TATARI タタリ
「TATARI タタリ」
<House On Haunted Hill>/製作:1999年、アメリカ 92分 PG-12指定
監督:ウィリアム・マローン 出演:ジェフリー・ラッシュ、ファムケ・ヤンセン、テイ・ディクス、アリ・ラーター、ブリジッド・ウィルソン、クリス・カッテン、ピーター・ギャラガー
隣の評論家のおススメ指数 4.5★/5点★満点
一言コメント:ハリウッド発のホラー・ムービーとしては、少し独特の雰囲気が出ていると思います。日本のホラー映画のソレとは違うけど、独特さでは近いものがあると言うか。ホラー映画が苦手な人には、何でこんなに高評価なの?と疑問を持たれそうですが。ホラー映画が好きな人は、試しに見てみて欲しいです。
「呪われた廃墟病棟 一晩生き残れたら一億円」
最近は、余り足を踏み入れないようにしていたのですが。先日、ある新作DVDを購入する為にHMVへ行きました。素通りしないと増えちゃって大変なことになると自覚しているんだけど、やっぱりDVD売り場から離れられませんでした。
「2枚以上買うとあーだ、こーだ」と、お得なコーナーが一杯あるんだもん。
我慢するのは止めて、久し振りに旧作を2枚購入することにしました。値段とタイトルを凝視しながら、懐かしい本作のDVDも購入することに。以前、『マスターズ・オブ・ホラー』というアメリカのホラー・ドラマ
を見た時に、とても面白くて気に入ったウィリアム・マローン監督作品。以前、本作をビデオ鑑賞して楽しめたことを思い出したので。購入して、再度見直してみました。ウィリアム・キャッスルの古典「地獄へつゞく部屋」(58)のリメイク作品だそうです。オリジナルは、モノクロです。![]()
大富豪のプライス(ジェフリー・ラッシュ)は、美しき悪妻エブリン(ファムケ・ヤンセン)の誕生パーティーを開催する。招待された男女5人は、開催地である館を訪れた。そこは呪われていると噂されるバナカット精神病院の隔離棟の跡地だった。ここで一夜を明かせば、一億円の報酬を与えるというプライス。しかし、集まった5名はプライスとエブリンが認識していたメンバーと違っていた。不穏なムードに包まれたまま、恐怖の夜が幕を明けた・・・。
集められた5人は、全く面識のない者同士だった。元野球選手のエディー
(テイ・ディクス)、映画プロデューサーのサラ
(アリ・ラーター)、女優の卵のメリッサ
(ブリジッド・ウィルソン)、医師のブラックバーン
(ピーター・ギャラガー)、館の管理人であるワトソン
(クリス・カッテン)。目立ちたがり屋で奇抜なプライスと、金の亡者で夫を殺しかけたことのあるエブリンの仲は最悪だった。
2人は、目茶苦茶に招待客を集めたのは、互いの仕業だと疑ってかかる。実は、どちらの仕業でもないのであった。やがて、不可思議な現象が起こり始める。突然、ステンドグラスが割れて破片が落ちてきたり。誰も操作していないはずなのに、入口を始めとする館中のシャッターが閉まってしまう。携帯電話の電波は当然届かず、彼らは完全に閉じ込められてしまうのだった。手分けして出口を探そうと、何人かで迷路のような地下を歩いてみる。真っ暗で湿った地下では、一緒に歩いていてもはぐれてしまうのだった。そして、女性の悲鳴が轟いた後、メリッサが姿を消してしまうのだった。
この館に棲みついた恐怖の実体が、少しずつ明らかになっていく。同時に死体も増えていく、脅威の映像と共に・・・。といった感じのホラー作品なのですが。私は、かなりのお気に入りホラーです。クライマックスに拝めるCG満載の映像は、見慣れているので怖がるというよりも「おおお~っ、すげえー」
って感じでしたが。この館で行われていたバナカット精神病院の姿に鳥肌が立ってしまいました。脅威の映像ではなくて、普通に人間が演じているんですけど。怨念めいた独特の雰囲気があり過ぎちゃって、とても怖かったです。
血がドバドバ流れるといった映像よりも、色合いとか俳優さんたちの表情とか、とても不気味でした。少し書いてしまうと、冒頭とラストに病院で過去に起こっていた場面が入ります。隔離病棟という設定がまた、怖いんですよ。常軌を逸したムードが漂い過ぎています。行方不明になる寸前のメリッサがビデオカメラ片手に地下を彷徨います。ある部屋でカメラを向けると、患者を囲む医師と看護師の姿が映るのですが。実際に、そこには誰もいません。それなのに、映った彼らがこっちをジーッと見ているんですよ。何なの、この場面の怖さったら。
プライスが閉じ込められた〈治療ルーム〉も不気味でした。まるで自分がそこに閉じ込めれらてしまったかのような錯覚を起こしました。ジャパニーズ・ホラーで味わう怨念めいた恐怖とは違うようでも、「貞子」や「伽耶子」にどこか近いものがあったような気がして。空気感で怖がったホラー作品といえば、他に『悪魔のいけにえ』や『エルム街の悪夢』があります。ハリウッド作品なんだけど、少しアメリカっぽくない感じがするんですよね
。館に集められたのは、何故この面々だったのか。ギリギリ生き延びた2人にも、よく考えると理由があったりなんかして。オチも結構、楽しめました。
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