り合わせの人生を強いられます。騒動に巻き込まれて、目の前で母親を殺されてしまう幼い兄弟。必死で逃げ回り、生きていく為には何でもしなければならなかった。と、聞くと。同情いっぱいの目で見てしまいがちですが。weep 冒頭から、元気いっぱいに駆け回る子供達の姿は、キラキラと輝いていました。sun 中には、裸足で走る子もいるんですよ。満面の笑顔で、大声を出して笑う。屋根から屋根へ、飛び回る子供達を下から捉えるカメラ。疾走するスピードと躍動感に、一気に心を掴まれてしまいました。dash 可能な限りは、精一杯楽しむという姿勢に感動してしまいました。(*≧m≦*)tulip 私は、アカデミー賞授賞式の生中継を見たのですが。レッドカーペットを闊歩するスターを捕まえてインタビューする映像の中に、ダニー・ボイル監督と出演した子供達の姿がありました。青年期のジャマールを演じたデーヴ・パテル君に面倒を見られながら、慣れないタキシード姿の幼い子供達がテレビカメラに向かってキャッキャとはしゃぐ姿がとても印象的でした。tv 映画の中と全く変わらない無邪気さでした。やっぱり子供は元気一杯でなくちゃね。snow 眩しい子供達の輝きこそ、本作の最大の魅力だったかもしれません。shine

もう1つ、私が本作で惹かれたのは。ジャマールと兄サリームの絆です。gemini ジャマールがクイズ・ミリオネアに出場したのは、お金目当てではありませんでした。過酷な人生ゆえに、離れ離れになってしまった初恋の人ラティカ。私達みたいに、引っ越して離れ離れになるという状況とは大違いで。無事に生きているかどうかもわからない状態でした。danger ラティカへの強い想いが番組出場のキッカケではありましたが。ジャマールが番組を知るタイミングも、どちらかと言うと偶然の展開でした。出題されるクイズは、ジャマールが通ってきた強烈な経験に通ずるものばかりで。正に、運命だったとしか言い様がありません。けれど、私には更にプラスされる部分があったように思えました。ジャマールとは違い、危険な人生を歩むことを選んだサリーム。そうするしかなかったのでしょう。けれど、サリームは弟ジャマールをとても大切に想っているように見えます。present 恐らくは、目の前で母親を殺された幼い時から。たった一人の家族ジャマールを想えばこそ、生きていかなければならなかった。サリームの取った行動が原因で、ラティカと離れ離れになることもしばしば。でもきっと、サリームにはラティカよりもジャマールの幸せの方が大切だったのかもしれない。そして、ジャマールが末永くラティカを想い続けている事を知り。苦汁の選択を迫られる。それでも、サリームジャマールを守り続けました。即決だったと思います。バスタブに紙幣を敷き詰める場面。サリームにとって、お金が最重要ではないという場面にも見えました。dollar サリームの想いがあってこそ、ジャマールの人生は続いていた気がします。兄弟でも離れ離れを強いられ、久し振りに再会してもケンカ別れしてしまいます。ジャマールサリームに「許さない」と言い放った事は悔やまれますが。同時に、ジャマールだったらいつか兄の想いを理解してくれるに違いないと思えて。とても清々しい気持ちになりました。(´;ω;`)shine

「ミリオネア」という言葉がついている作品ながらに。一番大切なものは、お金ではないのだと改めて思いました。moneybag 『約束の旅路』という映画を見た時に感じたことが甦ります。ジャマールを不審に思う司会者。自分も番組で優勝して司会者になったと言うのは本当なのでしょうか。karaoke だとしたら、お金に飲み込まれて人間らしさが薄まっていってる器の小さいおじさんじゃないか。angry 彼はジャマールを見下していましたが。ジャマールとはスケールが違いすぎます。ジャマールは、最高賞金なんてどうでも良かったのだと思います。だからと言って、愚鈍な人間ではないのです。過酷な人生で学んだこと全てが、彼の知恵となり力となっている。rock いい事、悪い事、全てが糧にすぎない。人生を謳歌し、お金以上の幸せを理解しているのではないでしょうか。そんな事を、押し付けがましさゼロで描いてくれたダニー・ボイル監督にも感謝です。アカデミー賞受賞式で、「受賞したらスピーチする時にティガーみたいにジャンプする」と子供に約束したらしく。ピョンピョン飛び跳ねている姿が印象的でしたが。彼は名誉を得ようと貪欲という感じがしません。映画を通して、色々な事を伝えていきたい。映画人として無垢な気持ちがありそうで、そこがジャマールと少し被って見えました。

とにかく見てください。見た人の感想は置いといて、いきなり観に行っちゃって欲しいです。run それと、終わったと思ってもすぐに席を立たないでください。chair アカデミー賞のオリジナル歌曲賞を受賞した「Jai Ho」という曲に乗せて、ミュージカル風の映像があります。この楽しさを味わってから劇場を後にするようにしてください。

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2009年4月15日 (水)

クローズZERO II

「クローズZERO II」
製作:2009年、日本 133分 PG-12指定Crows_zero_ii
監督:三池崇史 原作:高橋ヒロシ 出演:小栗旬、山田孝之、金子ノブアキ、三浦春馬、やべきょうすけ、高岡蒼甫、桐谷健太、高橋努、鈴之助、遠藤要、上地雄輔、伊崎右典、伊崎央登、深水元基、大東俊介、波岡一喜、松重豊、遠藤憲一、岸谷五朗
2009.4.15 レディース・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,300で妥当 / 評価:4.3★/5点満点★

「負けっぱなしじゃ終わんねぇ。」

===(goo映画よりストーリー紹介)===
芹沢多摩雄(山田孝之)を倒し鈴蘭高校制覇に近づいた滝谷源治(小栗旬)。そんな彼の前に鳳仙学園の面々が現れた。かつて鈴蘭と鳳仙は死人まで出す“血の抗争”を繰り広げていたが、今は休戦状態にある。だが源治が手を出したことで休戦協定は破棄され、両校は再び戦争状態に。トップの鳴海大我(金子ノブアキ)を中心にまとまった鳳仙軍団の前に、鈴蘭の不良たちは次々に倒されていく。そんな状況にも関わらず、源治は気ままな生活を続け……。

前作は、クライマックスとなる頂上決戦で黒木メイサのバラード曲が流れました。それまで燃え滾っていた私は目が点になり、ドリフのコントの暗転時のようにズッコケてしまいましたが。ヾ(*゚A`)ノdash 今回は、そんなサプライズもなく一安心。spa 多少はお笑いモードも挿入されていたけど。全体的に、程よくシリアスなテンポだった気がします。私は、見た目と違って体育会系なので。友情とか結束とか、《ケンカ上等》という荒くれムードでも熱い信条に溢れていると。ついつい入り込んでしまい、メラメラと燃えてしまいます。━(゚∀゚)━fuji ハッキリ言って『レッドクリフ Part II』よりも、こちらの方が断然楽しめました。

主演の小栗旬くんは、素晴らしい俳優でとても魅力的だけど。滝谷源治というキャラクターには、いま一つ惹かれませんでした。coldsweats01 芹沢軍団を倒した事で天狗になり、鈴蘭のテッペンを取る事の本当の意味を全く理解できていないように見えました。前作から少しも成長していないように思えてしまい。源治の周りにこんなに人が集まるのはどうしてだろうと不思議で仕方なかったです。gawk 高校生の話なのに、社会人目線で捉えてしまうのを止められず。eye 男同士の絆だけではなく、リーダーの資質というものをジックリと考えさせられる作品でした。源治にリーダーシップがあるように見えないからか、彼の周りのキャラクターの多種多様な男らしさを見出して楽しんでしまいました。clover

源治を囲むキャラクターには、印象的なセリフが多々ありました。例えば、G・P・S《源治パーフェクト制覇》のメンバー伊崎(高岡蒼甫)。彼を慕う1年生・桐島(大東俊介)が「どうして源治さんの下につくんですか」と詰め寄る場面があります。その時、クールな伊崎は本音を漏らす事はありませんでした。「俺はお前に賭けてるんだ、ガッカリさせるな!」 と、真剣に源治を励まします。源治に近づき、取って代わろうという野望などカケラもなく。本気でサポートしようとしているのでしょう。
【劉生会】
の組長である源治の父・英雄(岸谷五朗)。息子が自分を見返してやろうと思っている事くらい、お見通しなのだと思います。鈴蘭の天下は取ったと言いながら実際には混迷している事くらい、いとも簡単に気づいているのだろうな。「担ぎ手のことを考えられなければ、神輿には乗れないぞ」 自分の事ばかり考えるのではなく、頂点を極めたいなら同志を思いやるべきだ。さり気なくアドバイスする父親らしさにグッときました。
今回の宿敵となる鳳仙高校のトップに君臨する鳴海大我も印象的。男らしさを嗅ぎ分けられると言う鳴海。敵味方は関係なく、男らしさを見出すと敬意を示す賢さ。
G・P・Sの主要メンバーである牧瀬(高橋努)にタイマン勝負を申し込み、片手を胸元に当てて敬礼のような仕草をするのが印象的でした。決闘を申し込みに来た源治「いい面だ、敵にするのは勿体ない」 と余裕の笑顔を見せていました。
脳の手術をして生還した辰川時生(桐谷健太)は、自分が足を引っ張っているのではないかと苛立っていました。ちょっと父親に反抗したかっただけの源治とは、背負っているものが違いすぎます。そして、今回最も魅力的だったワルメン・キャラは、何と言っても芹沢多摩雄でしょう。(いやぁ、前作も相当良かったです)さり気なく時生を気遣う優しさもカッコイイけど。一番印象的だったのは、やはりクライマックス。単身で鳳仙に乗り込んでいく源治をサポートすべく、
G・P・Sの面々だけでなく芹沢軍団参上するのですが。鳳仙の面々に向かって「ウチの大将に何してくれるんだ!」 と叫びます。源治のことを「大将」と呼ぶ芹沢。対抗意識を持っているのは、源治の方だけで。敗れた相手・源治に敬意を払い、さり気なく力を貸す芹沢源治より何倍もオトナなんだよなぁ。鈴蘭の真のリーダーは、芹沢であってしかるべきだと思えて仕方なかったです。crown

本作のお笑い担当は、長いものには巻かれるキャラクターだった印象でした。芹沢に負けた事をキッカケに、鈴蘭から鳳仙に転入する2年生鷲尾郷太(波岡一喜)。何をするにもおマヌケで、劇場では笑いの渦が起きていました。happy02 演じた波岡くんの切れ長の瞳が印象的で、出番は少なくてもいい味を出していました。個人的には、三上学(伊崎右典)三上豪(伊崎央登)の双子の方が笑えました。catface 芹沢集団に属していたはずなのに、現実主義を通してG・P・Sに入る図太さ。女の子相手にデレデレして大失態を見せる牧瀬をおちょくる場面。シリアスな面々が多い中、明るく元気印という感じで面白かったです。時生に接着剤を渡すくだりは、ちょっと笑えないと思ったけど。決戦当日、ふざけているようでも何気なく時生を気遣っているように見えて印象的でした。
出番は少ないけれど、その他のキャラの男らしさにも魅せられました。源治の父の組
【劉生会】と敵対する【矢崎組】の組長・矢崎丈治(遠藤憲一)源治との絡みはないけれど、今回も不器用だけど優しい登場をします。拳さん(やべきょうすけ)の出番は本当に少なくて淋しかったのですが。顔をクシャクシャにして、無茶をする後輩を必死で説得している場面も好き。(その後の滝谷組長の対応も懐が深くて素敵です。)源治の周りには、こんなにも男らしい野郎どもが一杯いるのです。この幸せに気づき、いっぱい成長して欲しい。

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2009年4月11日 (土)

レッドクリフ Part II

「レッドクリフ Part II」
<RED CLIFF>/製作:2008年、アメリカ=中国=日本=台湾=韓国 144分Red_cliff_part2         
監督:ジョン・ウー 出演:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、リン・チーリン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、ユウ・ヨン、ホウ・ヨン、バーサンジャブ、ザン・ジンシェン
2009.4.11 劇場前売り鑑賞券¥1,300にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.0★/5点満点★

「信じる心が、未来を変える。」

赤壁の激戦!連合軍、絶対絶命!!
男たちの結束が揺らぐどき、女たちの勇気が未来を変える。

===(goo映画よりストーリー紹介)===
大軍を率いて赤壁へ進行してきた曹操軍。曹操(チャン・フォンイー)は疫病で死んだ自軍兵を対岸の孫権(チャン・チェン)劉備(ユウ・ヨン)連合軍の元へ船で流し、連合軍に疫病を蔓延させる。これが原因で劉備軍は撤退、だが諸葛孔明(金城武)だけは赤壁に残った。そんな中、孫権軍司令官・周瑜(トニー・レオン)孔明はお互いの首をかけての謀略を展開、周瑜曹操軍2武将の謀殺、孔明は3日で10万本の矢の収集に成功する。やがて曹操軍に潜伏していた孫尚香(ヴィッキー・チャオ)が帰還、決戦へ向けて本格的な準備が始まり……。

前作のレビューはこちら

Redcliffshuyuchoun楽しんだことは間違いないのだけれど、うーん、正直なところ前作の方が好きです。gawk 前作のDVDも即購入した私。趙雲(フー・ジュン)に惚れ込み、《阿斗救出》と《九官八卦の陣》の場面を何度も繰り返し見ています。゜.+:。(*´v`*)゜.+:。heart04 いい加減、特典映像を見ようと思いつつ。ああ、今日も疲れてしまったと横になると、ついつい再生ボタンを押してしまうのです。cd 何度見ても元気を分けてもらい、「よーし、明日も頑張るぞ」と切り替えられるんだもの。rock 本当に大好きな名場面です。いよいよ、完結編。期待値を高くし過ぎだったのかもしれませんが。好きだった点と、いま一つ消化不良だった点がありました。

そもそも、三国志の知識が余りない状態ってのも良くなかったかもしれません。全編を通して、《九官八卦の陣》が一番見応えがあると思いました。今回は、火薬の量も尋常じゃないと思うし、間違いなくお金がかかっていると思いますが。dollar 展開が早く、ちょいとあっけなかったような気がしちゃって。《八卦の陣》の方が燃えたんだよなぁ。bomb 全体的に展開が急すぎる気がしたんですよ。それ程に、前作の時点で三国志の世界に引き込まれていたのかもしれません。book 前作と合わせると5時間近い超大作ではありますが。原作の要素をタップリ盛り込むのは無理なんでしょうね。そのくらい壮大なスケールなのだと改めて思いました。結局、疫病はどうしちゃったのsign02あれって、実のところは心の病だったりするのsign02ちょっと違和感が残りました。think 冒頭、いきなり尚香は敵軍に潜入していて。潜り込むまでの苦労とかは説明しないのねって、ちょっとコケました。catface それと、私は趙雲が大好きで。lovely 同時に、関羽(バーサンジャブ)張飛(ザン・ジンシェン)も結構好きです。だから、劉備軍が撤退するという展開にガッカリしました。sad 《赤壁の戦い》は宵闇で繰り広げられるので。night 炎の明かりだけでは、彼らの勇姿をジックリと拝めなかった感がありました。

何か文句ばかり並べているようになってしまいましたが。全体的には、間違いなく楽しめた作品でした。本作のアクション・シーンも迫力があって楽しめますが。前作よりも人間描写に力を入れているようにも感じられました。周瑜は、武将としての強さだけでなく。最高指揮官としてのカリスマ性に溢れ、一人の男として器が大きい印象です。fuji Red_cliff_part22 諸葛孔明の飄々とした賢さも相変わらず魅力的。人の心だけでなく、天候まで読みとってしまう頭脳。空の色、動物の様子、あらゆる要素から今後の天気を言い当ててしまう。suncloudrainmistthunder 良純さんよりスゴイです。10万本の矢を都合する為に、藁のかかしを用いて敵陣に船を向かわせる。ship 数え切れない矢が飛んでくる場面の迫力も凄いけど、何よりも孔明のアイディアに度肝を抜きました。sagittarius シンプルだけど、とても賢明です。flair 前作では、馬の難産にハラハラしたり、ラブシーンが無駄に長かったりと。私には、存在感が薄かった小喬(リン・チーリン)も、本作は重要な役どころで印象を残しました。そして、意外と引き込まれたのは、宿敵である曹操の存在感。前作では、まだ腹の中が読めずにゾッとしたけど。今回は、敵ながら人間味も覗かせた感がありました。疫病で倒れた兵士たちの前で、病弱な息子の話をして士気を高めます。例え作り話だったとしても、リーダーたるものスピーチが上手くなくては駄目なんだと改めて思いました。karaoke 孫権を青二才呼ばわりし、劉備を完全に見下している曹操劉備が撤退を決意したのは、作戦の一貫だったようで。劉備軍は戻って来ます。その知らせを聞いた曹操の一言。ear劉備だと?」曹操の中でガラガラと音を立てて崩れていく野望。劉備ごときに、この私が。平静を装いつつも、狼狽が止まらない曹操。負けを認めず、今まで支配した地を地図で眺めて呟く後ろ姿が印象的でした。ちょっとだけ『フロスト×ニクソン』でフランク・ランジェラが見せた後ろ姿を思い出しました。(ランジェラさんほどチャーミングではありませんがね)
劉備軍の追撃は見せ場が少なめでしたが。劉備も闘っているのには驚きました。燃えたぎる炎の迫力も、もちろんパワフルですが。やっぱり、私は劉備軍の将軍たちの活躍を追いかけてしまいます。Red_cliff_part23eye 張飛が矢を浴びている姿にはハラハラしましたが。(4本くらい刺さっていた気がするけど、張飛は頑丈なのかな)趙雲の棒高跳びの如き壁超えは、スローモーションで再現され。ジョン・ウー監督趙雲がお気に入りだと語っていたのを思い出して歓喜しました。happy01 盾を有効に使った移動と戦法が見事で、息を呑みました。勇猛果敢に盾の上を移動して戦う関羽の勇姿も素晴らしかったです。

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2009年4月 8日 (水)

ストレンジャーズ 戦慄の訪問者

Strangers「ストレンジャーズ 戦慄の訪問者」
<THE STRANGERS>/製作:2008年、アメリカ 85分 PG-12指定          
監督、脚本:ブライアン・ベルティーノ 出演:リヴ・タイラー、スコット・スピードマン、ジェマ・ウォード、グレン・ハワートン、キップ・ウィークス、ローラ・マーゴリーズ
2009.4.8 映画サービス・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥1,300で妥当 / 評価:3.5★/5点満点★

「日常に潜む、異常な恐怖―。」

想像してください。
最も安全で安心するべきあなたの《自宅》が、一瞬にして恐怖に支配されてしまったら・・・。

===(goo映画よりストーリー紹介)===
友人の結婚式から別荘へとやってきたクリスティン(リヴ・タイラー)ジェームズ(スコット・スピードマン)クリスティンジェームズの求婚を断り、気まずい空気が漂っていた。そんな時、突然ドアをノックする音がする。2人が応対に出るとそこには美しい少女がいた。「タマラはいますか?」と訊ねる少女を追い返し、ジェームズはタバコを買いに外出。すると再び、激しいドアのノック音が響きわたる。そして窓の外からは先ほどの少女がこちらをじっと見ているのだった。

公開前に目にした雑誌で「腑に落ちないラスト」と、紹介されていました。更には、ついつい読んでしまった映画サイトのユーザーレビューは、辛口なものが多かったです。pc あれれ、大丈夫なのかしら。( ̄Д ̄;;cloud 急に不安になりました。catface いっそのこと、劇場に足を運ぶのは止めようかと迷ったけれど。ここのところ、ズッシリと重たい作品が続いていたので。寧ろ、尺の短い本作はバランスが取れていいかもしれないと。結局、シアターN渋谷まで行って来ました。foot 公開1週目の水曜日(男女ともサービスデイ)の夜にしては、何だか空いていました。口コミで更に評判が落ちているのかもしれませんが、私は結構楽しめましたよ。good

クリスティンジェームズ。何故この二人が狙われるのか。【訪問者】たちの目的は全くわからず、正体不明です。そこがスッキリできずに不満が残った方が多いのでしょうか。そもそも、本作のモデルになっている事件そのものが未解決なのだから。こういう描き方でもいいのではないかしら、私はそんな風に思いました。flair 世の中がその未解決事件に釈然としていない訳で、そこが反映されているような気がしたもので。【訪問者】の目的、バックボーン、全てが曖昧なままです。それでいて終始お面をつけています。どんな顔なのかも、わからずじまいです。typhoon その上、登場の仕方も意味不明でした。気がつくと、視線の先に立ち尽くしている【訪問者】。ちょっと目を離した直後には、姿を消しています。得体の知れない恐怖が押し寄せてきて、更には曖昧で釈然としない感覚に苛立ちを覚え始めます。観客をそんな心理状態に陥れようと、意図的に【訪問者】の存在を不鮮明なものにしているのではないかと思いました。bomb

Strangers2違うお面を付けた3人連れ。(写真は、劇場に展示していたマネキンです。劇中の【訪問者】たちと同じお面を付けています。不気味でしょsign01)恐らく、男1人と女2人。女の1人は、幾分小柄な印象を受けましたが。これって、父&母&娘の家族ということはありませんよねsign02いま一つ実体を掴めず、かと言って色々と想像力を膨らませることもできませんでした。punch ちょっと気持ち悪かったです。それでもって、本作で特に怖いと感じたのは。【訪問者】の姿は見えないのに、居る気配がするという演出です。執拗にドアを激しくノックする場面なんか、常軌を逸した迫力が伝わってきて、緊張感と不快感のダブルパンチでした。door アナログレコードが音楽を奏でるのですが。アナログレコードの音質も、妙な存在感がありました。notes 特に、レコードの針が一箇所に留まって同じメロディを繰り返すという演出も怖かったです。recycle CDプレーヤーのデジタル高品質な音だったら、こんな雰囲気は出せなかったと思います。どうせなら、携帯電話が浸透する前の時代設定にしたら良かったのに。mobilephone 電話が通じないという恐怖が倍増して、もっと怖かったかもしれないと思いました。telephone

ラストについて、少しだけ触れたいと思います。以降、文字を反転します。
もう逃げられない、絶体絶命のピンチに追い込まれたクリスティンジェームズ。【訪問者】たちは、2人を椅子に縛り付けます。そして、不意にお面を外すのですが。観客には顔がハッキリと見えない演出になっていました。何故、彼らはお面を外したのでしょう。クリスティンジェームズの知人という訳でもないような気がしました。冥土の土産に顔を見せてやるよ。そんな、ちょっとしたオマケのつもりだったのでしょうか。そこがまた曖昧模糊で気持ち悪かったです。何にしろ、後味の悪いラストでした。最後の最後にビックリするような演出が加わるのですが。個人的には、あれは挿入しないで欲しかったな。ジンワリと不快感に包まれ、これはこういう作品なのだと納得できたのに。ビックリしてトビウオのように飛び上がってしまい、溜まった不快感が薄まってしまいました。そこがちょっと残念でしたが、全体的には概ね満足できるスリラーでした。===以上===

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2009年4月 4日 (土)

ザ・バンク 堕ちた巨像

「ザ・バンク 堕ちた巨像」 
<THE INTERNATIONAL>/製作:2009年、アメリカ 117分 PG-12指定The_bank   
監督:トム・ティクヴァ 脚本:エリック・ウォーレン・シンガー 音楽:トム・ティクヴァ、ジョニー・クリメック、ラインホルト・ハイル 出演:クライヴ・オーエン、ナオミ・ワッツ、アーミン・ミューラー=スタール、ブライアン・F・オバーン、ウルリッヒ・トムセン
2009.4.4 TOHOシネマズ・ポイント還元¥0にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥2,000で妥当 / 評価:4.0★/5点満点★

「真実さえ、取引されるのか。」

世界中の巨富が流れ込む、その銀行の莫大な資金の行方―。
インターポール捜査官が辿り着いた、隠された真実とは。

===(goo映画よりストーリー紹介)===
インターポール捜査官のサリンジャー(クライヴ・オーエン)は、ニューヨーク検事局のエレノア(ナオミ・ワッツ)と共に、国際メガバンクのIBBC銀行の捜査を続けていた。内部告発をしようとした銀行幹部との接触のためにベルリンを訪れたサリンジャーだが、検事局員を目の前で殺され、また告発者も事故死に見せかけて殺されてしまう。証言を得るためミラノを訪れたサリンジャーエレノアは、軍事メーカーの社長から銀行が武器取引に関与していることを聞きだすが…。

公開前に、劇場で手にした公式ガイドブックという小冊子が凄いんだもん。shock
「金融の闇を暴け。」 「銀行の裏を暴け。」
「金融は二つの顔を持っている。表の顔と裏の顔だ。表の顔は、資金を集めて、それを事業運営や投資の資金として融通する堅気の顔だ。一方、裏の顔は、集めた資金を使って、手段を選ばぬ収益獲得に走るハゲタカの顔だ。」(経済アナリストの森永卓郎さんによる解説)
「近年では、金融業への法規制が緩いルクセンブルグに拠点を置くプライベートバンクも多くなっている」とも。そういう事情があったのか・・・。ルクセンブルグって小さい国なんだけどね。BCCIスキャンダルにインスパイアされて生まれたと言われる本作。作品中に描かれるメガバンクはIBBC銀行 (International  Bank of Business and Credit) と、ほぼノンフィクションなのだと言わんばかりの迫力がある。ひえぇぇぇぇ、怖いよぉぉぉ。
∑(゚∇゚|||)sweat01

冒頭、サリンジャーの目の前でエレノアの同僚が絶命する。心臓発作と片付けられるが、遺体の首の後ろには注射針の痕のような赤い点が。IBBCの違法取引を捜査していたサリンジャー達。彼らが調査を続ける内に、どんどん死体が増えていく。疑惑の存在は幾つも浮上するが、なかなか黒幕まで辿り着けない。上には上がいて、食物連鎖のように底辺の者が次々と姿を消していく。annoy 本作で描かれる敵は、とても狡猾で隙がありません。黒みがかった知性は怖いです。『レッドクリフ Part I』を見た時に思ったのですが、黒い賢さには近づきたくないです。曹操のように、私利私欲まみれの賢さもあれば。孔明のように、余裕タップリで器の大きい賢さもあるんですけどね。(孔明みたいな男性がたくさん居れば、素敵なんだけどなぁ)gawk

「堕ちた巨像」というサブタイトルは、森永卓郎さんが語るように、金融が二つの顔を持っていることをイメージしているのかしら。gemini 私が一番ズッシリと感じたのは、金は天下の回りものなんだということでした。dollardollardollar 100万単位の金額だとワクワクしてくるけれど。億単位の額を聞くと、全くイメージが湧かず困惑します。wobbly ジェット機を何台を持ってるセレブの話とか、まるで絵空事のような感覚に陥ります。airplane お金に執着しすぎると、不幸になりそうな気がして。punch 冨と名声よりも、目に見えない小さな幸せが一杯溜まる方が嬉しいです。この感覚は、あくまでも私流というだけで。全ての人に当てはまる訳ではないのですが。頭取や顧問弁護士など、IBBC側の人達は。bank 手入れの行き届いた高そうなスーツを着ていても、余り魅力的に見えませんでした。対するサリンジャーは、どちらかと言うとヨレヨレのスーツ姿なのですが。(ジャケットを羽織ってるだけかsign02)真実を暴こうと真っ直ぐ向かっていく姿が好感触でした。IBBC側の人達は、裏には裏が色々とあって。ほんの一部分しか気づいていないサリンジャーの熱意など、上から見下ろしているかもしれませんが。downwardrightそんな生き方も、ちょっと淋しい気がして仕方ありませんでした。IBBCの頭取スカルセン(ウルリッヒ・トムセン)は、頭取にしては随分と若い印象だし。見た目だけだと結構素敵なんだけど、不思議と色気を感じないんだよな。think こういう人って、心の底では満足していなかったりするんじゃないかな。でも、もう後戻りはできないんだろうな。sad そんな風に感じてしまったのは、スカルセンの側近ウェクスラーの存在が印象的だったから。演じたアーミン・ミューラー=スタールの渋みも手伝ってか、疲れきった表情には、とても重みがあるんですよね。ウェクスラーから見ると、サリンジャーの正義感は青二才に映るかもしれない。けれど、心には響いたはず。IBBCの闇は法の枠では裁けない。ウェクスラーの言葉がズッシリと残りました。

シンプルな勧善懲悪という展開ではない印象でした。スッキリしないという感想を持つ人もいるかもしれません。正義感の強いサリンジャーの視点で描かれながら、正義が必ず勝つという感じでもなく。正義とは一体なんなのか、そんなセリフが『ウォッチメン』を思い起こさせます。ロールシャッハの正義感が響かないラストは、とても切なかったです。weep ラスト、サリンジャーは何を想ったのでしょう。100年に一度の大不況と言われる今、公開された本作。怖いくらいに迫力を感じてしまいましたが、ウェクスラーの悲哀に満ちた存在感に魅せられ。銀行員というだけで悪いイメージを持つのはやめましょう。と、付け加えたくなりました。bleah うーん、いま一つ上手くまとめられない鑑賞となりましたが。個人的には、とても興味深い作品だったので高評価とします。good

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2009年4月 3日 (金)

マイブーム2009春

Watchmentakanotume 「熱し易く、冷め易い」という方も、いらっしゃいますが。mist
私は、熱しにくい訳ではないけれど、冷めにくいタチです。spa
突然そんな話がしたくなりました。
こちらのフォトは、そんな事とは全く関係ありません。
映画『ウォッチメン』と秘密結社 鷹の爪がコラボしたというものです。左のはまぁまぁ愛らしいけど、右のは何だかよくわかりません。ロールシャッハ風のレオナルド博士ということらしい。ロールシャッハ風の吉田君というのもあったけど、更に何だか訳がわかりませんでした。catface catface catface

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+閑 話 休 題:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

昔から変わらずハマっていること

映画鑑賞 → 言うまでもないmovie
読書 → ミステリーが大好き。好きな作家さんは、二階堂黎人、有栖川有栖、綾辻行人、アガサ・クリスティーbook ホラーも好きでスティーブン・キングをたまに読む(当たり外れがあるけれどcatface
旅行 → 世界遺産めぐり、温泉めぐりが好き。でも最近は余り旅立てていませんwobbly 今年こそは実現したいです。airplane
音楽 → 90年代は、カラオケで歌おうと色んなポップスを覚えました。最近は、映画のサントラにハマっています。notes

それでもって、最近になってハマっている事を書いてみたくなりました。何だカンだで、映画ネタ中心になりますが。ちょっと熱く語らせてくださいー。dash

Red_cliff_choun2ハマリびと:『レッドクリフ』の趙雲
『レッドクリフ Part I』を劇場鑑賞した時からお気に入りではありましたが。DVDを購入して再び見たら、余りの素敵さに心臓を撃ち抜かれてしまいました。lovelyズギューーーンsagittarius 阿斗救出時の大活躍と、九官八卦の陣での勇姿ばかり繰り返し繰り返し見てしまいます。recycle 基本的に、誰か一人だけが目立って強いのではなく。各キャラクターに見せ場がある演出が好きです。happy01 それでも、趙雲さんが登場する場面では。劇場鑑賞時には素通りしていた小さな仕草や表情まで拾ってしまう始末。eye 阿斗を救出して、布にまとって背負い。小さく「参りましょう」と語りかける場面は、最高に好きですが。一度、若君を奪われかけて取り返し。その反動で馬から落ちて、若君の下敷きになる場面。若君をギュッと抱きしめて、ホッとした表情を見せるのですが。その直後、敵の攻撃を察知して素早く戦闘モードに早変わり。ホッとした表情が、ほんの一瞬だった為。もの凄くインパクトがありました。impact 若君を守る為に闘っていた時、趙雲さんの白いお馬さんがお尻の辺りに怪我をするのですが。闘いの後、その傷に薬を塗ってあげている場面にもホッコリしました。別に「白馬に乗った王子様」視している訳ではないのですが。coldsweats01 お馬さんと、とっても仲良しな雰囲気とかも素敵に見えて~。horse 『ロード・オブ・ザ・リング』でアラゴルン様に一目惚れした時と一緒ですだー。heart04 劉備軍の三大将軍の中では、体格が小さめだからか。戦闘シーンでは、少しハラハラしちゃうんですよね。coldsweats02 だからこそ、その強さに魅せられちゃって。演じていたフー・ジュンさんの出演作を今更ながら調べ始め。pc 『インファナル・アフェア』の2作目に出演していたことを知りました。何とー、一度はお目にかかっていたのかぁぁぁ。その時は気づかずゴメンなさいね。bearing

ハマリ学:漢字
今、好きで見るテレビ番組の中に「Qさま」があります。tv 最初は、インテリ芸能人の皆様の博識っぷりに感銘を受けているだけだったのですが。「漢字検定スペシャル」とかやるもんだから。テレビの前で一緒になって答えている内に、そう言えば字を手で書く事って少なくなってきたよなぁなんて気になり始めて。pencil 読めるけど書けない漢字って一杯あるじゃないですか。気がつくと、猿真似で自分も漢字の本を購入してパラパラとめくっておりました。eyeglass 読書が好きだし、ブロガーだしね。漢字は一杯知ってた方がいいかななんて思い始めて。2級合格したので、せっかくだから少しずつでいいから末永く勉強してみようかななんて思ったりして。ship 故事成語とか、また習ってみたいような気もしてきました。

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2009年4月 1日 (水)

フロストXニクソン

「フロストXニクソン」
<FROST/NIXON>/製作:2008年、アメリカ 122分Frostxnixon          
監督:ロン・ハワード 脚本、原案、製作総指揮:ピーター・モーガン 出演:フランク・ランジェラ、マイケル・シーン、ケヴィン・ベーコン、レベッカ・ホール、トビー・ジョーンズ、マシュー・マクファディン、オリヴァー・プラット、サム・ロックウェル
2009.4.1 映画サービス・デイ¥1,000にて鑑賞
隣の評論家はいくら?→¥3,000で妥当 / 評価:5.0★/5点満点★

「史上空前の大逆転が待っている」

政界復帰を狙う元アメリカ大統領ニクソン。
全米進出を狙う英国のテレビ司会者フロスト。
1977年、これが4500万人が見た伝説のインタビューだ!

===(goo映画よりストーリー紹介)===
ウォーターゲート事件で失脚したニクソン大統領(フランク・ランジェラ)。その辞任中継の視聴率の高さに目をつけた人気テレビ司会者フロスト(マイケル・シーン)は、ニクソンへの1対1のインタビュー番組を企画。ニクソン側も扱いやすいフロスト相手のインタビューを名誉回復の機会ととらえ、法外なギャラで出演契約を結んだ。フロストは事件に対する謝罪の言葉を引き出すべく、ゼルニック(オリバー・プラット)レストン(サム・ロックウェル)をブレーンに迎え、質問の練り上げ作業に入るのだが……。

想定外の吸引力。Σ(゚□゚(゚□゚*)

いやぁ、面白かったです。good 映画サービスデーは月初なので、いつもバタ子さんな私。dash その上、今月は期初でもあった為か。新しい緊迫感に包まれて仕事をしてたら気疲れしてしまって。(;;;´Д`)ゝwave こんな日に政治ネタの映画を観に行くなんて、無謀すぎたかなぁと不安になりました。(『ウォッチメン』は、レビューをアップした後ゲッソリとしてしまったので)ところが、そんな迷いを木っ端微塵に吹き飛ばしてしまう程に引き込まれた作品でした。『ウォッチメン』鑑賞前に、アメリカの歴史に詳しくないので「ウォーターゲート事件」だけはネットで軽く調べた事が良かったのか。pc 政治ネタの映画という堅いイメージがありつつも、重すぎて敬遠してしまうような事は全くありませんでした。余り知識がなくても≪フロスト VS ニクソン≫の決闘の迫力に引き込まれ、意外と万人受けする仕上がりになっているのではないでしょうか。

インタビューが迫力タップリに盛り上がっているのは、やはり俳優陣の名演技の賜物だと思います。ニクソンを演じるフランク・ランジェラは、本作でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。crown 特徴的な太い声は、画面に姿が映っていなくても強烈な存在感を放ちます。shine アクの強さからか、ニクソンが口にするジョークは余り受けません。面白い事を言っていても、笑ってはいけない緊張感が走っているように見えました。coldsweats01 そんな不器用さに、何となく笑みを浮かべてしまう私がいました。( ̄ー ̄)pig ギャラの額に執着している姿にはニヤニヤしてしまって。( ̄ー+ ̄)cat 親近感の湧くタイプではないけれど、どこか愛嬌を感じさせる人柄だと思いました。インタビューのクライマックス。思わず本音を漏らしてしまった後の表情は絶品でした。ガックリと肩を下ろした後ろ姿は、背中が泣いているように見えました。(;ω;)rain 嘘をつき通すという事は、相当なストレスを伴うのかもしれませんね。ガッカリしたのと同時に、もしかしたら心の奥では少しホッとしていたかもしれません。spa ニクソンの腹心ジャック・ブレナン(ケビン・ベーコン)は、そんなニクソンを見守り続けていました。eye 職務としてだけではなく、一人の人間として“人間”ニクソンを支え続けているようでした。ニクソンの複雑な胸の内を誰よりも理解していたに違いありません。とても強い絆があるようで感動しました。happy02

対するフロスト側も負けてはいません。まずは、フロストをサポートする3人が面白かったです。three テレビのプロデューサーのジョン・バート(マシュー・マクファディン)、ジャーナリストのボブ・ゼルニック、ノンフィクション作家のジェームズ・レストンバートは、冷静にアドバイスをしていたけど。ゼルニックレストンは、オロオロしたり、突っ込みを入れまくったりしながら。シリアスなドラマが進行する中、ホッとひと息つかせてくれる愛らしい存在感でした。apple フロストを演じるのはマイケル・シーン。綺麗に切り揃えた眉毛をクイクイッと動かして、場面毎に見せる百面相が印象的でした。成功を収めたフロストは、金回りが派手に見えました。dollar パーティー三昧にオシャレ三昧。birthday 本作の予告編でニクソンを《沈黙の巨人》と言及していましたが。(ナレーションは遠藤憲一)それならフロストは《小さな巨人》といったところでしょうか。

似ても似つかない、全く違うタイプの巨人が2人。政界復帰を目論むニクソンと、高視聴率獲得に燃えるフロスト。野心の塊であるという点では、とてもよく似ていました。bomb そんな2人は、心の奥では共鳴し合っていたのかもしれません。インタビューという名の競技場に立ち、お互いの腹を探り合っている内に。心の奥では認め合い、憧れ、共鳴していく。終盤、敗れたニクソンフロストが訪ねる場面は後味が良いし。2人の会話も、スポーツマンシップに則った清々しいものでした。baseball ニクソンフロストのことを「好敵手」と表現します。この部分はフィクションかもしれないけれど、とても気分良く劇場を後にできました。foot それと、私はその前の場面が心に深く刻まれています。本音を吐露してしまい、ガックリとうな垂れて去っていくニクソン。その後ろ姿をジッと見守るフロストの表情が、とても印象的でした。勝利に酔いしれるというよりは、ニクソンの哀愁を帯びた背中を同情にも似た眼差しで見守っているように思えたのです。お互いに「好敵手」だったのかもしれません。gemini こういう感覚は男性ならではのような気がしてしまい、酔狂せずにはいられませんでした。bar 2009年初の満点を捧げたいと思います。fuji

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4月に観たい映画メモ・メモ

Redcliffhatoboy『レッドクリフ part II』が、ついに解禁。━━━━(゚∀゚)━━━━!!shine 1作目を見終わった後は、続きは4月迄おあずけだなんて、待てないわよぉぉぉ。punch と、ブツブツと文句を言っていたくらいなのだけれど。先月、無事にDVD化され、当然の如く購入しました。scissors 続編を見る前に復習しようと思って、DVDを再生したのだけれど。まずは、好きなシーンをもう一度とか思って。《阿斗救出》と最大の見せ場である《九官八卦の陣》ばかり、繰り返し繰り返し見てしまい。recycle 今だに特典映像をチェックするところまでいきません。bleah 会社でも「見たいのに見に行けなかった」と切実に悔やんでいる人がたくさんいるので。お節介を発揮して、気になるなら絶対に見た方がいいよと。いつもならDVDを回すんですけど、今回ばかりはいつまで経っても人には貸せません。こんなペースでは。snail snail snail でも心配は無用。

『レッドクリフ part I』 DVDが発売されたばかりですが。続編が4/10に公開されるのに合わせて、太っ腹のテレビ朝日さんは開局50周年記念と銘打って、4/12(日)に「日曜洋画劇場」で放送するそうです。
ご覧になっていない方も、もう1度ジックリと見たいという方も。この機会をお見逃しなくsign03

★前月公開された作品★

『フロストXニクソン』 (3/28公開)

★今月公開の確実に観たい作品★

『ザ・バンク 堕ちた巨像』 (4/4公開)
やっと公開かぁ。噂を聞いてから随分と待たされたわ。個人的には、日本語タイトルがイマイチなのだけれど。bank 想像していたよりも拡大公開されるみたいで楽しみです。

『レッド・クリフ part II -未来への最終決戦-』 (4/10公開)
観ない訳がないでしょ。ヽ(゚ω゚ )ノヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノ heart04

『クローズZERO II』 (4/11公開)
まさか続編ができるとはねぇ、ブレイクおめでとう。happy01 今回は、三浦春馬クンが登場するということで。更に人気が過熱しそうな予感がして楽しみ。

『スラムドッグ$ミリオネア』 (4/18公開)
作品賞、監督賞を始めとして。アカデミー賞で最多の8部門賞を受賞した超話題作です。eightcrown みのさんの「クイズ・ミリオネア」は力を抜いて見れるけど、こちらはハラハラしそうです。

『ミルク』 (4/18公開)
ショーン・ペンがアカデミー賞で主演男優賞を受賞した話題作。crown 共演陣も、なかなか豪華な印象だし。ガス・ヴァン・サントも監督賞にノミネートされてたしで楽しみ。

『バーン・アフター・リーディング』 (4/24公開)
コーエン兄弟の最新作は、ブラック・コメディの雰囲気。昨年、アカデミー賞を受賞した『ノーカントリー』というよりは、トム・ハンクス主演の『レディ・キラーズ』みたいな感じなのかな。catface

『グラン・トリノ』 (4/25公開)
『チェンジリング』に続く、クリント・イーストウッド監督の最新作が早くも公開。しかも、イーストウッド自身が主演を務めています。引退宣言したそうだけど、まだまだイーストウッドの世界を覗きたいです。eye

★余裕があれば是非観てみたい作品★

『REPO! レポ』 (3/21公開)
『ソウ』シリーズの2から4まで監督を務めたダーレン・リン・バウズマンが『ソウ5』を断って撮ったという気になる作品。paper グロいミュージカルらしく、間に合えば観たいです。

『トワイライト~初恋~』 (4/4公開)
本来は、高校生のラブストーリーとなると気にならないけど。school ヴァンパイアが登場する世界観というのは、ちょっと気になるところ。

『ストレンジャーズ/戦慄の訪問者』 (4/4公開)
リヴ・タイラー主演のサスペンス。予告編を見る限り、グロくはなさそうだけど。その代わり、音楽や雰囲気が古めかしくて怖そうです。shock

『ある公爵夫人の生涯』 (4/11公開)
おおおおお、キーラ・ナイトレイにも胸の谷間がkissmark!アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞して、更に話題を集めそうです。

『失われた肌』 (4/11公開)
ガエル・ガルシア・ベルナル主演作。予告を見る限り、何かドロドロしてそうな気になる雰囲気でした。coldsweats01

『レイチェルの結婚』 (4/18公開)
主演のアン・ハサウェイがアカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた話題作。公開規模が小さ過ぎ。pout Bunkamura以外でも上映しないの?

『マックス・ペイン』 (4/18公開)
原作はゲームなのか。game マーク・ウォールバーグ主演のアクション大作。とても面白そうです。

『サスペリア・テルザ 最後の魔女』 (4/25公開)
『サスペリア』 『インフェルノ』に続く、ダリオ・アルジェント監督の魔女三部作最終章だそうな。three 予告編が凄いことになっているのだけれどぉ、私も観に行った方がいいかしら。ドラマ『マスターズ・オブ・ホラー』でも、第二弾の『13 thirteen』でも。衰えることを知らないってくらいに強烈な映像を見せつけたアルジェント作品、見たらゲッソリしてしまうのかな。sweat01

★まとめ★

3月は、気になる作品が少なかったけれど。今月は、とんでもないくらいに一杯あります。映画サイトでラインアップを調べていたら、ちょっと疲れてしまいました。wobbly 全て網羅するのは無理だと思うな。見逃したら、DVD化してからノンビリとチェックしようと思います。spa

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